27年度川走り納め…14

(『27年度川走り納め…13』のつづき)

186066.jpg浚渫船「海竜」の船橋をアップで。通り過ぎざま、船首からマスト、船尾までよ~く観察してみたものの、お正月の松飾りは見当たりませんでした。見落としただけかな?

「海竜」の定繋地から少し南の曳船溜では、ずらりともやった大小の曳船が、それぞれ1本づつ松飾りを振り立てていて、壮観といってよいものがありましたから、あるいは「海竜」にも‥‥と思ったのですが。

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警備艇の帰港シーンにでくわしました。艇名は「かわせみ」、動く船影の少ない静かな港内を横切って、プレーニングからスーッと微速航行に移るさま、どこかのんびりとした、くつろいだ風情に見えたものです。

バックに見えるいかついガット船、コンベアを交錯させるプラントも今日は静まり返って、年の瀬らしい雰囲気が感じられました。

186068.jpgさて、ここで港内から芝浦運河に戻り、先ほど通ってきた新芝運河との分流点あたりまで北上。リベット組みの浦島橋、裏側に反射した陽射しがゆらめいて、なかなかきれい。

新芝運河に入る直前、気になる艇を見かけ「あっ、あれはもしかして!」とピンときたので、近くで眺めてみたくなったのです。見えてきた‥‥左前方、黄色い艇がメザシにもやっていますよね。あそこは以前から、店舗所有のものらしい桟橋があったところです。

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目の覚めるようなレモン色一色の船体に、「TOKYO WATER TAXI」と大書きされたこの2隻、文字どおり水上タクシーと銘打って、27年11月に開業したもの(船社サイトはこちら)。11月初めでしたか、ウェブのニュースで就航が近いこと、既設の船着場を活用して営業することなどが報じられ、船宿など既存の船社でない企業が参入したことを知り、驚かされたものでした。

東京新聞の記事によると、6人乗り、全長6.3m、幅2.8m、3.4tとのこと。東京オリンピックの年までに、船隊を「60隻に増やしたい」という社長の言葉にも二度ビックリです。

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さて、艇を航過しながら眺めた印象はと申しますと、「手堅い感じで、しかも可愛らしくまとめたなあ」ということ。艇の規模にくらべて、長さ・高さともに大き目のカディ(甲板室)は、居住性とともに、乗降のしやすさも重視しているように見えました。エンジンをインアウト(船内外機)とし、船尾周りをすっきりとブルワークで覆ったのもよろしく、高い乾舷とともに安定感がありますね。

ただこのタイプですと、操舵席は当然船首でしょうから、後ろに目が行き届かない難点はありますね。また船型からして、一人でもやいと客扱いをするのは、乗員専用のハッチがないとやりづらそうです(訂正。→サイト掲載の写真を見ると、ハッチがありました)。この点、各船宿所有のフラットボートのように、船尾に操舵席があるスタイルの方が、お客さん全員に十分目配りができ、両舷にもアクセスしやすく、一人乗組みがより容易なように思えます。

個人的に好ましく思ったのは、垂直な窓を3面に配したカディ前面と、バーチカルステム(垂直船首)! この2つが、どこか業務船風の堅実な感じを与えており、鈍重といったら語弊がありますが、派手な塗装と絶妙に打ち消し合って(?)、独特の雰囲気をかもし出しているように思えるのです。

現在はこの2隻のみのようですが、これから順次隻数も増えて、都内の水路でたびたび出くわすことになるのでしょうか。ご安航をお祈りしています。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…15』につづく)

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タグ : 京浜運河 芝浦運河 警備艇 浚渫船 東京港

27年度川走り納め…13

(『27年度川走り納め…12』のつづき)

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「リバーラウンジ」のバージハウス近影。セイルをイメージしたと思しき天幕が目立ち、ハウスの屋上は柵と階段が備えられて、夏は夕涼みによさそうですね。

船体に舷窓が見えるということは、甲板下にも部屋があるのでしょうか。右手にも一本桟橋が見えるので、外側にもう一艇着けられそうです。

186062.jpgバージハウスの右並びに見える、内山コンクリートのサイロだかタンク(写真右手、クリーム/ブルーのツートン)がきれいに塗りあげられていたので、カメラを向けたところ‥‥。むう、お相撲さんが強烈過ぎて吸い寄せられてしまいました。

格闘ゲームのキャラクターのような雰囲気もさることながら、壁面画としても巨大なそのスケール、遠くからでも目立ちますね。惜しむらくは、周りをビルに囲まれていて、ほぼ正面からしか見えないことでしょうか。

