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8月11日のフネブネ

(『8月11日の運河風景…4』のつづき)

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最後に道々出会ったフネブネを少し。芝浦運河にある「TOKYO WATER TAXI」の船溜、続航建造艇であるカタマランも増えて、賑やかになりました。船体色のイエローが鮮やかなだけに、これだけ数が揃うとよく目立ち、水面の雰囲気も明るいものになりますよね。

238097.jpg並んでもやう「02」と「05」を振り返って眺めたら‥‥あらら、トランサムは抜けておらず、ドライブも中央にあって、カタマランでないことがわかりました。お詫びして訂正します。

双胴船形でなく、カテドラル型ハルのような特殊なタイプで、全幅を広くとるために工夫されたのでしょう。重心の高そうな艇なので、幅を持たせた方がより安心ではあります。

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豊洲運河で行逢した押船、「UTSUMI60」。白い船体に、扉やエンジンケーシング側面など、要所を黒く塗り分けた塗装がキリリと引き締まった感じで、なかなか小粋ですね。

操舵室側面に、手すりのついた小さなウィングを設けているところも、可動式操舵室を上昇させたときの機能性を思わせて、大いにそそります。ウィ~ンと伸びあがってゆく瞬間、見てみたいものですね。

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238100.jpgそしておなじみ辰巳埠頭東端、墨田川造船の浮きドックがある、艤装桟橋といってよい場所。この日は続き番の巡視艇、「あさぎり」と「うみぎり」が仲良くもやって、仕上げ工事中。

奥の「あさぎり」は船橋の窓ガラスが養生され、屋根上のレーダーなど機器類もビニールをかぶった状態だったので、「うみぎり」より少し前の工程が手がけられているようでした。
撮影地点のMapion地図

(元年8月11日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 芝浦運河 豊洲運河 曳船 巡視艇

8月11日の運河風景…4

(『8月11日の運河風景…3』のつづき)

238091.jpg近づくにつれて、正面の何物かが鋼矢板であり、流路全幅にわたって打ち込まれ、文字どおり鉄壁の閉塞ぶりであることが判明。

いや~、これはかつてない、なかなか強烈な光景です。ブイのフェンスを設けたりして通航を止めるのは何回か目にしましたが、高々と壁を築かれて視界すら奪われるというのは初めてで、むしろ珍しさに感じ入ったものでした。

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しかし、鋼矢板を打ち込んだということは、少なくとも水を抜く必要があったわけで、何の工事をするのか気になりました。護岸の基礎や河床といったところでしょうか。当然この一列だけでなく、向こうにももう一列が打ち込まれているに違いありません。

238093.jpgこれはやはり、反対側からも見ておきたいものと、鋼矢板を横目に右折して新芝北運河を抜け、芝浦運河へ出て北上。分流点手前の浦島橋には、新芝運河通航止めの横断幕が掲げられていました。

左折✕ ←」の表記がユーモラス。工期は来年3月末までとのこと。さて、新芝運河北口はどうなっているでしょう。


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意外や鋼矢板の姿はなく、ブイ‥‥それも小さなものをつないだ、控え目なフェンスで閉塞されているだけでした。左手の柵には、先ほど浦島橋で見たものと、ほぼ同じ横断幕が掲げられているのも見えます。

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画像が粗くて恐縮ですが、軸線に合わせてからカメラを構え、ズームでたぐってみたのがこの一枚。奥に重機を載せた台船が浮いているのが見え、その手前はオレンジ色のフェンスで区切られていました。

見たかぎり、鋼矢板はあの一列だけみたいですね。これから手前に、もう一列打ち込まれるのでしょうか。なかなか見られない光景だけに、今後の進捗も観察しておきたくなります。
撮影地点のMapion地図

(元年8月11日撮影)

(『8月11日のフネブネ』につづく)

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タグ : 新芝運河 芝浦運河

2月26日の運河風景…4

(『2月26日の運河風景…3』のつづき)

