湖畔の宿にて

(『諏訪湖の船溜と泥舟』のつづき)

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162042.jpgお散歩を終えて宿に到着。一息ついて窓の外を見れば、薄霞のかかる山稜に夕陽が射して、暮れゆく湖畔の風景を楽しむことができました。眺めのよい部屋に当たってよかった。

ふと見下ろすと、最終便でしょうか、尾っぽをピンと立てて沖へ出てゆく「竜宮丸」の後姿が。船を高いところから、しかも部屋の中からゆっくり眺める機会があまりないので、ちょっと新鮮な感じ。他にも「おやこはくちょう丸」や、水陸両用バスの航行する姿も撮ることができ、満足満足。

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陽も落ちて夜になってみると、驚いたのが初島のさま変わりです。

162044.jpg地味で平べったい島だと思っていたのが一転、夜目にも鮮やかなイルミネーションが施されているとは、さすが上諏訪温泉街! 鳥居がちゃんと赤い電飾になっているのが、効いていますね。

明けての風景も、これまた素晴らしいものでした。雲でおおわれている湖面の対岸、山肌のみが陽に照らされて、くっきりと浮かび上がり、まるであそこだけ別世界のよう。いや、山の迫る水辺って、さまざまな表情を見せてくれるものですね。

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さて、朝食を済ませてみると、夜明けのどんよりした空とは一変して、光量過多と思えるほどの上天気に。

いやが上にもテンションは急上昇し、勇躍宿を出て、諏訪湖唯一の吐口、かつ天竜川の流頭部、釜口に到着。さあ、力いっぱいうろつきまくるぞ!
撮影地点のMapion地図

(26年11月29・30日撮影)

(『釜口水門を訪ねて…1』につづく)

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タグ : 諏訪湖 諏訪湖観光汽船

諏訪湖の遊覧船…6

(『諏訪湖の遊覧船…5』のつづき)

162026.jpg雨露に光る桟橋に降り立って、「すわん」と「竜宮丸」にお別れ。お世話になりました! 二隻とも、船首には二つのヘッドライトが備えられているのが珍しいですね。

遅い昼食を済ませて湖畔に戻ると、諏訪湖上空の雲はすっかり吹き払われ、暖かい午後の陽射しがまぶしいほど晴れ渡りました。カメラを向けると、「竜宮丸」も陽光に輝き、さっきとは全く違った、それこそ晴れやかな表情です。

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しばらくたつと、結構な人数のお客さんを乗せて「すわん」が戻ってきました。遠目に見ると、ウェーキをほとんど引かず、白い船体がバックの山々に映え、どうしてなかなか風情のある姿です。

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162030.jpg「すわん」と入れ違いに、今度は「竜宮丸」が出港。団体さんでも入ったのか、こちらもなかなかの盛況。しかし、こういったタイプの遊覧船も、背景に山並の緑があってこそ、という感を深くしました。霞ケ浦のような、周囲が平坦な水面では、また違った印象を持ったかもしれません。

観光汽船の桟橋を離れ、渚に遊ぶ鴨さんたちの姿を楽しみながら、湖畔を南にぶらぶらとお散歩。せっかく来たのですから、いま一つの船社も見に行ってみましょう。

(26年11月29日撮影)

(『諏訪湖の遊覧船…7』につづく)

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諏訪湖の遊覧船…5

(『諏訪湖の遊覧船…4』のつづき)

162021.jpg湖上を周遊するうち、だいぶ青空が広がってきたようですね。少し遅れたようですが、予報は外れなかったようです。雲も次第に陽光を透かした明るい色になり、山にふわりとかぶさっているかのようです。

雨も小降りになったので、ようやく露天甲板に出て、そびえ立つ「すわん」のスラリと長い首を一枚。マスト灯があるということは、中にはメンテナンス用のハシゴとかあるのかなあ‥‥。

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162023.jpg航程も終わりに近づいてきたようなので、一階船室ものぞいてみること。こちらは少し幅が広く、座席は4列+4列。前方にある、両側を出入口で挟まれたあの小部屋が、機関室ですね!

出しなに見たら、壁の小窓が半開きになっていて、熱気と爆音が漏れてきます。いけないこととは知りつつも、魅力には逆らえず失礼してちょっと拝見(ごめんなさい)。

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窓のすき間からのぞくと、薄暗い中で、想像したより小さな茶色いエンジンが震えていました。いかにも馬力控え目な感じで、しずしずと走る白鳥タイプの船らしく思えたものです。

162025.jpg一周約25分の船旅を終えて、元の桟橋へ無事達着。あらら、また雨が少し強くなった‥‥。天候には恵まれませんでしたが、楽しめたのでよしとしましょう。

我が「すわん」、接岸直前まで行き足は巡航時とほとんど変わらず、そのまま突っ込むような形で、寸前でゴースターン一杯、ピタリとつけたのにはびっくり。こんなにきれいな接岸は、そうそう見られるものではありません。いや、船長さんお見事でした! 

