新芝運河の工事
(『6月13日のフネブネ…3』のつづき)
●久しぶりに芝浦運河地帯をお散歩しよう‥‥と芝浦運河を南下。新芝運河に入ろうとしたら、あらら、フェンスで閉鎖されているようですね。
工事とあれば仕方がありませんが、すり抜ける余裕もないのかな? とよこしまな気持ちも湧き上がってきて、軸線上からのぞき込んでみると‥‥。

●むう、竹芝橋~香取橋間は、流路いっぱいに台船やらクレーン船でみっちり。すり抜ける余裕はとてもなさそうです。やむなく芝浦運河をそのまま直進、右折して芝浦西運河に入り、新芝北運河から香取橋のある十字流を目指すことに。

●古豪RC橋、香取橋を前に。そろそろ架け替えられてもおかしくない雰囲気なんですが、今回の工事もテラスのようですね。
昨年8月、「8月15日の水路風景…9」では、テラスの延長部の工事はいったん終わったようでしたが、柵や床面などの造作はまだのようでしたので、第二期工事が始まったのでしょう。

●さて、では行きましょうかと反対側を向いて見たら、こちらもブイのフェンスで閉鎖されていました。
写真の奥、新芝橋付近にはクレーン船がいるようです。左側に少しすき間があるので、見たところすり抜けられそうでしたが、向こう側の状況がわからないので、新芝北運河を戻ることに。
●新芝北運河→芝浦西運河→新芝南運河と、扇の骨とかなめをたどるようして、反対側、藻塩橋のある丁字流へ出ると‥‥、やはり、こちらは完全閉塞。無理してすり抜けたりしなくてよかった。
というわけで、新芝運河は3分の2の区間が閉塞中でありました。残る3分の1を南下して、芝浦橋や高浜橋の様子を見てゆくとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月13日撮影)
(『竣工した高浜橋』につづく)

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工事とあれば仕方がありませんが、すり抜ける余裕もないのかな? とよこしまな気持ちも湧き上がってきて、軸線上からのぞき込んでみると‥‥。

●むう、竹芝橋~香取橋間は、流路いっぱいに台船やらクレーン船でみっちり。すり抜ける余裕はとてもなさそうです。やむなく芝浦運河をそのまま直進、右折して芝浦西運河に入り、新芝北運河から香取橋のある十字流を目指すことに。

●古豪RC橋、香取橋を前に。そろそろ架け替えられてもおかしくない雰囲気なんですが、今回の工事もテラスのようですね。
昨年8月、「8月15日の水路風景…9」では、テラスの延長部の工事はいったん終わったようでしたが、柵や床面などの造作はまだのようでしたので、第二期工事が始まったのでしょう。

●さて、では行きましょうかと反対側を向いて見たら、こちらもブイのフェンスで閉鎖されていました。
写真の奥、新芝橋付近にはクレーン船がいるようです。左側に少しすき間があるので、見たところすり抜けられそうでしたが、向こう側の状況がわからないので、新芝北運河を戻ることに。

というわけで、新芝運河は3分の2の区間が閉塞中でありました。残る3分の1を南下して、芝浦橋や高浜橋の様子を見てゆくとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月13日撮影)
(『竣工した高浜橋』につづく)

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6月13日のフネブネ…3
(『6月13日のフネブネ…2』のつづき)
●浜離宮前水面、汐留川水門を入ってすぐ左の水上バス繋留場、Googleマップでは「竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)」と表示される船溜ですが、この日は3隻がもやっていました。
そのうち2隻、「海舟」と「ヒミコ」がなかよく舷を接して憩う姿をスナップ。真後ろから見ると扁平さが強調されて、河用客船らしさが際立つ好きな角度です。

●京浜運河は湾岸署前で、ズラリと並ぶ同型艇に目を引かれて一枚。4隻揃って寸毫の違いも見出せないさま、「マスプロ」という言葉が、脊髄反射で脳裏に思い浮かぶような光景ではあります。
警備艇も既製艇が増えてきましたが、仕様変更の少ないプレジャーの転用、しかも小型とあって用途は限られそう。舷側に表記される固有艇名もなく、「OP4」といったハルナンバーだけなのも、今までの警備艇と違った扱いを感じさせますね。オリンピックの警備などで、臨時に増備されたものなのでしょうか。

