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7月12日の運河風景…2

(『7月12日の運河風景…1』のつづき)

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253007.jpgさらにずいずいと“壁”さんに迫って。大きな窓がない分ツライチ感が強調されて、水際ギリギリから立ち上がっているのも、質量過剰な雰囲気が横溢してよいもの。ここに、ついこの間まで水路があったんですからねえ。

ふと見上げると、屋上をスーッと移動していく大型トラックが。当たり前ではありますが、建物の堅牢さと荷扱量の膨大さが想像できて、妙な感動がありました。

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左に視点を変えれば、はるか向こうに何ていうんでしょう、トラックがフロア間を上下するための、螺旋状の道路が。まあ、しみじみ巨大な建物で、肉薄(?)してみるものであります。手前の護岸は手を入れていないのか、雑草が生い茂っていました。

253009.jpg帰路は西岸に寄せて、プレハブみっちりを間近に観察しつつ南下。ここで待機を命じられたら、朝な夕なにマリーナの出船入船を眺められるわけか‥‥と、また不謹慎な妄想を。

建物自身は新しいので、さっぱりと小ぎれいですが、これからの季節はどうでしょう。建物の素材と周りの環境を考えると、夏は少々厳しそうですね。

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砂町運河に戻り西行に入ったところで、海上保安庁の複合艇に行逢しました。海保船艇の建造所である墨田川造船があるせいか、過去にも何度か出くわしています。

カメラを向けたせいもあるのでしょうが、乗り組みさんが全員でこちらをガン見(笑)してきて、眼光の鋭さに震え上がる不審船長(うそ)。いや、よほど怪しいフネに見えたのでしょうね!

(令和2年7月12日撮影)

(『ようやく会えた! 巡視船「みかづき」』につづく)

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タグ : 砂町北運河 砂町運河

7月12日の運河風景…1

253001.jpg諸々手塞がりだったのですが、あまり長期休航すると、昨年のようにフジツボさんの社交場を提供する羽目になりかねませんから、7月12日、近場の様子見もかねてお散歩してきました。

人のいない繋留艇のトランサムは、がーさんたちにとって格好の休憩所。掃除が大変だから、あんまり粗相をしちゃダメだよ‥‥。

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まず向かったのは、砂町北運河。運河北端部を埋め立てて建てられた巨大物流拠点、昨年末見たようにすでに竣工しているのでしょうが、完成後近づいたことがなかったので、間近で眺めてみたくなったのです。

おなじみプッシャーバージのガット船「第三十七共栄丸」の質量を右頬に感じながら、微速で運河の奥へと北上。

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枝運河の分流点より手前で、左手、かつて石川島造船化工機のあった更地に、小さなアパートくらいのプレハブ2階建てが、みっちりと敷地一杯に並んでいるのを発見。一瞬、異様の感に打たれて見入った後、ははあ、とピンときたわけです。

検索してみると、「五輪施設を新型コロナ患者の待機施設へ、どんな建築工事が必要?」(日経XTECH)がヒット。文中に「改修するのは、東京五輪・パラリンピックの警備に当たる警察官などの待機所だ。警視庁が江戸川区臨海町、江東区新砂、江東区潮見、大田区城南島の4カ所にプレハブ群を建設中」とありました。各地から五輪警備にはせ参じるお巡りさんのための宿舎を、コロナ患者が留め置かれる施設に転用したというわけですね。

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さて、正面に向き直ってみると、佐川グローバルロジスティクスの巨大物流センターが。改めて“壁”感がもの凄い‥‥。

以前と同じようなことをいって恐縮ですが、北~北西風をばっちり防いでくれそうで、秋、冬の艇の取り回しが楽になりそう。東京湾マリーナの繋留艇がうらやましいくらいです。

253004.jpg“壁”に近づく道々で、つい目を奪われてしまう、かつての船台。スロープも扉船もそのまま、プレハブがドックサイドまで詰まっているのが見えます。

造船所の跡地で、旧船台やマリーナの出船入船を望めるという、フネ好き垂涎の立地‥‥。何週間も留め置かれ、病に苦しむなら、せめて趣味が楽しめるココがいいな‥‥などと、不謹慎なことを妄想してしまいました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年7月12日撮影)

