10月27日の水路風景
(『10月27日のフネブネ…2』のつづき)

●27日の船以外のスナップを少し。15号地の西、木材投下泊地には、数本の鋼管杭を打った上に、RCの天端を載せた形のドルフィンが点々と設けられているんですが、ご覧のように大きく傾いたものが目に留まりました。
以前からこんな風だったかなあ‥‥。すでに使われなくなって久しいとはいえ、本船の衝突で荒廃が進むのはちょっと考えものですね。台風のときに走錨した船がぶつかったのかな。

●第一航路を北上中、船の科学館前にさしかかったらちょっとした衝撃が。建設中の新客船埠頭、桟橋上に建屋が立ち上がって、保存船「宗谷」はもとより、船の科学館にも大きく覆いかぶさる形になっていたのです。
こちらは「東京国際クルーズターミナル」と名付けられ、来年7月14日の竣工後は、晴海の客船ターミナルを閉鎖するとのこと。う~ん、そうでしたか‥‥。
●隅田川に入り、勝鬨橋の跳開橋径間を見上げて。すでに紹介したように塗装のため足場がかかり、メッシュで養生されていますが、注意書きの横断幕がキレイに撮れたので掲載。
河上の船艇に向けられたメッセージ全般に弱いので、見慣れたものでも、ついカメラを向けてしまいます。

●これは帰港後ですが、豊洲大橋を初めて渡りました。橋脚の立ち上げから10年あまり、水上より眺め続けてきたものの、竣工後はなかなかご縁がなく、この日ようやく渡り初めができたのです。
広々とした橋上と、前方に立ち並ぶタワーマンション群を眺めながら、周囲の変貌ぶりを目の当たりにして感慨深いものが。架橋後も長らく供用されず、不遇を囲っていただけにしみじみ「よかったねえ‥‥」と一人ごちたものでした。
●「しらせ」の出港を見送った後、客船ターミナルから背後の選手村となるマンション群も一枚。こちらも水上からはつぶさに眺めていたものの、視点を変えるとまあ、信じがたいくらいの変貌ぶりが実感できました。
このあたりの地先感が大好きで、若いころからたびたび訪れたものですが、閉鎖も目前に迫ったときいては、やはり感慨胸に迫るものがあり。もう一度くらい、時間を取ってゆっくり訪れたいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(元年10月27日撮影)
(この項おわり)

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●27日の船以外のスナップを少し。15号地の西、木材投下泊地には、数本の鋼管杭を打った上に、RCの天端を載せた形のドルフィンが点々と設けられているんですが、ご覧のように大きく傾いたものが目に留まりました。
以前からこんな風だったかなあ‥‥。すでに使われなくなって久しいとはいえ、本船の衝突で荒廃が進むのはちょっと考えものですね。台風のときに走錨した船がぶつかったのかな。

●第一航路を北上中、船の科学館前にさしかかったらちょっとした衝撃が。建設中の新客船埠頭、桟橋上に建屋が立ち上がって、保存船「宗谷」はもとより、船の科学館にも大きく覆いかぶさる形になっていたのです。
こちらは「東京国際クルーズターミナル」と名付けられ、来年7月14日の竣工後は、晴海の客船ターミナルを閉鎖するとのこと。う~ん、そうでしたか‥‥。

河上の船艇に向けられたメッセージ全般に弱いので、見慣れたものでも、ついカメラを向けてしまいます。

●これは帰港後ですが、豊洲大橋を初めて渡りました。橋脚の立ち上げから10年あまり、水上より眺め続けてきたものの、竣工後はなかなかご縁がなく、この日ようやく渡り初めができたのです。
広々とした橋上と、前方に立ち並ぶタワーマンション群を眺めながら、周囲の変貌ぶりを目の当たりにして感慨深いものが。架橋後も長らく供用されず、不遇を囲っていただけにしみじみ「よかったねえ‥‥」と一人ごちたものでした。

このあたりの地先感が大好きで、若いころからたびたび訪れたものですが、閉鎖も目前に迫ったときいては、やはり感慨胸に迫るものがあり。もう一度くらい、時間を取ってゆっくり訪れたいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(元年10月27日撮影)
(この項おわり)

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10月14日の川景色…5
(『10月14日の川景色…4』のつづき)
その4 :橋とトリさんと‥‥

