飛島木場の閘門…7
(『飛島木場の閘門…6』のつづき)
●第2区閘門のときと同じく、前扉室ゲートは道路の向こう側にあり、交通量も多いので、このままヒョイヒョイと渡るわけにもいきません。
ただ幸いなことに、ここから少し東側に横断歩道があり、かなり遠回りにはなりますが、向こうの歩道へ渡ることができました。このあたりは釣りスポットでもあるようで、脇道に止めたクルマから釣り人さんが竿を持って、思い思いに散ってゆく姿も見られました。

●人道橋の上、いい塩梅のポジションからご対面。しかし、巻上機室側面に掲げた信号、橋も迫っているので、さすがに見づらそうですねえ‥‥。
この点では第2区閘門のように、低い位置に掲げた方が正解だったと思います。閘門が竣工した当時は、道路計画はなかったのでしょうか。

●扉体周りをのぞき込んで。扉体の構造も同じようでいて、軽目穴の形など、細か点で違いがありますね。
あれ、バイパスゲートの開度計の裏、「4」の数字がずいぶんくっきりと、整った書体で書いてあるなあ。第2区閘門にもあったけれど、かすれていて、しかも頼りなく感じるような書体でした。
●第2区閘門の前扉室と同じ場所、堰柱側面の階段下を目で探してみたものの、ゲート本体の銘板は掲げられていませんでした。残念。
仕方がないので、後扉室同様の目立つ場所にある、バイパスゲートの銘板を撮っておくとにしました。これで「第3区閘門」であることが確定。昭和50年と、竣功が第2区閘門の7年後ですから、細部が異なるのもある意味当然ではありますね。

●ゲート越しに南側を望んで。これにて名古屋近郊の水門・閘門めぐりを終えることにしました。慌ただしかったけれど、本当に訪ねてよかった。
特に貯木場の2閘門は、ウェブ上にも情報が少なかっただけに、実見できたときの嬉しさはひとしおでありました。地先らしい、人影もまばらなこの地で、今なお現役にある貯木場の閘門! 関東では見られなくなったその姿を、長く留めてほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(29年5月3日撮影)
(『ガーデン埠頭にて』につづく)

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ただ幸いなことに、ここから少し東側に横断歩道があり、かなり遠回りにはなりますが、向こうの歩道へ渡ることができました。このあたりは釣りスポットでもあるようで、脇道に止めたクルマから釣り人さんが竿を持って、思い思いに散ってゆく姿も見られました。

●人道橋の上、いい塩梅のポジションからご対面。しかし、巻上機室側面に掲げた信号、橋も迫っているので、さすがに見づらそうですねえ‥‥。
この点では第2区閘門のように、低い位置に掲げた方が正解だったと思います。閘門が竣工した当時は、道路計画はなかったのでしょうか。

●扉体周りをのぞき込んで。扉体の構造も同じようでいて、軽目穴の形など、細か点で違いがありますね。
あれ、バイパスゲートの開度計の裏、「4」の数字がずいぶんくっきりと、整った書体で書いてあるなあ。第2区閘門にもあったけれど、かすれていて、しかも頼りなく感じるような書体でした。

仕方がないので、後扉室同様の目立つ場所にある、バイパスゲートの銘板を撮っておくとにしました。これで「第3区閘門」であることが確定。昭和50年と、竣功が第2区閘門の7年後ですから、細部が異なるのもある意味当然ではありますね。

●ゲート越しに南側を望んで。これにて名古屋近郊の水門・閘門めぐりを終えることにしました。慌ただしかったけれど、本当に訪ねてよかった。
特に貯木場の2閘門は、ウェブ上にも情報が少なかっただけに、実見できたときの嬉しさはひとしおでありました。地先らしい、人影もまばらなこの地で、今なお現役にある貯木場の閘門! 関東では見られなくなったその姿を、長く留めてほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(29年5月3日撮影)
(『ガーデン埠頭にて』につづく)