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高潮位時ということもあり、新幹線のトラスをくぐるときの「レディ・クリスタル」のギリギリっぷりは、ご覧のとおり結構なもの。微速でそろそろとすり抜けてゆく姿、これも一つの見ものではあります。

以下、日が落ちたのでブレているかピンボケと、腕の悪さに加えて悪条件なのでよい写真がありませんが、いくつか道々のスナップを拾ってみましょう。

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203018.jpgおなじみ浚渫船「海竜」にもぐっと寄せていただきました。舷側が視界を占めるほど、思い切り近寄ってもらったのですが、さすがに暗くなってきたので、何とか見られるのはこの一枚くらい。

全高のある艇とあって、もうほとんど全ての橋がすり抜け状態だったのも面白かった点。船尾のデッキも、岸壁からの乗降に備えて高さが取ってあるため、鼻先をかすめる桁裏やリベットが楽しめました。

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そして橋のすり抜けで気づかされたのが、ルーフ両舷肩に備えられた、白色LED照明の意外な効果です。

ご覧のとおり、ハードトップのスペースをいっぱいに使って、描かれたロゴを左右から照らし出し、橋上から見下ろす人たちにアピールするのが本来の目的。これが橋をかすめると、桁裏に反射して構造がぼうっと浮かび上がり、後甲板から眺めているとなかなかキレイで、よいものでした。

これをヒントにして、例えば日本橋川・神田川あたりの夜の便は、艇から橋の裏をライトアップしながら走れば面白いかも、と妄想がふくらみました。特に江戸橋や浅草橋ほかの鋼アーチ、一面のリベットが陰翳をつくって、星空のようで素敵なのではないでしょうか。

203020.jpg芝浦運河の定繋桟橋にもやっていた2番艇「01」。一昨年大晦日の写真とくらべると、船尾右舷のステップは後付けなのですね。運用の結果、追加の必要ありと認められたのでしょう。

外観上の特徴でもあるバーチカルステムですが、沖に出て引き波でピッチングしたとき、通常感じるような衝撃が全くなく、柔らかな乗り心地で効果を実感。なるほど! とうなずかされたものです。

しかしフレア(波をさばくための、上広がりの形)がほとんどないとあっては、わずかな波でも飛沫が盛んに上がり、窓を濡らしてしまうのは、止むを得ないところでしょう。この点オープンボートは難しく、本艇のようなエンクローズドキャブが、必須の船型なのかもしれませんね。

ともあれ、短時間ながら話題の艇に乗せていただくことがかない、「WATER TAXI」の居住性の佳さと、夕刻の運河風景を楽しむことができました。製作スタッフの皆様、船長、ありがとうございました!

(29年2月26日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 京浜運河 芝浦運河 新芝運河 浚渫船

27年度川走り納め…14

(『27年度川走り納め…13』のつづき)

186066.jpg浚渫船「海竜」の船橋をアップで。通り過ぎざま、船首からマスト、船尾までよ~く観察してみたものの、お正月の松飾りは見当たりませんでした。見落としただけかな?

「海竜」の定繋地から少し南の曳船溜では、ずらりともやった大小の曳船が、それぞれ1本づつ松飾りを振り立てていて、壮観といってよいものがありましたから、あるいは「海竜」にも‥‥と思ったのですが。

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警備艇の帰港シーンにでくわしました。艇名は「かわせみ」、動く船影の少ない静かな港内を横切って、プレーニングからスーッと微速航行に移るさま、どこかのんびりとした、くつろいだ風情に見えたものです。

バックに見えるいかついガット船、コンベアを交錯させるプラントも今日は静まり返って、年の瀬らしい雰囲気が感じられました。

186068.jpgさて、ここで港内から芝浦運河に戻り、先ほど通ってきた新芝運河との分流点あたりまで北上。リベット組みの浦島橋、裏側に反射した陽射しがゆらめいて、なかなかきれい。

新芝運河に入る直前、気になる艇を見かけ「あっ、あれはもしかして!」とピンときたので、近くで眺めてみたくなったのです。見えてきた‥‥左前方、黄色い艇がメザシにもやっていますよね。あそこは以前から、店舗所有のものらしい桟橋があったところです。

