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BSフジ「次課・長州の力旅」に…。

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BSフジ「次課・長州の力旅」よりお座敷がかかり、出演者のお三方をご案内してまいりました。一昨日5月20日に放送された今回は「#22 船でディープな東京水路探訪 名シーン続々! 爆笑傑作選」と題されているとおり、総集編的な内容の狭間に入るような形ですが、同番組からお声がかかるのはこれで3度目。ありがたいことであります。

以下、今回ロケ時の道々にものした数葉と、いい機会なので過去2回の出演時のことにも、スナップとともに少し触れさせていただきたく。お目汚しまで。
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タグ : 神田川豊洲運河砂町運河消防艇警備艇次課・長州の力旅BSフジ

ガット船にびっくり!

294001.jpg2月18日は、艇のメンテを兼ねて近場を徘徊してきました。さすがに1ヶ月半動かさないと、船底のコンディションも気になってきますしね。

春の兆しが濃厚になってきた水路上の空気を味わいたくて、砂町運河を再微速でゆるゆる東航。すると、曙運河・曙北運河の十字流の向こうから、二隻の清掃船が向かってくるのが遠望できました。ズーム一杯でスナップしていたら‥‥。

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砂町北運河から、ガット船が音もなくヌッ、といった感じで現れ、まあ肝をつぶしたの何の。

何分見通しのよくない水域で、かつプレジャーが輻輳する都内でも通航量の多いところ。汽笛を連続吹鳴しつつ出入りするのが普通と思っていましたから、壁の向こうから黙って出てきたときは、ご覧のとおりそこそこの距離が取れていたとはいえ、驚きました。再微速で歩かせていてよかった‥‥。朝で出入りが少なかったため、油断して汽笛を鳴らし忘れていたのかしら?

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船名は「青昇丸」。なりの割に軽快な感じで取舵を切ると、新砂水門へ船首を向けて、わずかに爆音を高めました。

びっくりはしたものの、これは間近でガット船の質量を感じながら雄姿を堪能できる、数少ないチャンス! 邪魔しないよう間合いを取りながら、空荷で高々とした舷側、赤い水線下をさらしつつ微速航行する姿を楽しみました(動画はこちらをどうぞ)。

294004.jpg新砂水門へ向かう後姿を見送って。乗り組みさんにとっては、狭窄部通過とて緊張するひとときでしょうが、眺めているだけの側からすれば、なかなか風情のある光景です。

完全な逆光になり、黒くシルエットと化してゆくどっしりとした船体が、キラキラと陽光を反射した水面を滑ってゆく‥‥。マストやダビットのディテールがかえって強調され、魅力的な角度でもあります。

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清掃船たちが正横を過ぎるのを待って、こちらも少しスロットルを押して回転数を加え、運河中央に出て、さて東航を続けるとしましょう。

振り返ると、「青昇丸」を先頭にヨット、清掃船と、サイズもタイプも異なったフネブネが単縦陣をなし、水門をかわそうとしているこれまた魅力的なシーンがスナップできました。
撮影地点のMapion地図

(令和5年2月18日撮影)

(『2月18日の巡視艇』につづく)

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タグ : 砂町運河清掃船

12月28日のフネブネ…4

(『12月28日のフネブネ…3』のつづき)

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291112.jpg恒例の墨田川造船本社での艤装船艇拝見。甲板上では皆さん作業中だったので、お邪魔にならないよう、距離をとって最微速でそろそろと。

前回「11月13日のフネブネ」では左側だった「きくかぜ」が艤装が進み右手へ。新たに進水したのは少し大型のCL204「ささかぜ」。前回は建屋の中で組立中だった艇ですね。20mタイプ、すずかぜ型巡視艇の一隻だそうです。

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そして砂町運河では、またもコンベア清掃船と行逢でき、上機嫌。「建河清 第6号」、作業が終了して引き上げる途中なのか、乗り組みさんは配置についておらず、コンベアも回していませんでした。操舵室の角にはすでに松飾りが見られ、お正月を迎える装いですね。

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最後の最後で、大物の航行風景に出くわすことができました! 砂町北運河通いのガット船‥‥プッシャー+バージです! バージ「第三十八共栄丸」と押船「第三十七共栄丸」のコンビ。

長声を延々と響かせて、狭水路通航に警戒しながらも、運河の規模からすれば"巨体"といってよいその姿、悠揚迫らぬどっしりとした雰囲気に感じられます。実は、発見早々増速しピッチングするのも構わず、片手でカメラを構えて下手な動画を撮っていたため、よいスナップが得られなかったというお粗末。

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すでに1月のタイトル画像でお目にかけたものですが、お気に入りの一枚になったので、ここに大判サイズを再掲させてください。ジブを高々と上げて砂町北運河に入りゆく、その重量感あふれる後ろ姿!

