9月10日の軍艦…3

(『9月10日の軍艦…2』のつづき)

195021.jpg艦橋構造物の側面に掲げられていたエンブレムをアップで。潜水服らしい輪郭で囲んだ中に、半島の地図と補給艦、それぞれのイラストを配したデザイン。

さて、どんな意味なのでしょう。単なる艦の紋章にしては、潜水服が謎ですね。潜水作業員の母艦も兼ねているとか、本艦乗り組みの潜水士が、演習か技能大会か何かで賞を取ったとか、そのあたりではと想像していますが‥‥。

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艦橋構造物周り。ドライカーゴ用のポスト、装載艇、後部連装機銃と拾ってゆくのは楽しいもの。戦闘艦と違って、マスト周りはごくあっさりとしています。

195023.jpg艦尾、飛行甲板まで来たら、ハンドレールの近くでこちらを見ていた乗り組みさん二人が、笑って手を振ってくれました! こちらからも手を振りかえして応えます。

そういえば、甲板上を歩いている人たち、事業服でなく私服の人が多いですね。皆さん上陸(外出)をひかえているのでしょう、動きもウキウキ、そわそわした感じで、嬉しそうな空気が発散されていました。手を振ってくれた二人も、ご機嫌だったに違いありません。

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195025.jpgそして艦尾側から。両艦とも歓迎の横断幕を掲げているところを見ると、一般公開もされるようですね。「チョンジ」の艦尾近くの舷側、波の力が特にかかるところなのか、いわゆる「痩せ馬」が目立ちます。乾舷も低いので、外洋での補給作業はご苦労が多そうですね。

外国軍艦がたびたび拝めるのも、春海運河のよいところですが、今回は早い時間に訪ねられたせいか、護衛艦の朝礼風景や、一転してリラックスムードの韓国艦と、対照的な乗り組みさんの表情を味わえて、得をしたような気分になったものでした。

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の日本橋川・神田川…1』につづく)

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タグ : 春海運河 軍艦

9月10日の軍艦…2

(『9月10日の軍艦…1』のつづき)

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艦尾、飛行甲板の横まで来てみると、艦旗掲揚には間に合わなかったものの、乗り組みの皆さんが整列しており、朝礼中のシーンを見ることができました。

おりしも艦旗が風にひるがえり、皆さんが背筋を伸ばして訓示に聞き入っている姿とあいまって、いかにもフネの一日が始まるといった風な、凛とした空気が感じられたものです。

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さて、今回のお客様は韓国海軍の練習艦隊、奥のハルナンバー975は駆逐艦「チュムゴン・イスンシン」(忠武公李舜臣)、手前のハルナンバー57は補給艦「チョンジ」(天地)。ウラジヴォストーク、グァム、ハワイなどを巡る遠洋航海の途上、最初の寄港地として東京に立ち寄ったとのこと。

韓国練習艦隊には、20年9月5日(過去ログ『9月5日の春海運河』)にも出会いましたが、補給艦は同じ「チョンジ」だったものの、駆逐艦は「テジョヨン」(大祚栄)でした。繋留の仕方も8年前と同様、「チョンジ」を外側に横抱きにして、「チュムゴン・イスンシン」がよく見えません。

195018.jpg雲もまだ切れないし、光線もいま一つでしたが、ディテールを堪能しようと少し接近。「チョンジ」のデッキクレーン越しに、「チュムゴン・イスンシン」の艦橋構造物が見えます。

四角錐型のマストが、海自の同系のものとくらべて軽快な感じで、なかなかスマート。8年前、同クラスの「テジョヨン」でも目にして度肝を抜かれましたが、航海艦橋のトップにRAMランチャーがあるのが何というか、強烈な印象です。

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195020.jpg「チョンジ」の連装機銃に惹かれるものがあって、ズームでたぐり寄せてみました。実効はともかくやはり軍艦、特に外野から見ると、 砲熕兵器が筒先をもたげていることの安心感ったらありません(笑)。

補給艦の要といえば、やはり給油のためのポスト。ホースを下げたこの2本は1番と2番で、後ろの3番と4番は油でなく、ドライカーゴ用だとか。甲板上では、迷彩ズボンをはいた乗り組みさん2人が作業中でした。

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の軍艦…3』につづく)

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タグ : 春海運河 護衛艦 軍艦

9月10日の軍艦…1

(『東雲水門、なお工事中』のつづき)

195011.jpg例によって、旧防波堤のある区間ではすっ飛ばそう‥‥とスロットルを倒しかけたら、行会い船が視界に入ってきました。原速で流しつつ近づくのを待っていると、通船のようです。

しかし、ずいぶん旧防波堤に寄せていますね。眺めていたら、遠目にも恰幅のよさそうな乗り組みさんが、棹を抱えて船首に出てきて、赤旗を広げ始めました。東雲水門の警戒船任務に就く船かもしれません。

195012.jpg通船をやり過ごして、心置きなくデッドフルで快走し、豊洲の先を回り込んで春海運河へ。韓国練習艦隊が来航していると聞いて、ホストシップの護衛艦と一緒に鑑賞できるチャンスと、はせ参じたわけであります。

おお、いるいる! 客船ターミナルの横に護衛艦、その奥に韓国の駆逐艦と補給艦がメザシ繋留で。後ろには海技教育機構(旧航海訓練所)の帆船もおりと、晴海埠頭はてんこ盛り状態です!


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まずは先頭の護衛艦「おおなみ」から。ネームシップの「たかなみ」は、昨年6月7日にこの場所で会いましたっけ。あいにく雲が多いものの、水面は穏やかでゆっくり眺められそう。

近づいて少し行き足をゆるめたところで、「ターン、ターン、タンタンターン」とラッパの音色が聞こえてきました。艦旗掲揚のセレモニーをしているんだ! 曲に合わせて旭日旗を掲げるシーンが見たくて、泡を食ってスロットルを倒したものの、上の写真を撮ったあたりで曲が終わってしまいました。残念!