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目の覚めるようなレモン色一色の船体に、「TOKYO WATER TAXI」と大書きされたこの2隻、文字どおり水上タクシーと銘打って、27年11月に開業したもの(船社サイトはこちら)。11月初めでしたか、ウェブのニュースで就航が近いこと、既設の船着場を活用して営業することなどが報じられ、船宿など既存の船社でない企業が参入したことを知り、驚かされたものでした。

東京新聞の記事によると、6人乗り、全長6.3m、幅2.8m、3.4tとのこと。東京オリンピックの年までに、船隊を「60隻に増やしたい」という社長の言葉にも二度ビックリです。

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さて、艇を航過しながら眺めた印象はと申しますと、「手堅い感じで、しかも可愛らしくまとめたなあ」ということ。艇の規模にくらべて、長さ・高さともに大き目のカディ(甲板室)は、居住性とともに、乗降のしやすさも重視しているように見えました。エンジンをインアウト(船内外機)とし、船尾周りをすっきりとブルワークで覆ったのもよろしく、高い乾舷とともに安定感がありますね。

ただこのタイプですと、操舵席は当然船首でしょうから、後ろに目が行き届かない難点はありますね。また船型からして、一人でもやいと客扱いをするのは、乗員専用のハッチがないとやりづらそうです(訂正。→サイト掲載の写真を見ると、ハッチがありました)。この点、各船宿所有のフラットボートのように、船尾に操舵席があるスタイルの方が、お客さん全員に十分目配りができ、両舷にもアクセスしやすく、一人乗組みがより容易なように思えます。

個人的に好ましく思ったのは、垂直な窓を3面に配したカディ前面と、バーチカルステム(垂直船首)! この2つが、どこか業務船風の堅実な感じを与えており、鈍重といったら語弊がありますが、派手な塗装と絶妙に打ち消し合って(?)、独特の雰囲気をかもし出しているように思えるのです。

現在はこの2隻のみのようですが、これから順次隻数も増えて、都内の水路でたびたび出くわすことになるのでしょうか。ご安航をお祈りしています。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…15』につづく)

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タグ : 京浜運河 芝浦運河 警備艇 浚渫船 東京港

9月20日の水路風景…5

(『9月20日の水路風景…4』のつづき)

179021.jpg芝浦運河も、以前はぽつり、ぽつりと見られた船影がこの数年で一掃されたのは、少々寂しくはありますが、爽やかな空気の中、穏やかな直線水路をゆるゆるお散歩するのは、まことに快いもの。

ちょっと不安になるくらいスリムな、新芝浦橋の青い桁を眺めつつ、その向こうに見える古川水門をくぐって右折、ふたたび港内へ。

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竹芝埠頭にもやうおなじみヴァンテアンは、珍しく満船飾を実施中でした。何かの記念日か、それとも船上で結婚式を行うと、もれなくついてくる特典(?)なのかしら。

何かの記念日など、行事で官庁の船艇が施すときくらいしか、満船飾(満艦飾)を拝む機会はありませんし、手間のかかることでもありますから、これがサービスだとしたら嬉しいでしょうね。

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179024.jpg河道を横断しようとしたところで、水上バスが二隻続けて下ってくるのに出くわし、いったんニュートラルにして眺めながら待つことに。

観光汽船の「ホタルナ」、水辺ライン「こすもす」とも、展望デッキにお客さんを満載しての下航。この好天ともなれば、そりゃ船内におとなしく座っているなど、できない相談でしょう。皆さん秋の川風に吹かれて、気持ちよさそうでした。

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続いて春海運河でも、魅力的な船影が。この時期になると長期繋留の多くなる「日本丸」。青空をバックに、交錯する索具のおりなす模様が美しく、少し寄せ気味で狙ってみたくなりました。

この後、ちょっとショックな出来事がありました‥‥。次回紹介しましょう。

(27年9月20日撮影)

(『9月20日の水路風景…6』につづく)

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タグ : 芝浦運河 春海運河 東京港 水上バス