9月10日の日本橋川・神田川…5

(『9月10日の日本橋川・神田川…4』のつづき)

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微速で流していたら‥‥ん? わずかにエンジンが息をつくというか、回転にムラがある感じ。休航が長くなったので、どこか不調が出たのかなあ。

船着場も繋留艇もない区間ということもあり、周りに行き会い艇がいないことを確認してから、少し増速して走ってみたら収まりました。インテークにゴミでも引っかかっていたのか、カブリでしょうか。振り返ると、4球のグローブ灯を持つ美倉橋が、午前中の陽を浴びていいお顔に撮れました。

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195048.jpg左衛門橋から下流は、ご存知船宿街の船溜区間。手前から十分減速して、引き波を立てないよう最微速で。

右は三浦屋さんの屋形の一隻、奇抜な電飾で有名な三浦屋船隊、オーソドックスな屋形もライニングの色遣いがどことなく派手な感じ。折り畳み式の一本ミヨシって、どこの船宿が創案したんでしょうね。まさかこれも三浦屋さん?


195049.jpg浅草橋の風格ある銘板と橋側灯(電球もガラスも失われていますが)を眺めながら、下に目を移せば、水面の反射に陰翳をつくるリベットの星空(?)、その向こうの繋留船群‥‥。この角度、好きなんですよね。

和泉橋から下流の上路式鋼アーチ群は、同タイプでまとめて粒のそろったところも魅力ですが、惹かれる理由の一つに、このリベットと曲弦、それに適度な低さのハーモニーである、プラネタリウムのような眺めがあるように思えます。

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隅田川に出て下航し、両国橋をくぐったすぐ右手、これまた可愛らしい塗装のクレーンを載せた台船が。

両国橋の橋詰近くに、まだ足場が残っているところから見て、改修の残工事に携わっているのでしょうか。ピンク地に白の水玉、どこかカルピスの包み紙を思わせる絵柄でした。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『初秋の隅田川』につづく)

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タグ : 神田川 隅田川 橋の裏側 台船

9月10日の日本橋川・神田川…4

(『9月10日の日本橋川・神田川…3』のつづき)

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アーチの下に仮設された、トラスの桁を頭上に仰ぎつつくぐり、さて振り返ってみると‥‥おお!
箱! もう箱としかいいようがない。

先ほどとは一転し光線の塩梅もよろしく、「箱」を水面近くで支えるトラス桁群まで、余さずディテールを浮き上がらせるばかりでなく、青空をバックに陽光を反射して輝くパネルの、この巨大平面に圧倒される思い!

トラス桁を組んでいる最中の光景は、4月9日に「散りぎわのお花見水路…6」で見ましたが、よもやここまでになるとは、想像もつきませんでした。

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最微速で離れながら振り返って。遠ざかるにつけ、その全貌に吸い寄せられるものが。「箱」と化してなお、聖橋の存在感はかくも強烈だったのであります。

ちなみに、天端近くに掲げられた横断幕には、「聖橋長寿命化工事 発注者:東京都第一建設事務所 施工者:TOTETSU 東鉄工業株式会社」とありました。

195043.jpg日もだいぶ高くなって、さんさんとした気持ちのよい陽光が、川面にも届くようになってきました。

リベット組みの桁を見せる丸ノ内線神田川橋梁を仰げば、枕木やレールを透かして鋭い陽の光が射し込み、それがさらに水面に反射して、桁裏をさざ波に合わせゆらゆらと照らしていました。



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195045.jpg丸ノ内線をくぐったところで、コンベア型清掃船が遡上してくるのに気づきました。基礎護岸が透けて見える、ギリギリまで艇を寄せて微速で待っていると、総武線のハの字橋脚の真下で行き違い。都環境局の「建河清第7号」、スターンに掲げる標語は「未来に届けよう 美しい川を」。

さて、気になっていた2物件も見られたことだし、あとはいつものように、のんびりと流してまいりましょう。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の日本橋川・神田川…5』につづく)

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タグ : 神田川 清掃船 橋の裏側

9月10日の日本橋川・神田川…3

(『9月10日の日本橋川・神田川…2』のつづき)

195036.jpg神田川に入ってやはり目を奪われるのは、水道橋~お茶の水橋間の南側護岸、国電の線路敷を支える擁壁の補強工事。

何層も重ねられた手すり付きの足場が、見渡すかぎりズラリの光景も圧巻ですが、足場を透かして、新しいコンクリートの肌が見られるようになり、工事の進捗が実感できました。緑濃い対岸とは対照的に、白く輝く壁面が姿を現わすのも、もう間もなくでしょう。


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195038.jpg堀割区間のS字屈曲を抜け、お茶の水橋が正面に迫ってくると、河道中央に黒々とそびえ立つ、錆色の巨大足場が見えてきました。

従前からの工事も佳境に入ったのみならず、聖橋の補強工事も始まって、河上は前にも増して仮設構造物が交錯し、御茶ノ水駅界隈のまあ賑やか(?)なこと。巨大足場があるせいで、ここからでは聖橋の様子はうかがい知れません。

