27年度川走り納め…15

(『27年度川走り納め…14』のつづき)

186071.jpg芝浦東運河を通って、港内へ出ることにしました。基礎護岸の上には、大好物の鴨まんじゅう(笑)が平べったくつぶれて陳列されており、垂涎おくあたわざるものが(意味をわかって使っているのか)。

この日は小春日和といってもよいほど暖かかったので、鴨さんたちも気持ちよくお昼寝ができたことでしょう。眠気が伝染しそうなまったり具合でした。


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ああもう、空が爽やか。石垣護岸の肌を横目で愛でながら進むと、港内曳船の「富士丸」(『「いずも」来航!…5』参照)が、定位置にもやっているのが見えました。あっ、船橋のトップに‥‥。

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186074.jpg松飾り発見。バックが青空だと、清々しく見えるなあ。赤く塗られた放水銃、山吹色のマストも陽に輝いて、さっぱりと拭きあげられた歳の瀬らしい感じが佳し。

通航船もない、静穏な水面に誘われて、思い切りスロットルを倒してみました。GPSは40.5km/h‥‥21.9kt、風を受けてもあまり寒くなく、まことに快適なプレーニングであります。


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滑走状態を維持したまま春海運河を縦断し、春海橋を前にしたあたりで減速。おなじみ、都専用線遺構の橋梁も、錆びた肌に冬の陽を浴びて、ぽかぽかと暖かそう。

ドックも、クレーンも、巨船たちも、プラントも、春海運河奥部のここからすべて失せましたが、たった一つこの橋だけは、私が初めて訪ねたころのまま。いつまでこの姿を、ここに留めていてくれるかなあ‥‥。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…16』につづく)

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タグ : 芝浦東運河 春海運河 東京港 曳船 水辺の鳥たち

「橘丸」を眺めて…1

(『6月14日の目黒川…10』のつづき)

154091.jpg目黒川を下って河口を左折、芝浦運河地帯を楽しみながら帰ろうと、高浜運河をゆるゆる北上。

写真は、海洋大品川キャンパス近くに架かる楽水橋ですが、こうして見上げると、桁の塗装がきれいなだけでなく、橋脚の耐震補強、落橋防止装置もしっかり取り付けられて、 すみずみまで新品のようにピカピカです。この前後の橋たちも、耐震関連の整備が順次終わり、足場も取り去られて、だいぶ落ち着いてきました。

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芝浦西運河、夕凪橋の改架工事現場を通過。昨年5月、「夕凪橋の架け替え工事」のときは、まだ旧橋が一部残っていましたが、撤去作業も終わったのか、錆色の仮橋のみとなって、以前より片付いた印象です。

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芝浦運河から、新芝運河・芝浦東運河との変則十字流を右折、港内に出ることにしました。

芝浦東運河は、長さはほんの250mほどしかありませんが、南岸にはこんな風景も。ビルをかすめて走る高架、その下には歴史を感じさせる石垣護岸に、鋼製のポンツン桟橋がもやい‥‥。狭いところにごちゃっと、積み重なったようなさまが、面白く思えたのでした。
撮影地点のMapion地図

154094.jpg左に折れてさらに北上、日の出埠頭をかすめ、レストラン船や東海汽船のフネブネがもやう、竹芝埠頭を望む位置に。今日は会えるかな‥‥。

おお、いたいた! ようやくお題のモノが近づいてまいりました。




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東海汽船の新造船、「橘丸」が!

(26年6月14日撮影)

(『「橘丸」を眺めて…2』につづく)

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タグ : 高浜運河 芝浦西運河 芝浦東運河 東京港 竹芝埠頭 東海汽船 橋の裏側

赤水門で赤信号

写真を整理していたら、珍しいシーンが見つかりました。一昨年、平成20年12月に撮ったもので、水門は先日も「日の出水門のウラ事情」ほかで紹介した、芝浦東運河は日の出水門の、しかも赤水門時代。

う~ん、しつこいですが、やっぱり水門は赤くなくちゃあ! いや、個人的な好みはさておき、どこが珍しいかというとですね…。


水門手前に架かる新日の出橋には、水門の信号が設けられているのですが、それがすべてになっている! しかもその手前には、2隻の通船が信号待ち中です。

水門の信号が、赤を示しているというだけでも珍しいのに、信号を守って、実際に停まっている艇がいるシーンには、なかなかお目にかかれません。すっかり嬉しくなって、夢中でシャッターを切ったことを思い出しました。

右の写真は、上の写真の数秒後に撮った一枚を拡大したもの。(クリックすると、別窓で拡大画像が開きます。)
2隻の通船が肩を寄せ合って、「まだかなあ…」とぼやいている風情なのも微笑ましいですが、注目したのは橋の高欄に掲げられた、電光掲示板の表示。

「一方通行」とありますね。

右の扉体が少し下がっていたので、「点検のための運転か何かで、水門の扉体を開閉しているから、赤信号で一時通航止めとしたのだろう」と思っていました。しかし、掲示板の表示を見たかぎりでは、ちょっと違うようですね。

台船のような大型の船が、水門をくぐって出てくるとか、何か別の理由があったのでしょうか?


