道頓堀川閘門…2

(『道頓堀川閘門…1』のつづき)

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今回も水位差はほとんどなく、マイタゲートが閉じるとほぼ同時に、ラジアルゲートが下がり始めました。東横堀川閘門と違うのは、径間が小さいせいか、両岸からの警告放水がささやかで、チョロチョロといった程度だったこと。

それでも、アームがゆっくりスイングして、扉体を水没させてゆくさまを眺めるのは、やはり興奮のひととき! 向こうは木津川との十字流、正面に見えてきた白いタイドアーチは、岩松橋です。

15202.jpg扉体が下がりきると、計ったようなタイミングで、右手から清掃船が出現、タモ網でゴミ取り作業を始めました。

「水都大阪」と大書きした看板を掲げたこの艇、東京の同種の艇より小型で、コンソールも低めに造られています。やはり橋の桁下高を、考えてのことでしょう。

15203.jpg強烈閘門・道頓堀川閘門を出て、木津川へ。左手に二段式ローラーゲートの制水門が見えます。

ナニワの高架下水路・東横堀川と、水路の都大路・道頓堀川にお別れ。思った以上に見どころ満載で、濃厚かつ濃縮されたひとときでした。リバーウォークが完成したら、また来てみたいですねえ。

15204.jpg十字流を右へ、木津川を北上。両岸にはテラスが造られ、さっぱりと薄味の川景色。

あいかわらず雲は厚く、いつ降り出すかヒヤヒヤしながらの水路行ですが、今のところ何とか持ちこたえているのは、ありがたい限り。もう少しだけ、こらえてくだされ…。

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イチョウの葉をかたどった高欄が印象的な、千代崎橋。これも古そうな鋼桁橋ですね。だいぶ低いな、とほくそ笑んでいたら、すかさず船長さんより「低いですから気をつけて、頭を下げてください!」と声がかかり、乗客一同、思い思いにのけぞったり、イスから外れてしゃがみこんだり。

「アクアmini」にとっては、充分低いとはいえ、我が愛しの最低橋・茂森橋が見せる、息が詰まるような余裕のなさにくらべれば、足元にも及ぶまい…と、鼻息荒くタカをくくる船頭。
この後、その思い上がりは見事に打ち砕かれ、ナニワの水路文化の奥深さを、イヤと言うほど思い知らされることになるとは、誰が予想しえたでありましょうや! (こればっかり)
撮影地点のMapion地図

(21年9月12日撮影)

(『浪花濃厚水路…10』につづく)

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タグ : 道頓堀川閘門 道頓堀川 木津川 閘門

道頓堀川閘門…1

(『浪花濃厚水路…9』のつづき)

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本日二度目のご馳走、道頓堀川閘門に近づいてみると…。
…何かスゴイものが上に乗っかっている…。

これは、右側にある制水門(通航は不可)が、二段式ローラーゲートのため、巻上機室を兼ねて造られた上屋ということがわかりましたが、それにしても、上屋の造形に力こぶを入れ過ぎのような気が(笑)。水門や閘門本体の存在が、霞んでしまいそうなきらきらしさ…。

15197.jpg派手な上屋に、すっかり目を奪われてしまいましたが、ご馳走はもちろん閘門のほう。内水側はマイタゲート、これから出る木津川側の扉体が、ラジアルゲートという組み合わせは、先ほどの東横堀川閘門と一緒です。

こちらのマイタゲートは、径間が8.6mと小さいため、可愛らしい感じがしますが、シェル構造のスマートな外観は、東横堀川のそれと同様です。

15198.jpg注意書きも東横堀川閘門と同じく、通航3日前までのFAX申請必須。申請の受付や管理は、東横堀川で一括して行っているようですね。

まあ、何か理由があってのこととは思いますが、プレジャーボートやカヤックなど、アマチュア艇にとって、少々利用しにくい環境のようです。
東京や利根川下流域の閘門群が、まったく自由に利用できるだけに、大阪の「事前申請必須」には、窮屈な感じが否めません。地元の艇長さんたちは、どう感じられているでしょうか。

15199.jpg我々の船がもやった側壁の手すりに、小さなポストが。「河川管理事務所 桟橋利用確認届け」とありました。

こちらは業務船向けのものでしょうか。途中の船着場を利用した船は、ここに届け出用紙を入れるのかしら?



15200.jpg小さい径間とはいえ、マイタゲートの運転される姿を眺めるのは、やはり面白いもの。

先ほど立ち寄った、湊町船着場でほとんどのお客さんが降りてしまったものの、船長さんの説明はますます熱を帯び、飽きさせることがありません。
撮影地点のMapion地図


(21年9月12日撮影)

(『道頓堀川閘門…2』につづく)

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タグ : 道頓堀川閘門 道頓堀川 閘門

浪花濃厚水路…9

(『浪花濃厚水路…8』のつづき)

15191.jpgオブジェのような吊り橋、浮庭橋の手前にある、湊町船着場に着岸。ここで大阪城港から一緒に乗った、ほとんどのお客さんが降りてしまいましたが、私は降りません。ええ。降りるもんですか!こんなに楽しいのに!

