源森川水門、竣工間近

(『8月13日の綾瀬水門』のつづき)

209066.jpg旧綾瀬川を経由して、隅田川を下るという定番コース。下航するにつれ、浮雲をバックに迫ってくるスカイツリーを眺めていたら、そうだ、あのお膝元にある源森川水門はどうなったかしら、と思い当たりました。

最近とみに気になりだしたのが、更新工事を施された水門のうちいくつかが、似たようなデザインで揃えられていること。勝手に「統一デザイン更新水門」と呼んでいますが、源森川水門も、どうもその一つらしいと踏んでいたからです。工事もあらかた終わったころでしょうし、立ち寄ってみることに。

209067.jpg
ああ、やはり! いや、別に残念がっているわけではないですよ、念のため。

格子状の装飾を施し、濃いグレーに塗られた巻上機室。勘亭流もどきの書体であつらえた電飾銘板、堰柱や扉体の色と完全にパターンが一致。ないのは堰柱間の筋交くらいです。

209068.jpg
も少し近寄ってみましょう。真新しい塗装の質感はやはりよいものですね。巻上機室が以前にくらべて高くなったので、ここまで近づいても全体像を拝むのはかなわず、わずかですが左の先が、高架の桁に隠れます。

209069.jpg扉体を水面近くまで降ろしているにもかかわらず、「工事中進入禁止」の横断幕まで。ジブが上に突き出ているところから、中にはクレーン船がいるのでしょう。

電光掲示板は更新されず、既存のものをそのまま用いていました。表示は「水門運転中/通行禁止」。工事が始まる前も、同じ表示だったなあ。もしかして、「通行禁止」だけの表示パターンがないのでしょうか。


209070.jpg
そうそう、まだ工事半ばですが、竪川水門も「統一デザイン」であることが判明。おっ、信号が縦型なのが珍しいですね。ともあれ、これで一つの法則性に気づかされました。隅田川本流の東岸に面した、都建設局・江東治水事務所管轄下の水門を、更新時に近似のデザインに揃えようとしている‥‥ようですね。

月島川水門住吉水門大島川水門、そして今回の二つ。近い時期の更新で同じ管轄でも、亀島川の日本橋水門は違いましたから、隅田川東岸に限られるという推測は、今のところ間違っていないようです。この伝でいくと、現在工事中の新小名木川水門も、「統一デザイン」になるのかしら?
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日のトリさん』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 隅田川 源森川水門 竪川水門

7月10日の水路風景…16

(『7月10日の水路風景…15』のつづき)

194076.jpg
工事中の二径間を近くから一枚。前後を角落しで締め切られ、排水のホースがそれを乗り越えて伸びているという、水門工事ではおなじみの光景ですが、今まで見慣れた扉体がもうないのだと思うと、ちょっと寂しいものが。

194077.jpg「工事中の水門めぐり」の最後は、堅川水門。進捗は新小名木川水門と同程度といってよく、通航用に従来のままの径間を一つ残し、もう一径間は巻上機室、扉体とも取り去られて、堰柱の工事にかかっているところです。

ちょうど水上バスが通って、引き波で頭が振られるのを押さえながら、回頭して近づいてみました。


194078.jpg
このままくぐって、裏側からも眺めておこう‥‥と目論んだものの、どういうわけだか直前で襟を引っ張られたような気持ちになり、この写真一枚撮って撤収。

ううん、久しぶりに「呼ばれていない」感覚に襲われたなあ。工事中で向こうへ抜けられないとはいえ、入口を突っつくくらいなら構わないはず。ええ‥‥何と申しましょうか、自分でもうまく説明できませなんだ。
撮影地点のMapion地図

194079.jpgおまけにトリ好き写真を二枚‥‥。冬にくらべて夏場は、水路に水鳥の姿が乏しくなる時期ではあるのですが、カルガモや鵜のたぐいは臨海部の運河でもよく見られ、特にヒヨコたちを引き連れた子育て中のカルガモの可愛らしさは、夏の風物詩といってよいでしょう。

写真はマリーナで出会った鴨さん。大手町の三井物産の一件で大騒ぎしていたのも今は昔、水路ではそれこそ、どこでもその姿を愛でられる存在となりました。

194080.jpg
ツバメ可愛いよツバメ。もう間もなく巣立ちを迎えるであろう、モコモコの中ビナたちが狭い巣の中で、リュッ、リュッと鳴きつつ押し合いへし合いしているさまは、萌えすぎてもう身もだえするほど!

もちろん今、9月ともなれば、このヒナたちもとっくに巣立って静かなものですが、7月は巣という巣にヒナが詰まり、艇の近くを親鳥が低空飛行で行き交ったりして賑やかで、可憐な姿に頬をゆるませたものでした。


(28年7月10日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 隅田川 小名木川 新小名木川水門 竪川水門 水辺の鳥たち

水門先生と江東運河地帯…8

(『水門先生と江東運河地帯…7』のつづき)

12036.jpgここでちょっとした航路情報を(と言うほどのことではないかな)。大横川北端近く、菊川橋(A.P.+2.7m)の北、水路ほぼ中央に、ペットボトルを利用したブイが、写真のように2個設けられているのを発見。

何か沈置物でもあるのかしらと、西側に充分避けて通りながら、ブイの下に垂れるロープの先を、しげしげ眺めましたが、水中に何があるのかはわかりませんでした。
三浦にいたころは、こんなブイが至るところにあり、下にはタコツボなどの仕掛けを引き上げるための、長いロープが続いていたりしたので、気が抜けなかったものです。
撮影地点のMapion地図

