7月22日の海老取運河
(『進入灯とガット船』のつづき)
●京浜運河を出れば、広大な平和島運河の干潟水路。昭和島に沿う形で右へ折れ、瀬を避けてぐるりと迂回し海老取運河へ向かいます。
潮位が高い時間帯とあって、瀬はそのほとんどを水面下に沈めていましたが、わずかな露頂にまあ、もの凄い数の鵜がかゆくなるくらいみっちり!
【撮影地点のMapion地図】

●おなじみ羽田可動橋を北側から。使われなくなって久しいですが、見たかぎりではよい状態に保たれています。メンテで動かしたりしているのかな。つながっているところ、一度でいいから見てみたいなあ。
可動橋のフェンスにも、鵜さんが何羽か留まっていました。この酷暑とあって、クチバシを半開きにしてハァハァしています。熱中症には気をつけて‥‥。

●羽田水上派出所も一枚撮っておこう。ポンツン桟橋の造りも2隻横付けできるし、水路幅はほどよい狭さで波静か、しかも通航量も割と少ないしで、警備艇の繋留地としては一番好環境かも。

●北前堀の正面あたりには、土運船とユンボ搭載の浚渫船がいました。土運船は「75号千羽丸」。水質維持のためのフェンスを見てみると、河道中央を浚渫しているみたいですね。航路維持は水路徘徊者にとっての慶事、ありがたやありがたや。
【撮影地点のMapion地図】
(30年7月22日撮影)
(『7月22日の海老取川』につづく)

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潮位が高い時間帯とあって、瀬はそのほとんどを水面下に沈めていましたが、わずかな露頂にまあ、もの凄い数の鵜がかゆくなるくらいみっちり!
【撮影地点のMapion地図】


可動橋のフェンスにも、鵜さんが何羽か留まっていました。この酷暑とあって、クチバシを半開きにしてハァハァしています。熱中症には気をつけて‥‥。

●羽田水上派出所も一枚撮っておこう。ポンツン桟橋の造りも2隻横付けできるし、水路幅はほどよい狭さで波静か、しかも通航量も割と少ないしで、警備艇の繋留地としては一番好環境かも。

●北前堀の正面あたりには、土運船とユンボ搭載の浚渫船がいました。土運船は「75号千羽丸」。水質維持のためのフェンスを見てみると、河道中央を浚渫しているみたいですね。航路維持は水路徘徊者にとっての慶事、ありがたやありがたや。
【撮影地点のMapion地図】
(30年7月22日撮影)
(『7月22日の海老取川』につづく)

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8月13日の川景色…2
(『8月13日の川景色…1』のつづき)

●道々の落ち穂拾い、つづき。おなじみ羽田可動橋の北側桁を一枚。色褪せた側面が、雲の多い空に埋もれがちでいま一つでしたが、長らく使われていない割には、表面に錆が流れているとか、塗装が剥離しているなどの痛々しさがあまりなく、不思議なところではあります。

●連結面(?)のアップ。見たところ、枠の上にある3つの装置から、油圧で棒が突き出してロックする機構のようですね。下に点検用らしいマンホールや、ランボードも見えます。
フェンスや防音壁など相応に古びてはいるものの、海に近く、潮風にさらされるご当地だけに、あまり傷みが見られないのはなぜでしょう。定期的に最低限の手入れはされているのでしょうか。
●平和島運河に入り、呑川水門の見えるあたりまで来ると‥‥。あらら、しばらく訪ねなかったら、えらい変わりようですね。
左右に鋼矢板で防波堤(?)を作った中に、繋留杭が打たれて桟橋も備えられ、暫定繋留施設のようなものができていました。

