鍵屋資料館
(『水上バスで淀川遡上…8』のつづき)
●交通量の多い堤防道を降りて、旧枚方宿に入ると、先ほどまでの喧騒がウソのような、静かでしっとりとした家並み。
いっしょに下船したお客さんの後について、今回の昼食処である、「市立 枚方宿鍵屋資料館」へ。イヤ、お腹が空いていたので筆が滑りましたが、淀川舟運に関する、素晴らしい展示のある博物館であるだけでなく、建物自体が、一部は文化8年(西暦1811年)建築という、貴重な存在なのです。
…しかし、お腹が空いた!
●え~と、軒下のこの部分、「うだつ」でいいんでしたっけ? こんなところに、浮き彫りに彩色された鍵屋の紋が! 素敵ですね。
さっそく二階へ通され、堤防道の見える重厚な広間で、お待ちかねの昼食。名物・くらわんか寿司と、アツアツのごんぼ汁をいただきました。
どちらも大変美味しかったのですが、特にごんぼ汁が、味噌を薄めに溶き、ダシをきつめにしたような感じの味噌汁で、クセになりそうな美味しさでした。お代わりしておけばよかった…。
●食事の後は、飴色に磨きこまれた床や柱に星霜を感じながら、展示を見学。最盛期の枚方宿の復元ジオラマ、三十石舟の模型と、水運趣味的にも見どころ盛りだくさん。一階受付では、立派な図録も販売されています。
圧巻はやはり、吹き抜けに造られた、くらわんか舟の実物大模型。鍋の汁や団子が実にリアルで、美味そうに見えてしまうのは、まだお腹が空いているせいでしょうか…。
●あ、そうそう、くらわんか舟で思い出したのですが、東京港にも、これによく似た「船相手の商売をする舟」があったんですよね。
お台場などに繰り出す屋形船に接舷して、飲み物や菓子などを売る船、ずいぶん前に一度テレビで見て、いつか出会うだろうと期待していたのですけれど、ついぞお目にかかったことはなし。今でも、営業されている方はおられるのでしょうか。
●鍵屋資料館を辞して、旧枚方宿の街並みを楽しみながら歩き、堤防沿いにある淀川資料館へ。水上バスでもご一緒した、職員の方によると、当館はわが国最初の「川の博物館」なのだとか。
淀川の治水の歴史や、川に棲む生き物の展示を楽しく拝見。資料室ではいくつか調べものもさせていただき、短時間ながら有意義な見学でした。
【撮影地点のMapion地図】
●淀川の旅と舟運時代の面影に大満足の体で、枚方を離れました。枚方市駅より、ふたたび京阪電車のお世話になり、次の目的地、京都市は中書島に向かいます。
駅に急ぐ途中で…おおお、これは渋いお風呂屋さん。つい吸い寄せられてしまいがちな枚方の街、油断なりません。
(21年9月11日撮影)
(『伏見十石舟…1』につづく)

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いっしょに下船したお客さんの後について、今回の昼食処である、「市立 枚方宿鍵屋資料館」へ。イヤ、お腹が空いていたので筆が滑りましたが、淀川舟運に関する、素晴らしい展示のある博物館であるだけでなく、建物自体が、一部は文化8年(西暦1811年)建築という、貴重な存在なのです。
…しかし、お腹が空いた!

さっそく二階へ通され、堤防道の見える重厚な広間で、お待ちかねの昼食。名物・くらわんか寿司と、アツアツのごんぼ汁をいただきました。
どちらも大変美味しかったのですが、特にごんぼ汁が、味噌を薄めに溶き、ダシをきつめにしたような感じの味噌汁で、クセになりそうな美味しさでした。お代わりしておけばよかった…。

圧巻はやはり、吹き抜けに造られた、くらわんか舟の実物大模型。鍋の汁や団子が実にリアルで、美味そうに見えてしまうのは、まだお腹が空いているせいでしょうか…。
●あ、そうそう、くらわんか舟で思い出したのですが、東京港にも、これによく似た「船相手の商売をする舟」があったんですよね。
お台場などに繰り出す屋形船に接舷して、飲み物や菓子などを売る船、ずいぶん前に一度テレビで見て、いつか出会うだろうと期待していたのですけれど、ついぞお目にかかったことはなし。今でも、営業されている方はおられるのでしょうか。

