A.P.マイナスの日には…4

(『A.P.マイナスの日には…3』のつづき)

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192017.jpg相手が茂森橋ともなれば、シャッターを押す回数もいきおい多くなろうというもの。圧倒されそうな数のリベットも、痛々しい縁石の欠落や錆垂れも、腐朽したまま上塗りされた旧橋名板も、ひとつひとつが愛おしくなるディテール。

幹線道路らしい広大な幅と密な桁、これが1車線の幅だったら、すり抜けるにしてもあっというまで、さほどの圧迫感はなかったでしょう。

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上流側から見た東側橋台の様子、もりもりと堆積した泥土が見られるのも、A.P.マイナスならではの光景。

何分、この下流側には、中央径間を残してテラスが出っ張っているのですから、流れが緩くなり、泥もたまろうというものです。

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繰り返しになりますが、下流側は両岸をテラスで阻まれ、上流側もご覧のとおり、太い水管橋が高欄の高さに隣接して渡り‥‥と、改めて、鑑賞するには厳しい環境の橋だなあと、思わざるをえません。

全容を写真に収めるには、くぐった直後を狙って見上げるしかないのですが、むしろそういうあたりが、希少さ、愛おしさを増進している気もするのです。

192020.jpg茂森橋だけで5枚を費やし、思いのたけをぶちまけてからふと右手を見れば、干潮で格子がすっかりあらわになった仙台堀川サイフォンに、何やら数人の人が取り付いているのに気付きました。

どうやら、呑口のの点検を兼ねて、格子についたゴミを清掃しているようですね。大干潮時でなければできない作業、ここでも貴重な光景を拝見できたわけでした。
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『A.P.マイナスの日には…5』につづく)

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A.P.マイナスの日には…3

(『A.P.マイナスの日には…2』のつづき)

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192012.jpg毎度同じような写真で恐縮な大横川歩き、まだつづきます。イイ感じのカーブの向こう、顔を出した沢海橋と。一杯まで引いたことで、黒い湛水線下が水面上の半分を占めている護岸、沢海橋もA.P.+2.6mの桁下高を感じさせない、ゆったりとした表情。

それよりさらに0.1m低い大横橋をくぐるときも、フロントグラスから頭を出して余裕しゃくしゃく。向こうに望む豊木橋(A.P.+3.3m)に至っては、バンザイをしようと桁裏にさわることがないくらい。

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そうそう、豊木橋に寄り添うような形で設けられ、河道やや下流側に向かってはすに口を開けている、おなじみのコレについて。

192014.jpg今まで、何とはなしに「横十間川親水公園の排水機場」、「木場ポンプ所」などと呼んできたのですが、3年ほど前、このあたりを陸路お散歩していたのを思い出し、アルバムを見返してみたら、施設名称の書かれた看板を撮っていたのでした。正式名称は「木場ポンプ所雨水放流渠及び吐口施設」、都下水道局・東部第一下水道事務所の管理施設だそうです。以降お見知りおきを‥‥。

水深は引き続き安定しており、このあたりで1.5m。A.P.水位がマイナスになろうと、まず安心して舟行きできる可航環境! 適度な狭さに加え、このあたりにも惚れ込む理由があるのです。


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さて、ご本尊たる茂森橋さんにご機嫌伺い。いやもう、この目線から桁裏が見えるという、まったく圧迫感のない姿に、水位の低さを改めて実感しようというもの。手前の水管橋の橋脚に、なぜかかぶせられた青いネット、昨年5月からそのままのようですね。

しかし、新田橋も塗り替えられたことだし、そろそろ茂森橋にお鉢が回ってきてもよさそうなものですが‥‥。方々痛んできていることもあり、昭和初期の貴重な橋を保全するという意味でも、補修の手を入れてあげてほしいものです。
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『A.P.マイナスの日には…4』につづく)

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5月3日の西側河川…4

(『5月3日の西側河川…3』のつづき)

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172017.jpg横十間川親水公園の排水機場・木場ポンプ所は、水面をシュワシュワと白く泡立たせて、盛大に排水中でした。当然、西側へ強い流れが生じるので、東へあて舵しながら通過。ぐうっとリーウェイする感覚も、また楽しいものです。