●繋留施設は水門の正面を塞ぐように設けられ、出入りができないとはいわないまでも、近づきがたい印象に。
水門の右側、「防潮堤工事中につき‥‥」なる横断幕が掲げられ、水門の中もなるほど工事中の雰囲気。鋼矢板の防波堤が、いかにもとってつけたような、仮設らしい感じだったことから、工事中のみ中にいた繋留艇を外に出した、というように見受けましたが、どうなんでしょう。それともいよいよ、水路が埋め立てられて、水門も廃止されるのかしら?
●お隣の貴船水門前にも、同様の繋留施設が設けられていました。ただ、水門内の工事は終わっているようで、白い肌のコンクリート堤防と、繋留艇の姿も見えましたから、埋め立てるというわけではなさそう‥‥。
先ほど訪ねた南前堀と同じ伝で、水門内の防潮堤を増高・強化し、万が一水門が閉鎖できないときも、内水の堤防が高潮を食い止めるようにする、というパターンのようですね。
【撮影地点のMapion地図】
●‥‥と一人合点して、すっかり安心していたら、帰宅後に冷や水を浴びせかけるようなPDFを発見してしまいました!
「東京港の津波・高潮対策について 質疑」(鈴木晶雅前都議会議員HPより)
「いわゆる『港南4水門』は、背後の水域が行き止まりで、開閉操作を伴う水門を存続させる必要性が薄れており、新たな整備計画では、4水門を廃止し防潮堤を整備していくこととしている。」
●詳しくはリンク先をお読みいただきたいのですが、ええと、水門だけ廃止して、内水の防潮堤を高める‥‥という意味でいいんですよね? 水路を埋め立てて、完全消滅させるということではないですよね?
いや、残念なことには変わりないですが、ヒヤリとしたいうか、ちょっと安心したというか。というわけで、羽田周辺で独特の魅力を醸し出していた、港湾局管轄下の小水門群、お別れのときが近づいてきたようです。
(29年8月13日撮影)
(『8月13日の川景色…3』につづく)

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●道々の落ち穂拾い、つづき。おなじみ羽田可動橋の北側桁を一枚。色褪せた側面が、雲の多い空に埋もれがちでいま一つでしたが、長らく使われていない割には、表面に錆が流れているとか、塗装が剥離しているなどの痛々しさがあまりなく、不思議なところではあります。

●連結面(?)のアップ。見たところ、枠の上にある3つの装置から、油圧で棒が突き出してロックする機構のようですね。下に点検用らしいマンホールや、ランボードも見えます。
フェンスや防音壁など相応に古びてはいるものの、海に近く、潮風にさらされるご当地だけに、あまり傷みが見られないのはなぜでしょう。定期的に最低限の手入れはされているのでしょうか。

左右に鋼矢板で防波堤(?)を作った中に、繋留杭が打たれて桟橋も備えられ、暫定繋留施設のようなものができていました。

●繋留施設は水門の正面を塞ぐように設けられ、出入りができないとはいわないまでも、近づきがたい印象に。
水門の右側、「防潮堤工事中につき‥‥」なる横断幕が掲げられ、水門の中もなるほど工事中の雰囲気。鋼矢板の防波堤が、いかにもとってつけたような、仮設らしい感じだったことから、工事中のみ中にいた繋留艇を外に出した、というように見受けましたが、どうなんでしょう。それともいよいよ、水路が埋め立てられて、水門も廃止されるのかしら?

先ほど訪ねた南前堀と同じ伝で、水門内の防潮堤を増高・強化し、万が一水門が閉鎖できないときも、内水の堤防が高潮を食い止めるようにする、というパターンのようですね。
【撮影地点のMapion地図】
●‥‥と一人合点して、すっかり安心していたら、帰宅後に冷や水を浴びせかけるようなPDFを発見してしまいました!
「東京港の津波・高潮対策について 質疑」(鈴木晶雅前都議会議員HPより)
「いわゆる『港南4水門』は、背後の水域が行き止まりで、開閉操作を伴う水門を存続させる必要性が薄れており、新たな整備計画では、4水門を廃止し防潮堤を整備していくこととしている。」
●詳しくはリンク先をお読みいただきたいのですが、ええと、水門だけ廃止して、内水の防潮堤を高める‥‥という意味でいいんですよね? 水路を埋め立てて、完全消滅させるということではないですよね?
いや、残念なことには変わりないですが、ヒヤリとしたいうか、ちょっと安心したというか。というわけで、羽田周辺で独特の魅力を醸し出していた、港湾局管轄下の小水門群、お別れのときが近づいてきたようです。
(29年8月13日撮影)
(『8月13日の川景色…3』につづく)

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南前堀が!…1
(『8月13日の東電堀』のつづき)
●京浜運河に入って一路南下、ガスミオ運河が西に接続する十字流、赤い桁の京和橋を望むところまで来ました。
この向こう、平和島運河の一部でもある干潟水路で澪筋をたどっていると、左舷前方上空から時ならぬタービン音が‥‥。旅客機とは違う挙動に思わず注視していると、おお!

