北上運河閘門めぐり…2
(『北上運河閘門めぐり…1』のつづき)
●同じく南側の扉体を、少し離れて見たところ。手前にある長い箱は、開閉機構のケーシングで、端面には管理符号らしい「石釜―閘1」というプレートがありました。
銘板のようなものくらい、あってもよさそうなものだと、方々探して回ったのですが、見落としたのか、あるいは本当についていなかったのか、これ以外のプレートを発見することはできませんでした。
●ゲートのさらに南側は、ご覧のとおり船溜となっています。
利根川流域や、東京付近の閘門だと、ゲートの前に通航方法を表示した看板や電光掲示板、監視カメラなどが設けられ賑やかなものですが、こちらには一切、そのたぐいのものが見られないのには驚きました。
通航する艇は、どのようにして閘門を運転してもらうのでしょうか。実際に通った方のお話をうかがいたいものです。
●南側ゲートの管理橋上から、定川、さらにその向こうに続く北上運河を望んで。松の疎林が運河に沿って伸びる、臨海部らしい眺めです。
写真ではよくわからないかもしれませんが、画面中央奥に、これから向かう大曲閘門のゲートの石組みを、かすかに望むことができました。
●前後しますが、橋の下から北側、運河の奥をのぞいてみたとろ。こちらにも何隻か、繋留船の姿が見えます。運河はまだ何とか、生きているようですね。
ここから旧北上川、石井閘門まで4.9kmの運河が、市街地を貫いて続いているわけだ…う~ん、これはそそられる! 一部でもいいから、ゼヒ走ってみたいです!
●敷地内にあった管理棟。こちらも扉体同様、最近改築されたもののようで、まだ新しい感じがします。
管理棟の前にはクルマが一台停まっており、車庫の扉も開いていたので、管理者の方にお話をうかがえるかと期待したのですが、残念ながらお留守のようでした。
(21年12月3日撮影)
【21年12月10日追記】う~ん、書き忘れていた…。相互リンク先である「日本の川と災害」の「北北上運河 釜閘門」に、ボートで通航された際の写真が掲載されています。通航方法はどうするのでしょう。通航時に上陸して管理棟に声をかけるのか、それとも大阪の各閘門ように、事前にFAXなどして予約しておかないといけないのでしょうか。
(『北上運河閘門めぐり…3』につづく)

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銘板のようなものくらい、あってもよさそうなものだと、方々探して回ったのですが、見落としたのか、あるいは本当についていなかったのか、これ以外のプレートを発見することはできませんでした。

利根川流域や、東京付近の閘門だと、ゲートの前に通航方法を表示した看板や電光掲示板、監視カメラなどが設けられ賑やかなものですが、こちらには一切、そのたぐいのものが見られないのには驚きました。
通航する艇は、どのようにして閘門を運転してもらうのでしょうか。実際に通った方のお話をうかがいたいものです。

写真ではよくわからないかもしれませんが、画面中央奥に、これから向かう大曲閘門のゲートの石組みを、かすかに望むことができました。

ここから旧北上川、石井閘門まで4.9kmの運河が、市街地を貫いて続いているわけだ…う~ん、これはそそられる! 一部でもいいから、ゼヒ走ってみたいです!

管理棟の前にはクルマが一台停まっており、車庫の扉も開いていたので、管理者の方にお話をうかがえるかと期待したのですが、残念ながらお留守のようでした。
(21年12月3日撮影)
【21年12月10日追記】う~ん、書き忘れていた…。相互リンク先である「日本の川と災害」の「北北上運河 釜閘門」に、ボートで通航された際の写真が掲載されています。通航方法はどうするのでしょう。通航時に上陸して管理棟に声をかけるのか、それとも大阪の各閘門ように、事前にFAXなどして予約しておかないといけないのでしょうか。
(『北上運河閘門めぐり…3』につづく)

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北上運河閘門めぐり…1
(『貞山運河の北端を見る』のつづき)

