5月4日の水路風景…6
(『5月4日の水路風景…5』のつづき)
●平久川・平久運河を下って汐見運河との十字流に出たところで、おなじみ第一石油販売をスナップ。いつ見てもキレイにされていますよね。
残念ながら、業務船の給油風景には出くわしたことがないんですが、一度はお目にかかりたいもの。平日の朝とかに待ち構えていたらいいのでしょうか?

●平久運河は汐見運河との十字流、白鷺橋から南は工事で閉塞されています。フネブネを眺めた道々、東雲北運河から見た南端部。
「平久運河 航路通行止」の立て看板がテラス両岸の高欄に掲げられ、流路はフェンスで閉塞されているという念の入れよう。クレーン船が真ん中にいるのが見えますが、小型の船艇が通航できるくらいの余裕はありそうな。工事区間で狭いところをすり抜ける体験が少なくないので、「余裕はありそう」なんて思ってしまうあたり‥‥。
●そのまま西航し東雲運河へ下って、デッドフルで恒例の健康診断(?)。流速もプラスされたとはいうものの、47km/h、25.4ktに留まりました。むう、できる範囲で手は入れているとは申せ、上架しないとだんだん抵抗が増えていきますなあ。
ちなみに富士見橋を出たところですぐ反転、上航で試してみたら44.8km/h、24.2kt以上は出ませんでした。おおむね1ktの差、やはり流速は偉大であります。

●曙運河南口の東、第一貯木場入口の業務船溜で一枚。ちょっと船尾側がギリになってしまいましたが、以前も紹介したちょっと親しみを覚える船名のこのフネ、相変わらずお元気そう。砕氷艦を思わせる暖色系の塗装も好きです。

●これは水路上のスナップではありませんが、嬉しい出会いだったのでこちらで。某日、日本橋川沿いの道を歩いていたら、飛行船に遭遇して撮ったもの。
「飛行船を追いかけて」で、ツェッペリンを追っての航行を楽しんだのが、もう12年前。飛行船が空に浮かぶのを目にするのは本当に久しぶりで、ビルの谷間からの一瞬ながら、幸せな気分になったものでした。
(令和4年5月4日撮影)
(この項おわり)

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残念ながら、業務船の給油風景には出くわしたことがないんですが、一度はお目にかかりたいもの。平日の朝とかに待ち構えていたらいいのでしょうか?

●平久運河は汐見運河との十字流、白鷺橋から南は工事で閉塞されています。フネブネを眺めた道々、東雲北運河から見た南端部。
「平久運河 航路通行止」の立て看板がテラス両岸の高欄に掲げられ、流路はフェンスで閉塞されているという念の入れよう。クレーン船が真ん中にいるのが見えますが、小型の船艇が通航できるくらいの余裕はありそうな。工事区間で狭いところをすり抜ける体験が少なくないので、「余裕はありそう」なんて思ってしまうあたり‥‥。

ちなみに富士見橋を出たところですぐ反転、上航で試してみたら44.8km/h、24.2kt以上は出ませんでした。おおむね1ktの差、やはり流速は偉大であります。

●曙運河南口の東、第一貯木場入口の業務船溜で一枚。ちょっと船尾側がギリになってしまいましたが、以前も紹介したちょっと親しみを覚える船名のこのフネ、相変わらずお元気そう。砕氷艦を思わせる暖色系の塗装も好きです。

●これは水路上のスナップではありませんが、嬉しい出会いだったのでこちらで。某日、日本橋川沿いの道を歩いていたら、飛行船に遭遇して撮ったもの。
「飛行船を追いかけて」で、ツェッペリンを追っての航行を楽しんだのが、もう12年前。飛行船が空に浮かぶのを目にするのは本当に久しぶりで、ビルの谷間からの一瞬ながら、幸せな気分になったものでした。
(令和4年5月4日撮影)
(この項おわり)

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6月7日の西側河川…3
(『6月7日の西側河川…2』のつづき)
●平久水門の裏側に接して架けられた、石浜橋をくぐって江東内部河川・西側河川の領域を脱出。
横断幕のとおり、内部河川は全域が水上バイク禁止なのですが、こちら側に幕を張ってもあんまり意味がないような‥‥。せめて通航艇の乗り組みさんだけでも啓発して、雰囲気を醸成しておこうということでしょうか。