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飛島木場の閘門…6
(『飛島木場の閘門…5』のつづき)
●西部第2区閘門を離れ約1㎞西へ移動、第5・第6貯木場の玄関口である、いま一つの閘門にやってきました。橋の名前はひのき橋ならぬ「第三しいのき橋」。
ここに来るまで渡ってきた木曽川の支流、その名も筏川(しっくりくる名前ですねえ!)に市町村境があり、海部郡飛島村から弥富市に移動したのですが、貯木場としては一連のものなので、タイトルは引き続き「飛島木場の閘門」で通させていただきます。
【撮影地点のMapion地図】

●さて橋の上から閘室を望むと、陽が射してきたせいか、さっきよりだいぶ明るい雰囲気。昔の街灯そのままの、夜間設備が目を引きますね。周囲に木が少なく、開けた感じがするのもあるでしょう。

●やはりゲートを正面から狙ってみたいものと、少し東へ移動して一枚。こうして高い視点から眺めた方が、特徴ある閘室の形がよくわかります。
しかし、改めてよく考えられた形だなあと、感心することしきり。特に長くつながれた筏を、折りたたむようにして閘室に詰め込んだ後、出閘時に引き出す際は、閘室の「迎え角」が非常に役立ったことでしょう。

●すでに6月20日からのタイトルでご覧に入れていますが、少しアップで改めて。
西部第2区閘門では、連続窓だった巻上機室の窓が、こちらでは3分割でぐっと面積を減じ、また堰柱基部壁面に取り付けられていた信号が、こちらではオーソドックスな巻上機室中央付近になっているのが、一見した外観上の違い。利根川下流部の閘門たちみたいに、略同の外観にそろえた「量産型」の手法を取らず、個性があるのが面白いですね。
●堰柱基部の銘板を、思い切りズームを効かせて一枚。いや、こういった用が絶えずあるので、写真に歪みが出ようが、スマホよりかさばろうが、コンデジは手放せないのであります、はい。
かろうじて判読できる程度に撮れて一安心。名称は「西部第3区閘門」、メーカーは第2区閘門同様、石川島であることが確認できました。
本来地名などから採った固有名詞をつけてしかるべきモノを、番号を割り振って済ませているのって、どこか惹かれるものがあるんですよ。入江川第二派川とか、第十六号海防艦とか。
(29年5月3日撮影)
(『飛島木場の閘門…7』につづく)

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ここに来るまで渡ってきた木曽川の支流、その名も筏川(しっくりくる名前ですねえ!)に市町村境があり、海部郡飛島村から弥富市に移動したのですが、貯木場としては一連のものなので、タイトルは引き続き「飛島木場の閘門」で通させていただきます。
【撮影地点のMapion地図】

●さて橋の上から閘室を望むと、陽が射してきたせいか、さっきよりだいぶ明るい雰囲気。昔の街灯そのままの、夜間設備が目を引きますね。周囲に木が少なく、開けた感じがするのもあるでしょう。

●やはりゲートを正面から狙ってみたいものと、少し東へ移動して一枚。こうして高い視点から眺めた方が、特徴ある閘室の形がよくわかります。
しかし、改めてよく考えられた形だなあと、感心することしきり。特に長くつながれた筏を、折りたたむようにして閘室に詰め込んだ後、出閘時に引き出す際は、閘室の「迎え角」が非常に役立ったことでしょう。

●すでに6月20日からのタイトルでご覧に入れていますが、少しアップで改めて。
西部第2区閘門では、連続窓だった巻上機室の窓が、こちらでは3分割でぐっと面積を減じ、また堰柱基部壁面に取り付けられていた信号が、こちらではオーソドックスな巻上機室中央付近になっているのが、一見した外観上の違い。利根川下流部の閘門たちみたいに、略同の外観にそろえた「量産型」の手法を取らず、個性があるのが面白いですね。

かろうじて判読できる程度に撮れて一安心。名称は「西部第3区閘門」、メーカーは第2区閘門同様、石川島であることが確認できました。
本来地名などから採った固有名詞をつけてしかるべきモノを、番号を割り振って済ませているのって、どこか惹かれるものがあるんですよ。入江川第二派川とか、第十六号海防艦とか。
(29年5月3日撮影)
(『飛島木場の閘門…7』につづく)

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