7月16日の川景色…4
(『7月16日の川景色…3』のつづき)

●三崎町中継所にもやう、顔なじみの曳船「第30中島丸」にご挨拶。もはや不燃ゴミ輸送の唯一の航路となって、何とも寂しいかぎりですが、いつもながらキレイに整備されていますね。
船首下、水草が流速で溜まりつつあるのがわかるでしょう。遡上すればするほど増えてきて、ペラにからませたらと気を遣いました。

●日本橋川に入りました。千代田区役所近く、宝田橋上流にて。あれ? 水面の中央に車線みたいなラインが‥‥。
まあ、頭上の高架にあるすき間から陽が差していたのですが、ちゃんと途切れて、しかも河道に合わせカーブしているあたり、まさに上下線を分かつ車線のよう。タイミングが良くなければ見られない現象でしたから、ラッキーでした。

●4月1日に触れた、神田橋~鎌倉橋間の架橋工事の進捗を拝見。両岸とも堤防を掘り込み鋼矢板で囲んで、橋台の工事が盛んにおこなわれていますね。
「『(仮称)内神田一丁目計画』始動」(三菱地所・PDF)に、人道橋の完成イメージが出ていますので、ご参考まで。見たところ、中高に大きく反った、軽快な感じの橋になるようです。
●下流側には、基礎護岸に接して橋脚を立ち上げ、長大なスロープで川面へ下ってゆく桟道が。船着場ができるのでしょうか。
三菱地所のPDFを読むと「当敷地の南側(日本橋川)には防災船着場を整備し、平時には建物内の観光案内所と連携し舟運サービスの展開を予定しております」と。おお、定期航路ができたら面白そうですねえ。どこの船社が就航するのか、楽しみではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…5』につづく)

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●三崎町中継所にもやう、顔なじみの曳船「第30中島丸」にご挨拶。もはや不燃ゴミ輸送の唯一の航路となって、何とも寂しいかぎりですが、いつもながらキレイに整備されていますね。
船首下、水草が流速で溜まりつつあるのがわかるでしょう。遡上すればするほど増えてきて、ペラにからませたらと気を遣いました。

●日本橋川に入りました。千代田区役所近く、宝田橋上流にて。あれ? 水面の中央に車線みたいなラインが‥‥。
まあ、頭上の高架にあるすき間から陽が差していたのですが、ちゃんと途切れて、しかも河道に合わせカーブしているあたり、まさに上下線を分かつ車線のよう。タイミングが良くなければ見られない現象でしたから、ラッキーでした。


「『(仮称)内神田一丁目計画』始動」(三菱地所・PDF)に、人道橋の完成イメージが出ていますので、ご参考まで。見たところ、中高に大きく反った、軽快な感じの橋になるようです。

三菱地所のPDFを読むと「当敷地の南側(日本橋川)には防災船着場を整備し、平時には建物内の観光案内所と連携し舟運サービスの展開を予定しております」と。おお、定期航路ができたら面白そうですねえ。どこの船社が就航するのか、楽しみではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…5』につづく)

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7月16日の川景色…3
(『7月16日の川景色…2』のつづき)
●魚雷のように水中を突進する成魚とは別に、稚魚の群来もまあいるわいるわ。こちらは動きがチョコマカしていて、遠目にも可愛らしい感じがしたものです。
前日に豪雨があったわけでもないのに、水草が多く目についたのも気になった点。水温が高いと抜けて流れ出てくるとか、何か理由があるのでしょうか。

●さて、塗装工事の進捗が気になっていた、後楽橋が近づいてきました。前回通ったのは4月1日と、結構なご無沙汰です。養生され姿を隠していた橋も、新たな装いで眺められるようになったことでしょう。
しかし、ちょうど後楽園ブリッジが落とす影がかぶさって、この距離だと塗色もディテールも判別できませんね。まあ、期待を持たせるという意味では、図らずもよい演出になったといえます。

●くぐりざま仰いで、塗色はグレーと判明。つやつやでリベットもくっきり、キレイになりましたね! 橋側灯の左、銘板らしきものが見えアッと思ってズームでたぐったのですが、残念ながら撮影に失敗‥‥。
アーチの内側も、真新しい塗面のおかげで満天の星空のよう。径間の短さがかえって曲面を強調し、神田川下流の鋼アーチ群とは一味違った構造美を醸しているように思えます。

●くぐって上流側から。まだ足場が一部残っていますが、長らく旧塗装のままだったころの痛々しさはすっかり失せて、古豪橋梁らしい風格を保ちつつ、竣工時を思わせる清新な感じをも併せ持ったのがいいですね。
震災復興世代の橋が、またこうして美しく衣替えされたのは本当に嬉しいこと。末永くこの地に在って、変わらぬ姿で川面と舟航を見守っていてほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…4』につづく)

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前日に豪雨があったわけでもないのに、水草が多く目についたのも気になった点。水温が高いと抜けて流れ出てくるとか、何か理由があるのでしょうか。

●さて、塗装工事の進捗が気になっていた、後楽橋が近づいてきました。前回通ったのは4月1日と、結構なご無沙汰です。養生され姿を隠していた橋も、新たな装いで眺められるようになったことでしょう。
しかし、ちょうど後楽園ブリッジが落とす影がかぶさって、この距離だと塗色もディテールも判別できませんね。まあ、期待を持たせるという意味では、図らずもよい演出になったといえます。


アーチの内側も、真新しい塗面のおかげで満天の星空のよう。径間の短さがかえって曲面を強調し、神田川下流の鋼アーチ群とは一味違った構造美を醸しているように思えます。

●くぐって上流側から。まだ足場が一部残っていますが、長らく旧塗装のままだったころの痛々しさはすっかり失せて、古豪橋梁らしい風格を保ちつつ、竣工時を思わせる清新な感じをも併せ持ったのがいいですね。
震災復興世代の橋が、またこうして美しく衣替えされたのは本当に嬉しいこと。末永くこの地に在って、変わらぬ姿で川面と舟航を見守っていてほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…4』につづく)

