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帷子川ほんの少し…6

(『帷子川ほんの少し…5』のつづき)

275046.jpgここで左から合流してくる石崎川をのぞいて。一見した印象では、基礎護岸も高い位置にあるし、瀬ができていなければ流路幅の割に安心できそう。

背後を通過していった京急の電車が、石崎川の橋で再び姿を現わし、上り勾配をせわしなく駆け上がってゆきました。あの橋も低そうだなあ‥‥。


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そして、先ほどから視界に入っていたこのトラス橋! 往路は陽が陰っていていま一つだったので、帰りのスナップです。このあたりはGoogleマップで何度も見たはずなのに、どういうわけだか気づきませんでした。

まず側面形が四角い、あまり見ない形なのに惹かれたのはいうまでもありません。ええと、ダブルワーレントラス‥‥でいいのかな? この手の四角いトラスだと、大阪環状線の木津川橋梁が有名ですよね。いやまあ、ほんの短い距離なのに、次々と濃厚な見どころが連続する帷子川、あなどれません!

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珍しい橋との出会いに喜びながらも、第一印象は「何か、仮設の橋みたいだな」と。工兵が渡河時に架ける橋のような、そんな雰囲気を感じたのです。近づいて観察すると、鋼材の途中にボルト穴が開けられていて、何かから転用してきたような感じがします。もっとも仮設にしては、色褪せ錆が垂れて、ずいぶん年季が入っていますね。

路床は鉄板一枚のようだし、高欄も簡素で、工事か何かのために設けられた雰囲気濃厚。河川工事の現場でときどき目にする「ランドクロス」のような、既製桁の一種なのかしら? でも、トラスとなればなかなか堂々たるもので、眺めていてもそそられる外観です。

275049.jpg興味をそそられて、桁裏も眺めまわして観察。やはりこちらもボルト穴が開いていて、規格材臭がします。ここに架けられて、どのくらい経つのでしょうか。

Googleマップで確かめたところ、南岸にあるJR東日本横浜支社の建物の前から、鉄板の道は川を渡って線路沿いに伸び、東海道線と根岸線にはさまれた三角の地所に至っていました。何かの搬出入路であることは間違いなさそうです。

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仮設っぽいトラスに心奪われていたら、浮かれて気を抜くな、といわんばかりに低い古豪鈑桁が頭上を圧してきました。むう、築地橋に勝るとも劣らない低さ、しかもリベット組み。

この先は、JR各線に加え相模鉄道も隣接する、鉄道橋みっちり区間。これは当分、頭を上げられそうにありません(ちょっと喜んでる)。
撮影地点のMapion地図

(令和3年12月12日撮影)

(『帷子川ほんの少し…7』につづく)

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タグ : 帷子川石崎川橋の裏側