●海上保安庁のシュペルピューマが! 頭上低く左旋回しながら、基地に降りてゆく迫力ある姿! 上手くとらえることができてニンマリ。
●名物・羽田可動橋もご機嫌麗しく。雲が多い日だったので、暗く撮れてしまうものが多かった中、まれに陽が射して、このように清々しい川景色になるときも。
この間、道々見たものについてはひとまず置いておいて、相変わらずのこらえ性のなさから、本日の目的地について先にやらせていただきます。21年12月13日以来、実に8年ぶりの再訪となった水路、それは‥‥。

●都内最南端の高架下水路、南前堀! しばらく工事中で、中に入ったはいいものの、転回できなくて出られなくなったら大変と、進入を控えていたのです。
といっても、「南前堀は工事中?」でこわごわのぞき込んだのが3年前。もういいかげん竣工しているでしょうと、南前堀水門に近づいて奥をうかがうと、どうやら中も落ち着いた様子。では久々に、いってみましょうか!

●勢い込んだ書き方をしてはいますが、右手のテラスにはえらい人数の釣り人さんがおられましてね‥‥。神妙な面持ちで左に大回りしながら、針路径間中央へ。
おお、コンクリートの色も真新しい、立派な護岸が見えますね。ん? 左手、繋留船があるのか?
【撮影地点のMapion地図】
(29年8月13日撮影)
(『南前堀が!…2』につづく)

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この向こう、平和島運河の一部でもある干潟水路で澪筋をたどっていると、左舷前方上空から時ならぬタービン音が‥‥。旅客機とは違う挙動に思わず注視していると、おお!

●海上保安庁のシュペルピューマが! 頭上低く左旋回しながら、基地に降りてゆく迫力ある姿! 上手くとらえることができてニンマリ。

この間、道々見たものについてはひとまず置いておいて、相変わらずのこらえ性のなさから、本日の目的地について先にやらせていただきます。21年12月13日以来、実に8年ぶりの再訪となった水路、それは‥‥。

●都内最南端の高架下水路、南前堀! しばらく工事中で、中に入ったはいいものの、転回できなくて出られなくなったら大変と、進入を控えていたのです。
といっても、「南前堀は工事中?」でこわごわのぞき込んだのが3年前。もういいかげん竣工しているでしょうと、南前堀水門に近づいて奥をうかがうと、どうやら中も落ち着いた様子。では久々に、いってみましょうか!

●勢い込んだ書き方をしてはいますが、右手のテラスにはえらい人数の釣り人さんがおられましてね‥‥。神妙な面持ちで左に大回りしながら、針路径間中央へ。
おお、コンクリートの色も真新しい、立派な護岸が見えますね。ん? 左手、繋留船があるのか?
【撮影地点のMapion地図】
(29年8月13日撮影)
(『南前堀が!…2』につづく)

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南前堀は工事中?
(『8月17日の天王洲運河』のつづき)
●天王洲運河を出て、雲低く垂れこめ、霧中に沈まんばかりのビル群を後に、京浜運河を南下。時刻は9時を過ぎましたが、船影もなく、両岸に人影も見えないことだしと、しばらくプレーニングで飛ばしました。曇天下とはいえ、平らかな水面を滑るように走るのは、やはり爽快です。
平和島運河の干潟区間に出て、おなじみ羽田架道橋を見上げたところで、空が少し明るんできました。風も少し出てきたようだし、これから晴れてくれるかなあ。

●ともあれ、今日はこのあたりをうろついてみようと、海老取運河に入って減速、まっすぐ南前堀を目指しました。潮位が高いとあって、この手の浅い小水路を訪ねるにはうってつけです。
都内最南端の高架下水路の入口、南前堀水門の向かって右側には、操作室とは別に、官舎らしい二階建ての建物(下写真)があるのが、以前から気になっていました。
水門の竣工年と同じか少しあとくらいで、そう古いものではないと思いますが、右角、玄関周りをちょっと引っ込めたあたりや、二階にある半円形の窓などの造作に、惹かれるものがあります。


