綾瀬新橋に行こうとしたら…2
(『綾瀬新橋に行こうとしたら…1』のつづき)
● 行き足をしぼりながら伊藤谷橋に接近。う~ん、ほぼ流路幅いっぱいを塞ぐようにして、台船や曳船でみっちりですね‥‥。フネブネの上流側には、浮流物がたくさん引っかかっていそう。
この距離からだとまだわかりませんが、左右どちらともすき間があるようにも見えます。最後まで希望を捨てずに、さらににじり寄ってみましょう。

●‥‥と、その前に、目線が吸い寄せられてしまったのがこの土運船。上流側の喫水が深く、ちょっと高い引き波が来たら、ホールドに浸水しそうなくらいの過積載ぶりですね。
ユンボが備えた格子状のシャベルと積み荷から見て、鋼管矢板を打ち込む準備として、護岸沿いのガレ場をさらっているのでしょう。しかし、結構な大きさの石塊が沈んでいたのですね。かつての石垣護岸が崩壊後、放置されたものかしら?

●‥‥むう、どうやら左手は基礎護岸に接舷しているようですね。となれば、突破口は右手、曳船と鋼管矢板の間しかありません。
まあしかし、もうここから上流に業務船の行き来はないとは申せ、この繋ぎ方はどうでしょうか。万が一消防艇や警備艇など、官船の緊急通航があったら、面白からざることになるのは明らかです。

●う~ん‥‥‥‥やめておこう‥‥。
あるいは鋼管矢板を打ち込む前であったなら、何とかすり抜けられたかもしれませんが。というわけで諦めがつき、後進、転回して撤退であります。
●現場を離れる直前、後ろ髪を引かれるものがあって、台船上の機材越しにチラと見えた綾瀬新橋をスナップ。
小さくかいま見える程度でしたが、橋脚の湛水線が黒く見え、ギリギリくぐれたかもと思うと、やはり悔しさがこみ上げてきます。ともあれ、綾瀬新橋自体は無事なようでしたので、確認できたことをよしとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(この項おわり)

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この距離からだとまだわかりませんが、左右どちらともすき間があるようにも見えます。最後まで希望を捨てずに、さらににじり寄ってみましょう。

●‥‥と、その前に、目線が吸い寄せられてしまったのがこの土運船。上流側の喫水が深く、ちょっと高い引き波が来たら、ホールドに浸水しそうなくらいの過積載ぶりですね。
ユンボが備えた格子状のシャベルと積み荷から見て、鋼管矢板を打ち込む準備として、護岸沿いのガレ場をさらっているのでしょう。しかし、結構な大きさの石塊が沈んでいたのですね。かつての石垣護岸が崩壊後、放置されたものかしら?

●‥‥むう、どうやら左手は基礎護岸に接舷しているようですね。となれば、突破口は右手、曳船と鋼管矢板の間しかありません。
まあしかし、もうここから上流に業務船の行き来はないとは申せ、この繋ぎ方はどうでしょうか。万が一消防艇や警備艇など、官船の緊急通航があったら、面白からざることになるのは明らかです。

●う~ん‥‥‥‥やめておこう‥‥。
あるいは鋼管矢板を打ち込む前であったなら、何とかすり抜けられたかもしれませんが。というわけで諦めがつき、後進、転回して撤退であります。

小さくかいま見える程度でしたが、橋脚の湛水線が黒く見え、ギリギリくぐれたかもと思うと、やはり悔しさがこみ上げてきます。ともあれ、綾瀬新橋自体は無事なようでしたので、確認できたことをよしとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(この項おわり)

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綾瀬新橋に行こうとしたら…1
(『10月23日の官船たち』のつづき)

●この日は綾瀬川を遡上してみることにしました。最低橋の綾瀬新橋、ご存じのとおり古い橋でもあるので、補修や改架があったらと心配になったからです。
最下流部、中川との合流点から進入、定番ともいえるかつしかハープ橋の曲線美を振り返りながら、ゆるゆると上航します。

