メキシコ艦が来航!…3
(『メキシコ艦が来航!…2』のつづき)
●メインマストから後ろあたりは、気になるディテールがいっぱい。
一番左に見える小さな砲は、練習艦には不可欠の兵装(?)、礼砲。これで空砲を撃って、相手艦や礼砲台からの礼砲に、答礼するわけです。マストの後ろ、小さくて目立ちませんが、煙突らしきものも見えますね。小ぶりながら、ちゃんと頭部を黒く塗られ、エンブレムまで架けられて、大事にされているさまがうかがえます。
●そして最も気に入ったのが、この装載艇。飴色に塗り上げられた木製の船体に、緑の船底塗料が美しく、古典的ないい雰囲気。無動力のカッターかと思ったら、真鍮のスクリューがついています。内火ランチなのですね。
後ろに見えるレーダードームは、フルノですね。日本製品、がんばっているようです。
●お出迎え役のホストシップは、護衛艦しらゆき。あ、白い船体の後に軍艦色を見ると、すごく目に優しい感じが…。初夏の陽射しの下、白い船体を長時間見つめていたら、季節はずれの雪目になったかも?
この「ゆき」クラスの艦、盛りだくさんの装備で少々頭でっかちではありますが、船体の輪郭は古典味があって、なかなかスマート。この角度から見ると、流れるようなラインが実感できます。
●う~ん、こうして改めて見てみると、1、2、3と揃った番号は、珍しいような…。
このハルナンバーの書体、一見平凡なゴシック系のようでいて、自衛艦独特のものです。水門の扉体に、この書体で番号を振ったら、ちょっと違った、いかめしい雰囲気に見えそう…と感じるのは、艦船好きだけですか。
●クアウテモックの艦尾から見た写真は、すでにタイトルでご覧に入れたので、しらゆきの後姿も。満艦飾の信号旗がきれいになびいてくれ、こちらもなかなかの眺め。
よく見ると、ヘリ格納庫の中に、日墨双方の軍艦旗が下げられています。先出の海自ニュースによると、東京入港後に歓迎式典があったようですから、格納庫内を会場にして、セレモニーがあったのかもしれませんね。
(21年6月7日撮影)
(『6月7日の臨海大橋トラス』につづく)

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一番左に見える小さな砲は、練習艦には不可欠の兵装(?)、礼砲。これで空砲を撃って、相手艦や礼砲台からの礼砲に、答礼するわけです。マストの後ろ、小さくて目立ちませんが、煙突らしきものも見えますね。小ぶりながら、ちゃんと頭部を黒く塗られ、エンブレムまで架けられて、大事にされているさまがうかがえます。

後ろに見えるレーダードームは、フルノですね。日本製品、がんばっているようです。

この「ゆき」クラスの艦、盛りだくさんの装備で少々頭でっかちではありますが、船体の輪郭は古典味があって、なかなかスマート。この角度から見ると、流れるようなラインが実感できます。

このハルナンバーの書体、一見平凡なゴシック系のようでいて、自衛艦独特のものです。水門の扉体に、この書体で番号を振ったら、ちょっと違った、いかめしい雰囲気に見えそう…と感じるのは、艦船好きだけですか。

よく見ると、ヘリ格納庫の中に、日墨双方の軍艦旗が下げられています。先出の海自ニュースによると、東京入港後に歓迎式典があったようですから、格納庫内を会場にして、セレモニーがあったのかもしれませんね。
(21年6月7日撮影)
(『6月7日の臨海大橋トラス』につづく)

