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竣工後の多摩川スカイブリッジ…1

(『大井埠頭の「しらせ」…2』のつづき)

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279012.jpgおなじみB滑走路の進入灯をくぐり、トラスを仰ぎながら西航。先ほどの「しらせ」と同じく、暖色系の構造物は青空とも相性がよろしく、目に快いものです。

さらに進んで京浜大橋近くに至ると、昨年11月に見かけた「マリーンシャトル」が。前回は沖がかりの錨泊でしたが、この日はご覧のとおりプレジャーの桟橋に横付け。低舷側の港内遊覧船でなくては、こういう繋留法はできないでしょう。

279013.jpg真下を通る首都高のトンネルが耐用年数目前とかで、再活用がにわかにクローズアップされてきた羽田可動橋。

とはいっても確か幅員は一車線分、拡幅するのか、もう一つ橋を併設するのか‥‥。いずれにせよ、動く日が来たらぜひ訪ねてみたいものです。


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海老取川澪筋を出て、多摩川本流へ。訪ねたかった物件はもちろん、多摩川スカイブリッジ。竣工後にまみえるのは、この日が初めてなのです。

靄が立ち込めた沖合をバックに、河上低く一線に伸びゆくシルエット。少し風が出てきて、さざ波立つ川面がキラキラと陽光を反射し、白っぽくなりがちな風景に彩りを添えてくれました。

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羽田空港船着場付近まで近づいての一枚。橋上を人影が、クルマが次々と渡ってゆく様子に、今まで眺めてきたのとは違った"生きた橋"の息吹を感じて、しみじみ。

羽田川橋脚の上下流に、鋼材の杭列が点々と伸びているのが気になりました。防護工としては仮設っぽいし、澪標としても大げさに過ぎるような気がしたので、台船の繋留に用いたものが残されていたのでしょうか。この水域の風物詩でもあった、旗付き竹竿の澪標ズラリも絶えて久しいので、浅瀬との境界がはっきりするのは嬉しいですが。
撮影地点のMapion地図

(令和4年4月10日撮影)

(『竣工後の多摩川スカイブリッジ…2』につづく)

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タグ : 京浜南運河海老取運河多摩川羽田可動橋

2月7日の水路風景…1

(『2月7日のフネブネ…2』のつづき)

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以下、2月7日の道々に拾った風景をご覧に入れます。第二航路に出て西航し、多摩川に向かう途中のスナップです。

有明は鉄鋼埠頭の南端、私にとっては、ゲートブリッジのトラスを組んでいた場所としての記憶が鮮明なところです。キリンさん‥‥、舶載コンテナを荷役するガントリークレーンが組立中。それとも解体中なのかしら、いずれにせよあまり見たことのない光景で、珍しく眺めたものでした。

261012.jpg第一航路をプレーニングで気持ちよく横断、城南島南の水路に入ってから減速し、あわよくば離陸シーンを眺められればと空港の方を見ながら進んでいると‥‥。

いいタイミングで轟音とともに一機がテイクオフ、ニンマリする瞬間です。ちょっとホコリっぽくも見える水平線近くのグラデーションに、南風が入ってきたことを感じさせるものが。

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抜けるような、とまではいかないものの、青空を貫いて飛ぶ飛行機を見上げるのは、気持ちのよいものです。ああ、コロナ禍が終息したら、また飛行機に乗って閘門や河川航路を訪ねてみたいなあ‥‥。

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城南島、建材埠頭のコンクリートプラント。無骨なガット船やこうした工場風景をほしいままにできる城南島、その筋の愛好家にとっては、乗ったり触れたりできなくとも、眺めるだけでテーマパークに等しい楽しさがあるのではないでしょうか。観光船をチャーターしたら、ぜひコースに取り入れていただきたいものです。

261015.jpgおなじみ羽田可動橋を仰ぎながら、海老取運河に入りました。何分放置されて久しいこととて、褪色もだいぶ進んでしまいましたが、錆や剥離が見られないせいか、悲壮な感じはしません。

この日は日中の潮位が高かったせいか、釣り人さんがことのほか多く見受けられました。上天気で暖かだったのも手伝っているのでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(『2月7日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 東京港海老取運河羽田可動橋

4月13日の水路風景…2

(『4月13日の水路風景…1』のつづき)

233076.jpg橋脚工事の足場を後に、多摩川を遡上しつつ振り返って。川面は鏡のよう‥‥とまではいかないものの、風も収まって穏やかで、空を映しあくまで青く、航跡で乱すのがもったいなくなるくらいでした。

国際線ターミナルや駐車場を整備しているのでしょう、空港にもクレーンが林立して、このあたりの沿岸も、訪ねるたびに風景が変わってゆきます。


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おなじみ羽田可動橋‥‥東側の桁が陽を浴びてきれいだったので一枚。使われなくなって20年余り、目立った傷みこそ見られないものの、桁側面の褪色も進んで、だいぶ寂しい雰囲気が濃くなってきました。

