7月23日の川景色…1
(『7月23日のフネブネ…3』のつづき)
●ちょっと戻って、新月島運河(新月島川)で見たものをいくつか。
ここでの楽しみの一つが、石垣護岸を存分に眺められること。一本北の月島運河(月島川)とくらべて、繋留船が少なくちょっと寂しい部分はありますが、その分護岸の鑑賞には具合がよく、古い埋め立て地であることが感じられ、いいものです。
写真のような、水辺に立てられた神社が艇から見られるのも好きなところ。ちなみに船乗りからも崇敬された、住吉さんだそうです。さすが。
●また、木々が水面に張り出しているところもいくつかあり、それが街路樹や桜並木でなく、私有地から生えているものがほとんどであるところも、興味深いものがあります。
ご多分にもれず、大区画の建物が多くなってきましたが、昔ながらの民家が、のびのびと葉を茂らせた大樹とともにたたずむ姿も見られ、石垣護岸によく似合う、しっとりとした水辺風景の魅力がありますね。
●ほぼ中央に架かる、清澄通り・新島橋をくぐったあたりから、浜前水門を望んで。
数年前とくらべても、だいぶ繋留船が減った気が…。今や、勝どきマリーナの桟橋周辺だけになってしまいました。

●浜前水門をくぐって。管理橋が薄べったいせいか、信号や電光掲示板は左右の堤防上に追いやられ、左右の堰柱にそれぞれ階段があることも手伝って、賑やかな感じがします。
ちなみに浜前水門、佃~勝どきの隅田川東岸では、唯一都港湾局の管理下にある水門で、他の佃水門、月島川水門は、都建設局・江東治水事務所管理の水門です。
●やはり気になる旧臨港消防署の庁舎…跡。護岸ギリギリのこの角度から眺めると、陸側の建屋と上部構造が撤去された跡が生々しく、いかにも廃墟のおもむきです。
しかし、何でこんな中途半端に撤去したのでしょう? 再利用するあてがあるのか、それとも単に堤防の切り取り部分で、計画高水位以下になるところができるからか…。そういえば、ここに架橋計画があるとのことですが、着工はいつごろになるのでしょうね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年7月23日撮影)
(『7月23日の川景色…2』につづく)

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ここでの楽しみの一つが、石垣護岸を存分に眺められること。一本北の月島運河(月島川)とくらべて、繋留船が少なくちょっと寂しい部分はありますが、その分護岸の鑑賞には具合がよく、古い埋め立て地であることが感じられ、いいものです。
写真のような、水辺に立てられた神社が艇から見られるのも好きなところ。ちなみに船乗りからも崇敬された、住吉さんだそうです。さすが。

ご多分にもれず、大区画の建物が多くなってきましたが、昔ながらの民家が、のびのびと葉を茂らせた大樹とともにたたずむ姿も見られ、石垣護岸によく似合う、しっとりとした水辺風景の魅力がありますね。

数年前とくらべても、だいぶ繋留船が減った気が…。今や、勝どきマリーナの桟橋周辺だけになってしまいました。

●浜前水門をくぐって。管理橋が薄べったいせいか、信号や電光掲示板は左右の堤防上に追いやられ、左右の堰柱にそれぞれ階段があることも手伝って、賑やかな感じがします。
ちなみに浜前水門、佃~勝どきの隅田川東岸では、唯一都港湾局の管理下にある水門で、他の佃水門、月島川水門は、都建設局・江東治水事務所管理の水門です。

しかし、何でこんな中途半端に撤去したのでしょう? 再利用するあてがあるのか、それとも単に堤防の切り取り部分で、計画高水位以下になるところができるからか…。そういえば、ここに架橋計画があるとのことですが、着工はいつごろになるのでしょうね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年7月23日撮影)
(『7月23日の川景色…2』につづく)