(26年11月29日撮影)

(『諏訪湖の遊覧船…6』につづく)

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諏訪湖の遊覧船…4

(『諏訪湖の遊覧船…3』のつづき)

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162017.jpgいつものことですが、船に乗ると、船室の中にいるのが気づまりになるたちなので、船尾の開放デッキに出てみました。扉を開けると、爆音と排気の匂いがどっと押し寄せて、いかにも船が進んでいる実感があり、よいものです。

しかし、頭上に大きくひさしが張り出し、左右にも側壁の一部が伸びて、眺望はあまり良くありません。航跡をしばらく眺めて、早々に退散しました。

162018.jpg右舷の窓を開けて、船首の押し分ける引き波を堪能。隅田川の水上バスが見せるようなパワフルさはなく、馬力を抑えた控え目な感じですが、白鳥型の本船にはかえってふさわしい走りで、穏やかな湖水にも似合っているでしょう。

湖面は縮緬じわのようなさざ波はあるものの、あくまで平らかで、揺れもなく、曇天をのぞけばまずまずのコンディション。


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はるか彼方に、ポンツンのようなものが点々と浮いているのに気づきました。霞ヶ浦でも見た、湖上の水位観測施設(『ホワイトアイリスに乗って…3』参照)かしら。よく見ると、上にビニールハウスが設けられているようです。

検索してみたら、諏訪湖遊覧船の「わかさぎ釣り」がヒット。なるほど、暖かく釣りを楽しむための施設でしたか。極寒の氷上で穴をあけて‥‥というのは、もう昔のイメージのようですね。

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遠くにうっすらと、何か浅瀬のようなものが‥‥と思ったら、水鳥の大集団でした。海上では魚群のいるところに、鳥山が立っているのをよく見かけましたが、落ち着いて固まっているところを見ると、魚を捕っているわけではなさそうですね。

(26年11月29日撮影)

(『諏訪湖の遊覧船…5』につづく)

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諏訪湖の遊覧船…3

(『諏訪湖の遊覧船…2』のつづき)

162011.jpg銘板の掲げられた妻板の左右には、いくつか注意書きや案内などが額に入れられて並んでいるのですが、右側の一つに、本船の船舶国際証書がありました。これで諸元がわかるわいと、興味深く拝見。

99.51総t、船質FRP、1機・1軸、全長19.02m、全幅4.28m、深さ(これは喫水でなく、船体下面から上甲板まで)1.53m。我が木っ端ブネからすれば、結構な大船で、同じなのは船質と「汽船」という種別だけ。そう、動力のいかんを問わず、エンジンがついた船は今もって「汽船」に類別されるのです。


162012.jpg銘板の左側には、避難経路を描いた図がありました。略図ですが、これで大まかなレイアウトがわかります。船尾には開放式のデッキとお手洗い、窓際のスペースは救命胴衣の格納のためなのですね。

あっ、一階船室の前端に、「機関室」とある‥‥。 船首に近い位置にエンジンルームがあるということは、長々とシャフトが船尾まで伸びているということ。また、ドライブユニットは既成品でない、造船所のワンオフである可能性が高く、興味深く思ったものでした。

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もやいが解かれ、爆音が高まって、桟橋を後進で離脱。「竜宮丸」とお別れし、湖上一周の旅に出発です。

「竜宮丸」は親子(?)ともに、ちゃんとシッポも造りつけられているんだなあ。しかし、平水の遊覧船のつねで、二隻とも収容力重視で上部構造物が大きく、加えて頭やシッポがあるので、風の影響は相当なものでしょう。操船には、高い技量が求められるに違いありません。

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出港間もなく、先ほどから気になっていた、鳥居のある小島の横を通過。この小島、初島といって、何か由緒のあるものと思っていたら、戦後花火の打ち上げ場所として築造されたものとのこと。もっとも鳥居はだてでなく、諏訪大明神を祭神とする、初島神社がまつられているそう。

カメラを構えていると、いいタイミングで、水陸両用バスが初島の前にさしかかりました。日本水陸観光諏訪湖ダックツアーのもので、初島をちょうど一周するかたちで水上を走り、ふたたび上陸するのだそうです。

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貸し切り状態なのをいいことに、船室内をあちこち移動しては窓を開けて、首を窓から突き出して見回したり、写真を撮ったり。

稜線近くに風が出てきたのか、山腹にまとわりついていた雲が吹き払われ、青空ものぞいてきました。雨はいまだにぱらついてはいるものの、山間の湖上ならではの雄大な風景に惚れ惚れ。いいですねえ、山の迫る水辺は‥‥。

(26年11月29日撮影)

(『諏訪湖の遊覧船…4』につづく)

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