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12月2日の川景色…2

(『12月2日の川景色…1』のつづき)

110036.jpg新芝運河に入ったら、北口近くでさっそく、ユリカモメさんたちが手すりにズラリと並んでお出迎え。艇の接近に驚く様子も見せず、いっせいにこちらを向いて、カメラ目線で写真に収まってくれました。

水鳥の姿は冬の水路の風物詩、水面には鴨たちもあちこちに見られ、トリ好きには嬉しい季節でもあります。



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110038.jpg毎度おなじみ豊洲水門。引き続き整備が行われているようで、この日は右の径間、「No.1」と書かれた扉体が閉鎖中でした。水門の電光掲示板には「一方通行」とあり、開いている左径間の信号は、赤になっています。

以前と同様、信号管制の交互通行ということですね。海洋大学側の堤防に「一号水門閉鎖中」の看板が掲げられたのは、貯木場跡の水路から進入してくる艇に、注意をうながすためでしょう。

23年度川走り納め」や、「2月18日の運河風景…2」のときのように、放送で誘導してくれるのかしらと期待したのですが、残念ながら水門君、今回は黙して語りませんでした!

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110040.jpg最後は曙北運河、貨物線の鈑桁橋をくぐりざまに一枚。割と潮位が高い日だったので、頭上に迫る桁裏にすり抜け気分が刺激されてカメラを向けたのですが、ううむ、いまいちだった…。

ご覧のとおりの地味な橋ですが、この付近では数少ない、桁裏のリベットが堪能できる古い橋、しかも低いとあって惹かれるものがあり、桁に触れつつくぐったことも数知れません。あとは一度くらい、レール運搬列車がこの橋を通るところに、出くわしてみたいものですねえ。
撮影地点のMapion地図

(24年12月2日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 新芝運河春海運河曙北運河豊洲水門橋の裏側水辺の鳥たち

2月18日の運河風景…2

(『2月18日の運河風景…1』のつづき)

88056.jpg汐見運河に入り、越中島駅の横をゆるゆる通過していると、これも珍しく、機関車が動いているのを見ることができました。機関車、と書いてしまいましたが、貨車移動機なのかもしれません。

緑色の小さな凸型ディーゼルが、黄色いパトランプを光らせつつ、ゴトンゴトンと音を立てて右へ左へとせわしなく動き回っています。何分貨車の間からチラチラのぞく程度でしたが、ボンネットにはカエルの絵が描かれていたのが見えました。

88057.jpg…でまあ、イグアナクレーンなんですが、微速で流しつつぼんやり眺めていると、「ほらあそこ、『千葉・東京・海・山』と書いてありますね!」と山口氏。いったい何のことかしらと、山口氏が指さす方に目を凝らしてみると…。

あっ、本当だ! クレーンのトラス東側のハンドレール側面に、緑色の看板があって、十字の矢印が描かれた先に「千葉・東京・海・山」とある! どうやら、移動の方向を間違えないよう、それぞれ名称をつけたもののようですね。

88058.jpg
海側、山側という呼び方はよく耳にしますが、東西といわず千葉側、東京側と呼ぶのは面白いですね、このあたりの鉄道の現場では、よく使われるのでしょうか。
いやしかし、数え切れないほど眺め、かつ愛でておきながら、今回ご指摘いただくまで気づきませんでした。山口氏の慧眼、まことに恐るべきものがあります!

ちなみに、写真左に見える運転席横のパトランプ、青の方が点灯していました。しばらく待っていたら、いつぞやのように動いているところが拝めたかもしれません。

88059.jpgこれもおなじみの豊洲水門、左径間が閉鎖された交互通航なのは前回と同様ですが、「信号に従って通航してください」との放送が、前とちょっと雰囲気が違う…。何というか、レスポンスがよすぎるのです。

スロットルをしぼって近づいてみると、あっ、巻上機室の窓に人影が! 水門の中にいた人が、我が艇を見て放送してくれたのでしょうか? いずれにせよ、豊洲水門に人が入っているのを見るのは初めてなので、妙にコーフン。何と申しましょうか、最後までイベント続きの、息をもつかせぬ一日でありました。
撮影地点のMapion地図

88060.jpg


(24年2月18日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 汐見運河曙北運河豊洲運河イグアナクレーン豊洲水門

11月3日のフネブネと川景色…1

44001.jpg11月3日の道々に見た、水路風景とフネブネの姿を。

砂町運河を西に向かっていたら、曙運河・曙北運河との十字流で、さっそくコンベア船に出会いました。

10月11日に妙見島で見たそれとくらべると、ぐっと小型の船ですね。大型船を見た後ということもあり、全長が短いせいかキャブがやたら大きく感じられ、何かアンバランスな、寸づまったような印象を受けました。

44002.jpg同じく砂町運河、七枝橋の東側では、杭打船やら台船がもやって、テラス護岸の工事を続行中。

ここ数年で、大型マンションが増えたことも手伝っているのか、運河畔の整備も急ピッチで、景色も目まぐるしく変わってゆきます。


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豊洲運河に入ったあたりで、今度は清掃船隊のフラッグシップ(?)、ゴミ運搬船・第一すみだ丸とすれ違い。

いつもは隅田川・厩橋の基地にもやっている姿しか見たことがないので、航行中の姿は初めてです(過去ログ『河川清掃船たち』参照)。この日は休日とはいえ、お仕事ブネにとっては平日同様。まだまだ面白いものが拝めそうと、ますます上機嫌に。

44004.jpgおなじみ「江東五大水門」のひとつ、豊洲水門も、11月の低い陽射しを浴びて、天端をギラリと輝かせ、実にいい表情。

この時季は空気が澄んでいるせいもあるのでしょう、水門の輪郭もくっきりとして見え、ディテールのつくる影も鮮やかに感じられます。水門を愛でるには、もっともよい季節かもしれません。

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隅田川派川を抜け、亀島川水門から亀島川に入ります。

近年、扉体を含む上回りを、すっかり更新して「近代化改装」された亀島川水門ですが(過去ログ参照)、新しい扉体の塗装は、ビル街に溶け込む保護色を思わせる薄いグレー。陽射しの鋭いこの季節、目にはあまり優しくなさそうですね。
撮影地点のMapion地図


(22年11月3日撮影)

(『11月3日のフネブネと川景色…2』につづく)

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タグ : 砂町運河豊洲運河亀島川清掃船台船豊洲水門亀島川水門杭打船

豊洲運河


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豊洲運河
所在地:東京都江東区越中島2~江東区豊洲4
延長:1.5km
最小水深:A.P.-4.0m
最小桁下高:A.P.+4.0m
メモ砂町運河を経由し、荒川~隅田川間を連絡するルートにあたるため、業務船・プレジャーボートを問わず通航が多い。東雲運河青印)、汐見運河赤印)、汐浜運河緑印)、春海運河空色印)が接続する。北西側末端部には、豊洲水門(2径間、青鋲印)がある。
区間中央付近には、東京都専用線の廃線跡である橋脚(赤鋲印)が、2基残されている。橋桁は撤去済みで、橋脚天端には灯標が取り付けられているので、夜間航行の際も、注意していればすぐ視認できる。
豊洲水門近くの豊洲橋は、20年9月現在、橋の新設工事が行われており、また豊洲三丁目付近も再開発の工事で、業務船が繋留していることが多い。
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タグ : 豊洲運河豊洲水門東京都専用線廃線跡