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4月2日の川景色…6
(『4月2日の川景色…5』のつづき)
●東武線~桜橋の間の水面は、錨を下ろす屋形船と、岸に沿うようにして遊弋する水上バスで、結構な賑わい。
例年よりちょっと少なめかな、とも思えましたが、それでも解放されたトップデッキに上がって、まだ1分咲きの桜やスカイツリーにカメラを向けるお客さんの顔は、どれもニコニコと楽しそう。やはり川面は賑やかでないと、水ぬるむ季節の到来を迎えた気がしません。
●我が艇も最微速まで船足を落とし、屋形船を縫うようにしてゆるゆると上り、桜橋をくぐってから西岸に川面を横断。
ふと見ると、ミズスマシのように機敏なセンターコンソーラが走ってきて、東岸近くに錨を下ろした「あみ達」さんの「ゴジラ」に、ピタリと横付け。他の屋形船にも、同様に近寄っては声をかけている模様。
ははあ、これは噂に聞く、佃煮屋さんの艇でしょうか。こっちにも来てくれないかしら、と期待したのですが、屋形船を回るのに忙しいようでした。
●隅田公園周辺の賑わいに力を得て、もう一つの定番スポット・浜離宮前水面ものぞいてみたくなり、下って河口へ。あれ、勝鬨橋西詰上流の簡易船着場も、工事中のようですね。
台船に、テントの骨組みみたいなものが載せられていたので、いよいよ簡易船着場もリニューアルか? と期待しているのですが、本当のところはどうでしょう。
●勝鬨橋をくぐり、月島側に目をやると…。
………何か視界に違和感が。
あっ!

●旧臨港消防署の庁舎が、上回りだけ撤去されている!
しばらく見ないうちに、何やら無残な姿になり果てた「超弩級舟屋」を前に、言葉を失いました。この建物の最大の特徴だった、消防艇のねぐらであった艇庫だけ残されるとは…。後回しにされるほど頑丈だったのか、それとも他に転用する計画でもあるのでしょうか。
いずれにせよ、豊洲大橋から続く道路と、ここから築地に渡る新しい橋の建設計画は、留まることなく進んでいるということですね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年4月2日撮影)
(『4月2日の川景色…7』につづく)

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例年よりちょっと少なめかな、とも思えましたが、それでも解放されたトップデッキに上がって、まだ1分咲きの桜やスカイツリーにカメラを向けるお客さんの顔は、どれもニコニコと楽しそう。やはり川面は賑やかでないと、水ぬるむ季節の到来を迎えた気がしません。

ふと見ると、ミズスマシのように機敏なセンターコンソーラが走ってきて、東岸近くに錨を下ろした「あみ達」さんの「ゴジラ」に、ピタリと横付け。他の屋形船にも、同様に近寄っては声をかけている模様。
ははあ、これは噂に聞く、佃煮屋さんの艇でしょうか。こっちにも来てくれないかしら、と期待したのですが、屋形船を回るのに忙しいようでした。

台船に、テントの骨組みみたいなものが載せられていたので、いよいよ簡易船着場もリニューアルか? と期待しているのですが、本当のところはどうでしょう。

………何か視界に違和感が。
あっ!

●旧臨港消防署の庁舎が、上回りだけ撤去されている!
しばらく見ないうちに、何やら無残な姿になり果てた「超弩級舟屋」を前に、言葉を失いました。この建物の最大の特徴だった、消防艇のねぐらであった艇庫だけ残されるとは…。後回しにされるほど頑丈だったのか、それとも他に転用する計画でもあるのでしょうか。
いずれにせよ、豊洲大橋から続く道路と、ここから築地に渡る新しい橋の建設計画は、留まることなく進んでいるということですね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年4月2日撮影)
(『4月2日の川景色…7』につづく)

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マニアパ的水路行…4
(『マニアパ的水路行…3』のつづき)
●前回同様、明るい高架下水路を見ていただこうと、大横川の北端から竪川へ。ここもバドン氏的には見どころがありそうですね。
雨がしばらく降っていないせいか、水の透明度は高く、艇の周りをついついと泳ぎ去る魚たちはもとより、水底まではっきりと見ることができるほど。
「前は暑いときに日陰ということでありがたかったけれど、今日みたいに涼しい日に来ても、なかなか爽やかですね。」と佐藤氏。
●しばらく進むと、バドン氏がレア物件を発見したようで、奥様と南岸を指差して興奮の面持ち。
「ほら、王子様だよ!」
…おっ王子サマ?
さすがに言葉を失っていると、バドン氏が指差す先には、何て言うんでしょう、あの煙突の先でクルクル回る換気筒のアレが。
佐藤氏も「まだメッキも輝いていて、美しいですよね」「ここまでキレイなのはなかなか見られない」と、しきりにうなずいておられる…。う~ん、どうやらその筋では、クルクルを指す言葉として、常識的に用いられているようです。勉強不足でした。
●「王子様」の衝撃で終わった西側河川の団地めぐり、まさに怒涛のような情報量で、衝撃の連続でありました…。衝撃冷めやらぬまま、竪川を出て隅田川を下り、東京港方面へ。
愛しの超弩級舟屋、臨港消防署の旧庁舎まで来ると、あらら、3つの艇庫にはロープが二重に張られ、「立入禁止」の看板が…。
ううう、私のせいでしょうか。ご迷惑をおかけして申しわけないです…。