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186064.jpgおなじみ、クジラを両の扉体に描いた目黒川水門をくぐって左へ、京浜運河に出ました。さんさんと降りそそぐ冬の陽を浴びて輝く水門、佳き哉、よきかな(こればっかり)。

モノレールの走行音を聞きながら京浜運河を北上、品川埠頭橋を仰ぎつつ、船溜の多い北端区間に突入。大晦日のこととて、行き合う船も少なく、いたって静かな水路風景ではあります。

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湾岸署の船溜に近づいて、バウを突き合わせ憩う警備艇部隊を一枚。停泊時も、水上警察旗(『新川畔をお散歩…3』参照)は掲げたままなのですね。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…13』につづく)

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タグ : 高浜運河 天王洲南運河 京浜運河 警備艇 目黒川水門

酒田港の官船二隻

(『北楯頭首工と北楯堰…2』のつづき)

183096.jpg最上峡を離れ、酒田の市街へ向かうことにしました。相変わらず陽はさんさんと降り注ぎ、刈り入れを終えた田んぼからの照り返しが、まぶしいくらいです。

道々、田んぼに結構な白鳥の群れがおり、トリ好きとしては見逃せずに寄り道して一枚。ぺったりと座ってくつろいだ様子が、実に可愛らしいですね。後で聞いたところでは、最上川畔の飛来地で餌付けが禁止されたため、周囲の田んぼに落ち穂を求めて、白鳥の群れが分散するようになったとのこと。

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最上川舟運の終点であり、かつては北前航路の重要な寄港地であった酒田港には、魅力的な水運趣味スポットがいくつかあります。かねてから訪ねたかった、ある場所を目指して移動中‥‥おおお? 写真のような光景が目に入ってしまいました! これは見ておかなければウソでしょうと、またも寄り道に。

山形県警の警備艇、「はぐろ」! 船底清掃も兼ねた再塗装で上架中なのか、隅々まで美しく塗り上げられ、ピカピカですね。

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せっかくですから、真正面よりいいお顔を。爽やかな空と海風吹く中、艇も整備成って晴れ晴れとした表情に見えます。

バックに広がる酒田港の第一印象は、漁船を中心としてもやうフネブネも多く、岸壁や上屋もきれいで、まさに盛業中といった感じ。港として賑わっているさまが、一見しただけでも伝わってくるようでした。

183099.jpg上架されているとなれば、船底の様子も眺めておきたいもの。真鍮色に輝くプロペラと軸周り、そして舵も。こちらは塗料を剥がしたばかりなのか、すっかり生地があらわになっています。再塗装はこれからのようですね。

他府県の官船(自治体なので、『官』はおかしいかな?)を目にできる機会は、ごく限られるので、この出会いは実に嬉しかったものです。まして上架状態で間近に堪能できるとくれば、嬉しさも倍増であります。


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「はぐろ」の向こうには、岸壁にもやうもう一隻の官船が! 「山形県漁業監視調査船」と甲板室に大書きした艇の名は「峯月」!  どちらも旧海軍艦艇っぽい名前でイイなあ。

船底色の鮮やかさを見るに、この艇も塗り替え成って間もないのでしょうか。グレーの船体が巡視艇の旧塗装を思わせて、官船らしい引き締まった好ましい雰囲気。いや~、一隻ならず二隻までも! 寄り道してよかったです、はい。
撮影地点のMapion地図

(27年11月22日撮影)

(『下瀬閘門跡を訪ねて』につづく)

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タグ : 警備艇 漁業監視艇 酒田港 水辺の鳥たち

10月4日の旧江戸川…4

(『10月4日の新中川…2』のつづき)

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今井橋をくぐり、ジー・マリンの前を通りかかって、ちょっと驚いたことが。もと海洋商船の水上バス「クイーンメリッサ」が、昨年「8月20日の旧江戸川…2」のときと、ほぼ同じ姿で繋留されたままだったことです。

変わったことといえば、姿勢が少しダウントリム気味になったのと、手前にポンツン桟橋が設けられたくらい。かつての荒川航路の花形だった船が、往時と近い姿で川面にあるのは嬉しいことですが、改装の話はどうなったのでしょうか。