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気をとりなおして、美しいカーブを描く艦首と、ぐっと仰角をかけた5インチ砲の魅力あふれるラインを堪能。何度眺めてもよいものですじゃ。

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艦橋周りに目を移すと、航海艦橋窓下の後付けされた防弾板、ウィング下に見える機銃座の防楯と、海賊対処行動部隊の参加艦ならではの装備が。

舷側の塗装、ちょっとまだらになっているのが目立ちますが、乗組みの方が自ら、まめに手入れをされている場面が想像されて、かえって好ましく思えたものです。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の軍艦…2』につづく)

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タグ : 東雲運河 春海運河 通船 護衛艦 軍艦

6月7日のフネブネ…4

(『6月7日のフネブネ…3』のつづき)

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「ゲディズ」を左舷後部から。前後が軽く反り上がった舷側のライン、箱型の上部構造物を中央にまとめたO.H.ペリー級独特の外観が楽しめて、これまたよい角度。

周りを四角く囲む黄色いブイのフェンスには、ご覧のように「接近禁止」「Keep Out」の旗が外側に3本設けられ、いかにも警戒厳重といった感じです。もっとも艦上は、先ほどの兵隊さんが一人見えた以外、時々出てくる乗り組みの皆さんも動作はゆったりしていて、のんびりとした雰囲気に見えました。

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後ろから「たかなみ」と「ゲディズ」のツーショットを。考えてみれば、ユーラシア大陸の西端近くから、文字通り万里の波濤を乗り越えてやってきてくれたわけで、道々ご苦労も少なくなかったことでしょう。本当にお疲れさまでした。

めったに見られないトルコ艦に、しかも水上で出会えた幸運! 明治以来の長いお付き合い、これからも両国海軍がよい関係であることを願っています。

173018.jpg前後しますが、「たかなみ」に艦首から迫った際、晴海埠頭H4バースにもやっていた「白鳳丸」がすぐ近くに見えたので、ついでといっては悪いですが一枚。 JAMSTEC(海洋研究開発機構)の学術研究船です。量感のある船首周りに目が行きますね。

下はおなじみ消防艇隊のフラッグシップ、「みやこどり」。春海運河からちょうど裏側となれば、光線の具合は見てのとおりで、黒く沈んでしまったのが残念。以前、同じことをぼやいていたっけなあ‥‥。

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173020.jpg以上は朝、出発前のお楽しみ。以下はひとめぐりして、帰路に寄り道したお話です。東雲北運河の静けさと、ぱらぱらともやうフネブネの息遣いを堪能しながら東へ進んでいると、墨田川造船の前に、建造中らしい艇を発見!

保安庁船艇か、それとも警察や漁業監視艇かしら? 久しぶりの新造艇にワクワクして、微速で近づいてみると‥‥。
撮影地点のMapion地図


(27年6月7日撮影)

(『6月7日のフネブネ…5』につづく)

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タグ : 護衛艦 軍艦 消防艇 春海運河 朝潮運河 東雲北運河 墨田川造船

6月7日のフネブネ…3

(『6月7日のフネブネ…2』のつづき)

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前甲板の対空ミサイル発射器をアップで。かたわらに対水上用の機銃架(小銃架?)が設けてあるのも、小舟艇でのテロに備えた、最近の傾向らしい装備ではあります。

前甲板に砲を置かず発射器のみとしたのが、このクラスの特徴ですが、初見したときは何か物足りない、寂しい感じがしたものでした。少し慣れてくると、アメリカらしい割り切りが面白く思えて、このクラスの個性として受け入れられるようにはなったのですが。

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艦橋周りを眺めて。「たかなみ」のそれとくらべると、マストがずいぶんすっきりしていますね。世代が違うのと、レーダーをそれぞれ独立したマストや架台に分散しているので、単純に比較はできませんが、このおかげでどこか軽快な感じです。

接舷している押船の船名は、「第五関東丸」。プッシャーバージの方はタイヤフェンダーで隠れ、よく見えませんでしたが、「五十関東丸」かな?

173013.jpg艦橋構造物の扉から、鉄帽と小銃で武装した兵隊さんが出てきて、左舷を向いて止まりました。艦の周りをブイのフェンスで囲んでいることと併せて、警戒怠りないことが伝わってきます。

小銃の持ち方が妙な感じで、この姿勢でいたら筋を違えそうですが、これは何か理由があるのかな? 銃口を斜め下に向けているのは、安全上の意味からも正しいとは思うのですが。

173014.jpg甲板室中部側面に掲げられていた、「ゲディズ」のエンブレムと艦名板。このあたりは、アメリカ流儀を受け継いだ感じですね。「TCG」は、海自でいう「DDG」みたいな艦種の略号か、それとも「トルコ海軍何々」という意味かしら?

ところで「ゲディズ」は、各所で報じられたように、明治時代に訪日時、和歌山沖で遭難したトルコ艦「エルトゥールル」の救難から125周年であることを記念して、犠牲者の追悼と日土友好の諸行事のため来日したもの。6日には本艦の軍楽隊による、パレードもあったとのことです。

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艦尾に掲げられた軍艦旗、さすがに大きく、タタミ6畳敷きくらいはありそうですね。トルコの場合、日本やイギリスと違って、軍艦旗は国旗と同じデザインです。

艦尾の結構なオーバーハングも、海自の艦ではあまり見られないもので、驚かされた部分でした。追い波に強そうではありますね。

(27年6月7日撮影)

(『6月7日のフネブネ…4』につづく)

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タグ : 護衛艦 軍艦 曳船 春海運河