11月20日の川景色…10

(『11月20日の川景色…9』のつづき)

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テラス工事が進行中の横十間川のスナップを2枚。基礎と護岸ができた後は、場所によりますがしばらく土嚢を積んで、盛り土を締めている光景を目にすることができます。

こちらはよほど環境がよいのか、雑草や蔓が土嚢の上に生い茂って、黒と緑のストライプに。このまま放っておいたら、土嚢がすっかり隠れて、草の土手になってしまいそうですね。

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江東水上バスの忘れ形見である、上屋付きの船着場・亀戸乗船場も、いつの間にかテラスに取り込まれた形になっていました。

前進した護岸にもゴムのフェンダーが取り付けられていたので、引き続き船着場の機能は活かすようですが、このままだと、接岸した船と岸壁との間に、大きなすき間ができてしまうので、使い勝手としてはどうでしょう。旧来のフェンダーを撤去して、すき間をなくすなどの工事は、これから行われるのでしょうか。

199068.jpg猿江恩賜公園のあたりまで南下してくると、本村橋をえらい数の人が渡っているのが目に入りました。そのうちの多くは河畔の桟道へと降りて、ぞろぞろとこちらへ向かってきます。

う~ん、何かイベントがあったのかしら? と横目で見ながら通過していたら、ほとんどの人がスマホに目を落としながら歩いている‥‥。あ、「ポケモンGO」で、このあたりがイイ感じのスポットになったのかも。

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この日は珍しく閘門様から荒川に抜けず、再び扇橋閘門のお世話になって、感潮水域に戻ることに。

後扉が上がった直後、水しぶきのカーテンの向こうに見えたのは、カタマランの観光船2隻に、カヤックも数隻と結構な通航量。出てきた観光船のお客さんに、手を振りながら「行ってらっしゃ~い!」と声をかけたのはいいものの、2隻ともUターンして再度入閘。‥‥むう、ちょっと気恥ずかしいですのう。

199070.jpg後半は少し雲が多くなりましたが、秋らしい穏やかなお天気で、よい近場のお散歩でした。最後は運河の柵に憩う、羽づくろい中のトリさんたちの姿を。

この何年かで、写真の黒い鳥、オオバン君がえらく数が増えて、他の水鳥を圧倒しているような気がするんですが、実際はどうでしょう。どこか気の弱そうなしぐさが可愛らしく、夕暮れの川面でクォッ、クォッと聞こえる鳴き声も風情があって、好きな鳥ではあるのですが。

(28年11月20日撮影)

(この項おわり)

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11月20日の川景色…4

(『11月20日の川景色…3』のつづき)

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閘程8尺超ともなれば、例によってやってみたくなるのが人情。
使用前。

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使用後。

あっ、左手、扇橋河川公園の紅葉もキレイ。もっとも、閘門にすべての意識を吸い取られて、気づいたのは写真を見てからというお粗末であります。

199038.jpg側壁の湛水線もはるか頭上に去り、フェンダーは進入時の姿がウソのように長々と伸び、天端は見上げるばかり。閘程をしみじみと実感するひとときであります。

何分オープンボートとくれば、扉体からの雨降り(洗浄水もありますが)が少し落ち着いてからでないと、船頭が無類の閘門好きとはいえ、やはりツラいものがあり。後扉が開け放たれたからといって、横っ跳びに壁を蹴って出閘するわけではありません。周りを見回す余裕はあるわけです。

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平成のはじめ、江戸川閘門を初通航して以来、開け放たれた扉体から外界がのぞける一瞬は、何度体験しても感動的です。

後扉からの滴が、水面につくる一本の線が、まるで水位低下化区間のスタートラインのよう。今日も一回り、楽しませていただきましょう!

199040.jpgそういえば、こちら側からはあまり撮ったことがなかったなあ‥‥と、くぐる直前に仰いで一枚。扇橋閘門を出て二本目の橋、都道465号線四ツ目通りを渡す、小名木川橋。

桁側面に「減速区域」を示す標識が掲げられ、その下に補助標識として「手こぎ優先」の文言が。カヤックやレガッタ、ドラゴンボートといった櫂漕艇の往来が少なくない、水位低下化河川らしい注意喚起といえるでしょう。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…5』につづく)

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タグ : 扇橋閘門 閘門 小名木川 江東内部河川 水位低下化河川

11月20日の川景色…3

(『11月20日の川景色…2』のつづき)

199031.jpg工事が続く新小名木川水門をくぐり、さて、両岸の桜並木の紅葉は‥‥と目をやると、残念、一足遅かったようです。

春の開花が、川筋によって大きく差があるのと同様で、近いようでも一方では見ごろといってよい真っ盛り、此方はほとんど落葉して枝が透けるばかりと、まるで時間が早く進んでいるようです。


199032.jpgとはいうものの、高潮位の枝川をゆくだけでもう、どこかそわそわするほど気分が盛り上がっているのですから、安上がりではあります。

マストを立てたままでもクリアできるとはいうものの、桁下は低く迫り、微速の爆音をも頭上間近に反響させて、もうイイ感じ。それがリベットびっしりの復興橋とくれば、なおさら上機嫌です。


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真っ直ぐな小名木川を東へ直進すれば、いわずと知れた扇橋閘門に到着。閘門というだけでも嬉しいのに、前扉を開けて待ってくれているのが、また嬉しさを倍加させます。塗り替えて間がないこともあり、朱の扉体も鮮やか。

閘室の中まで、まるで水あめか菜種油のような、とろりとした水面が続いていて、前扉と後扉を水鏡に映しています。いつもながらこういう水面って、引き波で乱すのがもったいなくなるような気持ちにさせられるんですよね。

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はい、毎度同じような感想で恐縮です、とあらかじめ。「もんぴ君」のあしらわれた水位尺を見やれば、A.P.+150㎝超とヤル気満々(意味不明)! 