●ええと、ヒドリガモかな? 間違っていたらごめんなさい。早くも冬鳥の姿を目にして、まあ嬉しいこと。数十羽くらいの群れだったでしょうか。
渡りを終えてまだ間もないくつろぎのひとときを、不審船の来襲で乱されたとあれば、いうまでもなくおかんむりで大騒ぎ。グヮグヮと鳴きながら飛び回られ、ほうほうの体で退散しました‥‥。
●堀切橋下流で見かけた、クレーン台船を中心とする工事船団。背割堤の水際に鋼管矢板を打つ、護岸改良の工事をしていました。
堤防、護岸の改良やテラス化など、綾瀬川下流区間はここしばらく工事が多いですね。業務船のバリエーションを楽しむには、格好の環境でもありますが。

●うまく撮れていなくて申しわけないです。綾瀬水門の少し上流、国交省綾瀬排水機場の建物を東側から仰いだところ。
右手角の塔屋と、マイクロ波鉄塔にちょっと惹かれるものがあってカメラを向けたのですが、もう少し離れていればよかったと後悔しました。
●背割堤を介して荒川と接する区間が終わり、河道は右にゆるく屈曲してほぼ真北へ。首都高小菅ジャンクションを過ぎ、東京拘置所の東、常磐線の鉄橋が見えるあたり。
あれ? 伊藤谷橋の下、どうも台船がみっちり詰まっているような‥‥。まさか閉塞するほどメザシにもやってはおるまいと、近づいてみることに。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(『綾瀬新橋に行こうとしたら…2』につづく)

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●この日は綾瀬川を遡上してみることにしました。最低橋の綾瀬新橋、ご存じのとおり古い橋でもあるので、補修や改架があったらと心配になったからです。
最下流部、中川との合流点から進入、定番ともいえるかつしかハープ橋の曲線美を振り返りながら、ゆるゆると上航します。

●ええと、ヒドリガモかな? 間違っていたらごめんなさい。早くも冬鳥の姿を目にして、まあ嬉しいこと。数十羽くらいの群れだったでしょうか。
渡りを終えてまだ間もないくつろぎのひとときを、不審船の来襲で乱されたとあれば、いうまでもなくおかんむりで大騒ぎ。グヮグヮと鳴きながら飛び回られ、ほうほうの体で退散しました‥‥。

堤防、護岸の改良やテラス化など、綾瀬川下流区間はここしばらく工事が多いですね。業務船のバリエーションを楽しむには、格好の環境でもありますが。

●うまく撮れていなくて申しわけないです。綾瀬水門の少し上流、国交省綾瀬排水機場の建物を東側から仰いだところ。
右手角の塔屋と、マイクロ波鉄塔にちょっと惹かれるものがあってカメラを向けたのですが、もう少し離れていればよかったと後悔しました。

あれ? 伊藤谷橋の下、どうも台船がみっちり詰まっているような‥‥。まさか閉塞するほどメザシにもやってはおるまいと、近づいてみることに。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(『綾瀬新橋に行こうとしたら…2』につづく)

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5月4日の水路風景…1
(『5月4日のフネブネ』のつづき)
●落穂ひろい的に道々の光景をいくつか。
荒川と中川を分かつ背割堤の先端に設けられた船着場、臨海リバーステーション。干満に合わせ高さを変えた三段の岸壁を、スロープでつないだ結構な規模の船着場です。
何分地先中の地先とて、道路との連絡が少々不便なのは致し方のないところ。およそ550m上流にある清砂大橋は、背割堤に降りる道がなく、取り付け道路のある最寄りの橋は葛西橋で、その距離実に約1200m!

●綾瀬川下流部、東岸の堤防沿いにテラス状の基礎を引き続き造成中ですが、これは堀切避難橋の下流で見た台船。複数の発電機と詰所を載せ、作業拠点として使われているようです。
おっ、と注目したのは、矢車や吹き流し、真鯉、緋鯉と一揃い整った鯉幟が、二組掲げられていたこと。残念ながら風が抜けておらず、だらりと垂れ下がったままでしたが、こうした遊び心というか気遣いは嬉しいですね。

●堀切ジャンクションの前後は、反対に西岸、背割堤の護岸工事が盛んに施工されていて、台船や土運船、曳船が多数もやっていました。法面の水際にある護岸を改良する工事で、左手前の部分はすでに形をなしていますね。