180027.jpg欠真間と江戸川2丁目にはさまれた屈曲のあたり、江戸川清掃工場の大煙突は、旧江戸川屈指の景勝といってもよいところ。

穏やかな川面に倒立像を映し、秋空を衝くその姿、何度見ても胸のすくような爽快感があります。そうそう、河畔の煙突といえばもう一本、ぐっと古株のそれのことに触れないわけにはいきません。


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こちらも訪ねるたびに紹介しておなじみですが、王子製紙の煙突。真ん中あたりと頂部近くに、それぞれ点検用の回廊を設けているあたり、最近のフラットな外観の煙突と一味違った、古参らしい貫禄が感じられます。

このスタイルとなれば、空に溶け込みそうな対空迷彩(?)塗装はいま一つで、やはりツートンの警戒塗装が懐かしく思い出されるもの(我ながら、毎回同じことをいっているなあ)。以前の写真と、見くらべてみたくなりました。

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20年6月15日の姿。やはりこちらの方が、いかにも工場の煙突といった感じで、しかも存在感があってよいものです。最初に見た大煙突が、子供のころ遠足で訪ねた、砧公園の警戒塗装のそれだったせいもあるかもしれません。

しかし、いつごろから煙突の警戒塗装はすたれ始めたのでしょうか。何となく、水門の赤い塗装が少なくなり始めたのと、同じ伝のような気がしています。

180030.jpg流頭部近く、藤代繁造船所にさしかかりました。東京都のカタマラン測量船「たんかい」や、浮きドックに入渠中の警備艇の向こうに、気になる船が上架中!

水線下の形を観察できる、絶好の機会です。手前にいくつかもやっている船もあるので、うまくのぞくことができるか否や。


(27年10月4日撮影)

(『10月4日の旧江戸川…5』につづく)

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タグ : 旧江戸川 水上バス 警備艇

「いずも」来航!…5

(『「いずも」来航!…4』のつづき)

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艦橋構造物のすぐ後ろあたりに着艦したUH-60JAは、ローターを回したまま2分ほど留まった後、ふたたびタービン音を高めてふわりと発艦、我々の直上を旋回して、元来た方向へ去ってゆきました。浮き上がる瞬間、絶妙のタイミングで「すいせん」がゆっくりと通過、お陰でいい感じの一枚になりましたわ!

こんなに低い高度で、大型ヘリが頭上を飛び去るシーンは、めったに拝めるものではありません。さすがはヘリ母艦、「いずも」さまさまであります。

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UH-60JAが飛び去って6分後、先ほどとほぼ同方向にまた機影が! 近づいてきたのを見上げると、機体を白と灰色のツートンに塗り分けた、見慣れないタイプ。保安庁か、それとも警察でしょうか。

着艦間際に機体の文字が読めて、これも陸自機であることがわかりました。帰宅後に調べてみると、シュペルピューマのEC-225LPといって、3機しかない要人輸送用の機体だそうです。

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こちらは先ほどとは違い、ゆっくりとした、どこか悠然たる飛行ぶりで、着艦もじりじりと時間をかけ、慎重そのものといった感じ。用途を知らない目には、ずいぶんじれったく思えたほどでした。

いや~しかし、マストや艦橋をかすめて降り立つところって、いいですねえ。従来の、後ろに飛行甲板を備えた艦では味わえないシーンで、「空母型」をしみじみ実感する瞬間でもあります。

178024.jpgEC-225LPが発艦してしばらく、次のヘリが来る様子がないので、これでおしまいかな、と微速で「いずも」に接近。せっかく会えたのですから、できるだけ近くで眺めてみたいのが人情であります。

初めて生で間近に見る「いずも」の艦尾、その幅の広さ、両舷の張り出しに備えた対空ミサイル発射器や機関砲と、頼もしさにあふれた外観に惚れ惚れ。ここから見ると「いず」がずいぶん小さく見えるな‥‥。

と、舷梯の近くまで来たら、達着していた装載艇の乗り組みさんに、「まだ(発着艦)作業は終わっていません。離れてください」とご注意をいただいてしまいました。うひゃあ、すみませんすみません。お詫びしながら急いで離れ、見学ポジションに戻って漂泊です。

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戻る途中で、「いず」の接岸支援を終えた曳船、「富士丸」が帰途につくのを一枚。塗装はきれい、タイヤフェンダーもビシッと揃って、装いにもスキがありません。さすが、花の都の表玄関を支えるハーバータグ、といったところでしょうか。

(27年8月31日撮影)

(『「いずも」来航!…6』につづく)

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タグ : 護衛艦いずも 護衛艦 巡視船 警備艇 曳船 東京港