●汐浜運河との十字流に出れば、正面におなじみ白妙橋の艶姿が。こちらからだとテラスの張り出しもなく、橋詰の植生も少ないので、優美な全容が心ゆくまで楽しめるというもの。
震災復興橋より少し後の世代になりますが、曲線のたおやかさとともに、戦前の古豪橋らしい重厚さも感じられて、いつ見てもよいものです。

●そのまま平久運河を直進すると、汐見運河との十字流に面した白鷺橋、フェンスで通航止めになっていました。一見したところ、改架工事でしょうか。フェンスは上下流ともに張られ、橋上にはクレーン車2台が見られました。
●左折して東へ向かう前に、この十字流のヌシたる第一石油販売に目を向けてみると、小さな変化が。営業日・営業時間を記した看板、土曜の項に横線が引いてあって、消してありますね。
利用艇の減少によるものか、コロナ禍対応の短縮営業かはわかりませんが、一抹の寂しさが。都内でも貴重な「運河のスタンド」の生き残り、ご盛業をお祈りしております‥‥。

●そしてシメはやはり、イグアナ先生へのご挨拶で。コロナなどどこ吹く風のあたりを払う威容、まことに頼もしい四肢を踏みしめたそのお姿‥‥。
私が時間と懐に余裕があったら、それこそアマ何とかさんより、イグアナ先生の御姿を刷ったお札を疫病退散のご本尊として広宣流布したいくらいなのですが(もはや宗教)。
(令和2年6月7日撮影)
(この項おわり)

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横断幕のとおり、内部河川は全域が水上バイク禁止なのですが、こちら側に幕を張ってもあんまり意味がないような‥‥。せめて通航艇の乗り組みさんだけでも啓発して、雰囲気を醸成しておこうということでしょうか。

●汐浜運河との十字流に出れば、正面におなじみ白妙橋の艶姿が。こちらからだとテラスの張り出しもなく、橋詰の植生も少ないので、優美な全容が心ゆくまで楽しめるというもの。
震災復興橋より少し後の世代になりますが、曲線のたおやかさとともに、戦前の古豪橋らしい重厚さも感じられて、いつ見てもよいものです。

●そのまま平久運河を直進すると、汐見運河との十字流に面した白鷺橋、フェンスで通航止めになっていました。一見したところ、改架工事でしょうか。フェンスは上下流ともに張られ、橋上にはクレーン車2台が見られました。

利用艇の減少によるものか、コロナ禍対応の短縮営業かはわかりませんが、一抹の寂しさが。都内でも貴重な「運河のスタンド」の生き残り、ご盛業をお祈りしております‥‥。

●そしてシメはやはり、イグアナ先生へのご挨拶で。コロナなどどこ吹く風のあたりを払う威容、まことに頼もしい四肢を踏みしめたそのお姿‥‥。
私が時間と懐に余裕があったら、それこそアマ何とかさんより、イグアナ先生の御姿を刷ったお札を疫病退散のご本尊として広宣流布したいくらいなのですが(もはや宗教)。
(令和2年6月7日撮影)
(この項おわり)

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「赤運河」の日…1
(『5月3日の橋の裏側』のつづき)

●帰路、大横川の桜並木区間を抜けて、平久川との変則十字流へ。「3月23日の水路風景…1」で見た、平野橋架け替えの様子を見てゆこうと思ったのです。
打ち込みの途中だった鋼管が見られなくなり、足場や警戒船が姿を消したほかは、特に変わりがないような‥‥。通ってもよさそうな雰囲気でしたが、何となく「呼ばれていない」感じがして、鼻先を突っ込んだだけにとどまりました。
●平久川に戻って右へ転舵、平久橋の橋裏を見上げつつ前進微速。あとはのんびり、狭水路の静けさを楽しみながら、通い慣れた道をゆるゆると一路南下。
汐浜運河との十字流を過ぎてしばらくゆくと、いつもと変わらぬこの、モスグリーンの水面が、あるところを境にくっきりと色を変えて‥‥。

●見事な真っ茶色に。

●あまりにもくっきりと色が変わったのに驚いて、思わずスロットルをゆるめ、「水の境界線」を撮ってしまったほどでした。
以前、「運河の水が…」でも紹介した、何らかの原因で、藻類が爆発的に発生したための現象でしょう。赤潮ならぬ「赤運河」といってよい現象ですが、今まで何度か体験したものの、ここまではっきり境界線が観察できたのは初めてで、しばらく留まり、興味深く観察してしまいました。
●おりしも汐見運河との十字流近く、第一石油販売の桟橋も、誉めてやりたくなるくらい鮮やかに赤っ茶けた(?)水に囲まれ、いつもと違った雰囲気です。誤解を招くといけないので、大急ぎでつけ加えておくと、臭いはまったくありません、はい。
大横川、平久川とも、竪川・小名木川経由で隅田川からの水が入っており、干満問わず南流しているはずですから、上の写真の地点までは真水の供給が勝り、茶色い水を押しやっているのでしょう。
隅田川や亀島川では、茶色い区間はありませんでしたから、流速と海水の濃度が、水の色に関連しているように思えたのですが、いかがでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(26年5月3日撮影)
(『「赤運河」の日…2』につづく)