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むう、逆光でゴーストまみれ。おなじみ「ヒロセ プレガーダー」の上にも詰所がぎっしりで、上流側からではほとんど聖橋が見えませなんだ。

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「ヒロセ プレガーダー」をくぐり、ほぼ真下から仰いで何とか一枚。パネルで覆われ、巨大な箱となった聖橋! 街中ということで採られた工法と思いますが、ここまできれいに「包んで」しまった例は、他にどれくらいあるのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の日本橋川・神田川…4』につづく)

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タグ : 神田川

散りぎわのお花見水路…8

(『散りぎわのお花見水路…7』のつづき)

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190037.jpg黒くつややかなバージの舷側が途切れたところで、曳索をピンと張って最微速で進む曳船、「第30中島丸」の姿が見えてきました。こちらにもお礼をいって航過。

水道橋をくぐれば、ふたたび基礎護岸のある区間が始まるので、急いで追い越しを終えなければなりません。少し増速しましょう。振り返ると、光に満ちあふれた川面から、橋の影に入ってくるバージの姿がどこかSFチック。ワープを終えて亜空間から出てきた宇宙船みたいに見えました。

190038.jpg三崎町中継所に近づくと、横付けしているバージの乗り組みさんが、丁字流から出てきたパドルボードのフリートに、「ここで船が転回するから、もっと下がって待っていてください!」としきりに呼びかけているものの、通じない模様。

通り過ぎざま、乗り組みさんに「彼らに近づいて伝えますよ」と伝令役を買って出て、リーダーとおぼしき人物に説明したところ、了解してボードを転回してくれたので、お役目は果たせたようです。

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さて、日本橋川に入ってみたら‥‥おっ、西岸の飯田橋3丁目、新三崎橋~新川橋間の桜並木は、まだ散り切っていないようですね!

風もだいぶ出てきたようだし、桜吹雪を浴びての舟行きふたたびとばかり、高架橋脚の右側に踏み出してみると‥‥!

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おおお、花筏の真っただ中に突入だ!

ちょうど風の出てきた時間に当たったことも幸いし、嬉しくなるような密度の高さ。護岸の水際、満潮時の湛水線にも花びらがピンクの層をなし、まるでケーキの断面を見ているようでもありました。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…9』につづく)

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タグ : 神田川 日本橋川 曳船 三崎町中継所 橋の裏側 高架下水路

散りぎわのお花見水路…7

(『散りぎわのお花見水路…6』のつづき)

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並んだ台船と、足場で狭まっている区間で曳船が徐航したため、だいぶ追いついてきました。足場の西端をかわしたところで、爆音を高めて離れゆく曳船とバージを、ズームでたぐり寄せて一枚。

中央線の擁壁に設けられた、通路を支える持ち送りが圧縮されてズラリ、といった感じで、手前にある錆色の足場や架線柱もありと、金属分多めの印象的なシーン。

190032.jpg御茶ノ水駅の駅舎直下から見上げたところ。法面に多数のボルトを打ち込んだ、コンクリートの肌も真新しい保護工が姿を現していました。

堀割区間全体に渡って、主に南岸の擁壁や法面の強化、更新工事が数年越しで続いているのはご存じのとおりですが、この念の入った仕上がりを目の当たりにすると、工期の長さもむべなるかなと思います。


190033.jpgおおお、だんだん花筏っぽくなってきたぞ! ピンボケになってしまいましたが、この時期の川面でしか眺められないと思うと、安上がりにもテンション上昇。

しかし、沿岸に桜を見なくとも、濃厚に桜の存在を感じられるなんて、何だか素敵じゃないですか。



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水道橋下流、分水路疏通口に近づいたところで、曳船とバージが再び減速、追いついてしまいました。あっ、右上の赤い部分、花が咲いているのでしょうか、新緑とコントラストをなしてきれいですね。

減速すると同時に、バージが羽板をあおって右に寄せたのを見て、「これはもしかして、『水路をゆく』の取材のときと同じかも」と思っていたら、やはりティラーを握る乗り組みさんから「追い越してください!」と、声がかかりました。お礼をいって、ありがたく追い越させてもらうことに。

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左にはフェンスが張られ、大きく基礎護岸も張り出しているので、バージにできるだけ寄せてすり抜け。かなりギリギリでしたが、この狭さを体験したやつがれとしては、フェンダーを出すまでもない(威張るようなことか)と、つつがなく追い越し終了。

なぜ2回とも、ここで追い越しの指示が出たかというと、分水路疏通口は基礎護岸の張り出しがなく、北岸(右手)に寄せても安全なこと、三崎町中継所に到着した後は、いったん日本橋川に入ってバージを転回させ、またすでに横付けしているバージの入れ替え作業もあるため、長時間河道を塞ぐということもあると思われます。プレジャー、業務船含め通航量も増えたので、気遣われることも少なくないことでしょう、本当にご苦労さまです。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…8』につづく)

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タグ : 神田川 曳船