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9月20日の川景色…1

(『9月20日の神田川奥部…4』のつづき)

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フネブネのお話と前後しますが、9月20に愛でた道々の川景色を落穂拾い的に。

272042.jpg辰巳桜橋、光線もよろしく主塔とケーブルが秋晴れの青空に映え、背景のタワーマンション群とあいまって、胸のすくような眺め。高い上部構造を持つ下路式橋の面目躍如といったところであります。

右は“橋梁標”と呼ばれる航路標識の一つ、センターラインを示す中央標。本船航路の橋で見られるものですが、運河内の橋であるここにあるのが、以前から不思議に思っていました。設置される橋の基準はどのあたりにあるのでしょうね。

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朝潮運河と新月島川の分流する角地、月島倉庫跡地の再開発は、実に目を見張る急ピッチで、通るたびニョキニョキ、といった感じでビルが高さを増してゆきます。護岸も順次手が入ってきたようですから、竣工後はここもテラス化されるのでしょう。

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先日こちらで少し触れた、ウォーターズ竹芝のワンピース100巻発行記念の展示。愛読者として、しかも水辺に展示されるとあっては見逃すのは名折れとばかり、勢い込んで訪ねたのでした。

20ftコンテナ6個を使い、コミック100巻の背の絵柄を並べて見せるというアイディア、コルゲートの凹凸が本のそれを思わせて、実にいいですね!

もっと近くで眺めたかったのですが、左は観光汽船の水上バス船溜、右はウォーターズ竹芝船着場が迫り、近寄るのははばかられたのでズームでたぐってスナップ。9月17日から26日まで展示されたとのこと。

272045.jpg亀島川経由で日本橋川に出ようと、亀島川水門をくぐって。薄いクリーム(?)の扉体が陽射しを受けると、まあまばゆいこと。

右径間、長らく工事をしていますが、巻上機室の上屋が取り去られ、機器類が露天になってずいぶん経ちますね。素人考えながら、さびなど手入れがたいへんだろうなあ、と気になってしまうものが。
撮影地点のMapion地図

(令和3年9月20日撮影)

(『9月20日の川景色…2』につづく)

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タグ : 辰巳運河朝潮運河汐留川亀島川亀島川水門

9月20日のフネブネ…1

(『9月20日の墨田川造船…2』のつづき)

272011.jpg墨田川造船辰巳を見た後は、辰巳運河を通って内水に戻ったのですが、珍しく先行艇が一隻いて、航跡をたどってゆっくりと抜けることに。

好天を映して水も青く、光線も塩梅よろしく、辰巳水門もいいお顔。2隻で縦陣を組んで進む面白さとあいまって、秋晴れに恵まれた水路行は何を眺めても楽しいものです。


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同じく辰巳運河、水門をくぐってから行逢した豆曳船「第36東庄丸」。黒い船体、フロントグラスも甲板室もない背の低いシルエット、乗り組みさんの座る椅子も昔風の折り畳みパイプ椅子と、まあ好みど真ん中。

クジラの頭のような丸い船首が押し分ける豪快な船首波、排気を含んだ噴流が船尾に盛り上がるのも、パワフルな感じが伝わってきて実に佳し。すっかり上機嫌になりました。

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人気コミック「ワンピース」の100巻発売を記念した展示が、浜離宮の内水面に面した「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」で公開されており、艇からも見られると聞いて、ファンとして見逃せまいと浜離宮へ。

展示については後ほど改めますが、近づいて写真を撮っていたら、水門の外からボー、ボーと長声が。これは水上バスの入港だと察して、ゴースターンで後ずさると、間なしに水辺ラインの「こすもす」がヌッ、という感じで汐留川水門をくぐって現れました。

水上バスにとっては径間だけでなく、天地もギリギリの水門をくぐって入港するシーンは、それだけで緊迫感あふれる、迫力のある一瞬です。 

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水門をくぐってすぐ、左手にある観光汽船の船溜をかわしつつ、90度の取舵を切って大きく船尾を振り、ウォーターズ竹芝船着場にピタリと達着! イヤ、お見事。

そうそう、この船着場について紹介するのをすっかり忘れていました。昨年夏に開設された、都内水路の定期航路では最も新しい船着場なんですよ。遅ればせながら、覚え書き的に以下メモ。