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●帰路、大横川の桜並木区間を抜けて、平久川との変則十字流へ。「3月23日の水路風景…1」で見た、平野橋架け替えの様子を見てゆこうと思ったのです。
打ち込みの途中だった鋼管が見られなくなり、足場や警戒船が姿を消したほかは、特に変わりがないような‥‥。通ってもよさそうな雰囲気でしたが、何となく「呼ばれていない」感じがして、鼻先を突っ込んだだけにとどまりました。

汐浜運河との十字流を過ぎてしばらくゆくと、いつもと変わらぬこの、モスグリーンの水面が、あるところを境にくっきりと色を変えて‥‥。

●見事な真っ茶色に。

●あまりにもくっきりと色が変わったのに驚いて、思わずスロットルをゆるめ、「水の境界線」を撮ってしまったほどでした。
以前、「運河の水が…」でも紹介した、何らかの原因で、藻類が爆発的に発生したための現象でしょう。赤潮ならぬ「赤運河」といってよい現象ですが、今まで何度か体験したものの、ここまではっきり境界線が観察できたのは初めてで、しばらく留まり、興味深く観察してしまいました。

大横川、平久川とも、竪川・小名木川経由で隅田川からの水が入っており、干満問わず南流しているはずですから、上の写真の地点までは真水の供給が勝り、茶色い水を押しやっているのでしょう。
隅田川や亀島川では、茶色い区間はありませんでしたから、流速と海水の濃度が、水の色に関連しているように思えたのですが、いかがでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(26年5月3日撮影)
(『「赤運河」の日…2』につづく)

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5月16日の水路風景…2
(『5月16日の水路風景…1』のつづき)
●汐見運河との丁字流にさしかかるあたりで、イグアナクレーンが定位置にいないのに気づきました。コレハ! と期待に胸をふくらませていると、ラッキーなことに曳船とバージが接岸中!
作業員の方の姿も見えて、荷役の真っ最中であることは一目瞭然。いや~、さすが平日の朝一番、希少なイグアナ君の稼働中の姿に、ふたたびあいまみえることができるなんて!

●勇んで近づいてみると、ちょうどレールを1本、揚げた直後のようで、トロリーがバージの上まで前進しつつあるところでした。
作業のお邪魔をしてはいけませんから、心ははやっていても艇は最微速、引き波を立てないようにゆっくりと接近しつつ拝見します。

●トロリーのフックが、スルスルとホールドの中に下がってゆく…。姿は見えませんが、船内にも玉がけの作業員の方が待機しているのでしょう。
すでに陸揚げされたレールの上には、4人の作業員の方が配置されており、スピーカーで緊張感のあるやりとりをしながら、クレーンのオペレーターと呼吸を合わせ、作業を進めていました。

●レールが釣り上げられて、ほとんど揺れることなく、定位置にスッ、という感じで降ろされると、皆さん慣れた手つきで位置の微調整をして、フックを外すまで、流れるような手際の良さ。お見事です!
今までも何度か、クレーンが定位置から移動していたり、バージが接岸しているところには出くわしてはいますが、いずれも作業の合間でした。実際にレールを荷揚げしている最中に、一連の作業を拝見できたのは、これが初めてなのです。いや~、ありがとうございました!
●最後に、静かにたたずむ運河の給油所・第一石油販売の姿を。
シンボル的存在だった背後の油槽も巨大マンションに変わり、周囲の雰囲気が一変したものの、ゴムフェンダーをめぐらした鋼製ポンツン桟橋の、質実剛健な魅力は健在です。今回も失礼してしまいましたが、一度接岸してお話をうかがいたいものです…。
【撮影地点のMapion地図】
(25年5月16日撮影)
(この項おわり)

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作業員の方の姿も見えて、荷役の真っ最中であることは一目瞭然。いや~、さすが平日の朝一番、希少なイグアナ君の稼働中の姿に、ふたたびあいまみえることができるなんて!

