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浪花濃厚水路…2

(『浪花濃厚水路…1』のつづき)

15146.jpg「アクアmini」の乗り組みは、船長さんお一人。舵を取りながら、インカムで沿岸の説明もこなされます。大阪城港を出てすぐに、早速見どころの案内が。

左手に現れた石造のアーチは、旧大阪陸軍造兵廠、通称砲兵工廠の荷揚門跡。半ば埋もれていますが、かつてはこの中に船溜でもあったのでしょうか。川べりの軍工廠というと、現在の後楽園にあった、東京砲兵工廠が思い出されます。水運と近代工業は、密接な関係があったことを実感させます。

15147.jpg新嶋野橋にさしかかると、船はぐっと速度を落としました。船長さんいわく「チラッとですが、大阪城を撮影できる、数少ないポイントです」とのこと。

なるほど、木立の間から、天守閣がチラリと…う~ん、うまく撮れなかった。


15148.jpgさらに進むと、第二寝屋川は、寝屋川と合流します。右手には、昨日毛馬閘門でも見た、東京と同じ河川標識を併設した看板が。

浅い角度で交わる、街中の合流点…東京では見られない川景色に、大阪の川を走る嬉しさが、じわじわとこみ上げてきます。

15149.jpg次に現れたのは、京橋、大阪橋、寝屋川橋、そして京阪線鉄橋が集中する、大川合流点手前に広がった橋の過密地帯。

図入りで大書きされた、「橋梁基礎に注意!」の看板に惹かれ、じっと眺めていると、水面高さはO.P.(大阪湾最低潮位)表記! ここでも浪花の川走りを実感して、ココロ踊るものが。
撮影地点のMapion地図

15150.jpg
そして昨日の出立地、京阪天満橋駅前、八軒家浜船着場の前を通過。

フローティングダック君、真正面から見ると、また違った可愛らしさが…。隅田川にも来てくれないかしら、と、本気で思ってしまいました!


(21年9月12日撮影)

(『浪花濃厚水路…3』につづく)

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タグ : 第二寝屋川寝屋川大川フローティングダック大阪水上バス

浪花濃厚水路…1

(『南禅寺水路閣』のつづき)

15141.jpg水路閣のアーチを見上げて、勝手にしっとりしてからきっかり1時間半後、京阪とJRを乗り継いで大阪に戻り、大阪城公園に立つ船頭。

京阪間水運趣味旅行の最終コースは、大阪中心部の水路めぐり。ご覧のとおり、空は厚く雲がおおっていますが、何とか持ちこたえてくれることを祈るのみです。

15142.jpg第二寝屋川に面した乗り場、大阪城港は、待合所兼売店と、2本のポンツン桟橋を有する、河港の名に恥じない規模の船着場。船の到着を待つ人も多く、活気があります。

達着しては離れてゆく、水上バスを眺めながら待っていると、我々の乗る船の搭乗アナウンスが。一番前に座ってやるんだと、子供のようにガツガツと桟橋前に並び、到着を待ちます。
撮影地点のMapion地図

15143.jpg下流側、大阪城新橋をくぐって近づいてきた、我々の乗る船、「アクアmini」。今回はご覧のとおりオープン船ですから、淀川のときのようにヤキモキする憂いもなく、存分に楽しめそう!

…あとは、お天気が持ってくれれば、言うことなしなのですが。どうか降られませんように…と、水の都の神様(?)にお祈り。

15144.jpgほぼ満席状態で離岸。いや~、なりふり構わず、イの一番に並んでいてよかったです、めでたく左舷最前列を確保することができました。

桟橋を離れるとき、職員の方が総出で、笑顔で手を振ってお見送りしてくれるのが、こそばゆくもあり、嬉しくもあり。前日の、淀川のときも感じたのですが、大阪の人って、船に乗ると手を振るのが好きなのかしら…。いや、東京がドライ過ぎるんでしょうね。

15145.jpg
「アクアmini」は、小型ながら収容力抜群のトリマラン(三胴船)。船体一つ一つは細身のせいか、なかなか軽快な走りぶりで、鋭いバウで川面を切り裂き、第二寝屋川を下ります。

水面は間近に感じられるし、頭上は遮るものはないし、まずは言うことナシ!


(21年9月12日撮影)

(『浪花濃厚水路…2』につづく)

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タグ : 大阪城港第二寝屋川大阪水上バス