●豊洲市場開場とともに、架橋以来10年の長きに渡って不遇をかこっていた豊洲大橋も、ようやく供用のスケジュールが発表されて何より。曇り空とて、グレーの桁が保護色になってどうもいま一つですが、エッジの立った魅力的な桁を仰いで一枚。
あれ? この日ようやく気付いたのもうかつでしたが、橋脚がグレーに塗り込められている‥‥。平成20年7月の架橋時、「春海運河スペクタクル…2」のときは少なくとも、石で化粧張りが施されていたのですけれど、いつからこうなったんだろう。

●上は晴海埠頭で見かけたウミネコの群れ。くるんと首を突っ込んで丸くふくらまり、やはり寒そうです。今まで暖かだったのに、急に気温が下がりましたからね。
右は神田川、和泉橋下流の堤防上で出会ったウミネコさん。ボリボリと羽づくろいしているところを撮ったつもりだったんですが、カメラを向けたら「ん? 何撮ってんだ!」といった風情でにらまれてしまいました。
●そうそう、珍しいお客さんがありました。神田川を遡上していたら、和泉橋上流でトンボさんが飛来、そのままご乗船に。
羽をゆるめて休んでいるようだったので、驚かさないようにそ~っと艇を歩かせて、しばらく水路行にお付き合いいただきました。くつろいだ様子がとても可愛らしかったです。

●清洲橋は主塔までメッシュですっぽり養生され、遠くから見ると「リアルドット絵」といった雰囲気。
昨年「10月9日の川景色」で、白髭橋が同様の状態になっていましたよね。隅田川の橋梁群でも、曲線の多い下路式の震災復興橋は特にリアルドット絵になりやすい(?)ようで、面白くはあります。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月14日撮影)
(『10月14日のフネブネ…1』につづく)

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●豊洲市場開場とともに、架橋以来10年の長きに渡って不遇をかこっていた豊洲大橋も、ようやく供用のスケジュールが発表されて何より。曇り空とて、グレーの桁が保護色になってどうもいま一つですが、エッジの立った魅力的な桁を仰いで一枚。
あれ? この日ようやく気付いたのもうかつでしたが、橋脚がグレーに塗り込められている‥‥。平成20年7月の架橋時、「春海運河スペクタクル…2」のときは少なくとも、石で化粧張りが施されていたのですけれど、いつからこうなったんだろう。


右は神田川、和泉橋下流の堤防上で出会ったウミネコさん。ボリボリと羽づくろいしているところを撮ったつもりだったんですが、カメラを向けたら「ん? 何撮ってんだ!」といった風情でにらまれてしまいました。

羽をゆるめて休んでいるようだったので、驚かさないようにそ~っと艇を歩かせて、しばらく水路行にお付き合いいただきました。くつろいだ様子がとても可愛らしかったです。

●清洲橋は主塔までメッシュですっぽり養生され、遠くから見ると「リアルドット絵」といった雰囲気。
昨年「10月9日の川景色」で、白髭橋が同様の状態になっていましたよね。隅田川の橋梁群でも、曲線の多い下路式の震災復興橋は特にリアルドット絵になりやすい(?)ようで、面白くはあります。
【撮影地点のMapion地図】
(30年10月14日撮影)
(『10月14日のフネブネ…1』につづく)

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5月8日の運河風景
(『最狭水路打通の日!…7』のつづき)

●最狭区間を抜けられた嬉しさを胸に、足取りも軽く隅田川へ出ました。そして恒例、大島川水門の進捗観察ショットを一枚。
いつもは裏側ばかりだったので、今回は表から眺めてみました。右側の堰柱の表面が滑らかになり、中央のそれはそうでないところを見ると、耐震補強の巻き立てでもしているのかしら。装飾でも施されるのかと思っていたら、違ったようです。扉体前面、信号の右に電光掲示板らしきものも見えますね。
●入港した客船を眺めてから帰ろうと、隅田川派川を経て春海運河に出てみました。おお、いるいる!
架橋後、長年不遇をかこっていた豊洲大橋も、環状2号線の延伸工事が進むのに合わせて、橋上のもろもろが施工されたようですね。水上からでは舗装の様子が目にできるわけもなく、高欄と街灯が立ち上がっているのが見られるにとどまりましたが、それだけでも、どこか生き生きとした感じがして、以前とはだいぶ雰囲気が違って見えたものです。

