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12月10日の川景色…8

(『12月10日の川景色…7』のつづき)

214061.jpg豊洲運河を六叉流近くまで下ると、右手のテラスに、湾岸署の警備艇「すみれ」が横付けしているのに気づきました。正確には、テラスに接してスパッドで固定した台船を、桟橋代わりにしてもやっているのです。

むむ、ここに仮設の繋船施設を設けたということは、豊洲運河水上派出所に何かあったな。向こうには杭打船も見えるし、不安な面持ちで右へ舵を切ってみると‥‥。

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あらら、繋船杭が抜かれている! 直近、「8月13日の川景色…8」とくらべてみてください。少なくとも現状では、警備艇の繋留はできませんね。

並み居る水上派出所の中でも、最も一般の派出所建築に近い雰囲気で、「運河の交番」として親しまれたこの建物とも、いよいよお別れなのかしら‥‥。いや、早合点はよしましょう。

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もしかしたら、神田川河口の隅田川水上派出所のように、護岸にテラスが増設されるので、いったん繋船施設を移動しただけかもしれませんしね。(『4月20日の水路風景…2』参照)

ここに掲げた2枚の写真をよく見ると、堤防側面に「No.41」、「No.42」と書かれた、オレンジ色のステッカーが貼られています。これはテラス施工の工区を示すものかな? ともあれ、今後ともここに在って、都内最大の運河集中点、六叉流を見守ってくれればと願わずにはおれません。

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砂町運河を東進し漣橋をくぐって、曙・曙北運河との十字流が控えるあたりで、嬉しい出会いがありました。右手から「マルコ・ポーロ」が出てきたのです。

何度か触れたように、昔の川蒸気を思い起こさせる外観もあって、都内にもやう現役旅客船中、最も気になる船。イヤもう、岡山の海御座船を模した観光船が「安宅丸」(『コレジャナイ安宅丸!』参照)として通用するなら、「マルコ・ポーロ」の舷側を黒塗りにしてダミーの煙突を立てただけで「通運丸」を名乗っても、文句はいわれますまいよ! 少なくとも私は許す(笑)。

214065.jpg舵を戻した「マルコ・ポーロ」はそのまま、静々といった感じで西へ去ってゆきました。曙運河の貯木場跡にもやっているところは何度も見かけていたけれど、走っているのを目にしたのは本当に久しぶり。

「マルコ・ポーロ」を貸し切りにして、小名木川は高橋から、江戸川の松戸辺りまでロングランしたら、さぞ楽しいでしょう。新川が通れないのが残念ではありますが。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 豊洲運河 東雲運河 砂町運河 豊洲運河水上派出所 水上派出所

12月10日の川景色…7

(『12月10日の川景色…6』のつづき)

214056.jpg日本橋の橋詰広場‥‥広場というには語弊がありますが、川面に下がったテラス上のスペースは袖高欄の造作も立派で、日本橋が別格であることを感じさせる部分。

何か音曲が聞こえてきたのでふと見ると、マイクスタンドを前に演奏しているお二人が。お客さんは階段に座ってゆっくり楽しめるし、ミニコンサートにはいい場所かもしれませんね。

214057.jpg茅場橋の上流側に、ご覧のような櫓が。ボーリングをするためのものみたいですね。ここ一つだけでなく、複数ありました。

地質調査をしているにしても、はて、何のためでしょう。まさか、日本橋川もいよいよテラスが造られるのか‥‥と妄想していたら、答えは意外と早くわかることになりました。

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日本橋水門のかたわらに、桟橋が新設されていました。色とりどりの幟やら、横断幕やらと賑やかでよく目立ちます。プレジャータイプのボートは、警戒船の看板を掲げていますね。

横断幕をよく読んだら、「日本橋川の防潮堤を強くしています」‥‥なるほど、コンクリート堤防の補強か、更新工事をするわけですか。先ほどのボーリング櫓も、そのためと思ってよいようです。

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その日本橋水門に掲げられた横断幕を見て、ちょっと吸い寄せられるものが。

この先、日本橋水門は工事のため船が通航できません」、イヤ、キミが日本橋水門だろうが! と脳内で突っ込んでしまいました。しかし、春先までは亀島川の通り抜け、おあずけですね。

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顔が冷え切って、こわばり方が尋常でなくなってきたため、帰路を急ぐことに。豊洲運河を南下していたところ、朝凪橋でまたも通航止めのお知らせ。「辰巳運河は月~土曜日航行禁止」!

ううむ、運河一つ丸々通航止めとは、穏やかではありませんね。プレジャーにはあまり影響がなさそうではありますが、何の工事なのか‥‥。興味をそそられましたが、この日は顔面の冷えがのっぴきならなかったので、改めて訪ねることにしました。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…8』につづく)

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タグ : 日本橋川 豊洲運河 日本橋水門 高架下水路

11月20日の川景色…1

(『イグアナ賛歌…4』のつづき)

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199022.jpg墨田川造船の艤装桟橋をのぞいてみると、「10月30日のフネブネ」で見たときとあまり変化はなく、巡視艇「あわぎり」と消防艇「ありあけ」がもやっていました。よく見ると「あわぎり」は船首にハンドレールが取り付けられており、艤装の進捗がうかがえます。

