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6月7日の荒川、ほんの少し

(『6月7日の綾瀬川…2』のつづき)

252036.jpg通るたびに同じような視点で仰いでしまうのが、この堀切ジャンクション。宙に描かれる大三角、何度見ても爽快な眺めであります。

この後、すでに触れた綾瀬水門の早瀬でスリルを楽しんで、荒川に戻ったわけです。以下なじみの川景色から、少しだけスナップを選んでみました。



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綾瀬水門を出て遡上を再開し間もなく、東武伊勢崎線を筆頭に、5本のトラスが密集するここも楽しいところ。

以前も紹介した、橋脚の断面図つきの「接触注意」標識、橋に掲げられた船舶向けメッセージの中でも、秀逸な部類に属するのではないでしょうか。まあ、標識が設けられたということは、それほど事故が多い証しでもありますが‥‥。

252038.jpg荒川下流部でも華のある橋、五色桜大橋の手前には江北橋‥‥あら、あそこだけちょっとバグったような、解像度の低く見えるところが‥‥(笑)。

橋が養生でドット絵に見えるのは、今まで何度か経験しましたが、バックがさらに大きい橋だとより面白い見え方に感じますね。下路式鋼橋の楽しみの一つ(?)として、ジャンル化していいくらいに思えます。

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少し遠かったのですが、河中のロボット三等兵、西新井水位観測所も一枚。ちょっと不思議なのは、大きな増水に何度も遭ったであろうにもかかわらず、螺旋階段の手すりなどに、ゆがみなど損傷の跡が見られないこと。まめに管理されているのでしょうか。

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周りの風景も一緒に撮りたくて、芝川水門を少し遠目に下流側から。大干潮時とあって、岸辺の浅瀬が大きく露出し、もやわれた船が泥の上に座り込んでいるのも風情がありますね。

水門の背後、新芝川排水機場は外壁の更新工事なのか、レンガ色だった壁面がはぎとられて、コンクリートの生地が露出していました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年6月7日撮影)

(『6月7日の旧岩淵水門』につづく)

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タグ : 綾瀬川荒川芝川水門

新芝川河口部の水門たち

(『10月9日の荒川スナップ』のつづき)

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212017.jpgこの日は新芝川の奥まで遡上するつもりはありませんでしたが、領家水門にどこか惹かれていることもあり、ちょっとだけ入っておこうと芝川水門をくぐりました。

むう、仰ぐとさらにまだら感が強調されるなあ。巻上機室、南側のみ長らく無塗装だったのが、このたびようやく塗られたのですね。「調整中」ステッカーと併せ、何か妙な感じが拭い去れない原因の一つが、この巻上機室の塗り残しでありました。

212018.jpg領家水門、健勝のようでお変わりなく‥‥。いや、水門自体はともかく、左側に物流センターのような、大規模な建屋が建造中で、少し落ち着かない雰囲気です。

ここは確か、京セラの工場があったところですよね。足場の側面には、大和ハウスのロゴが掲げられています。検索すると「大和ハウス工業、埼玉県川口市の京セラケミ跡地に物流施設」(日経新聞28年10月22日)という記事が。

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例によって正面からいいお顔を。領家水門を訪ねたときは、晴天率が高いんですよね。相性がいいのかしらと、根拠のない思い込みを脳内でふくらませながら、機嫌よく一枚。

物流センターの工事に伴ってでしょうか、水門左側と、右側のトタン小屋横に茂っていた数本の木は、すべて取り去られていました。領家水門の古風な外観によく似合い、よいアクセントになっていたのですが‥‥。

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水門の正面ばかりで恐縮ですが、新芝川を出て荒川に戻ったところで、新芝川排水機場樋門が発するオーラに惹かれて一枚。

水門としては小物(失礼)にもかかわらず、外観のトンガリ具合は強烈で、近隣の2水門とは真逆の立ち位置(?)といえるでしょう。半ばで折れた巻上機室がどこか、宇宙戦艦ヤマトの艦橋を思わせるSFチックな雰囲気も。扉体が開いたら、何かが発射されそうだなあ(笑)。
撮影地点のMapion地図

(29年10月9日撮影)

(『10月9日の旧岩淵水門…1』につづく)

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タグ : 新芝川荒川芝川水門領家水門新芝川排水機場樋門

10月9日の荒川スナップ

(『荒川河口のフネブネ』のつづき)

212011.jpg以下、荒川を遡上した道々のスナップをいくつか。好天に恵まれ風も穏やか、馴染みの水路であることも手伝って、気持ちのよい川走りでありました。

閘門様におかれましてはご機嫌麗しく。この角度から眺めると、前後扉室の堰柱が、高さに相当の差を持って造られているのが実感できますね。荒川の堤防高と、内部河川の水位低下分を足した寸法が、目で実感できる場所でもあります。

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小松川橋附近で見た高圧鉄塔の基部、直書きされた警告が気になって一枚。この手の注意書きって、当たり前のように思って気にも留めないと、ある日突然なくなってしまったりするので、まめに記録しておくにしくはなし。

高水敷に立っているので、計画高水位の分をコンクリート製にしたと考えてよいのでしょう。陸上ではあまり見られない形態に思えましたが、いかがでしょうか。

212013.jpg木根川橋の「河川情報板」に、珍しく実のある(失礼)メッセージが。「中川水門通航止め/11月1日~3月下旬」‥‥あらら、中川中流部のマリーナに繋留しているオーナーは大変ですね。