●朝潮運河から春海運河に入り、晴海埠頭に接岸する大型客船、「ザ・ワールド」(43,524総t)を眺めながら小休止。
「こうして見ると、客船も団地みたいなものですよね」「団地もあれ(装載艇が、側面の凹部に収まっている)みたいに、クルマとかベランダに吊り上げておけるようにしたら」なんてご意見も。
出港時から、風がちょっと強かったので、最初は安全を考えて見合わせようと思ったのですが、風向もほぼ東に変わったようだし、東京港でこの波なら大丈夫だろうと伝えると、男性軍から歓声が上がりました(奥様、申しわけありませんでした)。
そう、オトコなら、アレを見なくちゃ収まらない…(ニヤリ)。
【撮影地点のMapion地図】
●行きがけの駄賃に、解体中と報じられている、実物大ガンダムの状況も見ておきましょう。
おお、きれいに骨組みだけになっている…。あの白いパーツ、肩の関節でしょうか?
(21年9月20日撮影)
(『9月20日の臨海大橋』につづく)

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雨がしばらく降っていないせいか、水の透明度は高く、艇の周りをついついと泳ぎ去る魚たちはもとより、水底まではっきりと見ることができるほど。
「前は暑いときに日陰ということでありがたかったけれど、今日みたいに涼しい日に来ても、なかなか爽やかですね。」と佐藤氏。

「ほら、王子様だよ!」
…おっ王子サマ?
さすがに言葉を失っていると、バドン氏が指差す先には、何て言うんでしょう、あの煙突の先でクルクル回る換気筒のアレが。
佐藤氏も「まだメッキも輝いていて、美しいですよね」「ここまでキレイなのはなかなか見られない」と、しきりにうなずいておられる…。う~ん、どうやらその筋では、クルクルを指す言葉として、常識的に用いられているようです。勉強不足でした。

愛しの超弩級舟屋、臨港消防署の旧庁舎まで来ると、あらら、3つの艇庫にはロープが二重に張られ、「立入禁止」の看板が…。
ううう、私のせいでしょうか。ご迷惑をおかけして申しわけないです…。

●朝潮運河から春海運河に入り、晴海埠頭に接岸する大型客船、「ザ・ワールド」(43,524総t)を眺めながら小休止。
「こうして見ると、客船も団地みたいなものですよね」「団地もあれ(装載艇が、側面の凹部に収まっている)みたいに、クルマとかベランダに吊り上げておけるようにしたら」なんてご意見も。
出港時から、風がちょっと強かったので、最初は安全を考えて見合わせようと思ったのですが、風向もほぼ東に変わったようだし、東京港でこの波なら大丈夫だろうと伝えると、男性軍から歓声が上がりました(奥様、申しわけありませんでした)。
そう、オトコなら、アレを見なくちゃ収まらない…(ニヤリ)。
【撮影地点のMapion地図】

おお、きれいに骨組みだけになっている…。あの白いパーツ、肩の関節でしょうか?
(21年9月20日撮影)
(『9月20日の臨海大橋』につづく)

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臨港消防署の仮設庁舎
(『ジェットフォイル入港!』のつづき)
●朝潮・佃両水門を通って帰ろうと、朝潮運河に入ると、右手、清掃工場の煙突の真下に、消防艇たちがもやっているのを発見。
もちろんこの時点では、「臨港消防署の異変」に書いたようなことは、気づいていなかったのですが、どうやらここが、臨港消防署の移転先であろうことは、ピンと来ました。
【撮影地点のMapion地図】
●う~ん、腕が悪いせいで、よく撮れていなくて申しわけない。手前側の桟橋をアップで。
以前、「春の嵐と消防艇…1」ほかで紹介しましたが、春海運河のドリルで、放水の妙技を披露してくれた「すみだ」の姿も見えますね。
●水路幅が狭まるあたり、岸壁の奥、消防車が停まっているあたりに、2階建てのプレハブっぽい建物が。あれが臨港消防署の新庁舎でしょうか。
これを見た佐藤氏、「どうも、仮のものらしい感じですね」。…う~ん、確かに。恒久的な建物の雰囲気ではないですね。いずれ本式に建て直すのでしょうか。旧庁舎に劣らず、水面とのつながりを感じさせるものになるといいなあ…。
●建物からもっとも近い桟橋には、2隻の小型艇、「はるみ」「しぶき」がもやっていました。残念ながら、フラッグッシップたる「みやこどり」は外出中のようです。
しかし…旧庁舎のあった隅田川より、ここ朝潮運河の方が、通航船は少ないため、引き波にあおられることはなさそう。しかも、広く使える分、桟橋への達着も楽でしょうから、乗り組みの方たちにとっては、かえって仕事がしやすいかも…などと、妄想をめぐらせてしまいました。

