極小閘門づくし

今までさんざん騒いできたように、船頭儀、
閘門が大好きです。

近場にある江戸川・扇橋・荒川の3閘門を、自艇でたびたび訪ねては通航するのも、もちろん大好きですが、陸路おもむいて他地方の閘門を見に行ったり、観光船を借りて通航したりするのも、自艇で通るのとは、また違った楽しさがあるものです。

中でもどういわけだか、自分の艇ではちょっと通ることの難しそうな、小さな小さな閘門たちに、以前より特に惹かれるものがありました。小粒ながら、一人前に扉体で水を受け止めるミニ閘門たちを前にすると、何か模型を見るような楽しさがあり、つい時間を過ごしてしまうこともしばしばでした。

例によって、写真を並べて一人悦に入ってみたくなったこともあり、今回は、今までに出会った極小閘門のスナップを集めてみましょう。

以下に並べたものは、あくまで私の感覚で選んだものですが、改めて選んだものを見てみると、大体径間4~5m以下のものに、グッとくるところがあるようです。なお、陸路訪ねて銘板が確認できたものには、極力寸法などを明記することにしました。

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ハートわしづかまれるマイタゲート

主に川蒸気の写真が見たくて、古い絵葉書をぼつぼつ集めているんですが、水運全般に関連する絵葉書はもとより、閘門や水門などを題材にしたものにも当然心惹かれて、つい手が伸びてしまうときも少なくありません。そんな中でも、最近出色だったのが、この絵葉書。

(近江八景)比良の暮雪」というタイトルでもおわかりのように、有名な近江八景のうちの一つ、冠雪した比良山地を遠望したものです。時代は昭和戦前でしょうか。

水辺に傘をさした女性を配したりして、叙情豊かな写真になっていますが、まあ当然ながら、女性や比良山地に惹かれたわけではなく(近江の皆さんごめんなさい)、目が釘付けになったのは、もちろんかたわらの木製マイタゲート!

木製マイタゲートの写真というだけでも珍しいのに、径間2mくらいでしょうか、その可愛らしいほどの小ささに、極小水門好きとしてはタマランものがあり、即決。

左右の堤体が、棒杭と板で土留めを施しただけなのも、最近ではお目にかかれない素朴な造りで、いかにも灌漑水路の逆止水門といった感じ。イヤ~、ごちそうさまでした! しばらく机の前に飾っておこう…。


良くピントが合っていて、こうしてアップにしても違和感がないほど、ディテールがしっかり捉えられていますね。

左側の扉体には、知恵の輪のようなアイが一本突き出ていて、扉体とは鎖でつながれているようです。扉の継ぎ目からリーク(漏水)があることから、向こう側の水位はかなり高い…右側扉体越しに見える杭に目をやると、なるほど高いほうの水面は、扉体ひたひたくらいまであるようです。

ん? 手前の土留めの板や扉体のこちら側、冠水した痕がある…。ついさっきまで、高いほうと同じくらいまで、水が入っていたような雰囲気です。ここでふと、ピンと来るものが。

もしかして、もしかして、これは閘門じゃないのか?
いや、そう考えると、冠水の痕も、通航時の注排水のためだとすれば納得がいくし、左側にしかない不自然なアイも、注水用のスルースバルブを引き上げる取っ手とすれば、つじつまが合う!
まあ、今のところ確かめようがないので、妄想のレベルに留まりますが、極小木製マイタゲート閘門というだけで、もう何だか萌え死にそうな気分になる、安上がり船頭であります。


滋賀県の地理には詳しくないので、絵葉書がどこから撮ったものなのかはわからないのですが、平らかな土地に水辺の広がる、水郷地帯といった感じの風景とくれば、思い出されるのが、一昨年に訪ねた近江八幡水郷のあたり。

私が艪舟を楽しんだ西の海は、八幡山の陰ですから比良山地は見えますまいが、もっと北、かつては水郷の一部だった大中あたりからは、望むことができたのではないでしょうか。

昭和戦前は、このマイタゲートのような閘門が、琵琶湖沿岸のあちこちで、ひなびた閘門風景を繰り広げていたのかなあ…などと想像していたら、また近江八幡に行きたくなってきました。

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タグ : 近江八幡 近江八景 閘門 絵葉書・古写真