通常便はここが終点なのですが、我々の乗ったこの、12:05大阪城港発「水の回廊コース」は、まだまだたっぷり、大阪の濃厚な水路を楽しませてくれるのですよ、うひひ…。

15192.jpgミナミの賑やかなちまたを抜けて、周りはすっかり静かになったものの、趣味的にはむしろ、次第に濃度を増してくるヨカンが。

「橋が低いですからね、頭を低くしていてください」…そそるアナウンスありがとう、船長さん(涙)。その割には速度を緩めないのがまた、イイ感じですわ!
橋を撮ろうと思っていたら…。

15193.jpg南側に、こんなイイ感じの陸閘が出現、一気に意識を吸い寄せられました。

気が向いたら、一人でもガラガラと開けたてして遊べそうな(遊んだらいけないでしょうが、そこはそれ)、可愛らしさがたまらんです。


15194.jpg船溜もいくつかあり、東京のそれより一回りサイズの小さい、いかにも河川専用といった感じの、バージや曳船にも吸い寄せられ。

船尾の部分、押船がはまる凹みの構造が凄い。出艫がやたら張り出していて、まるで金魚のヒレのようですね。

15195.jpgあれこれ目移りしていたら、5本の橋をくぐるのもあっという間。道頓堀川の最終橋、日吉橋を前にしたあたりで、おおお、見えてきた!

いえ、右の京セラドームではありません。本日二つ目の閘門、道頓堀川閘門です!
撮影地点のMapion地図


(21年9月12日撮影)

(『道頓堀川閘門…1』につづく)

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タグ : 道頓堀川 陸閘 大阪水上バス

浪花濃厚水路…8

(『浪花濃厚水路…7』のつづき)

15186.jpgミナミの河畔はすき間なく広告看板で埋められて、まあその派手なこと、色の洪水といっても言い過ぎでないほどです。その中でも他を圧する存在感があるのが、戎橋南詰にそびえる、江崎グリコの巨大看板。

キャラメルでおなじみのマラソンランナーが、大阪名所をバックにトラックを駆けてくるという、ストレートな絵柄に気圧されますが、手元にあった写真集「写真で見る 大阪市100年」(大阪市・平成元年発行)を見ていたら、なんとこの看板、戦前から(もちろん、代替わりはしているでしょうが)ここにあるのですね!

15187.jpg戎橋をくぐると、水面の上を低く足場が覆い、トンネル水路の趣き。この区間は、まだリバーウォークの工事中なのでしょう。

御堂筋を渡す道頓堀橋は、大正11年竣工という、東京でもおいそれとない古い橋なのですが、足場のお陰で、裏側をチラ見しただけに終わりました。残念…。

15188.jpg道頓堀橋を抜けて、次の新戎橋までは、何とか空が拝めるものの、遊歩道があるのはわずかな区間で、ここも工事中のようです。

う~ん、ということは、堂島川の水晶橋と並んで、ゲートを内蔵していた珍橋、大黒橋も見られないのかしら…。

15189.jpg今度の足場の下は、左右の脚にチカチカ光る電飾がからめられて、船で通るお客さんを慰めようという趣向。そんな気遣いは不要なオトコが約一名、頭上低く構造物があるというだけで、興奮しておりますが(笑)。

大黒橋は、ぎりぎりまで足場が迫っており、やはり撮れませんでした…。

15190.jpg
大黒橋は見損ねましたが、一服の清涼剤だったのが、この深里橋に接して建っていたビル。
その丸みのある古風な外観、河中に張り出して建っていることもさることながら、水面近くのテラスが素晴らしい! 扉や窓のカタチからして、船のように水密構造になっているようですね。

今は閘門で守られているので、まず水没することはないのでしょうけれど、昔は増水時になると、扉や窓を堅く閉ざして、身を守ったことが想像される雰囲気。水没したときに、中から水中をのぞいてみたくなりますよね。テラスにはキャンバーがつけられていて、水はけを考えた造りになっているのも佳し。う~ん、よく認可が下りたものだなあ…。
撮影地点のMapion地図

(21年9月12日撮影)

(『浪花濃厚水路…9』につづく)

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タグ : 道頓堀川 とんぼりリバーウォーク 大阪水上バス

浪花濃厚水路…7

(『浪花濃厚水路…6』のつづき)

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手ざわりの良さそうな、木の化粧板を張りめぐらした桁橋、太左衛門橋のあたりに来ると、両岸の風景ががぜん賑やかになり、いかにも「あきんどの都」の雰囲気満点になってきました。

かに道楽や観覧車をはじめ、看板がところ狭しとビルの壁を埋める、東京人のイメージするミナミの、ある意味ステレオタイプな風景ですが、こと水路を挟んだ繁華街となれば、他の都市ではまずお目にかかれないだけに、何とも嬉しく思えたものです。

15182.jpg水辺に表を向けた店舗群や、林立する幟を眺めながら、ゆっくりと水路を進むのは楽しいもの。

戎橋の手前には、太左衛門橋船着場があり、ちょうど一隻の船が離岸するところ。やはりお互いに手を振り合って、楽しく反航。


15183.jpg我々の乗る船も、太左衛門橋船着場に着岸、お客さんの乗り降りがあります。

切符売り場のスタッフは、水都大阪の青いユニフォームを着て、アナウンスやお客さばきに大忙し。きびきびとした働きぶりは、見ていて気持ちの良いものでした。


15184.jpg戎橋の橋詰近くには、両岸のテラスに凹みをつくり、水路幅を広げて船が行き違えるようにした部分が。舟航路としても、行き届いた設計であることが感じられます。

すでにもう一隻船が入って、こちらが来るのを待っているようですね。


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う~ん、カッコイイ…。
通船と独航艀を合いの子にしたような、鋼船然とした男性的(?)なスタイルに一目惚れ。時間があればぜひ、こちらにも乗ってみたかったです。

この「えちぜん」、「とんぼりリバークルーズ」(一本松海運)によると、全長11.5m、総t数4.9t、定員40名で、道頓堀を往復する30分毎の航路に就航しているとのこと。
撮影地点のMapion地図

(21年9月12日撮影)

【21年10月26日追記】とんぼりリバークルーズは、10月13日から明22年3月中旬まで、道頓堀川水辺整備事業による航路閉鎖のため、休航中とのことです。お詫びして追記いたします。

(『浪花濃厚水路…8』につづく)

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