自転車が賑やかに往来するしおかぜ橋をくぐり、汐見運河をそのまま西進。静穏な好天の下、滑らかな水面は両岸の風景を映し、まことに快適な微速航行です。

199023.jpg汐見運河の西口付近、蛤橋にさしかかると、橋脚に足場をまとって工事中の様子。低い桁下高が、なおさら低く見えますね。

低いとはいっても、マストを立てたままくぐれる程度。この時点での推算潮位は、だいぶ高めの159㎝、桁下高はA.P.+3.8mと汐見運河最低橋とはいえ、歴戦のすり抜け経験を有する我が艇からすれば、ものの数ではありません(威張ってどうするか)。

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豊洲運河に出て面舵、さらに西へ。最近まで深川政府倉庫があり、現在は更地となっている一角、ぱらぱらとした感じながら木々が紅葉して、なかなかきれいですね。この様子なら、河畔の紅葉を拾って歩けそうです。

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隅田川派川に入ったところで、さっそくもう一つ。明治丸の山吹色のマストと、紅葉のコントラストに目を奪われました。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…2』につづく)

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タグ : 汐見運河 東雲北運河 豊洲運河 巡視艇 消防艇 墨田川造船 明治丸

27年度川走り納め…7

(『27年度川走り納め…6』のつづき)

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見ておきたいものがいくつかあったので、六叉流から豊洲運河に進入、隅田川下流を目指しました。おお、だいぶ雲が少なくなってきた‥‥。両岸の高層マンション群も陽に照らされて輝き、一直線の運河とあいまって、爽快な水路風景。

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海洋大学前に出たところで、改装成った明治丸を改めて、少し近寄って撮っておこうと、大学のポンドに寄せて一旦停止。

あらら、タイミングが悪く、バックに灰色の雲が‥‥。でも、山吹色のマストや煙突は陽が当たってきれいだったし、操舵室のディテールも拝めたので、よしとしましょう。

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186034.jpg派川から隅田川本流へ出ると、中央大橋は主塔をギラリと反射させて、どこか不敵な表情。橋脚の向こうはフェンスで仕切られ、下流側には台船も出ていて、どうやら工事中のようですね。

くぐって右手にいたのは、結構な大きさのこのクレーン船。橋脚や主塔の基部に足場がかかっていたので、耐震補強か何かでしょう。



186035.jpg亀島川河口のすぐ下流、何度か紹介した、横浜マリン石油・東京支店の桟橋を通り過ぎざま一枚。

さすがに大晦日とあって、油船もお休みかと思ったら、桟橋の詰所・操舵室とも扉が開いていたので、今日もお仕事と推察。本格的に晴れてきたのか、陽射しも次第に強くなってきて、だいぶ暖かくなってきました。


(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…8』につづく)

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タグ : 豊洲運河 隅田川派川 隅田川 明治丸

8月31日の豊洲運河

178050.jpgすみません、8月31日の積み残しです。どうも最近トシのせいか、忘れっぽくなっていけません。

時系列としては「『いずも』来航!…9」の後、帰路の道々であります。特別盛り上がった、というわけでもないのですが、あまり出歩かない平日の運河風景ということもあり、むしろ水路の日常らしい雰囲気があってよいかも、と思い、掲げさせていただきます。



178046.jpg豊洲運河に入ってすぐ、汐浜運河との丁字流角では、倉庫らしい建物を複数の重機でバリバリ解体中。断面を改めて眺めてみると、結構古そうですね。

Mapionによると、手前が「農林水産省食料部倉庫課東京農政事務所深川倉庫」と、ずいぶん長い名前です。奥のもう一棟は「深川政府倉庫」とあり、どちらもお役所直轄の倉庫のようでした。こんなことでもないと、認識しないあたりが何とも。

私が初めて豊洲運河を走ったころ(『旧豊洲橋の撤去工事…2』参照)は、クレーン付き倉庫が水面上に突き出し、名実ともに運河、港湾のバックヤードそのものといった雰囲気でした。そのころを知る建物がまた一つ、消えてしまうのですね‥‥。

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朝凪橋の向こうから、黒い船影が二隻、こちらに向かってきました。油を流したように静穏な水面を、派手に盛り上がる船首波で乱しつつ迫る姿、どうやら押船のようですね。

邪魔にならないよう、大き目に舵を切って右に寄せると、あちらの白く盛り上がった船首波が小さくなり、さらにぐっと避航してくれました。押船の船長の気遣いが嬉しくなり、これは一枚ものしておきたいと、スロットルをしぼって微速、腰で舵を抑えながら、カメラを両手で構えました。

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先頭は「第十六東庄丸」。タライのような、という形容がこれほどしっくりくるフネはないと思えるほど、やたらと幅が広く長さも短い、何ともコミカルな船容です。

ファンネルでなく、銀色に塗られたエクゾーストが無造作に立ち上がっているのも目立ち、これまた幅のある箱型の甲板室と合わせて、キカイ然とした魅力がありますね。こんなにまん丸(?)な船型だと保針が悪そうで、真っ直ぐ進むのが大変なように思えてしまうのですが、そんなことはないんですよね?

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続航する二隻目は「第十五東庄丸」、ハルナンバーは続き番ながら、スタイルはだいぶ異なります。「第十六東庄丸」を目にした後では、むしろおとなしい(笑)と思えてしまうほど。

ひょろ長いマストを倒した甲板室上では、乗り組みさんがのんびり川面を眺めて休憩中。ここから見たかぎりでは、操舵室はせり上がる(『6月23日のフネブネ』の『第二うつみ』参照)ようですね。押船なのですから、そうであっておかしくないでしょう。


(27年8月31日撮影)

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タグ : 豊洲運河 曳船 護衛艦いずも 護衛艦 東京港