いつもなら、A.P.+3.3mとこのあたりでは高めの桁下高で、中休みといった風の存在感があった豊木橋も、今回ばかりはそこそこの圧迫感が。いつもと違うという意味では、これも貴重な体験といえそうです。

172018.jpgさて、愛しの茂森橋君であります。
まあアレです、今まで頭皮スレスレに感じてきた、橋たちの凶悪なまでの低さを思えば、もはや干戈を交えなくとも勝敗はおのずと導き出されようもの(わけがわからないな)。

しかし、されど‥‥。目前にしているのがこと茂森橋ともなれば、このまま引き下がれないのも人情。

無理は承知しながら、いつものとおりフロントグラスの上端から透かし見て、スロットルをコツンと入れ、鼻先を突っ込みに及んだものの‥‥。

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いやもう無理。
(あたりまえだ)

172020.jpgフロントグラスがぶつかる、ギリギリまで鼻先を突っ込んだのは、せめてもの抵抗というべきでしょうか。ゴースターンでふかし、バウを引き抜いたところで、何とかあきらめもつきました。

これから夕刻に向けて、潮位は上がる一方ですから、タモリ倶楽部のときのように潮待ちもできず、撤退するほか手はなし。それどころか、閉じ込められないうちに、急いで脱出しなければなりません。初めての茂森橋すり抜け敗退(?)でしたが、これも初体験とて、新鮮な面白さではあったのでした。
撮影地点のMapion地図

(27年5月3日撮影)

(『5月3日の西側河川…5』につづく)

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タグ : 大横川 茂森橋 最低橋 江東内部河川 橋の裏側

7月20日の水路風景…2

(『7月20日の水路風景…1』のつづき)

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155007.jpg小名木川に入ると、新小名木川水門の管理橋に、横断幕が掲げられているのが目に入りました。「この先 堅川工事中のため通り抜けできません 通航止め期間:平成26年5月~平成27年1月頃」。さらに進んで、大横川との十字流北側にも、同様の掲示が。

帰宅後に検索してみると、PDF「竪川護岸建設工事に伴う竪川通航止めのお知らせ」(東京都江東治水事務所)がヒット。区間は堅川の西半分、一之橋~西堅川橋間だそうで、護岸工事ということは、いよいよこちらもテラス化を始めるのでしょうか。

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十字流を右折して、大横川に入りました。茂森橋をくぐれずとも、見るだけでも、とのご要望にお応えして、ギリギリのすり抜けをノリノリ(!)で繰り返しつつの南下。

三国橋の架け替え工事現場(『三石橋の撤去工事…2』参照)、旧橋脚、橋台とも跡形もなく取り去られ、新橋台が白いコンクリートの肌を輝かせて、すでに完成していました。旧橋撤去から1年あまり、早いものです‥‥。

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155010.jpg最微速で手に汗握るすり抜けを終えた後の、茂森橋との邂逅はまた格別であります! くぐれないことはいうまでもありませんが、元気な姿を目にするだけでも、ココロ安らぐ上流側からの風貌。

いや~しかし、このときの大栄橋の低さったら、リベットの出っ張りがうらめしくなる(?)レベルだったなあ‥‥。しかも潮位は上昇に向かっている時間帯だったので、閉じ込められたらことと、横っ跳びに回頭・脱出したものでした。
撮影地点のMapion地図

(26年7月20日撮影)

(『7月20日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 小名木川 大横川 江東内部河川 新小名木川水門 茂森橋 最低橋

BSプレミアム「鑑賞マニュアル 美の壷 」に出演させていただきました

121001.jpgNHK‐BSプレミアム「鑑賞マニュアル 美の壷」の、「File273 東京の水辺」に出演させていただきました。「美の壷」というと、個人的には建築や芸術作品などを紹介する番組との印象が強く、東京の水路を採り上げられる、とのお話をうかがったときには、失礼ながら意外に思ったものです。

ともあれ、川や運河に注目してくださるのは嬉しいもので、おなじみ大横川ほか江東の水路パート担当として、お手伝いさせていただきました。以下はロケ当日のスナップです。

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タグ : NHK-BSプレミアム 美の壷 平久川 大横川 茂森橋 最低橋 江東内部河川