233078.jpg京浜運河を北上していると、都水道局の京浜運河水道橋のすぐ南、昔からある沈船が目に入りました。大井埠頭、八潮1丁目の西あたりです。

潮が引くと、舷側や甲板がすっかり錆び落ちて、肋材ばかりが目立つ残骸が顔を出します。これも年々崩壊が進んで、わかりにくくなっていますからお気をつけて。写真にも写っていますが、北側にブイがあり目標となっています。

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品川埠頭北端、東京港内ではもはや希少になったこの手の施設、宇部三菱セメントのアンローダー。川崎・横浜のそれらとくらべたら小規模ですが、近づいて仰げばやはり結構な迫力。鉄の息吹が濃厚に匂う一角であります。

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東雲運河まで戻ってくると、東電堀を発した水陸両用バス「スカイダック」と反航。お客さんと手を振りあってのすれ違いです。

少し離れてからカメラを向けたら、あらら、もろ逆光で黒くつぶれてしまいましたね。しかしこうして見てみると、冬とは違った鋭い陽射し、引き波のギラギラとした反射に、もう夏が近いことを感じさせたものでした。

(31年4月13日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 多摩川海老取運河京浜運河東雲運河羽田可動橋

3月15日の川景色…2

(『3月15日の川景色…1』のつづき)

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帰路の海老取運河にて。浚渫船団がいて警戒船に誘導されながらの通航だったのですが、残念ながら稼働しておらずお休み中のよう。

手前の揚錨船は「あさぎり」。その左にいる白い鉄舟とともに、見たことがある船だなと思っていたらそのはず、10年前、21年にに高浜運河で出会っていたのでした。

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毎度おなじみ羽田可動橋も、うららかな陽射しの下、いいお顔をしていたので一枚。

防音壁とフェンスの上では鵜たちが羽を休め、防護柵の周りにはユリカモメが群れる‥‥。餌が豊富な干潟水路に面している地の利もあるのでしょう、鳥たちにとってはよい社交場のようです。

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過去に何度か触れたと思いますが、京浜運河では首都高羽田線の更新工事が今やたけなわ。塗装も真新しい高架がぐんぐん伸びてゆくさま、やはり気分が高揚しますよね。

手前に見える桟道タイプの現羽田線と、モノレールの橋脚と線路が星霜を経たいい色(?)なだけに、新しい高架の白い肌が際立って見えます。

231059.jpg京浜運河を出て港内を北上中、遠くをプレーニングでスッ飛ばしてゆく警備艇が。ハルナンバー視21「すみれ」。

運河北口にある、湾岸署の繋留施設(舟艇部隊は『水上安全課』なる部署だそう)に寄港するところでしょうか。ホームスピードといったところですね。


231060.jpg隅田川に入り、上下する水上バスたちの姿を愛でつつ遡上。「エメラルダス」が下航してきたところを一枚。ちょうどトップの展望デッキを、スタッフが組み立てている最中でした。

「松本型」水上バスも3隻が揃い、便の頻度も上がって、より多くの人が楽しめるようになったことでしょうね。


(31年3月15日撮影)

(『3月15日の川景色…3』につづく)

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タグ : 海老取運河京浜運河隅田川東京港羽田可動橋浚渫船警備艇水上バス

7月22日の海老取運河

(『進入灯とガット船』のつづき)

221026.jpg京浜運河を出れば、広大な平和島運河の干潟水路。昭和島に沿う形で右へ折れ、瀬を避けてぐるりと迂回し海老取運河へ向かいます。

潮位が高い時間帯とあって、瀬はそのほとんどを水面下に沈めていましたが、わずかな露頂にまあ、もの凄い数の鵜がかゆくなるくらいみっちり!
撮影地点のMapion地図

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221028.jpgおなじみ羽田可動橋を北側から。使われなくなって久しいですが、見たかぎりではよい状態に保たれています。メンテで動かしたりしているのかな。つながっているところ、一度でいいから見てみたいなあ。

可動橋のフェンスにも、鵜さんが何羽か留まっていました。この酷暑とあって、クチバシを半開きにしてハァハァしています。熱中症には気をつけて‥‥。

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羽田水上派出所も一枚撮っておこう。ポンツン桟橋の造りも2隻横付けできるし、水路幅はほどよい狭さで波静か、しかも通航量も割と少ないしで、警備艇の繋留地としては一番好環境かも。

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北前堀の正面あたりには、土運船とユンボ搭載の浚渫船がいました。土運船は「75号千羽丸」。水質維持のためのフェンスを見てみると、河道中央を浚渫しているみたいですね。航路維持は水路徘徊者にとっての慶事、ありがたやありがたや。
撮影地点のMapion地図

(30年7月22日撮影)

(『7月22日の海老取川』につづく)

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