JR東日本ニュース(2020年6月10日)」によると、昨年6月19日に供用開始、一般社団法人竹芝エリアマネジメントが「WATERS takeshiba」の前面の汐留川の占用許可を受け、 JR 東日本が整備を行っているとのこと。水辺ライン、観光汽船とも寄港する船着場です。

ただし、従来からある築地川・浜離宮の船着場は、水辺ラインの寄港は無くなったとのこと。観光汽船は寄港便を継続するとのことですから、利用する際は注意が必要ですね。詳しくは浜離宮恩賜庭園の「『東京水辺ライン』船着場変更のお知らせ(2020年7月17日)」をご覧ください。

272015.jpg水上バスの話題といえばもう一つ、つい最近知ったのですが、観光汽船が苦境に陥っており、ついにクラウドファンディングを募り始めたそうで‥‥。

【存続危機】浅草発の水上バス事業の継続をご支援ください。 - クラウドファンディングCAMPFIRE
大川筋の華、一銭蒸気の時代から存続する唯一の船社ですから、水路者としてはぜひ、何らかの形で協力できればと思っております‥‥。


(令和3年9月20日撮影)

(『9月20日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 辰巳運河汐留川隅田川辰巳水門汐留川水門曳船水上バス浜離宮

お花見水路の道々で…12

(『お花見水路の道々で…11』のつづき)

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あちらこちらとつまみ食いのようではあったものの、お花見水路の様子をひととおり見て回れたので、満足満足。

仙台堀川との丁字流から平久川に入り、南下を再開すると、しばらく河畔の桜並木が途切れるので、クールダウンしながら余韻を楽しむような気分に。鶴歩橋、グリーンの塗装が相変わらずよく似合って、渋めのいい雰囲気ですね。

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先ほど通った、大横川との変則十字流まで戻ってきてみると‥‥う~ん、西側河川北半部のそれを見てきたばかりの目からすると、やはり、やはり大横川南部の桜並木は、ボリュームの桁が違いますね!

テラスから河上に張り出し、水面近くまで枝を垂らしたさま、また密度はもちろん、舟行きしながら眺めて満足できるほど良い延長という点で見ても、都内可航河川ではダントツの首位であることを、改めて実感した次第であります。

263058.jpgさらに南下して辰巳運河へ。そうそう、辰巳水門がある防潮堤、単に雑木が繁茂しているように見えますが、ここも何本か桜があって、緑の中にモクリ、モクリといった感じで顔を出しており、彩りを添えているのですよ。

他の季節だと、木々に埋もれて気づかず通り過ぎてしまうのですから、春の水路徘徊は、意外なところに桜を見つける発見の旅、といってもいいくらいです。

263059.jpg辰巳運河を出て左折し、辰巳埠頭の全長を使って、エンジンの健康を考えてデッドフル航行。

48.8km/h‥‥26.3kt。さすがに一時期のような27ktオーバーは成らなかったものの、胸のすく快走ぶりで、満足のゆく成績でした。


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スロットルを戻し、船影も見えず寂しいかぎりの墨田川造船辰巳をのぞいてみると、浮きドックの中にグレーの何かが。入渠艇かと色めきだって東側に回ってみたところ‥‥あらら残念、船ではなくポンツンでした。
撮影地点のMapion地図

(令和3年3月31日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 平久川大横川江東内部河川辰巳運河墨田川造船

12月13日の水路風景…3

(『12月13日の水路風景…2』のつづき)

259025.jpg終盤は隅田川から日本橋川へ、そして墨田川造船辰巳と巡る、もはや観察対象のルーチンといってよいコースです。

右の写真は、永代橋の側径間を通って橋脚周りにカメラを向け愛でていたところ、中央径間から出てきた艇にうろんげな目線を送られるの巻。まあ、側径間を通っているだけでも、十分不審に見えたのかもしれません。

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タグ : 隅田川日本橋川辰巳運河常磐橋墨田川造船巡視船巡視艇

9月21日のトリさんと‥‥

(『9月21日の水路風景…4』のつづき)

255066.jpg道々に出会ったトリさんたちの姿とともに、積み残し分も少々まとめてご覧に入れます。

今はもうだいぶ肌寒くなり、これから冬鳥たちの姿が期待できる時期となりましたが、先日出たときは何分まだ9月のこととて、顔ぶれは夏のそれと変わりません。

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タグ : 砂町運河辰巳運河曙北運河平久川水辺の鳥たち