●こちらの区間はまだ工程半ばの様子。打ち込まれた鋼管矢板が見え、右手には盛り土を締めるための土嚢が積み上げられていました。水鏡に姿を映す「130東庄丸」もいい味出しています。
●隅田川でも、鯉幟をいくつか目にすることができました。最初のものは、旧綾瀬川を出て間もない、白髭橋上流の東岸にあるテラスに展開された一群。
幅方向にワイヤーを張り渡し、大小さまざまな鯉幟がひるがえるさま、結構なボリュームです。お散歩の皆さんも大いに楽しまれているようで、しきりに写真を撮っていました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…2』につづく)

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荒川と中川を分かつ背割堤の先端に設けられた船着場、臨海リバーステーション。干満に合わせ高さを変えた三段の岸壁を、スロープでつないだ結構な規模の船着場です。
何分地先中の地先とて、道路との連絡が少々不便なのは致し方のないところ。およそ550m上流にある清砂大橋は、背割堤に降りる道がなく、取り付け道路のある最寄りの橋は葛西橋で、その距離実に約1200m!

●綾瀬川下流部、東岸の堤防沿いにテラス状の基礎を引き続き造成中ですが、これは堀切避難橋の下流で見た台船。複数の発電機と詰所を載せ、作業拠点として使われているようです。
おっ、と注目したのは、矢車や吹き流し、真鯉、緋鯉と一揃い整った鯉幟が、二組掲げられていたこと。残念ながら風が抜けておらず、だらりと垂れ下がったままでしたが、こうした遊び心というか気遣いは嬉しいですね。

●堀切ジャンクションの前後は、反対に西岸、背割堤の護岸工事が盛んに施工されていて、台船や土運船、曳船が多数もやっていました。法面の水際にある護岸を改良する工事で、左手前の部分はすでに形をなしていますね。

●こちらの区間はまだ工程半ばの様子。打ち込まれた鋼管矢板が見え、右手には盛り土を締めるための土嚢が積み上げられていました。水鏡に姿を映す「130東庄丸」もいい味出しています。

幅方向にワイヤーを張り渡し、大小さまざまな鯉幟がひるがえるさま、結構なボリュームです。お散歩の皆さんも大いに楽しまれているようで、しきりに写真を撮っていました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…2』につづく)

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5月4日の水門たち…2
(『5月4日の水門たち…1』のつづき)

●綾瀬川下流部といえば堀切菖蒲水門。静穏な水鏡に映った倒立像とともに、正面からいいお顔を拝めてほっこり。
近づいてみてちょっと不安をかき立てられたのが、一昨年6月に見た際触れた、左の巻上機室にからんでいた蔦。う~ん、明らかに広がっているなあ‥‥。見た目風情はあっても、構造物の保全から考えていいことはないに決まっているので、何とかしていただきたいものではあります。

●もう一つの荒川との疏通口、綾瀬水門って、下流のこの角度から眺めた感じが好きなんですよ。緑の法面にうっそりと立つ、巨石文明の遺跡みたいな雰囲気で。こちらも倒立像が素敵ですよね。
まだ潮位が高い時間帯だったし、波の立ち方も穏やかだし、流速はそんなでもなかろうと踏んで進入したら、イヤイヤ、もうスルスルスルッという感じ吸い込まれ、船尾を振られて肝を冷やしましただよ。

●そのまま何も考えず荒川を横断し、隅田水門から旧綾瀬川に入るという定番コースに。ふらふらと気楽な近場徘徊であります。
隅田水門、一昨年通ったときは、巻上機室正面の二灯信号がゼブラ板付きの電球タイプでしたが、今回見たら新しいLED灯器に変わっていました。陽射しがあると点灯しているかどうか判然としない電球と違って、サイズの割に視認性がよいのはさすがLEDですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日のフネブネ』につづく)

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近づいてみてちょっと不安をかき立てられたのが、一昨年6月に見た際触れた、左の巻上機室にからんでいた蔦。う~ん、明らかに広がっているなあ‥‥。見た目風情はあっても、構造物の保全から考えていいことはないに決まっているので、何とかしていただきたいものではあります。


