5月7日の川景色…3

(『5月7日の川景色…2』のつづき)

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初見の閉鎖中というせっかくの機会ですので、築地川水門の裏側にもぐっと迫って。こちらは内水側なので、角落しも計画高水位を考えなくてよいからでしょう、扉体の上端がのぞけるくらいの高さです。

しかし、角落しが真っ赤に塗り上げられているあたり、閉鎖時の警戒色の必要性を感じさせて、赤水門原理主義者としてはうなずくばかり。

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207013.jpg環状線の工事に関連して、繋留船が一掃されたのは寂しいですが、南門橋を川面から眺めるにはかえって好都合かも。‥‥と、久しぶりに築地川に入ってみたら、フェンスが張られて最奥部は閉鎖されていました。

「銀座百点」にふさわしい、銀座に最も近い可航水路をカメラに収める目論見は潰えてしまいました。仕方なく反転離脱をはかり、浜離宮船着場の桟橋を横目で見ながら戻ります。

207014.jpg河道に張り出して設けられた桟道をアップで。築地市場の脇を通る、道路工事のためというより、築地大橋への資材搬入路といったところでしょうか。

この工事が終われば、フェンスが撤去されて、南門橋を拝めるようになるのかなあ‥‥。オリンピックの迫ったころに期待して、また訪ねてみるとしましょう。



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もう一度築地川水門に近寄ってカメラを構えていたら、またも水上バス! 今度も水辺ラインの「あじさい」です。右に避けるべきでしたが、水門に寄せてほぼ行き足はなかったので、不安を与えないよう、船首を左舷側に振って逢行する意志のないことを示しました。

しかし、汐留川水門を通って浜離宮前に出入りするということは、すなわち見通しの悪い狭水面での90°転舵が、二回もあることを意味するわけで‥‥。緑と石垣を背負って航進する水上バス、素敵な光景ではありますが、船長の気遣いは大変なものでしょう。ご苦労さまです。

(29年5月7日撮影)

(『5月7日の川景色…4』につづく)

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タグ : 築地川水門 築地川 水上バス

川跡の首都高をゆく…3

(『川跡の首都高をゆく…2』のつづき)

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三吉橋来た! かぎの手に曲がった築地川と、連絡運河の丁字流に造られた、わが国初のY字型橋!

クルマから見上げられるのは、ほんの一部分ではありますが、桁側面に張り出す持ち送り、無数のリベットが美しい桁下、そして一大特徴である三角柱の橋脚と、ディテールが楽しめました。以前橋の上を歩いたことがあるのですが、改修の度合いが高く、古さはほとんど味わえなかったので、下から眺められたのは本当によかったと思います。
撮影地点のMapion地図

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三吉橋の、竣工間もないころの絵葉書をご覧に入れましょう。「東京大十六橋」というシリーズものの一枚で、刷り部数が多かったのか、今でもよくセットか、あるいはバラで古書店に出てきます。このシリーズの中でも、三吉橋が特に好きで、額縁に入れて机の前に飾ってあるほどです。

手元にある雑誌「土木建築 工事畫報」(土木学会図書館でも全巻を閲覧できます)昭和5年2月号に掲載されていた、「三吉橋工事成る 世界的の異形橋」と題する2ページの記事によると、近代橋では類を見ない、「世界第一のY字橋」と誇らしげで、コンクリートアーチにする計画もあったが、「水面の間隔が少くなり水運の不便を生じ」ることやコスト面から、プレートガーダーに決定したことなど、興味深い話が記されていました。小橋梁ながら、登場時は大いに注目されたのですね。

66013.jpgクルマの流れが次第に速くなってきました。そろそろ橋めぐりも難しくなってきましたが、あともう一つ、容姿・ロケーションともに撮ってみたい橋があるので、何とか渋滞が持ってほしい…。

写真は築地警察署近くの亀井橋。やはり北側に巨大なデッキがあるので、くぐりざまにカメラを向けるしかなく、もちろんうまく撮れませなんだ。

66014.jpg新橋演舞場がドンと正面に立ちはだかるあたり、お目当ての采女橋が近づいてきました。何とか持ったようです!

デッキでさえぎられることもなく、水を湛えていた当時に近い姿を楽しませてくれる、美しい2径間コンクリートアーチ。伊東孝氏の「東京の橋」によれば、全長42m、幅15m、昭和5年8月竣工。S字屈曲区間に架けられたため、橋全体がはすに造られているのも魅力的です。

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スクラッチタイルのように型押ししたコンクリート板を貼って、化粧された側面を間近に見上げ陶然。水面に映った姿はまさに眼鏡橋、さぞ風情のあったことでしょう。

クルマの流れはますます速く、あまり車間をあけていると、後ろのドライバーの目も気になります。渋滞に感謝することなど、そうそうないと思われますが、このときばかりは本当にありがたく感じたものです。ありがとう渋滞。
撮影地点のMapion地図

(23年6月6日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 築地川・楓川連絡運河 築地川 首都高中央環状線 絵葉書・古写真