●晴海には「にっぽん丸」、「ぱしふぃっく・びいなす」が接岸していました! 客船が2隻も同時に入港するのは、そうそうあることではありません。
船体の塗色、スタイルとも対照的な2隻が並んださま、好天に恵まれたこともあり、まことに眼福でありました。
●朝潮運河に入ってみると、トリトンスクエア前に新しい橋が架かっていました! 昨年、「11月29日の水路風景」で見かけた大規模な足場は、どうやらこのためのものだったようです。
人道橋でしょうか、ゆるやかに沿った桁を持つ、3径間の華奢な感じのする橋で、高層ビルの増えてきた周囲の雰囲気に、よく似合っています。

●見上げてみると、裏側はまろやかな曲面を帯びており、桁側面は斜めに落とされていて、一見飾り気のない外観ながら、デザインに意を用いているのがわかりました。晴海側も居住人口が急増していることですし、人道橋の増設は大いに歓迎されるに違いありません。
【撮影地点のMapion地図】
(28年5月8日撮影)
(この項おわり)

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●最狭区間を抜けられた嬉しさを胸に、足取りも軽く隅田川へ出ました。そして恒例、大島川水門の進捗観察ショットを一枚。
いつもは裏側ばかりだったので、今回は表から眺めてみました。右側の堰柱の表面が滑らかになり、中央のそれはそうでないところを見ると、耐震補強の巻き立てでもしているのかしら。装飾でも施されるのかと思っていたら、違ったようです。扉体前面、信号の右に電光掲示板らしきものも見えますね。

架橋後、長年不遇をかこっていた豊洲大橋も、環状2号線の延伸工事が進むのに合わせて、橋上のもろもろが施工されたようですね。水上からでは舗装の様子が目にできるわけもなく、高欄と街灯が立ち上がっているのが見られるにとどまりましたが、それだけでも、どこか生き生きとした感じがして、以前とはだいぶ雰囲気が違って見えたものです。

●晴海には「にっぽん丸」、「ぱしふぃっく・びいなす」が接岸していました! 客船が2隻も同時に入港するのは、そうそうあることではありません。
船体の塗色、スタイルとも対照的な2隻が並んださま、好天に恵まれたこともあり、まことに眼福でありました。

人道橋でしょうか、ゆるやかに沿った桁を持つ、3径間の華奢な感じのする橋で、高層ビルの増えてきた周囲の雰囲気に、よく似合っています。

●見上げてみると、裏側はまろやかな曲面を帯びており、桁側面は斜めに落とされていて、一見飾り気のない外観ながら、デザインに意を用いているのがわかりました。晴海側も居住人口が急増していることですし、人道橋の増設は大いに歓迎されるに違いありません。
【撮影地点のMapion地図】
(28年5月8日撮影)
(この項おわり)

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ゲートブリッジの開通した日…6
(『ゲートブリッジの開通した日…5』のつづき)
●春海運河に入りました。風が強いので、水面はなおごつごつした感触ですが、第三航路あたりの厳しさからくらべれば、波高も低くだいぶ楽です。ららぽーと豊洲に向かうアーバンランチを左舷に見ながら、豊洲大橋をくぐりつつ、振り返ったところ。
しかし、豊洲大橋の工事は、いまだ凍結されたままのようですね。過去ログ「春海運河スペクタクル…3」で、架橋中の巨大クレーン船「富士」に出会ってから早や4年。本来ならば、3年ほど前に完成していなければならないはずですが、凍結の請願が出てから、話がどうこじれたのでしょうか。