中川の屈曲区間を下ってきたら、上平井の合流点で綾瀬川を綾瀬水門まで上るか、下って江戸川競艇場を突っ切るしかなくなってしまうのか‥‥。

通航艇が増えたら、競艇場の上下流で警備についている、警戒艇が忙しくなりそうではあります。東京湾に出るだけなら、新中川と旧江戸川を南下するコースもありますが、ほぼ全部が徐航区間なので、せっかちなオーナーさんにはツライかもしれません。

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日暮里・舎人ライナー、荒川橋梁に迫って一枚。仰げば流れるような曲線を描く上すぼまりの橋脚、桁下高があることも手伝って、どこか爽快感のある眺め。荒川可航部随一の美人橋梁といっても、いい過ぎでないでしょう。

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芝川水門の前まで遡上してきました。お久しぶりの芝川水門、中途半端に補修されて、しかも左の扉体のみ汚れており、何やらまだらに見えますね。右の堰柱から「使用前・使用中・使用後」みたいな感じ(笑)。

扉体に貼られた「調整中」のステッカー、もはや「そろそろ外したらどうかなあ」という気持ちも失せて、ディテールの一部と化しています。それとも、外せない事情が何かあるのでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(29年10月9日撮影)

(『新芝川河口部の水門たち』につづく)

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タグ : 荒川荒川ロックゲート閘門芝川水門

6月7日の水門…2

(『6月7日の水門…1』のつづき)

173031.jpg荒川の可航区間を上がり切ったとなれば、秋ヶ瀬取水堰に挨拶しないわけにはまいりません。

もっともご存じのとおり、秋ヶ瀬橋から上(かみ、ね。念のため)は、動力船の入れない水域。神社でいえば、ふもとの拝殿から、山上の奥の宮をはるかに遥拝するような、だいぶ距離感のある水門鑑賞ではあります。ペラに斜め線の標識が、何やらお社の紋章のように見えてきました。

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以下は帰路のスナップです。芝川水門に少し近づいて、戻ってきた青空をバックに格好の良いところを。

あ、巻上機室の塗っていないこちらの面、壁が剥落して、鉄筋が見えているところが‥‥。かわいそうなので、補修してあげたいですね。

173033.jpg隅田水門から旧綾瀬川に入り、隅田川を桜橋まで下ってきて、久しぶりに撮ったのが山谷堀水門(すみません、正式名称は未確認です)。

ゲートが堤防を切断しておらず、後付けで三方を囲まれているというのが変わっていて、結果的に樋門といってよい構造になっています。堰柱の色からして古そうなので、可航河川時代からのものを流用しているのでしょうか。


173034.jpg
三領水門に続き、今回の驚愕物件その2。隅田川を佃島まで下ってきたら‥‥。
住吉水門が撤去されていた!

都内可航水路の水門としては、恐らく最も径間の狭い水門だっただけに、驚きと悲しさもひとしお。一回だけだけれど、恐る恐るくぐったこともあったなあ‥‥(過去ログ『住吉水門をくぐる』参照)。

はめ込まれている黒い角落しは、過去ログ「住吉神社へお参り…2」で見たものと同じなのかな? 堤防には説明版のようなものも掲げられていたので、近寄って眺めたかったのですが、こちらも余裕がなく次回へ持ち越し。しかし、中にもやっていたフネブネは、どうしているのでしょうね。

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かつてをしのぶよすがにと、本流側からいいお顔に撮れた一枚を探してはみたものの、残念ながらほとんど該当なし。も少し目を向けておけばよかったなあと、今さらながら反省しきりであります。

18年12月31日に撮ったものを、過去ログ「大晦日の水門たち」より再掲。新たに設けられる水門は、どのような姿になるのでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(27年6月7日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 荒川隅田川秋ヶ瀬取水堰芝川水門山谷堀水門住吉水門

師走の新河岸川…1

166001.jpg12月30日は晴天を得て、26年度の川走り納めに出かけてきました。日中潮位の高い日と好天、そして時間の余裕と三拍子揃うときはなかなかなく、好機到来ということで、かねてからの計画を実行に移そうと、まずは荒川を遡上。

前を通過しただけながら、久しぶりに見た芝川水門、「調整中」の掲示が相変わらず外れていないのが何とも。右径間が角落としで塞がれていたので、改修工事でも行われるのでしょう。

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166003.jpg岩淵の分流点からいったん隅田川流頭部に入り、岩淵水門をくぐります。こちらも中央径間は扉体を閉じ、足場が組まれて工事中のようですね。いざというときのために、不断の整備が欠かせないことを実感させます。

水門のすぐ下流にいつももやっている、国交省の清掃船「水明号」も一枚。検索してみたら、ロータリーボートと同じ、呉ダイヤの建造なのですね!
(参照:『業務情報・工事実績極洋船舶工業株式会社

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166005.jpg岩淵で左へ180度回頭、水門をくぐってさらに180度回頭と、大きなS字を描きつつ向き直れば、こちらもお久しぶりの新河岸川河口。この日の満潮時は、タイムラグ(湾奥より約1時間)を考えると、およそ45分後とくれば、憩流時も近く流れもゆるいとあって、第一印象はとても穏やか。

水深もご覧のとおり、4.8mと余裕しゃくしゃく。まあ、都内区間はほぼ全てが、実に申し分のない可航環境なのですが、別の意味でいろいろと気遣いが必要な川なのは、ご存知の方も少なくないでしょう。
撮影地点のMapion地図

(26年12月30日撮影)

(『師走の新河岸川…2』につづく)

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タグ : 荒川隅田川新河岸川芝川水門岩淵水門清掃船