9月25日の砂町北運河…2
(『9月25日の砂町北運河…1』のつづき)

●西側水路に入ってみると‥‥いるわ、いるわ。まるで各種鷺さんの見本市。遠目には、一定の間隔を置いて、いかにも鷺、という風の孤高な雰囲気(?)を感じたのですが、上の写真のように密集しているところもありました。
しかし、大型の鳥にもかかわらず、これだけの数が長くもない水路に集まっているということは、よほど餌となる魚類が豊富な水域なのでしょう。

●居心地よく静か水面を前に憩うていたところに、そろそろと最微速とはいえ、ときならぬ闖入者です。まあ鷺さんたちの怒ること、大きな体で翼を広げ、ギャアギャアと鳴いて飛びまわるのですから、首をすくめるような迫力があります。
鷺さんの怒りは、水面の静けさを乱して、ご馳走である魚を追いやってしまったこともあるのかも。珍しい"鷺の社交場"を見つけて嬉しく拝見しましたが、これは長居しない方がよさそうです。
ちなみに水深は、10時近くの時点で推算潮位A.P.+0.47mとして、なお1.9mあったのですから、まず木っ端ブネには十分な値といえます。

●船首をめぐらして東へ向き直ると、爆音がして船影が横切りました。先ほど解纜準備をしていた「セレブリティ・クルーズⅡ」が出港してゆくところ。プレジャーのマリーナと、本船級といってよい上背のある船の取り合わせはある種ミスマッチな感じがして、面白いですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日の東雲北運河』につづく)

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しかし、大型の鳥にもかかわらず、これだけの数が長くもない水路に集まっているということは、よほど餌となる魚類が豊富な水域なのでしょう。


鷺さんの怒りは、水面の静けさを乱して、ご馳走である魚を追いやってしまったこともあるのかも。珍しい"鷺の社交場"を見つけて嬉しく拝見しましたが、これは長居しない方がよさそうです。
ちなみに水深は、10時近くの時点で推算潮位A.P.+0.47mとして、なお1.9mあったのですから、まず木っ端ブネには十分な値といえます。

●船首をめぐらして東へ向き直ると、爆音がして船影が横切りました。先ほど解纜準備をしていた「セレブリティ・クルーズⅡ」が出港してゆくところ。プレジャーのマリーナと、本船級といってよい上背のある船の取り合わせはある種ミスマッチな感じがして、面白いですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日の東雲北運河』につづく)

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9月25日の砂町北運河…1

中島丸船隊の船溜で、変わり種「第105中島丸」と久しぶりに顔を合わせたり、コンクリートミキサー車のお尻が、岸壁上にずらりと並ぶさまに目を奪われたり(下写真)と、定番の風景を眺めながら奥へ進みます。


左手は石川島造船化工機跡地、五輪警備のお巡りさんの宿泊施設→コロナ患者隔離施設(こちら参照)‥‥が撤去された後は、がらんとしていますね。右手、東京湾マリーナでは、ひときわ大きな「セレブリティ・クルーズⅡ」が出港準備中でした。

●東京湾マリーナの対岸、石川島造船化工機跡地の護岸にはポンツン桟橋が設けられ、数隻のプレジャーがもやわれていました。
よく見ると、どの艇も傷んでいて、どうやら廃船をまとめたエリアのようです。中の一隻など、ご覧のとおり草が生えてしまっており、物悲しさを漂わせる一角でした。

●少し戻って、西側水路にふと目をやると‥‥、あらら、鷺がずいぶんたくさんいますね。
かつては大型のクレーンが水面上に突き出し(過去ログ『砂町北運河…3』参照)、鉄の匂い濃厚な運河風景が展開されていたここも、護岸の錆色がわずかによすがを残すのみ。鋼管矢板が打ち込まれいるところを見ると、いずれここもテラス化されるのでしょうか。鷺さんの社交場に惹かれて、こちらにもふらりと入ってみました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日の砂町北運河…2』につづく)

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7月12日の運河風景…2
(『7月12日の運河風景…1』のつづき)

●さらにずいずいと“壁”さんに迫って。大きな窓がない分ツライチ感が強調されて、水際ギリギリから立ち上がっているのも、質量過剰な雰囲気が横溢してよいもの。ここに、ついこの間まで水路があったんですからねえ。
ふと見上げると、屋上をスーッと移動していく大型トラックが。当たり前ではありますが、建物の堅牢さと荷扱量の膨大さが想像できて、妙な感動がありました。

●左に視点を変えれば、はるか向こうに何ていうんでしょう、トラックがフロア間を上下するための、螺旋状の道路が。まあ、しみじみ巨大な建物で、肉薄(?)してみるものであります。手前の護岸は手を入れていないのか、雑草が生い茂っていました。
●帰路は西岸に寄せて、プレハブみっちりを間近に観察しつつ南下。ここで待機を命じられたら、朝な夕なにマリーナの出船入船を眺められるわけか‥‥と、また不謹慎な妄想を。
建物自身は新しいので、さっぱりと小ぎれいですが、これからの季節はどうでしょう。建物の素材と周りの環境を考えると、夏は少々厳しそうですね。

●砂町運河に戻り西行に入ったところで、海上保安庁の複合艇に行逢しました。海保船艇の建造所である墨田川造船があるせいか、過去にも何度か出くわしています。
カメラを向けたせいもあるのでしょうが、乗り組みさんが全員でこちらをガン見(笑)してきて、眼光の鋭さに震え上がる不審船長(うそ)。いや、よほど怪しいフネに見えたのでしょうね!
(令和2年7月12日撮影)
(『ようやく会えた! 巡視船「みかづき」』につづく)