●勇んで近づいてみると、ちょうどレールを1本、揚げた直後のようで、トロリーがバージの上まで前進しつつあるところでした。
作業のお邪魔をしてはいけませんから、心ははやっていても艇は最微速、引き波を立てないようにゆっくりと接近しつつ拝見します。

●トロリーのフックが、スルスルとホールドの中に下がってゆく…。姿は見えませんが、船内にも玉がけの作業員の方が待機しているのでしょう。
すでに陸揚げされたレールの上には、4人の作業員の方が配置されており、スピーカーで緊張感のあるやりとりをしながら、クレーンのオペレーターと呼吸を合わせ、作業を進めていました。

●レールが釣り上げられて、ほとんど揺れることなく、定位置にスッ、という感じで降ろされると、皆さん慣れた手つきで位置の微調整をして、フックを外すまで、流れるような手際の良さ。お見事です!
今までも何度か、クレーンが定位置から移動していたり、バージが接岸しているところには出くわしてはいますが、いずれも作業の合間でした。実際にレールを荷揚げしている最中に、一連の作業を拝見できたのは、これが初めてなのです。いや~、ありがとうございました!

シンボル的存在だった背後の油槽も巨大マンションに変わり、周囲の雰囲気が一変したものの、ゴムフェンダーをめぐらした鋼製ポンツン桟橋の、質実剛健な魅力は健在です。今回も失礼してしまいましたが、一度接岸してお話をうかがいたいものです…。
【撮影地点のMapion地図】
(25年5月16日撮影)
(この項おわり)

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2月18日の内部河川…2
(『2月18日の内部河川…1』のつづき)
●おなじみ運河の給油所・第一石油販売を一枚。この日は営業日でしたから、艇を着けて声をかければ、あるいは下田所長に再会できたかも…。
いや、お会いしたといっても、あのとき一回だけですが、一度ゆっくりお話をうかがいたいと思っています。実は潮位がかなりシビアで、時間を過ごすと、この後すり抜けが難しくなるため、失礼させていただきました。

●十字流東側に位置する鴎橋も、下り線(?)の桁が完成間近のようです(工事中の写真は過去ログ『平久川に拾う…2』参照)。最近の桁橋らしい、天地はあくまで薄くまとめ、低面はフラットというシンプルな外観です。
●平久運河・平久川を北上、大横川との変則十字流に面した、永代通りの汐見橋をくぐります。このあたりから、すり抜けの雰囲気が濃厚になってきました。立つと、桁の底面が見えなくなりそうなレベル、A.P.+3.3mだけありますね。
ボルトの頭が、ぼこぼこと出っ張っているところが結構ありますから、高潮位時にくぐるときはゆめご油断召されませぬよう。
【撮影地点のMapion地図】
●首都高9号深川線の下、かつて油堀川との十字流だった場所にある、お役所の艇庫。以前は開放式で、中にセンターコンソーラが見えた(過去ログ『理想の水路生活?』参照)のですが、何年か前から衝立が。盗難でもあったのかしら…。
で、艇庫に隣接する古典トラス・鶴歩橋(下写真)にはやはり惹かれるものがあって、ディテールを楽しみつつアップで。帰宅後、「小型トラスたちを味わう」のときと、あんまり変わらないアングルであったことに気づき、ちょっと凹みました。

(24年2月18日撮影)
(『2月18日の内部河川…3』につづく)

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いや、お会いしたといっても、あのとき一回だけですが、一度ゆっくりお話をうかがいたいと思っています。実は潮位がかなりシビアで、時間を過ごすと、この後すり抜けが難しくなるため、失礼させていただきました。

●十字流東側に位置する鴎橋も、下り線(?)の桁が完成間近のようです(工事中の写真は過去ログ『平久川に拾う…2』参照)。最近の桁橋らしい、天地はあくまで薄くまとめ、低面はフラットというシンプルな外観です。

ボルトの頭が、ぼこぼこと出っ張っているところが結構ありますから、高潮位時にくぐるときはゆめご油断召されませぬよう。
【撮影地点のMapion地図】

で、艇庫に隣接する古典トラス・鶴歩橋(下写真)にはやはり惹かれるものがあって、ディテールを楽しみつつアップで。帰宅後、「小型トラスたちを味わう」のときと、あんまり変わらないアングルであったことに気づき、ちょっと凹みました。

(24年2月18日撮影)
(『2月18日の内部河川…3』につづく)

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