淀川の治水の歴史や、川に棲む生き物の展示を楽しく拝見。資料室ではいくつか調べものもさせていただき、短時間ながら有意義な見学でした。
【撮影地点のMapion地図】

駅に急ぐ途中で…おおお、これは渋いお風呂屋さん。つい吸い寄せられてしまいがちな枚方の街、油断なりません。
(21年9月11日撮影)
(『伏見十石舟…1』につづく)

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水上バスで淀川遡上…8
(『水上バスで淀川遡上…7』のつづき)
●銀色の水管橋の向こうに、国道170号・大阪外環状線を渡す、枚方大橋が見えてきました。終着の枚方船着場も間近です。
写真奥、水管橋の橋脚近くを見ると、だいぶ砂洲ができているようですね。船も大きくアウトコースを取って、船着場に近づきます。
●枚方船着場が見えてきました。岸壁には、船に立っているのと同じのぼりが何本か見え、すでに到着を待っているスタッフがいるようです。
中央に見える白い尖塔は、水辺のヨシ(『葦』のこと。『アシ』は『悪し』に通じるから忌まれたと、以前近江八幡で聞きました)を題材に意匠化したものだそう。う~ん、ヨシでしたか。自分の第一印象は、ペンタイプ修正液でした。すみません。
●船員さんが出てきてもやいを投げると、岸壁上のスタッフが受け取り、きびきびと接岸作業。
航程約20km、2時間10分ほどの船旅でしたが、船員さんが私を大目に見てくれたお陰で、初めての淀川を、心ゆくまで楽しむことができました。本当にありがとうございました(泣)。
…ちなみに、私の立ちんぼ時間は、合計1時間30分(笑)。

●枚方船着場は、淀川河川公園・枚方地区の中にあります。気持ちのよい芝生の法面から、接岸した船を眺めて。
ここはかつて、伏見発の三十石舟の寄港地として殷賑を極めた、枚方宿の浦…関東で言えば、河岸ですね。いにしえの栄華をしのばせる街並みが、旧京街道沿いに残っている街でもあります。
【撮影地点のMapion地図】
●今回のツアーには、かつての船待ち宿であった建物を利用した、「市立 枚方宿鍵屋資料館」での食事と見学が含まれています。スタッフに誘導されて堤防道を越え、鍵屋さんへ。
ずっと立ちんぼで興奮していたせいか、お腹がぺこぺこです。イヤ、もちろん古い建物にも興味はあるものの、今は花より団子の心持…まずは腹ごしらえ!
(21年9月11日撮影)
(『鍵屋資料館』につづく)

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写真奥、水管橋の橋脚近くを見ると、だいぶ砂洲ができているようですね。船も大きくアウトコースを取って、船着場に近づきます。

中央に見える白い尖塔は、水辺のヨシ(『葦』のこと。『アシ』は『悪し』に通じるから忌まれたと、以前近江八幡で聞きました)を題材に意匠化したものだそう。う~ん、ヨシでしたか。自分の第一印象は、ペンタイプ修正液でした。すみません。

航程約20km、2時間10分ほどの船旅でしたが、船員さんが私を大目に見てくれたお陰で、初めての淀川を、心ゆくまで楽しむことができました。本当にありがとうございました(泣)。
…ちなみに、私の立ちんぼ時間は、合計1時間30分(笑)。

●枚方船着場は、淀川河川公園・枚方地区の中にあります。気持ちのよい芝生の法面から、接岸した船を眺めて。
ここはかつて、伏見発の三十石舟の寄港地として殷賑を極めた、枚方宿の浦…関東で言えば、河岸ですね。いにしえの栄華をしのばせる街並みが、旧京街道沿いに残っている街でもあります。
【撮影地点のMapion地図】

ずっと立ちんぼで興奮していたせいか、お腹がぺこぺこです。イヤ、もちろん古い建物にも興味はあるものの、今は花より団子の心持…まずは腹ごしらえ!
(21年9月11日撮影)
(『鍵屋資料館』につづく)

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