関宿再訪…1
(『五霞落川の水門…4』のつづき)
●五霞落川を離れて、関宿橋で江戸川を渡り、千葉県立・関宿城博物館に到着。利根川水系を中心とした、関東の河川舟運に関する展示では随一の内容を誇る博物館で、特に利根川高瀬舟の大型模型は圧巻です。
初夏を思わせる好天も手伝ってか、駐車場は入場待ちの行列ができるほどの賑わい。ここには7年前に一度来ているのですが、近くにある関宿水閘門をもう一度眺めてみたいのと、博物館の図録に新刊が出ていたら、との期待などもあり、久しぶりの再訪となりました。
●残念ながら図録の新刊はありませんでしたが、高瀬舟や通運丸の模型と久々の対面を楽しんでから、櫓上の展望台へ。利根川と江戸川の分流点に設けられた、スーパー堤防の上に位置するだけあって、眺めは抜群で、四周にさえぎるものなし。
利根川上流に目をやると、遠くに橋脚がにょきにょき立っているのが見えました。橋の工事中ですね。位置からして、いずれ圏央道の一部になる橋でしょうか。

●博物館を出て、関宿水閘門へ向かいましょう。高水敷を長大な管理橋で渡って、水門に隣接する中之島公園へお散歩です。
陽気のよさもあって、緑豊かな堤防や高水敷からは、小鳥の声が聞こえてくるのどかさですが、初夏の陽射しはすでに厳しく、まったく日陰のない管理橋を歩いて渡るのは、お年寄りにはつらいかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
●管理橋上から見た関宿城博物館。いわばダミーとは申せ、緑の間から見え隠れする瓦屋根や三層の櫓は美しく、大分流点のシンボルにふさわしい風格があります。
ちなみに本来の関宿城は、ここより1kmほど下流の、かつて権現堂川と逆川が接していた変則丁字流の東側にあり、江戸川への流量を制限する人工の狭窄部「関宿棒出し」を挟んで、対岸には通航船を管理する関所がありました。
●管理橋の上から北側の、高水敷をのぞき込んだところ。立派な管理道路が走っており、普段は水が流れていませんが、大増水時には利根川からオーバーフローした水が流れ下るのでしょう。ちょうど橋の真ん中あたりを、高水敷に沿って茨木と千葉の県境が走っています。
ここは、南半分がかつての逆川のルートにほぼ重なっており、いわば河道の遺跡ともいえる場所でもあります。南端部は湾入のような水面もあり、こちらは釣りの名所でもあるようですね。
(23年5月4日撮影)
(『関宿再訪…2』につづく)

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初夏を思わせる好天も手伝ってか、駐車場は入場待ちの行列ができるほどの賑わい。ここには7年前に一度来ているのですが、近くにある関宿水閘門をもう一度眺めてみたいのと、博物館の図録に新刊が出ていたら、との期待などもあり、久しぶりの再訪となりました。

利根川上流に目をやると、遠くに橋脚がにょきにょき立っているのが見えました。橋の工事中ですね。位置からして、いずれ圏央道の一部になる橋でしょうか。

●博物館を出て、関宿水閘門へ向かいましょう。高水敷を長大な管理橋で渡って、水門に隣接する中之島公園へお散歩です。
陽気のよさもあって、緑豊かな堤防や高水敷からは、小鳥の声が聞こえてくるのどかさですが、初夏の陽射しはすでに厳しく、まったく日陰のない管理橋を歩いて渡るのは、お年寄りにはつらいかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】

ちなみに本来の関宿城は、ここより1kmほど下流の、かつて権現堂川と逆川が接していた変則丁字流の東側にあり、江戸川への流量を制限する人工の狭窄部「関宿棒出し」を挟んで、対岸には通航船を管理する関所がありました。

ここは、南半分がかつての逆川のルートにほぼ重なっており、いわば河道の遺跡ともいえる場所でもあります。南端部は湾入のような水面もあり、こちらは釣りの名所でもあるようですね。
(23年5月4日撮影)
(『関宿再訪…2』につづく)

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