●裏側はそこそこきれいに見えますが、表はアスファルトも敷いていないでしょうから、そろそろ痛みが出てきてもおかしくありません。何とかならないものでしょうか…。

●ららぽーと豊洲を前にして取舵を切ると…、おおお、ついさっき第二航路で出会った、第参拾八龍丸が! 太平洋セメントの岸壁へ、今まさに接岸せんとする瞬間に出くわすことができ、こりゃラッキー、と急接近。
小型船と違い、第二航路を西端まで進み、第一航路に入ってと結構な遠回りをしてくるのですから、こちらはゆっくりゲートブリッジ見物をしてから戻っても、ほぼ同着というわけです。
●もやいが投げられ、ウィンドラスで引きしぼられて着岸するまでを、ゆっくりと見物させてもらいました。
しかし、舷側のハンドレールに「太平洋セメント」と抜き文字を掲げたあたり、いかにも専用船の雰囲気で、書体にちょっと懐かしさも感じられて、よいものですね。
●春海橋をくぐって、豊洲貯木場跡の横までくると、晴海側・豊洲側とも台船が数隻出ており、工事なお盛んといったところ。堤防の手前に、新たな石積み護岸を設ける工事でしたか、ずいぶん長くかかっているようですね。
旗を上下する警戒船に手を振って応えながら、右へ曲がって貯木場跡の南東側水路に入り、豊洲運河に入りましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(24年2月12日撮影)
(『ゲートブリッジの開通した日…7』につづく)

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しかし、豊洲大橋の工事は、いまだ凍結されたままのようですね。過去ログ「春海運河スペクタクル…3」で、架橋中の巨大クレーン船「富士」に出会ってから早や4年。本来ならば、3年ほど前に完成していなければならないはずですが、凍結の請願が出てから、話がどうこじれたのでしょうか。

●裏側はそこそこきれいに見えますが、表はアスファルトも敷いていないでしょうから、そろそろ痛みが出てきてもおかしくありません。何とかならないものでしょうか…。

●ららぽーと豊洲を前にして取舵を切ると…、おおお、ついさっき第二航路で出会った、第参拾八龍丸が! 太平洋セメントの岸壁へ、今まさに接岸せんとする瞬間に出くわすことができ、こりゃラッキー、と急接近。
小型船と違い、第二航路を西端まで進み、第一航路に入ってと結構な遠回りをしてくるのですから、こちらはゆっくりゲートブリッジ見物をしてから戻っても、ほぼ同着というわけです。

しかし、舷側のハンドレールに「太平洋セメント」と抜き文字を掲げたあたり、いかにも専用船の雰囲気で、書体にちょっと懐かしさも感じられて、よいものですね。

旗を上下する警戒船に手を振って応えながら、右へ曲がって貯木場跡の南東側水路に入り、豊洲運河に入りましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(24年2月12日撮影)
(『ゲートブリッジの開通した日…7』につづく)

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橋の裏側…2
●6月7日に撮影した、橋の裏側をご覧に入れます。
●春海運河、豊洲大橋。
完成が待たれる、春海運河の新しい顔。日差しの強いこの季節、大きな橋のつくる影がもたらす涼感は、実に爽やかで、ありがたく思えるものです。
●砂町南運河、若洲橋。
旧橋を橋脚から持ち上げて、画面奥の方向へ移動中。手前に見えるのは、一部完成して供用中の新橋です。
●江戸川、江戸川大橋。
継ぎ手に多数のボルトが打ち込まれた、物々しい耐震補強を施された橋脚が目を引きます。リベット組みの昔の橋梁のようで、かえって魅力的かも。
●江戸川、総武線・江戸川橋梁。
複々線橋梁の、どっしりとした量感。構造の間から差し込む陽光が、橋脚に破線の模様を描いています。
●江戸川、京成電鉄本線・江戸川橋梁。
草いきれでむせ返りそうな初夏の河原に、ささやかな影を作りながら吸い込まれてゆくトラス…。
(すべて21年6月7日撮影)

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完成が待たれる、春海運河の新しい顔。日差しの強いこの季節、大きな橋のつくる影がもたらす涼感は、実に爽やかで、ありがたく思えるものです。

旧橋を橋脚から持ち上げて、画面奥の方向へ移動中。手前に見えるのは、一部完成して供用中の新橋です。

継ぎ手に多数のボルトが打ち込まれた、物々しい耐震補強を施された橋脚が目を引きます。リベット組みの昔の橋梁のようで、かえって魅力的かも。

複々線橋梁の、どっしりとした量感。構造の間から差し込む陽光が、橋脚に破線の模様を描いています。

草いきれでむせ返りそうな初夏の河原に、ささやかな影を作りながら吸い込まれてゆくトラス…。
(すべて21年6月7日撮影)

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