●時間が許せば、運河群のすべてを見て回りたいところですが、あいにくその余裕はないので、閘門・水門のみピンポイントでつまみ食いして回ろうと、まずやって来たのが北上運河の釜閘門。
北上運河は、石巻港に注ぐ定川で二分されており、川をはさんで向かい合う形で二つの閘門が設けられていますが、この釜閘門は定川の東岸、石巻市門脇にある小閘門です。
トラックが多く行きかう県道のかたわらに、周囲の低い土手を、芝で美しく整備された閘門がたたずんでいるのを目にしたときは、大げさでなく、一期の思いがしたものです。
●上の写真を撮った位置から土手を下り、低い目線からゲートを見て。石造りの風化した肌が、時代を感じさせます。貞山運河事典の「釜閘門」によると、明治15年竣工とのこと。
写真は北側(定川と反対側)から南側を見たところで、扉体の向きを見てもわかるように、手前の運河が低水位側になります。
●北側ゲートを閘室より見て。
ご覧のとおり、後付けされた管理橋があるので、マイタゲートの特長である、通航船の高さ制限がない長所は失われてしまっていますが、橋の方も竣工後時間を経ているせいか、閘門とよくなじみ、違和感はありません。
●南側(定川側)ゲートの管理橋上から、北側(運河側)を眺めて。
橋は県道247号線・251号線の丁字路に接するところにあって、通行量は非常に多く、トラックがひっきりなしに通ります。静かに水をたたえる閘室とは、対照的な眺めです。
周囲の芝は短く刈り込まれ、写真左側には桜も何本か植えられて、閘門が今もなお、可愛がられているさまが見て取れますね。
●南側の扉体に近づいて。この数年の間に更新されたようで、まだ塗装も新しく、ロッドの摺動部も光り輝いています。現役である証拠ですね。北側との水位差は、1mと少しくらいでしょうか。
ロッドの様子からして、開閉はおそらく油圧なのでしょうが、扉体の上に突き出た、注水用のスルースバルブのハンドルを見ると、モーターライズされておらず、手動のままのようですね。
開閉が遠隔操作で、注排水のみ係員が出て行う、というのは考えづらいですから…他にバイパス管が新設されたのか、それとも扉体を細めに開けるという、ある種横着(?)なやり方でなされるのか…。気になるところではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月3日撮影)
(『北上運河閘門めぐり…2』につづく)

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●時間が許せば、運河群のすべてを見て回りたいところですが、あいにくその余裕はないので、閘門・水門のみピンポイントでつまみ食いして回ろうと、まずやって来たのが北上運河の釜閘門。
北上運河は、石巻港に注ぐ定川で二分されており、川をはさんで向かい合う形で二つの閘門が設けられていますが、この釜閘門は定川の東岸、石巻市門脇にある小閘門です。
トラックが多く行きかう県道のかたわらに、周囲の低い土手を、芝で美しく整備された閘門がたたずんでいるのを目にしたときは、大げさでなく、一期の思いがしたものです。

写真は北側(定川と反対側)から南側を見たところで、扉体の向きを見てもわかるように、手前の運河が低水位側になります。

ご覧のとおり、後付けされた管理橋があるので、マイタゲートの特長である、通航船の高さ制限がない長所は失われてしまっていますが、橋の方も竣工後時間を経ているせいか、閘門とよくなじみ、違和感はありません。

橋は県道247号線・251号線の丁字路に接するところにあって、通行量は非常に多く、トラックがひっきりなしに通ります。静かに水をたたえる閘室とは、対照的な眺めです。
周囲の芝は短く刈り込まれ、写真左側には桜も何本か植えられて、閘門が今もなお、可愛がられているさまが見て取れますね。

ロッドの様子からして、開閉はおそらく油圧なのでしょうが、扉体の上に突き出た、注水用のスルースバルブのハンドルを見ると、モーターライズされておらず、手動のままのようですね。
開閉が遠隔操作で、注排水のみ係員が出て行う、というのは考えづらいですから…他にバイパス管が新設されたのか、それとも扉体を細めに開けるという、ある種横着(?)なやり方でなされるのか…。気になるところではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月3日撮影)
(『北上運河閘門めぐり…2』につづく)

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