12037.jpg竪川に入りました。だいぶ曇ってきたとはいえ、夏空の下の微速航行はツライものがありますから、首都高のつくる日陰が何よりのご馳走となり、一同「ああ~、スズシイ~」をまたも連呼。写真は竪川橋、A.P.+4.3m。

橋脚は、航路中央を空けた二本のタイプで走りやすく、頭上の首都高も西側に向けて高度を取ってゆくので、両岸の家並が低いこともあり、光りがよく差し込む明るい高架下水路です。

架かる橋たちも、直線的な桁橋が多いせいか、パース画のような風景によくなじんで、独特の景観を作り出すのに一役買っている風ですね。佐藤氏も、日陰の快適さとともに、この眺めを気に入ってくださったようです。
(竪川については、過去ログ竪川…1』ほか参照)

12038.jpg出口近く、一の橋に近づいてくると、水底が見えるほど浅くなり、ついには魚探の感も0.8mに。エンジンをチルトアップしつつ、「いや~、浅いですねえ」と繰り返しながら、なぜかニヤつく船頭。

写真は一の橋西側に浮かぶ、船宿のポンツン小屋。「なんか、家がそのまま浮かんでいるみたいですよね!」と、佐藤氏も水門撮影のときに発見され、すでにお気に入りのようです。
考えてみると、ちゃんと下見板で四方を張った、正当な(?)和式バラックの桟橋小屋って、もはや都内では貴重かもしれませんね。

12039.jpg竪川水門を出て、都市河川随一の濃厚さを誇る、江東運河地帯めぐりもおしまい。お二方、お疲れさまでした。

まあ、単に、私の行きたいところにお付き合いいただいただけなのですが、しばらくぶりに西側河川をうろついてみて、さまざまな変化を見ることもでき、興味深いご意見もうかがえて、楽しい航行でした。
撮影地点のMapion地図

12040.jpg帰路は隅田川を下り、亀島川にも立ち寄ってみました。日本橋・亀島川の両水門に守られたここは、都心には珍しい階段状護岸が残り、船溜も今なお活気があるなど、かつての河港街の面影を残す貴重な水路。

都内の現役橋では最も古い南高橋と、亀島川水門が見えるところまで来ると、水面に休んでいた海鳥たちがいっさんに飛び立ち、いにしえの港情緒を思い起こさせるようでした。
撮影地点のMapion地図

(21年8月9日撮影)

(『臨港消防署の異変』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 大横川 竪川 竪川水門 亀島川 高架下水路 江東内部河川

水辺ライン初乗り…5

(『水辺ライン初乗り…4』のつづき)

8036.jpg日が長くなったとはいえ、高いビルの谷間であるここは、一足速く夜が訪れそうな気配すらします。急ぎ遡上する船が次にくぐるのは、早くも新大橋。

むむ、ここもかなり低そう…。




8037.jpg赤い桁がぐんぐんと視界を圧してゆき、頭上をかわった瞬間、ビュン、とうなりをあげて遠ざかってゆく…。エンジンの爆音が桁に反射して、一瞬大きく聞こえるのも快感。

あ、「対空標識アップ写真」、ちょっとしつこかったかしら…。
もう少しで終わりますので、今しばらくご辛抱くださいまし。



8038.jpg展望デッキで吹きさらされっぱなしのまま、人知れず興奮していると、時間の経つのも早いもの。

首都高のすき間から、夕日を浴びた扉体をのぞかせる竪川水門を右手に望むと、両国の船着場は間もなくです。



8039.jpg両国の船着場に到着しました。楽しい時間は、本当にあっという間ですね。

先着していた1隻が、いったんもやいを放って上流側で待機し、我々の乗った船のために、桟橋を空けてくれました。



8040.jpg船はさらに、上流の桜橋船着場に向かいます。右岸~左岸と、隅田川をあやなすようにして走る水辺ライン、実に川船らしく、魅力的なコース設定ですね。

お陰さまで、最初の欲求不満ぶりはどこへやら、すっかりお腹もふくれて、満足しつつ水辺を離れることができました。いずれまた、平日にお休みが取れたら、お仕事ブネの船影濃い川景色を味わいに来たいものです。
撮影地点のMapion地図

(21年6月26日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 隅田川 竪川水門 東京水辺ライン 水上バス

竪川


大きな地図で見る

竪川
所在地:東京都墨田区千歳1~墨田区立川4
延長:1.7km
最小水深:A.P.-0.5m
最小桁下高:A.P.+3.1m
メモ:江戸時代に開鑿された運河で、小名木川と並び、隅田川~中川(現・旧中川)を結ぶ重要な水路だったが、昭和57年に東部の旧中川~亀島橋(横十間川との十字流)が埋め立ての上公園となり、残る区間も細い開渠を残して埋め立てられ、大横川(赤印)と隅田川(青印)の間のみが残り、現在の姿になった。
全区間を通じて水深は浅く、特に竪川水門(青鋲印、2径間)近く、一の橋の前後は、干潮時1mを切る場所がある。また橋の桁下高も低いものが多く、最も低い清澄通りの二之橋は、A.P.+3.1mである。通過時の潮位には、十分注意を払う必要がある。
水路をゆく 過去ログ」で竪川を検索
水路をゆく・第二運河」で竪川を検索

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 竪川 竪川水門