●さて、南前堀水門に近づいて、中をのぞき込んでみると‥‥。う~ん、以前来たときにはなかった、鋼管矢板が護岸から前進して打ち込まれており、何やら工事中の雰囲気。
「通航禁止」などの表示はなかったので、入れないということはないのでしょうが、ただでさえ狭い水路幅が、さらに狭まっているであろうことに怖気をふるい、今回はパスさせていただきました。
【撮影地点のMapion地図】
(26年8月17日撮影)
(『8月17日の北前堀』につづく)

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平和島運河の干潟区間に出て、おなじみ羽田架道橋を見上げたところで、空が少し明るんできました。風も少し出てきたようだし、これから晴れてくれるかなあ。


都内最南端の高架下水路の入口、南前堀水門の向かって右側には、操作室とは別に、官舎らしい二階建ての建物(下写真)があるのが、以前から気になっていました。
水門の竣工年と同じか少しあとくらいで、そう古いものではないと思いますが、右角、玄関周りをちょっと引っ込めたあたりや、二階にある半円形の窓などの造作に、惹かれるものがあります。


●さて、南前堀水門に近づいて、中をのぞき込んでみると‥‥。う~ん、以前来たときにはなかった、鋼管矢板が護岸から前進して打ち込まれており、何やら工事中の雰囲気。
「通航禁止」などの表示はなかったので、入れないということはないのでしょうが、ただでさえ狭い水路幅が、さらに狭まっているであろうことに怖気をふるい、今回はパスさせていただきました。
【撮影地点のMapion地図】
(26年8月17日撮影)
(『8月17日の北前堀』につづく)

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モノレールの橋脚が…
(『新「みやこどり」就役』のつづき)
●京浜運河に入り、モノレールと首都高が水面上を走る区間に入って、一つ気づかされたことが。
以前通ったときは、台船が出て補強工事をしていたモノレールの橋脚群、今回見るとすっかり工事成って、追加部分の真新しいコンクリートの肌が、陽光を反射して白く輝いていました。

●よく見ると、基礎の部分の四周に、持ち送り金具のようなものがずらりと取り付けられ、そこの先からワイヤーが水中に向かって垂れている…。何でしょう、フェンダーにしては妙ですね。
右写真の橋脚も、梁と基礎の部分に補強が施されたようです。首都高のそれは、だいぶ前に一段落つきましたが、モノレールも開通して半世紀近く、しかも海に近いものが多いだけに、維持管理も気を遣うことでしょう。
●京浜運河を快調に飛ばし、平和島運河の澪筋区間をなぞっていたら、先行していた艇に追いつきました。港湾局の監視船、「いそしぎ」です。
ちょうど引き波を乗り越えたところで、派手にしぶきが上がり、風に白く舞っているダイナミックなシーンをとらえることができました。

●「いそしぎ」に追従して、羽田可動橋を仰ぎつつ、海老取運河へ進入。白いウェーキと逆光に沈む可動橋、なかなかよいものです。
「いそしぎ」は、海老取運河に入ったところで180度回頭し、元来た道を帰ってゆきました。平和島運河までが、巡回範囲なのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(25年5月4日撮影)
(『5月4日の海老取川』につづく)

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以前通ったときは、台船が出て補強工事をしていたモノレールの橋脚群、今回見るとすっかり工事成って、追加部分の真新しいコンクリートの肌が、陽光を反射して白く輝いていました。


右写真の橋脚も、梁と基礎の部分に補強が施されたようです。首都高のそれは、だいぶ前に一段落つきましたが、モノレールも開通して半世紀近く、しかも海に近いものが多いだけに、維持管理も気を遣うことでしょう。

ちょうど引き波を乗り越えたところで、派手にしぶきが上がり、風に白く舞っているダイナミックなシーンをとらえることができました。

●「いそしぎ」に追従して、羽田可動橋を仰ぎつつ、海老取運河へ進入。白いウェーキと逆光に沈む可動橋、なかなかよいものです。
「いそしぎ」は、海老取運河に入ったところで180度回頭し、元来た道を帰ってゆきました。平和島運河までが、巡回範囲なのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(25年5月4日撮影)
(『5月4日の海老取川』につづく)

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