●「はるみ」にぐっと近寄って。
以前にも、似たようなことを書きましたが、消防艇って、真紅と純白のコントラストがきれいで、写真の下手な私でも、撮るのが楽しくなるフネでもあります。
今回も、曇り空にもかかわらず、鮮やかな“消防艇美”を見せてくれました。
(21年8月9日撮影)
(この項おわり)

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もちろんこの時点では、「臨港消防署の異変」に書いたようなことは、気づいていなかったのですが、どうやらここが、臨港消防署の移転先であろうことは、ピンと来ました。
【撮影地点のMapion地図】

以前、「春の嵐と消防艇…1」ほかで紹介しましたが、春海運河のドリルで、放水の妙技を披露してくれた「すみだ」の姿も見えますね。

これを見た佐藤氏、「どうも、仮のものらしい感じですね」。…う~ん、確かに。恒久的な建物の雰囲気ではないですね。いずれ本式に建て直すのでしょうか。旧庁舎に劣らず、水面とのつながりを感じさせるものになるといいなあ…。

しかし…旧庁舎のあった隅田川より、ここ朝潮運河の方が、通航船は少ないため、引き波にあおられることはなさそう。しかも、広く使える分、桟橋への達着も楽でしょうから、乗り組みの方たちにとっては、かえって仕事がしやすいかも…などと、妄想をめぐらせてしまいました。

●「はるみ」にぐっと近寄って。
以前にも、似たようなことを書きましたが、消防艇って、真紅と純白のコントラストがきれいで、写真の下手な私でも、撮るのが楽しくなるフネでもあります。
今回も、曇り空にもかかわらず、鮮やかな“消防艇美”を見せてくれました。
(21年8月9日撮影)
(この項おわり)

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臨港消防署の異変
(『水門先生と江東運河地帯…8』のつづき)
●亀島川を出て、ふたたび隅田川を下り、臨港消防署の前まで来てみると…あれ? 何か様子がおかしい!
最初に気づいたのは、特徴ある艇庫に、一隻も消防艇がいないことでした。いや、それどころか、手前の水面にあった桟橋群が、全て外されて跡形もない…。よく見ると、庁舎の中も何かがらんとして、灯りがともっておらず、人気が感じられません。
●以前、伊根の舟屋になぞらえて、「超弩級舟屋」などと書いたことがありましたが、川面に張り出して造られ、3連の艇庫を持つその独特な構造は、都内の水辺でも異彩を放っており、少なくとも私にとっては、この上なく魅力的な建物だったのです。
この様子だと、もはや取り壊しも間近と見なければなるまい…。いや、これは最初で最後のチャンスかも! 頭に血が上った私は、佐藤氏ら同乗者の同意も取り付けず、いきなり宣言「あそこに入ってみます!」。
(…ゴメンナサイ、ほんの1分ほどで出ましたので…。)
●流速があることを考えて、少し上流側に上がってから、進入開始。
エンジンを絞ると、やはりスターンが振られ、達着はなかなか難しそう。う~ん、消防艇の乗り組みの方にとっては、決して使い勝手の良い艇庫とは言えなかったかも、と勝手に想像。
特に、庁舎の建造時より、消防艇も大型化していますから、いかな現代では珍しい、屋根つきの「船蔵」とはいえ、出入りには神経をすり減らしたことでしょう。まあ、何事も慣れてしまえば、意外と大丈夫だったのかしら…。
●一番左の艇庫に、鼻先を突っ込みました。
柱の裏にある階段は、なぜか中央に向けて、V字を描いて降りている不思議な構造。かつては手前の頭上にも、板でも渡した通路があったのかしら?
柱の表面には、2本づつ赤錆びたレールが這わせてある…。昔は水門のような、扉か何かがついていたとも思わせるパーツでしたが、もちろん根拠はありません。
●天井には、クレーンのたぐいが備えられているものと期待したのですが、ご覧の通りあっさり。
壁にも、表示類などは特に見られず、がらんとした印象でした。撤収した際に取り外したのでしょうか。
●上流側の壁面。さすがに星霜を感じさせる風化の具合でしたが、ゴムフェンダーなども一切取り付けてなく、アイがぽつりぽつりと下がっているのみで、こちらもあっさりです。
あちこち見回していたら、うかつにも流速に回されて、右舷が壁に触れそうになり、F氏に壁を押してもらって、からくも脱出。興味深く拝見はしたものの、やはり艇のいない「超弩級舟屋」は、さびしい限りでした…。
【撮影地点のMapion地図】
●帰宅後、検索してみると、もうすでに各所で話題になっている…。ううむ、勉強不足でした。
まず、臨港消防署のオフィシャルサイトをのぞくと、「臨港消防署庁舎移転のお知らせ」で、大きく告知されているのを発見。移転は8月3日からで、仮庁舎は朝潮運河とのこと。しかし、なぜ移転するのかについては、特に説明がありませんでした。
「庁舎の老朽化により」くらい、書いてあってもよさそうなのにな…と思っていたら、ブログ「勝どき倉庫(仮)」に、なるほどと思った記事がありました。
「【新聞】臨港消防署移転改築基本設計を綜で開始」によると、春海運河に建設中の、豊洲大橋から延びる道路、環状2号線の計画域に、臨港署が重なるための移転なのだそう。ということは、何年も前から、すでに計画されていたことなのですね。
(21年8月9日撮影)
(『ジェットフォイル入港!』につづく)