水位低下分A.P.-1mを加味すれば閘程実に250㎝、メートルに直すと2.5m! もうセンチでもメートルでもどっちでもよいのでござんすが、つまり水位差が堪能できるのは素晴らしいといいたい。いいたい。

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いつものとおりアナウンスがあり、いつものとおりボートフックで艇を引き寄せながら、いつものとおり下がりゆく前扉を眺め、排水に備えるこのひととき。いや、よござんすねえ。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…4』につづく)

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秋の水郷三昧…18

(『秋の水郷三昧…17』のつづき)

198086.jpg船着場の前に戻ってきて、一息ついているとトーイングボートが入ってきました。柵にもたれて眺めていたら、艇を操作盤に寄せて、乗り組みのお一人がボートフックで器用に把手をひっかけ、ぐっと引っ張ったのです。閘門を通るんだ!

ラッキーな展開に嬉しくなり、カメラを構えるのも忘れて、警報音とともにマイタゲートが開くさまを堪能。いや~、来た甲斐があったというものですわ!

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全開したゲートを通って、閘室に進入するボート。乗り組みの方たちも楽しんでおられるのか、お一人はずっとカメラを構えられていて、動画を撮っているようでした。

ここでハッと我に返り、そうだ、橋の上から通航風景をものしておこうと、ふたたび法面を全速力で駆け登って、橋の真ん中へ。ハァハァ、さすがに2度の直登はきつい‥‥。

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何とか間に合って、キンコン、キンコンと警報音を鳴らしつつ、水面に微かな渦を作って閉まりゆく様子を、特等席から堪能することができました。


198089.jpg珍しく動画も撮ってみたので、お目汚しまでとアップしてみますが、改めて見てみると天地にやたらブレていて、息が切れているのが露骨にわかり、また風とクルマの音で警報音がかき消されてしまい、何ともお恥ずかしい仕上がり。文字通りお目汚しであります。

右はゲートが閉じてから、進入してきたもう一隻のボート。トランサム近くに、黄色い落水者救助訓練用のブイを立てているところから、教習艇のようですね。この艇も通航するかしらと期待していたら、転回して出ていってしまいました。

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前扉か後扉か‥‥ううん、どっちでもいいや。向こう側のゲートが開いたのを、背伸びして一枚。水位差が小さいせいか、こちらが閉じてから間なしに開いた印象でした。

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…19』につづく)

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秋の水郷三昧…17

(『秋の水郷三昧…16』のつづき)

198081.jpg横利根閘門のディテール垂れ流し、つづきます。
セルフ操作用把手も、小型閘門と違って注意書き、スピーカー、作動ステップを示すパイロットランプを、頑丈そうな鉄枠にまとめて設置したもので、もはや操作盤と呼んでもおかしくないもの。

下の写真でもわかるように、これが閘室内に上航・下航用と2組設けられています。単に把手がぶら下がっているだけでないあたり、大型閘門の貫録を感じさせるパーツではありますよね。

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上流側(?)より見渡した閘室。黒いマイタゲートの向こうに、横利根水門が小さく見えるこの景色。技術の進歩を感じさせながら、異なる2タイプのゲートをいっぺんに眺められるという、文字どおり一粒で二度おいしい水門風景でもあります。

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扉体の駆動装置に近寄って。グリスが塗られていることからも、ダミイなんぞでない現役のメカニズムであることが実感できる嬉しさ。特に真ん中の大きなべベルギヤ、存在感濃厚でいいですね。

ええと、竣工当初の扉体操作は、人力だったかしら? 現在より桁違いに通航船の多かった時代、閘門守という職業は、想像するだに過酷な労働だったことでしょう。今はもちろん、モーターライズ/無人化されています。

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198085.jpgここで、南側の公園内で見たものを2点。「利根川改修工事と舟運の歴史」と題したこの説明板も、北側にあったそれに劣らず「読ませる」構成ですね! フネブネの写真も通運丸だけでなく、本閘門に縁の深いさつき丸も。しかも、右上の図では勘十郎堀(過去ログ『勘十郎堀…1』ほか参照)にまで触れられている! いや~、力瘤入れまくりじゃないですか、利根川下流河川事務所さん!

「利根川治水告成碑」と刻まれた、石碑もあったので拝観。周りが草ぼうぼうで、これ以上近づけずよく判読できなかったのですが‥‥。揮毫者名は「内務大臣従三位勲一等安達謙蔵書」でいいのかな? 検索したところ、安達謙蔵は第47~48代内務大臣だったので、少なくとも名前は間違いないようです。

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…18』につづく)

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