まだ潮位が高い時間帯だったし、波の立ち方も穏やかだし、流速はそんなでもなかろうと踏んで進入したら、イヤイヤ、もうスルスルスルッという感じ吸い込まれ、船尾を振られて肝を冷やしましただよ。

●そのまま何も考えず荒川を横断し、隅田水門から旧綾瀬川に入るという定番コースに。ふらふらと気楽な近場徘徊であります。
隅田水門、一昨年通ったときは、巻上機室正面の二灯信号がゼブラ板付きの電球タイプでしたが、今回見たら新しいLED灯器に変わっていました。陽射しがあると点灯しているかどうか判然としない電球と違って、サイズの割に視認性がよいのはさすがLEDですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日のフネブネ』につづく)

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6月7日の荒川、ほんの少し
(『6月7日の綾瀬川…2』のつづき)
●通るたびに同じような視点で仰いでしまうのが、この堀切ジャンクション。宙に描かれる大三角、何度見ても爽快な眺めであります。
この後、すでに触れた綾瀬水門の早瀬でスリルを楽しんで、荒川に戻ったわけです。以下なじみの川景色から、少しだけスナップを選んでみました。

●綾瀬水門を出て遡上を再開し間もなく、東武伊勢崎線を筆頭に、5本のトラスが密集するここも楽しいところ。
以前も紹介した、橋脚の断面図つきの「接触注意」標識、橋に掲げられた船舶向けメッセージの中でも、秀逸な部類に属するのではないでしょうか。まあ、標識が設けられたということは、それほど事故が多い証しでもありますが‥‥。
●荒川下流部でも華のある橋、五色桜大橋の手前には江北橋‥‥あら、あそこだけちょっとバグったような、解像度の低く見えるところが‥‥(笑)。
橋が養生でドット絵に見えるのは、今まで何度か経験しましたが、バックがさらに大きい橋だとより面白い見え方に感じますね。下路式鋼橋の楽しみの一つ(?)として、ジャンル化していいくらいに思えます。

●少し遠かったのですが、河中のロボット三等兵、西新井水位観測所も一枚。ちょっと不思議なのは、大きな増水に何度も遭ったであろうにもかかわらず、螺旋階段の手すりなどに、ゆがみなど損傷の跡が見られないこと。まめに管理されているのでしょうか。

●周りの風景も一緒に撮りたくて、芝川水門を少し遠目に下流側から。大干潮時とあって、岸辺の浅瀬が大きく露出し、もやわれた船が泥の上に座り込んでいるのも風情がありますね。
水門の背後、新芝川排水機場は外壁の更新工事なのか、レンガ色だった壁面がはぎとられて、コンクリートの生地が露出していました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の旧岩淵水門』につづく)

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この後、すでに触れた綾瀬水門の早瀬でスリルを楽しんで、荒川に戻ったわけです。以下なじみの川景色から、少しだけスナップを選んでみました。

●綾瀬水門を出て遡上を再開し間もなく、東武伊勢崎線を筆頭に、5本のトラスが密集するここも楽しいところ。
以前も紹介した、橋脚の断面図つきの「接触注意」標識、橋に掲げられた船舶向けメッセージの中でも、秀逸な部類に属するのではないでしょうか。まあ、標識が設けられたということは、それほど事故が多い証しでもありますが‥‥。

橋が養生でドット絵に見えるのは、今まで何度か経験しましたが、バックがさらに大きい橋だとより面白い見え方に感じますね。下路式鋼橋の楽しみの一つ(?)として、ジャンル化していいくらいに思えます。

●少し遠かったのですが、河中のロボット三等兵、西新井水位観測所も一枚。ちょっと不思議なのは、大きな増水に何度も遭ったであろうにもかかわらず、螺旋階段の手すりなどに、ゆがみなど損傷の跡が見られないこと。まめに管理されているのでしょうか。

●周りの風景も一緒に撮りたくて、芝川水門を少し遠目に下流側から。大干潮時とあって、岸辺の浅瀬が大きく露出し、もやわれた船が泥の上に座り込んでいるのも風情がありますね。
水門の背後、新芝川排水機場は外壁の更新工事なのか、レンガ色だった壁面がはぎとられて、コンクリートの生地が露出していました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年6月7日撮影)
(『6月7日の旧岩淵水門』につづく)

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