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最初に気づいたのは、特徴ある艇庫に、一隻も消防艇がいないことでした。いや、それどころか、手前の水面にあった桟橋群が、全て外されて跡形もない…。よく見ると、庁舎の中も何かがらんとして、灯りがともっておらず、人気が感じられません。
●以前、伊根の舟屋になぞらえて、「超弩級舟屋」などと書いたことがありましたが、川面に張り出して造られ、3連の艇庫を持つその独特な構造は、都内の水辺でも異彩を放っており、少なくとも私にとっては、この上なく魅力的な建物だったのです。
この様子だと、もはや取り壊しも間近と見なければなるまい…。いや、これは最初で最後のチャンスかも! 頭に血が上った私は、佐藤氏ら同乗者の同意も取り付けず、いきなり宣言「あそこに入ってみます!」。
(…ゴメンナサイ、ほんの1分ほどで出ましたので…。)

エンジンを絞ると、やはりスターンが振られ、達着はなかなか難しそう。う~ん、消防艇の乗り組みの方にとっては、決して使い勝手の良い艇庫とは言えなかったかも、と勝手に想像。
特に、庁舎の建造時より、消防艇も大型化していますから、いかな現代では珍しい、屋根つきの「船蔵」とはいえ、出入りには神経をすり減らしたことでしょう。まあ、何事も慣れてしまえば、意外と大丈夫だったのかしら…。

柱の裏にある階段は、なぜか中央に向けて、V字を描いて降りている不思議な構造。かつては手前の頭上にも、板でも渡した通路があったのかしら?
柱の表面には、2本づつ赤錆びたレールが這わせてある…。昔は水門のような、扉か何かがついていたとも思わせるパーツでしたが、もちろん根拠はありません。

壁にも、表示類などは特に見られず、がらんとした印象でした。撤収した際に取り外したのでしょうか。

あちこち見回していたら、うかつにも流速に回されて、右舷が壁に触れそうになり、F氏に壁を押してもらって、からくも脱出。興味深く拝見はしたものの、やはり艇のいない「超弩級舟屋」は、さびしい限りでした…。
【撮影地点のMapion地図】
●帰宅後、検索してみると、もうすでに各所で話題になっている…。ううむ、勉強不足でした。
まず、臨港消防署のオフィシャルサイトをのぞくと、「臨港消防署庁舎移転のお知らせ」で、大きく告知されているのを発見。移転は8月3日からで、仮庁舎は朝潮運河とのこと。しかし、なぜ移転するのかについては、特に説明がありませんでした。
「庁舎の老朽化により」くらい、書いてあってもよさそうなのにな…と思っていたら、ブログ「勝どき倉庫(仮)」に、なるほどと思った記事がありました。
「【新聞】臨港消防署移転改築基本設計を綜で開始」によると、春海運河に建設中の、豊洲大橋から延びる道路、環状2号線の計画域に、臨港署が重なるための移転なのだそう。ということは、何年も前から、すでに計画されていたことなのですね。
(21年8月9日撮影)
(『ジェットフォイル入港!』につづく)

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