(『7月12日の運河風景…2』につづく)

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タグ : 砂町北運河 水辺の鳥たち

令和元年度川走り納め…1

245001.jpg去る12月31日大晦日は、令和初の川走り納めに出かけてきました。今回通ったほとんどの区間が、川でなく運河になってしまったあたり、タイトルに偽りありとお叱りがありそうですが、お陰様で静穏な好天に恵まれ、のびのびと楽しめたのは幸いでした。

冬の水路といえばやはり、可愛らしい水鳥たちの姿を愛でなければウソというもの。さっそく、おなじみ“パトカー”キンクロ君と、お仲間のホシハジロ君がお出迎え。

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砂町北運河を、南からズームでたぐって一枚。昨年7月28日に目にした、運河北端の埋立区域を横断して建造中だった巨大な建物、見たかぎりでは足場も取れて、完成かそれに近い状態になったようですね。

物流拠点といったところでしょうか、まあ、本当に巨大な壁そのものです。しかし考えてみると、この手前にあるマリーナや船溜にとっては、冬の北西風をしっかりと防いでくれる屏風ができたようなもの。これからは強風時も安心ですね!

所番地から検索してみたところ、「【佐川グローバルロジスティクス】EC事業者向けプラットフォームセンターを新設」がヒット。延床面積171,315平米を誇る、国内最大規模の物流センターだそうで、本年2月の竣工予定とありました。

清潔かつスマートな巨大物流拠点の出現を目の当たりにすると、ついこの間までここにあったクレーンが立ち並ぶ工場の喧騒と、鉄の匂いが濃く漂っていた運河風景は、遠い過去のものとなったことを改めて実感させます。

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そして毎度おなじみ、東雲運河でのエンジンの健康保持。ほぼ無風で全速25.97kt、昨年8月17日の塗装直後、28.67ktにはかないませんが、出港回数からいえばまずまずの結果です。

245004.jpgデッドフルを維持したまま、港内へ躍り出ました。水面の平らかさは、よくいわれる“油を流したような”という形容がしっくりくる状態で、プレーニングしていてもまったくピッチングなし。滑るような爽快極まりない水面の感触に、すっかり上機嫌です。

薄く靄があり、沿岸のビル街が霞むすなわち、静穏極まりないことの証し。嬉しい冬の贅であります。

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全速のまま気持ちよく港内を横断して、京浜運河北口へ。レインボーブリッジの西詰ループも、冬の低い陽射しに照らされて白く輝いています。

この日は一つ、ぜひ水上から眺めてみたいものがあって、まずは京浜運河を一路南下することに。大晦日とは思えない暖かさも手伝って、楽しい水路行になりそうです。
撮影地点のMapion地図

(元年12月31日撮影)

(『令和元年度川走り納め…2』につづく)

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タグ : 砂町北運河 東雲運河 東京港 水辺の鳥たち

7月28日の水路風景…1

237001.jpg‥‥というわけで7月28日、夜来の雨がやみ朝方から曇りとなったので、91日目にしてようやく休航状態を脱することができたのであります、はい(涙)。

艇のシートを外すなど準備をしていると、10時前後には雲も切れ、青空がのぞくまでになって、ほんの2時間あまりながら近場の徘徊を楽しんできました。

まず向かったのは、砂町北運河。北端部が埋め立てられたことは記憶に新しいですが、見てみたくなったのは、都内で唯一水門を通って運河に入ってくる本船、ガット船です。

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新砂3丁目、日立コンクリート(株)前の岸壁にもやう、プッシャーバージタイプのガット船「第三十八共栄丸」と押船「第三十七共栄丸」。船尾を見ると、船籍は木更津とありました。船底色を見せて、舷側を高々と上げたバージの姿、ずっしりとした量感が感じられてよいものです。