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ふと見上げると、屋上をスーッと移動していく大型トラックが。当たり前ではありますが、建物の堅牢さと荷扱量の膨大さが想像できて、妙な感動がありました。

●左に視点を変えれば、はるか向こうに何ていうんでしょう、トラックがフロア間を上下するための、螺旋状の道路が。まあ、しみじみ巨大な建物で、肉薄(?)してみるものであります。手前の護岸は手を入れていないのか、雑草が生い茂っていました。

建物自身は新しいので、さっぱりと小ぎれいですが、これからの季節はどうでしょう。建物の素材と周りの環境を考えると、夏は少々厳しそうですね。

●砂町運河に戻り西行に入ったところで、海上保安庁の複合艇に行逢しました。海保船艇の建造所である墨田川造船があるせいか、過去にも何度か出くわしています。
カメラを向けたせいもあるのでしょうが、乗り組みさんが全員でこちらをガン見(笑)してきて、眼光の鋭さに震え上がる不審船長(うそ)。いや、よほど怪しいフネに見えたのでしょうね!
(令和2年7月12日撮影)
(『ようやく会えた! 巡視船「みかづき」』につづく)

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7月12日の運河風景…1

人のいない繋留艇のトランサムは、がーさんたちにとって格好の休憩所。掃除が大変だから、あんまり粗相をしちゃダメだよ‥‥。

●まず向かったのは、砂町北運河。運河北端部を埋め立てて建てられた巨大物流拠点、昨年末見たようにすでに竣工しているのでしょうが、完成後近づいたことがなかったので、間近で眺めてみたくなったのです。
おなじみプッシャーバージのガット船「第三十七共栄丸」の質量を右頬に感じながら、微速で運河の奥へと北上。

●枝運河の分流点より手前で、左手、かつて石川島造船化工機のあった更地に、小さなアパートくらいのプレハブ2階建てが、みっちりと敷地一杯に並んでいるのを発見。一瞬、異様の感に打たれて見入った後、ははあ、とピンときたわけです。
検索してみると、「五輪施設を新型コロナ患者の待機施設へ、どんな建築工事が必要?」(日経XTECH)がヒット。文中に「改修するのは、東京五輪・パラリンピックの警備に当たる警察官などの待機所だ。警視庁が江戸川区臨海町、江東区新砂、江東区潮見、大田区城南島の4カ所にプレハブ群を建設中」とありました。各地から五輪警備にはせ参じるお巡りさんのための宿舎を、コロナ患者が留め置かれる施設に転用したというわけですね。

●さて、正面に向き直ってみると、佐川グローバルロジスティクスの巨大物流センターが。改めて“壁”感がもの凄い‥‥。
以前と同じようなことをいって恐縮ですが、北~北西風をばっちり防いでくれそうで、秋、冬の艇の取り回しが楽になりそう。東京湾マリーナの繋留艇がうらやましいくらいです。

造船所の跡地で、旧船台やマリーナの出船入船を望めるという、フネ好き垂涎の立地‥‥。何週間も留め置かれ、病に苦しむなら、せめて趣味が楽しめるココがいいな‥‥などと、不謹慎なことを妄想してしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年7月12日撮影)
(『7月12日の運河風景…2』につづく)

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令和元年度川走り納め…1

冬の水路といえばやはり、可愛らしい水鳥たちの姿を愛でなければウソというもの。さっそく、おなじみ“パトカー”キンクロ君と、お仲間のホシハジロ君がお出迎え。

●砂町北運河を、南からズームでたぐって一枚。昨年7月28日に目にした、運河北端の埋立区域を横断して建造中だった巨大な建物、見たかぎりでは足場も取れて、完成かそれに近い状態になったようですね。
物流拠点といったところでしょうか、まあ、本当に巨大な壁そのものです。しかし考えてみると、この手前にあるマリーナや船溜にとっては、冬の北西風をしっかりと防いでくれる屏風ができたようなもの。これからは強風時も安心ですね!
●所番地から検索してみたところ、「【佐川グローバルロジスティクス】EC事業者向けプラットフォームセンターを新設」がヒット。延床面積171,315平米を誇る、国内最大規模の物流センターだそうで、本年2月の竣工予定とありました。
清潔かつスマートな巨大物流拠点の出現を目の当たりにすると、ついこの間までここにあったクレーンが立ち並ぶ工場の喧騒と、鉄の匂いが濃く漂っていた運河風景は、遠い過去のものとなったことを改めて実感させます。

●そして毎度おなじみ、東雲運河でのエンジンの健康保持。ほぼ無風で全速25.97kt、昨年8月17日の塗装直後、28.67ktにはかないませんが、出港回数からいえばまずまずの結果です。

薄く靄があり、沿岸のビル街が霞むすなわち、静穏極まりないことの証し。嬉しい冬の贅であります。

●全速のまま気持ちよく港内を横断して、京浜運河北口へ。レインボーブリッジの西詰ループも、冬の低い陽射しに照らされて白く輝いています。
この日は一つ、ぜひ水上から眺めてみたいものがあって、まずは京浜運河を一路南下することに。大晦日とは思えない暖かさも手伝って、楽しい水路行になりそうです。
【撮影地点のMapion地図】
(元年12月31日撮影)
(『令和元年度川走り納め…2』につづく)

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