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安宅丸に乗って

128001.jpg都観光汽船の運航する和船型遊覧船、「安宅丸」に乗ってきました。

この船に対する思いのたけ(でも何でもない)は、すでに「コレジャナイ安宅丸!」にぶちまけたので繰り返しませんが、トライアル中に出会ってから2年余り、ようやく体験する機会を得て、短時間ながら楽しんできました。

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タグ : 安宅丸水上バス船の科学館東京港

船の科学館、9月末で休館に

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船の科学館が今年9月30日をもって休館することは、すでに公式サイトで言及(『船の科学館 本館展示の休止について船の科学館)されており、また各所でも報じられているので、皆さんご存知と思います。

南極観測船「宗谷」は、本館休止後も公開を継続するとされているものの、青函連絡船「羊蹄丸」については保存および展示を中止ということで、関係者の苦衷が察せられます。母体である日本財団の力をもってしても、この種の施設を維持してゆくのは、時節柄もあり、やはり難しいということのなのでしょうか。

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休館の報を耳にして思い出されたのは、4月半ばに訪ねたときのこと。いや、その変わりぶりに驚かされたのです。例えていうなら、ちょっと見ないうちに「何があったの?」と思わせるくらい、急激に老け込んだ知り合いを見たときのような、まさにそんな感じでした。

65003.jpg土曜日の午後も遅いというのに、見学者はまばらでした。まあ、震災後間もないこともあるので、仕方がないかなと館内をひとめぐりしていると、う~ん、こんなにくたびれていたかなあ…。

写真の階段や通路、テラスなど片付いてはいるものの、壁や敷物がくたびれて、妙にうらぶれた感じがします。この感じを決定付けたのがレストランで、メニューが極端に少なくなっている上、お客さんは一人もおらず、閉店時間も以前より早まっていました。

このレストランは、東京港が一望できることもあって隠れた人気スポットで、入館券なしでレストランのみの利用もできたことから、お昼のバイキングなどは結構な盛況でした。

あの賑やかさを目にしたのは、ついこの間のこと。あまりの変貌ぶりに、鈍感な私もさすがにこれは、何かただならぬ事態だと感じたわけです。

65004.jpg「もしかしたら、次に訪ねたときは、なくなっているかもしれない!」そう思わせる深刻な空気を(勝手に)感じて、せめて写真を撮っておこうと、特に好きな和船のフロアへ。しかし本当に見ている人が少ないなあ。

前にも触れたように、郷土史の枠にとどまらない、海事史として総合的な和船の展示をしている、数少ない博物館です。各種の模型はもとより、谷井健三氏による見事な復元画(巨船・安宅丸の絵もあります)の数々も、もう見られなくなるかもと思うと、とるものもとりあえず撮影しておこうという気になりました。図録に未収録の復元画も少なくないのです。

展示や外観の写真を撮りながら、開館間もないころ、学校の見学で訪れたことを思い出しました。実は、自分で曲がりなりにも初めてカメラというものを持ち、写真を撮ったのが、ここ船の科学館だったのです。

今でも家のどこかにあると思うのですが、カセット式フィルムの固定焦点カメラで、子供の腕とあって現像に出してみると、ほとんど満足に写っておらず、がっかりしたことを覚えています。

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まあ、このときの「なくなってしまうかも」という勝手な想像は、残念ながら半ば的中してしまったわけですが、せめて今は、できるだけ早くの復活を祈りたいものですね。

国内唯一ともいえる船舶・海事の総合博物館です。館内の公開はしなくとも、収蔵品や文献を活用した、各種の研究活動は継続されるでしょうから、図録など出版物の刊行で成果を公表していただければ、ありがたいのですが。

(23年4月16日撮影)

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タグ : 船の科学館

有明南運河


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有明南運河
所在地:東京都江東区東八潮
延長:0.3km
最小水深:A.P.-3.0m
最小桁下高:―
メモ:全長300m、幅約100mの堀割ながら、運河を名乗っている珍しい水面。もとは東方に貫通していたが、平成2年に埋め立て開始、同7年に完了した。
沿岸ほぼ全てが、実質船の科学館の展示スペースと言ってよく、同館の保存船である、宗谷と羊蹄丸が繋船されている。北岸西端にRLバース青印)があり、官庁船に供用されている。
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タグ : 有明南運河船の科学館