●天王洲運河東口の北側角、海洋大品川(旧水産大)のポンドには、漁業実習船、「青鷹丸」の姿が。
長船首楼タイプの舷側に並ぶ丸い舷窓、こじんまりとまとまった甲板上の諸設備や一層の船橋と、全体から醸し出される好ましい雰囲気は、いつ見てもホッとさせるものがあります。湾奥を航行しているところを、いずれ写真に収めたいものです。
●芝浦西運河、ミナモ(東京ハーバーボートライセンススクール)の桟橋には、こんなカタマランが。船尾にコンソールやお手洗い、客席は船首側にまとめた理想的な観光船スタイル。鋭いバーチカルステムも素敵。
艇名は「侍」、電気推進とのこと。芝浦運河地帯の遊覧にはもってこいのタイプですね。

●おなじみですが、豊洲運河水上派出所と、その前にもやった警備艇「すいせん」が、ほぼ正横からカッコよく(?)撮れて気に入ったので掲げます。
テラスができてだいぶ雰囲気が変わりましたが、、「運河の交番」らしい魅力ある建物が、そのまま現役でいてくれるのは嬉しいもの。運河の六叉流に面した警備拠点として、これからも水路の安全に頑張っていただきたいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月13日撮影)
(『新芝運河の工事』につづく)

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そのうち2隻、「海舟」と「ヒミコ」がなかよく舷を接して憩う姿をスナップ。真後ろから見ると扁平さが強調されて、河用客船らしさが際立つ好きな角度です。

●京浜運河は湾岸署前で、ズラリと並ぶ同型艇に目を引かれて一枚。4隻揃って寸毫の違いも見出せないさま、「マスプロ」という言葉が、脊髄反射で脳裏に思い浮かぶような光景ではあります。
警備艇も既製艇が増えてきましたが、仕様変更の少ないプレジャーの転用、しかも小型とあって用途は限られそう。舷側に表記される固有艇名もなく、「OP4」といったハルナンバーだけなのも、今までの警備艇と違った扱いを感じさせますね。オリンピックの警備などで、臨時に増備されたものなのでしょうか。

●天王洲運河東口の北側角、海洋大品川(旧水産大)のポンドには、漁業実習船、「青鷹丸」の姿が。
長船首楼タイプの舷側に並ぶ丸い舷窓、こじんまりとまとまった甲板上の諸設備や一層の船橋と、全体から醸し出される好ましい雰囲気は、いつ見てもホッとさせるものがあります。湾奥を航行しているところを、いずれ写真に収めたいものです。

艇名は「侍」、電気推進とのこと。芝浦運河地帯の遊覧にはもってこいのタイプですね。

●おなじみですが、豊洲運河水上派出所と、その前にもやった警備艇「すいせん」が、ほぼ正横からカッコよく(?)撮れて気に入ったので掲げます。
テラスができてだいぶ雰囲気が変わりましたが、、「運河の交番」らしい魅力ある建物が、そのまま現役でいてくれるのは嬉しいもの。運河の六叉流に面した警備拠点として、これからも水路の安全に頑張っていただきたいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月13日撮影)
(『新芝運河の工事』につづく)

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8月15日の水路風景…9
(『8月15日の水路風景…8』のつづき)
●高浜運河を抜けて、高浜西運河との変則十字流に出ると、やはり目を引かれてしまうのが例の建材屋さん。
通るたびにスナップしていますが、ご盛業のようです。このあたりもだいぶ整理されて、最近までぽつぽつと残っていたかつての港湾部らしい風景は多くが失われたので、まさに生き残りといった感が強くなりました。

●芝浦西運河に入ってさっそく、上下線のモノレールにタイミングよく出くわしたので、カメラを向けて一枚。どうやら2編成が収まりました。
ここの船溜は数を減らすこともなく、相変わらず船影が濃いので嬉しくなります。官船の払い下げとおぼしき船艇も見られ、微速で通りながら一隻一隻の表情を眺めるのも楽しみの一つ。