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メキシコ艦が来航!…2
(『メキシコ艦が来航!…1』のつづき)
●お客さんの名前は、CUAUHTEMOC。「船舶入出港予定」(東京都港湾局)で入港予定を知ったとき、ハテ、何て読むのかしらと調べてみたら、クアウテモックとのこと。メキシコ海軍の帆装練習艦です。総トン数、1153t。
純白の船体が夏日の強い陽射しに映えて、期待を裏切らない美しさです。
●背後に高いビルや煙突があるため、横からだと、マストの構造美が今ひとつ楽しめません。岸壁に近寄って、ぐっと見上げる形で…。
「2009/05/19 メキシコ海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出等について」(海上自衛隊)によれば、メキシコ海軍艦艇の東京寄港は6年ぶり、4回目とのこと。艇を出した日が、たまたま滞在期間に当たっただけとはいえ、実に幸運でした。
●船魂様…いや、フィギュアヘッドは、盾を持った戦士像のようです。
艦名のクアウテモックは、いにしえのメキシコに覇を唱えた、アステカ王国の王様から採ったのだそうで、現在でも国民的英雄として人気が高いのだとか。この戦士像も、クアウテモック王の姿を模したものなのでしょう。
フィギュアヘッドの手前には、足場が下がっているところを見ると、補修中だったのかもしれません。
その真上、ネットに隠れてよく見えませんが、バウスプリットの根元では、士官が一人で長電話中…。彼以外、ほとんど艦上に人影はなく、のんびりした雰囲気でした。
●何かの記念日なのか、満艦飾を実施中。白雲がぽつぽつ浮かぶだけの快晴ですから、掲げられた信号旗群の色が、一段ときれいに見えます。
天を突くマスト、複雑に交錯する索具…帆船特有の造形の面白さに、首が痛くなるまで見上げ、しばし堪能。
●もっと、もっと…と、岸壁に艇を寄せて、ビルがマストの後ろに入らない角度を探していたら、ぎりぎりまで近寄ってしまいました。
このとき折悪しく、警察の艇が接近。注意されるかな…と首をすくめたら、特におとがめはなく、警備艇はそのまま沖へ去ってゆきました…ホッ。
各所で取り上げられているので、ご存知とは思いますが、前の寄港地は横浜で、開港150周年の記念イベントに合わせて来航、一般公開もされ、大変な人気だったようですね。東京では、一息入れてゆっくりしていただきたいものです。
(21年6月7日撮影)
(『メキシコ艦が来航!…3』につづく)

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純白の船体が夏日の強い陽射しに映えて、期待を裏切らない美しさです。

「2009/05/19 メキシコ海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出等について」(海上自衛隊)によれば、メキシコ海軍艦艇の東京寄港は6年ぶり、4回目とのこと。艇を出した日が、たまたま滞在期間に当たっただけとはいえ、実に幸運でした。

艦名のクアウテモックは、いにしえのメキシコに覇を唱えた、アステカ王国の王様から採ったのだそうで、現在でも国民的英雄として人気が高いのだとか。この戦士像も、クアウテモック王の姿を模したものなのでしょう。
フィギュアヘッドの手前には、足場が下がっているところを見ると、補修中だったのかもしれません。
その真上、ネットに隠れてよく見えませんが、バウスプリットの根元では、士官が一人で長電話中…。彼以外、ほとんど艦上に人影はなく、のんびりした雰囲気でした。

天を突くマスト、複雑に交錯する索具…帆船特有の造形の面白さに、首が痛くなるまで見上げ、しばし堪能。

このとき折悪しく、警察の艇が接近。注意されるかな…と首をすくめたら、特におとがめはなく、警備艇はそのまま沖へ去ってゆきました…ホッ。
各所で取り上げられているので、ご存知とは思いますが、前の寄港地は横浜で、開港150周年の記念イベントに合わせて来航、一般公開もされ、大変な人気だったようですね。東京では、一息入れてゆっくりしていただきたいものです。
(21年6月7日撮影)
(『メキシコ艦が来航!…3』につづく)

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メキシコ艦が来航!…1

いくつか行ってみたいところはあるのですが、今日は遠来の珍客がいるはずと、まずは春海運河へ向かうことに。

六叉流に面した巨大マンションを望みながら、東雲運河を南下。今でこそ、水辺は巨大団地が珍しくありませんが、十数年前、初めてこの光景を目にしたときは、その大きさに圧倒されたものです。

ちょっと様子が変だな、と思いつつも、通航止めというわけではなさそうなので、さらに進んでみると…。

どうやら、運河そのものを会場に、競技会が行われたようですね。水面に何隻かいたボートの種類からすると、ウェイクボードの大会のように思えました。
帰宅後、検索してみると、「アジアプロツアーウェイクシリーズ 第1戦 東京ラウンド」であることが判明(JWBAサイトを参照)。こういう方面には、トンと縁のない私ですが、運河を利用した、しかもモーターボートが走り回るイベントが盛り上がっているのは、やはり嬉しいですね。

何しろこの快晴に微風と来ては、存分に楽しめと言われているようなもの。では失礼して、腹いっぱいになるまで、ご相伴にあずかります!
【撮影地点のMapion地図】
(21年6月7日撮影)
(『メキシコ艦が来航!…2』につづく)

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