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タグ : 芝浦東運河 日の出水門

日の出水門のウラ事情

(『芝浦東運河の橋台』のつづき)

20091.jpg日の出水門の右径間をくぐって、振り返って裏側を一枚。
塗り替えて間もないとあって、きれいではあるのですが…。
…。

ん? あれは何だ!



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絵が描いてある…。
幼稚園くらいの小さい子が、クレヨンか何かで描いたとおぼしき絵がプリント(?)されているのですが、失礼ながら、その異様さに息を呑みました。

是非はひとまず措くとして、構造の奥まった影のような場所に、あのような小さい絵を掲げても、その、ちょっと…。しかもですよ…。

20093.jpgここはご覧のように、ゆりかもめの高架の影になった場所。海岸通りの日の出橋からも、かなり離れており、この小さな絵を鑑賞するには、ただでさえ、具合のよろしくないところなのです。

公共物である、水門の扉体に描かれた絵となれば、何らかの公募を経て、選ばれて掲げられたものなのでしょう。理由はどうあれ、これは考えてしまいました。下品な勘繰りをすれば、「苦肉の策」のようにも思えますが、これではやってもやらなくても、あまり変わりがないのではないでしょうか。

20094.jpgこれを見て思い出したのは、以前、目黒川水門の裏側に、同じような小さな絵が掲げられていたのを見たときのこと。塗り替えた際、スキンプレート表面に大きなクジラの絵を描いたことで話題となった水門です。

このときも、まあ、何と申しましょうか、困ってしまった覚えがあるのですが、ご覧のようにまだ眺めやすい位置に掲げられているので、日の出水門のそれにくらべると、はるかにマシな扱いをされているように思えてしまいます。

20095.jpg
街中の水門ともなると、色々と大変だなあ…と一人ごちつつ、ちょっと遠回りして様子を見てゆこうと、新芝運河に進入。

ビルの谷間にある区間が多いので、この時季は少々冷えますが、いい具合の狭さと安定した水深で、軽いお散歩にはもってこいの水路です。
撮影地点のMapion地図

(4枚目のみ20年3月30日、ほかは21年12月13日撮影)

(『新芝運河に拾う…1』につづく)

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タグ : 日の出水門 目黒川水門 芝浦東運河 新芝運河

芝浦東運河の橋台跡

12月13日航行時のお話を再開させていただきます。順番で言うと、「富士見橋架橋成る」から「南前堀…1」のあいだの航程になります。

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東京港を横断し、日の出水門にヨーソロ、延長300mに満たないミニ運河、芝浦東運河へ進入。
今まで紹介し忘れていたのですが、ここにもちょっとした見どころがあります。

20087.jpgこれ、橋台跡ですね。かつて竹芝・日の出・芝浦の3埠頭を貫いていた、東京都臨港線の鉄道橋跡です。

北側のこちらは、橋台近くにわずかながら築堤も残り、柵も立てられて、廃線跡らしい雰囲気を残していますね。


20088.jpg対してこちら、南側はビルが立ち、背後の土地はすっかり様変わりして、ペラペラの壁のような状態の橋台が、さびしく取り残されていました。

臨港線については、その道の愛好家によって語りつくされた感があるので、詳しくはそちらに譲りますが、現役時代・昭和49年の航空写真「CKT-74-15」(GIS国土情報ウェブマッピングシステム)を見ると、接岸する船や艀の数とともに、鉄道の貨物ヤードの広大さ、貨車の多さにも驚かされます。このころはまさに、この3埠頭が、東京港の中心だったことが実感できますね。

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そういえば、このあたり、戦前の臨港線を写した絵葉書があったなあ…と、探してみたら、ありました。もっともこれは、芝浦東運河ではなく、古川河口の竹芝運河の光景ですね。橋は、これも橋梁ファンや鉄道ファンの間では有名な単葉跳開橋、古川可動橋です。(竹芝運河の写真は『古川再訪…1』参照)

跳ね橋の魅力もさることながら、通航する和船群のディテールが、人着写真としてはよく写っているのに惹かれて買ったものです。橋が開くのを待っていたフネブネが、本船の瀬取りに向かわんと、いっせいに漕ぎ出す様子が、活き活きと映し出されていますね。

参考まで、キャプションを抜き書きしておきます。タイトルは「芝浦臨港線ハネアゲ橋」。全長30m、重量8萬貫、工費¥160,000-。「東京大十六橋」というシリーズものの一枚です。

20090.jpg
昨年こちらで触れましたが、保護色カラーに塗り替えられて、ちょっと残念な日の出水門を通過。

新日の出橋が迫っているので、12月27日からのタイトルや、この写真のような撮り方しかできませなんだ。
日の出水門には、びっくりさせられたことがもう一つありました。次回ご覧に入れましょう。
撮影地点のMapion地図

(22年12月13日撮影)

(『日の出水門のウラ事情』につづく)

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タグ : 芝浦東運河 竹芝運河 日の出水門 古川可動橋 絵葉書・古写真