●さらに左に折れて新芝南運河へ。東口から西を見たところですが、八千代橋を境にして、手前はテラスを設けず、幅員を優先した船宿さんの船溜として活用されている区間、橋の向こうは両岸にテラスを設けた区間と、はっきり分かれています。
この水路幅でテラスを張り出すとさすがに可航幅が削られて、おおむね12m。しかし、護岸の肩を切り落とすように法が取ってあるので、思ったほど圧迫感はありません。むしろ狭水路好きとしては、接岸しても艇を傷つけることない、安心できる区間でもあるのです。
●新芝運河に出てから丁字流を右へ折れ、両岸にビルがすき間なく立ち並ぶ人工の峡谷を堪能。田町駅近く、水上タクシー乗り場として活用されている田町防災船着場には、幟が立てられていました。
風向きで裏返ってしまいましたが、「田町防災船着場」「HELLO! TOKYO WATER TAXY」などとあり、アピールに努めているさまが見て取れました。船隊もだいぶ増強されましたし、ここ発で水路を楽しまれた方も少なくないでしょう。

●昨年8月、「8月11日の運河風景…4」では、幅一杯に鋼矢板で閉塞し、度肝を抜かれた香取橋の東。さぞ大規模な工事をしたのだろうと今回期待しておもむいてみると‥‥テラスの基礎が橋近くまで延長されていました‥‥う~ん、なるほど。
都内の河川・運河の中では、早期にテラスが整備された芝浦運河地帯ですが、今なお増設に努めているのが実感できる光景ではあります。テラスの造作も、各大河川や江東の水路とはまた違った、芝浦独特の雰囲気があって面白いもの。刻々と変わりゆく水辺、興味が尽きません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年8月15日撮影)
(『8月15日の水路風景…10』につづく)

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通るたびにスナップしていますが、ご盛業のようです。このあたりもだいぶ整理されて、最近までぽつぽつと残っていたかつての港湾部らしい風景は多くが失われたので、まさに生き残りといった感が強くなりました。

●芝浦西運河に入ってさっそく、上下線のモノレールにタイミングよく出くわしたので、カメラを向けて一枚。どうやら2編成が収まりました。
ここの船溜は数を減らすこともなく、相変わらず船影が濃いので嬉しくなります。官船の払い下げとおぼしき船艇も見られ、微速で通りながら一隻一隻の表情を眺めるのも楽しみの一つ。

●さらに左に折れて新芝南運河へ。東口から西を見たところですが、八千代橋を境にして、手前はテラスを設けず、幅員を優先した船宿さんの船溜として活用されている区間、橋の向こうは両岸にテラスを設けた区間と、はっきり分かれています。
この水路幅でテラスを張り出すとさすがに可航幅が削られて、おおむね12m。しかし、護岸の肩を切り落とすように法が取ってあるので、思ったほど圧迫感はありません。むしろ狭水路好きとしては、接岸しても艇を傷つけることない、安心できる区間でもあるのです。

風向きで裏返ってしまいましたが、「田町防災船着場」「HELLO! TOKYO WATER TAXY」などとあり、アピールに努めているさまが見て取れました。船隊もだいぶ増強されましたし、ここ発で水路を楽しまれた方も少なくないでしょう。

●昨年8月、「8月11日の運河風景…4」では、幅一杯に鋼矢板で閉塞し、度肝を抜かれた香取橋の東。さぞ大規模な工事をしたのだろうと今回期待しておもむいてみると‥‥テラスの基礎が橋近くまで延長されていました‥‥う~ん、なるほど。
都内の河川・運河の中では、早期にテラスが整備された芝浦運河地帯ですが、今なお増設に努めているのが実感できる光景ではあります。テラスの造作も、各大河川や江東の水路とはまた違った、芝浦独特の雰囲気があって面白いもの。刻々と変わりゆく水辺、興味が尽きません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年8月15日撮影)
(『8月15日の水路風景…10』につづく)

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10月27日のフネブネ…2
(『10月27日のフネブネ…1』のつづき)