夢中でシャッターを切って、帰港後に確認し真後ろ、軸線ドンピシャ(もう死語かな?)で撮れていたことがわかったときの嬉しさったら! 桟橋上からは、割と頻繁に目にする航行風景ながら、水上ならではの角度から記録できた喜びは、また格別のものがありました。
撮影地点のMapion地図

(令和4年12月28日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 東雲北運河砂町運河巡視艇清掃船墨田川造船

11月13日の水路風景

(『11月13日のフネブネ』のつづき)

289036.jpg道々目にしたもののスナップをまとめます。出港前の静かな水面をゆるゆる泳ぐオオバン君のシルエット。

朝の赤味がかった淡い光の中、鏡のような水面に航跡を描いて、ただ一羽音もなくすーっと移動してゆくさま‥‥群れをなして川面をざわめかせるのとは、また違った風情がありました。


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砂町運河と曙運河・曙北運河との十字流上空を、長い高架で縦断する京葉線潮見~新木場間。おなじみの風景ではありますが、光線によってはハッとする表情を見せてくれることも。

東側の高架側面が朝日を受けてほんのり染まり、朝靄が彼方の曲線トラスをかすませて‥‥早起きしてよかったと思える一瞬です。

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第一航路で、右舷標識の4番ブイをかすめて南下したときの一枚。港内をうろついていると、ブイに惹かれてわざわざ近づくことも少なくないのですが、その形や鮮やかな塗色とともに、哀愁をまとっているのがブイの魅力かも、と思えるようになりました。

広大な水面に点々と設置されて、ゆらゆらと揺れつつ同輩と離れ孤立して航路を守る姿は、凛とした清々しさを覚えると同時に、どこかもの悲しい雰囲気も感じられて、つい吸い寄せられてしまうのでした。

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朝靄のヴェールをまとった青海コンテナ埠頭のクレーン群。これも早起きならではの光景ですが、早朝に出るときは横浜方面なら湾奥の直行航路を取るなど、東京港西側のこの時間帯に意外と縁が薄いため、ひとつひとつに素朴な感動がありました。

289040.jpgコンテナ埠頭の真裏に当たる、お台場外貿ライナー埠頭でのスナップ。1800mの全長を有する埠頭に並ぶ上屋は、1号から9号まで番号が振られていますが、そのうちの6号上屋を目にして「おっ(笑)」となったもの。

「都営6号」だけでも目を引かれるのに、イチョウの葉のマークが描かれたとあっては、たたみかけられたも同然。もちろん、地下鉄を思い出したのでした。

(令和4年11月13日撮影)

(『都市計画運河橋梁に触れる』につづく)

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タグ : 砂町運河東京港水辺の鳥たち

「もがみ」型護衛艦来航…1

289001.jpg11月13日日曜日は、新型護衛艦の東京来航があり、国際クルーズターミナルに出かけました。海上自衛隊の国際観艦式をはさんだ「フリートウィーク」で、湾岸各地で各国艦艇の公開が行われましたが、その最終日に当たります。

午後から天気が崩れるとの予報を受けて、早めに出航しようと7時前に解纜。朝日を浴びた廃煙突、背後にクレーンが‥‥いよいよ解体が始まるのかしら。

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まだ凪いでいる時間帯でしたが、昼ごろから南風の強風が入ることもあり、湿度はそこそこあって靄がかかっています。

道々、辰巳の高層マンション群をふと見ると、頂部から少し下あたり、たなびくように薄黒い雲がかかっているのに気づきました。陽が出て気温が上がり、加えて湿度も高かったせいなのでしょうか。気温の逆転層があのあたりにあって、靄が滞留したのでしょうね。

289003.jpg東雲運河で恒例のデッドフル。50.7km/h‥‥約27.4ktと、無風・逆潮の条件下では快調といってよいコンディション。スクラビスで清掃したおかげでしょう。

まだ太陽の高度も低いので、旧防波堤の森も水面も黒く沈んでいます。朝らしい水路風景と爽やかな空気、毎度のことながら、早起きはしてみるものじゃと一人うなずきつつ飛ばします。


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第一航路に出てみると、ご覧のとおり一面靄が立ち込め視程はよくありませんが、遠方の建造物が、朝日で赤味がかった白いヴェールに飲み込まれてゆくさま、幻想的でしばらく眺めていたくなる美しさ。

靄がかかっているくらいでしたから、風はほとんどないか微風といった程度でしたが、港口から低いうねりが絶えず入ってきており、水面が静穏というわけではありませんでした。すでに沖は、湾外からの南風による波が入ってきていたのでしょう。

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クルーズターミナル遠望、「もがみ」型護衛艦2隻がもやっているのが見えます。逆光と靄が独特のシルエットを強調し、かつてない形の新型艦であることが感じられて、気持ちも高ぶるものが。まだ8時前で、艦旗掲揚まで時間があります。じっくり拝見させていただくとしましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和4年11月13日撮影)

(『「もがみ」型護衛艦来航…2』につづく)

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タグ : 砂町運河東雲運河東京港護衛艦