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タグ : 神田川
7月16日の川景色…2
(『7月16日の川景色…1』のつづき)
●おお、ここにも。しかしまあ神田川筋、実に鷺類の多い日でした。酷暑ゆえ極限までホソーくなって、キュンキュンに体表の羽毛を締めているのも可愛らしくて佳きものなり。
何しろ下写真のように、ビュンビュンと艇を追い越し、また向かってくる魚たちが、つねに視界の端にとらえられているほど、魚影が濃いのですから。比較的水が澄んでいて、浅いところでは河底が透けるほどだったこともあるでしょう。

●堀割区間に入りました。屈曲で風もわずかしか通らず、頭上の木々からはわんわんとセミしぐれが降ってきて、まあ暑いことったら。
汗みずくになりながら艇を歩かせていたら、このスナップの直後、意外な出会いに驚いてあたふたすることになりました。

●水面下に、真っ黒で巨大な、先の鋭く尖った紡錘形のナニカがいるのに気づかされ、一瞬の後「あっ、サカナだ!」と気づいて、慌ててカメラを向けたもののすでに遅し、通り過ぎてからようやく撮れたのがこの一枚。
長さは、2mくらいあったでしょうか。帰宅後検索して、サメのような形をしたエイの仲間が引っかかったので、それかな? ‥‥などとあれこれ妄想しつつ、ここは皆さんのお知恵を拝借しようと公開したところ、こちらでご教示いただき、ガーフィッシュの一種であることが判明。ありがとうございました! 飼われていたのが逃げたのでしょうか?

●水道橋近くの基礎護岸では、一匹の亀さんが上陸するるところでした。暖かくなると、多いときは4~5匹の亀が重なって、甲羅干しをしているのも珍しくないのですが、このときの亀は水から上がりつつも、どこか躊躇しているように見えました。
亀先生、上がってはみたものの、あまりの暑さに甲羅が熱されて、「水から出るんじゃなかった‥‥」と思っていたのかもしれません。
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…3』につづく)

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何しろ下写真のように、ビュンビュンと艇を追い越し、また向かってくる魚たちが、つねに視界の端にとらえられているほど、魚影が濃いのですから。比較的水が澄んでいて、浅いところでは河底が透けるほどだったこともあるでしょう。


汗みずくになりながら艇を歩かせていたら、このスナップの直後、意外な出会いに驚いてあたふたすることになりました。

●水面下に、真っ黒で巨大な、先の鋭く尖った紡錘形のナニカがいるのに気づかされ、一瞬の後「あっ、サカナだ!」と気づいて、慌ててカメラを向けたもののすでに遅し、通り過ぎてからようやく撮れたのがこの一枚。
長さは、2mくらいあったでしょうか。帰宅後検索して、サメのような形をしたエイの仲間が引っかかったので、それかな? ‥‥などとあれこれ妄想しつつ、ここは皆さんのお知恵を拝借しようと公開したところ、こちらでご教示いただき、ガーフィッシュの一種であることが判明。ありがとうございました! 飼われていたのが逃げたのでしょうか?

●水道橋近くの基礎護岸では、一匹の亀さんが上陸するるところでした。暖かくなると、多いときは4~5匹の亀が重なって、甲羅干しをしているのも珍しくないのですが、このときの亀は水から上がりつつも、どこか躊躇しているように見えました。
亀先生、上がってはみたものの、あまりの暑さに甲羅が熱されて、「水から出るんじゃなかった‥‥」と思っていたのかもしれません。
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…3』につづく)

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7月16日の川景色…1

●秋田旅行の件を先にやってしまったので前後しますが、7月16日にメンテを兼ね、軽く近場をうろついた際のスナップをご覧に入れます。
7月半ばとて酷暑の盛りで、風も通らず速力も出せない小河川に入るのは、うだり、蒸され、汗みずくが加速すると決まりきっているのですが、魅力には抗えないのが河川徘徊者の業。古豪鋼橋と船宿街が織りなす、滋味豊かな川景色に癒されつつ、定番コースの神田川~日本橋川へ。

トリ好きとしてやはり吸い寄せられてしまうのが、神田川名物(というほどでもないか)、基礎護岸上に群れるハトたち。大干潮時の貴重なイベントとあってか、動きも何やらウキウキとして、嬉しそうに見えてしまうのは私だけでしょうか。

●艇上から見てもわかるほど、魚影が濃かったせいでしょうか、鷺さんも多く見られました。写真はお茶の水分水路吐口、化粧板を施した基礎護岸上でたたずむお一人。
羽毛が後頭部にピョンと飛び出して、アホ毛状なのがチャームポイント。体表の羽毛を引き締めて、細くなっているのも暑さを感じさせていいですね。

●好天とあって河面からの反射も手伝い、ふだん陰になっているところに陽光が充ち、ディテールが堪能できるのは夏のよいところ。総武線神田川橋梁を仰いでもご覧のとおり、まことに明るい表情。定番スポットながら、通るたび違う一面を見せてくれる鉄道橋の雄、佳き哉。

●丸ノ内線の桁の上に、何やらいきみ返って仁王立ちする鷺さんが目に留まり、ズームでたぐって一枚。聖橋をバックに、威風あたりを払う鷺先生のお姿、おかしみの中にも風格があって、お気に入りのスナップになりました。
ちょうど映画「君たちはどう生きるか」が話題になっていたころで、例の鷺の扮装をしたキャラクターの絵が思い出され、タイムリーな感じとともに印象に残ったことではありました。
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…2』につづく)

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