●第一航路から天王洲南運河へ。おなじみ古川組の船溜は、いつも目を引かれてしまう楽しいフネ好きスポットですが、今回も期待を裏切りませんでした。この「ふじ丸」! 一見しただけで、すっかり気に入ってしまいました。
●日通色のような塗装もいいですが、チャームポイントはぐっと高めた船首のブルワークと、なりの割に大ぶりな操舵室でしょう。
船首に備えたユニックを守るためでしょうが、小兵ながら船首楼船のように見えるブルワークが、どこか模型のような可愛らしさを醸し出していますね。
●芝浦西運河では、「TOKYO WATER TAXI」の一隻、ハルナンバー02と行逢。手を振りあって別れました。
後ろに立っていた方も、乗り組みさんなのでしょうか。以前取材で乗った際、バウに操舵席がある上、居住性ベースの造りでワンオペは難しそうだな、という感想を持ったのですが、船社も同様の考えにいたり、二人乗務が標準になったのかもしれません。

●東雲北運河、木村造船所の屋外にある船台には、通船が上架されていました。塗装やスタイルからして、芝浦通船の艇ですね。
バウに向かうにつれ船足が深くなる、和船に似た水線下形状、トランサムにぺたりと貼られたジンクや舵の羽板と、ディテールが観察できてよいものです。脚立が一つズッコケているのもご愛嬌。

●帰港した後、晴海に寄り道してみたら、ちょうど砕氷艦「しらせ」が出航してゆくところに出くわしました。客船ターミナルのデッキに上がり、暮れなずむ東京港を曳船に付き添われて消えゆく姿を、一眼レフを構えるファンの皆さんと一緒にお見送り。
すっかり陽が落ちるのが早くなり、急速に冷え込んでゆく空気に秋の深まりを感じる出港風景。水鳥たちの姿も増えてきたし、冬の訪れももう間もなくですね。
(元年10月27日撮影)
(『10月27日の水路風景』につづく)

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●第一航路から天王洲南運河へ。おなじみ古川組の船溜は、いつも目を引かれてしまう楽しいフネ好きスポットですが、今回も期待を裏切りませんでした。この「ふじ丸」! 一見しただけで、すっかり気に入ってしまいました。

船首に備えたユニックを守るためでしょうが、小兵ながら船首楼船のように見えるブルワークが、どこか模型のような可愛らしさを醸し出していますね。

後ろに立っていた方も、乗り組みさんなのでしょうか。以前取材で乗った際、バウに操舵席がある上、居住性ベースの造りでワンオペは難しそうだな、という感想を持ったのですが、船社も同様の考えにいたり、二人乗務が標準になったのかもしれません。

●東雲北運河、木村造船所の屋外にある船台には、通船が上架されていました。塗装やスタイルからして、芝浦通船の艇ですね。
バウに向かうにつれ船足が深くなる、和船に似た水線下形状、トランサムにぺたりと貼られたジンクや舵の羽板と、ディテールが観察できてよいものです。脚立が一つズッコケているのもご愛嬌。

●帰港した後、晴海に寄り道してみたら、ちょうど砕氷艦「しらせ」が出航してゆくところに出くわしました。客船ターミナルのデッキに上がり、暮れなずむ東京港を曳船に付き添われて消えゆく姿を、一眼レフを構えるファンの皆さんと一緒にお見送り。
すっかり陽が落ちるのが早くなり、急速に冷え込んでゆく空気に秋の深まりを感じる出港風景。水鳥たちの姿も増えてきたし、冬の訪れももう間もなくですね。
(元年10月27日撮影)
(『10月27日の水路風景』につづく)

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2月26日の運河風景…3
(『2月26日の運河風景…2』のつづき)