日立コンクリート、リンク先のトップを見ると、現在スカイツリーが立っている北十間川畔にあったのですね。過去ログ「北十間川西端部…3」に載せた写真を見たら、4枚目、おお、確かに「HITACHI」と書いてある! 川に縁がある企業なのですね。かつても舶載で建材を運んでいたのでしょうか。

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237004.jpg船首と全体像を。クジラを思わせる丸い肥えた船首、とても魅力的ですね。深くくぼんだアンカーレセスが、ユーモラスな中に業務船らしい緊張感を醸しているのも佳し。

プッシャーバージなので船橋がない分、船首側から眺めるとちょっとアンバランスな感じもしますが、船首の放つ香気が強烈で、それを補って余りあります。

ちなみに第三十七・三十八共栄丸の船社、共栄運輸(株)のサイトを拝見してみると、「海運課」に船隊の写真がズラリとあって、実に楽しいですね。房総の名産である山砂の需要が続くかぎり、この魅力的な船隊はまだまだ活躍できそうです。

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この日は一番奥までは進まなかったのですが、先ほどから圧倒的としかいいようのない光景が目に入っていて、いやもう、言葉がないとしか‥‥。

壁のようですね。
刻々と変わりゆく水路風景、そのさまをリアルタイムで目の当たりにできるのは、ある意味幸いなのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(元年7月28日撮影)

(『7月28日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 砂町北運河

砂町北運河の埋め立て区間を訪ねて

221001.jpg諸事手塞がりで、実に2ヶ月ぶりのお出かけとなってしまいました。艇のホコリと蜘蛛の巣をはらい、息もつまりそうな酷暑をついてまず向かったのはご近所、砂町北運河です。

入口付近東岸、中島運輸の曳船溜はやはり目を奪われるものが。中でも異形といえる一隻、「第105中島丸」を通り過ぎざま一枚。

砂町北運河を訪ねたのは、北端の区間が埋め立て工事にかかったことを、昨年より耳にしていたからです。最近訪ねた記事でいうと「27年度川走り納め…5」、「27年度川走り納め…6」の区間。

旧水上警察がまとめた水路誌、「東京都河川図」で砂町北運河の項を見てみると、北端部は「オイルフェンスから先、私有地」と記載があって、公設の運河でないことが匂わせてあったので、役目を終えれば埋め立てられることは、ある種納得ではありましたが‥‥。ともあれ、自艇で行動できる内水面が縮小してゆくのは寂しいもの。せめて末路を見届けようと、訪ねてきたというわけです。

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半ばを過ぎ、右手に東京湾マリーナのポンド、左手に旧石川島造船化工機の広大な跡地を眺めつつ、最奥部を望んだところ。かつては黒く水面が続いていた位置に、護岸とおぼしき白い一線が認められました。

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マリーナの繋留船列が途切れたあたりで一旦ニュートラル、新たに運河終端となった護岸の全貌を眺めたところ。

写真左手、かつての水路の間口分は護岸が東西に伸び、右手は従来の岸をなぞって、東に行くにつれ南(手前)へ降りてくる形で斜めになっています。

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少し背伸びして、護岸越しに旧最奥部を一枚。重機の並ぶ向こう、九重橋がどうやらそのまま架かっているようですね。

ああ、本当に埋め立てられてしまったんだなあと、今さらながら実感してしみじみ。中防水路、南前堀、そしてここ。東京の可航水路、短い間にずいぶん延長を減じてしまったものですが、水路が消えゆくその過程に立ち会えたことは、ある意味貴重な体験だったといえるかもしれません。

221005.jpg少しゴチャゴチャっとしていたこの辺りも、工事に伴ってかすっかり整理され、大型艇でも楽に転回できそうな、広大な水面が広がっていました。

整理されたおかげか、東岸に水門があることに気づかされたのは、収穫(?)といっていいかも。もっともよく見ると濃厚に蔦がからみ、径間もコンクリートで塞がれているようだったので、すでに廃止されて久しいのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(30年7月22日撮影)

(『7月22日の辰巳埠頭…1』につづく)

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タグ : 砂町北運河 曳船