●モノレールがジョイントを叩く音をさせて近づいてきたので、とっさにカメラを向けた一枚。タワーマンションの折り目(?)と、貫通幌が偶然一線に並んで撮れました。
モノレールは開通から半世紀余り経っていますが、開発著しい芝浦の風景にもよくなじみ、「未来の乗り物」っぽさに磨きがかかったように思えます。
●高浜西運河・高浜運河との変則十字流を望むここで、モノレールとあわよくば新幹線も入れてのツーショットを撮りたいというご要望があり、しばらく漂泊。
船長よりご指示があり、私は船尾方向のワッチ(見張り)を承りました。後ろから同航船が近づいたら、知らせてほしいとのこと。やはり監視カメラがあっても、後方視界は限られるようです。
●高浜運河を南下、途中天王洲運河などの沿岸風景をスナップしながら、目黒川水門へ。くぐった瞬間、視界いっぱいに広がる雄大な鯨の絵柄に、皆さん歓声を上げて見入られていました。
扉体に絵を描いた水門は数あれど、目黒川水門は絵柄の秀逸さ、地元ゆかりのモチーフと、群を抜いているように思えます。
●旧品川湊は、目黒川旧河道に鯨塚(『TBS「ゴロウ・デラックス」に…』参照)が祀られているくらい、鯨とは縁の深いところ。取材時、その話をすっかり忘れていたのですが、記事にはちゃんと盛り込まれており、ライターさんの慧眼に、ただこうべを垂れたのでありました。

●首都高羽田線、京浜運河上区間の更新工事‥‥つまり、現在線の西側に新たな高架道路を建設し、既存道路は撤去するという大工事が進行中ですが、天王洲南運河のここ、橋脚だけでなくもう桁がかかっている部分も。
その進捗の速さ、目を見張るばかり。昭和39年のオリンピックを目指した突貫工事もかくや、と思わせるものがありました。

●京浜運河に出て、撮影を続けながら北上。陽も傾いて、運河の水面にも夕闇が迫ってきました。
品川埠頭橋をくぐったあたりで、「レディ・クリスタル」が解纜作業をしているのが見えたので、右に寄せて徐航していたところ、間なしに離岸、微速で進んできました。ビルの谷間に翳る運河を、静々と水押し分ける悠揚迫らぬ姿! 運河のヌシといった貫録がありますね。
【撮影地点のMapion地図】
(29年2月26日撮影)
(『2月26日の運河風景…4』につづく)

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●モノレールがジョイントを叩く音をさせて近づいてきたので、とっさにカメラを向けた一枚。タワーマンションの折り目(?)と、貫通幌が偶然一線に並んで撮れました。
モノレールは開通から半世紀余り経っていますが、開発著しい芝浦の風景にもよくなじみ、「未来の乗り物」っぽさに磨きがかかったように思えます。

船長よりご指示があり、私は船尾方向のワッチ(見張り)を承りました。後ろから同航船が近づいたら、知らせてほしいとのこと。やはり監視カメラがあっても、後方視界は限られるようです。

扉体に絵を描いた水門は数あれど、目黒川水門は絵柄の秀逸さ、地元ゆかりのモチーフと、群を抜いているように思えます。
●旧品川湊は、目黒川旧河道に鯨塚(『TBS「ゴロウ・デラックス」に…』参照)が祀られているくらい、鯨とは縁の深いところ。取材時、その話をすっかり忘れていたのですが、記事にはちゃんと盛り込まれており、ライターさんの慧眼に、ただこうべを垂れたのでありました。

●首都高羽田線、京浜運河上区間の更新工事‥‥つまり、現在線の西側に新たな高架道路を建設し、既存道路は撤去するという大工事が進行中ですが、天王洲南運河のここ、橋脚だけでなくもう桁がかかっている部分も。
その進捗の速さ、目を見張るばかり。昭和39年のオリンピックを目指した突貫工事もかくや、と思わせるものがありました。

●京浜運河に出て、撮影を続けながら北上。陽も傾いて、運河の水面にも夕闇が迫ってきました。
品川埠頭橋をくぐったあたりで、「レディ・クリスタル」が解纜作業をしているのが見えたので、右に寄せて徐航していたところ、間なしに離岸、微速で進んできました。ビルの谷間に翳る運河を、静々と水押し分ける悠揚迫らぬ姿! 運河のヌシといった貫録がありますね。
【撮影地点のMapion地図】
(29年2月26日撮影)
(『2月26日の運河風景…4』につづく)

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