6月14日の目黒川…10

(『6月14日の目黒川…9』のつづき)

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ゆるい左カーブの向こうに、目指す目黒新橋が姿を現わしました。青空と緑の桜並木を映す鏡のような水面に、くっきりと倒立像をつくる肉厚なコンクリートアーチ、本当に久しぶりです!

154087.jpgさて、このあたりからますます、足下の水深を警戒せざるを得ません。見れば先ほどよりわずかに上がって、1.6m‥‥この日の芝浦の推算潮位では、7時の時点で1.54m、8時で1.13mと、急速に干いてゆく時間帯。

7時30分を過ぎた現時点では、1.3mほどでしょうか。遡上距離のタイムラグを加味するにせよ、A.P.0mまで下がれば、もはや可航水深とはいいがたい状態です。大干潮時に太鼓橋から上流へ入ることは、まずかなわないと見てよいでしょう。


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ともあれ、今なら水深もあるので、ぐっと近づいて楽しめそう。水面に映った目黒新橋(タイトル参照)を何枚か収めながら、ニュートラルと最微速を繰り返し、もう少し、もう少し、とじりじり接近。

神田川の聖橋と並び称したくなる、均整のとれたハンサムなその姿。アーチの下にのぞく、上流側の河道が一直線であることも手伝って、吸い込まれそうなくらい奥行きのある、独特な河川風景が味わえるのもまた佳し。
撮影地点のMapion地図

154089.jpg今にも急上昇しそうな水深におびえながらも、これなら橋の直下までいけるかな、と思っていた矢先、平らかだった水面が、一陣の微風で乱されて、倒立像がかき消されてしまいました。

何ともいくじのないことながら、この風が「呼ばれていない」知らせのような気がして、あっさりきびすを返してしまったのです。

好天と高潮位という、なかなかそろわないチャンスに恵まれたこの日、今考えると惜しいことをしたような気もするのですが、目黒新橋には会えたし、河底の現状も記録できたりと、大いに楽しめたうえ成果もあったので、よしとしましょう。

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帰路に上流側から眺めた、「五反田ふれあい水辺広場」の全景。こうして見ると堂々たるもので、もし船着場として使えれば、中型の水上バスクラスも接岸できそうな雰囲気。もっとも、水路幅から転回は難しそうなので、2~30人乗りの観光船ならいけそう、といったところでしょうか。

(26年6月14日撮影)

(『「橘丸」を眺めて…1』につづく)

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目黒川


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目黒川
所在地:東京都品川区大崎1~目黒区下目黒1
延長:4.2km(可航区間)
最小水深:A.P.-1.6m
最小桁下高:A.P.+4.1m
メモ:かつては、工業地帯の舟運路として、活況を呈した歴史を持つ都市河川。河口部で、高浜運河青印)および天王洲南運河赤印)に接続している。船着場としては、東海橋(青鋲印)があるが、市場橋下流にも一ヶ所、船着場(赤鋲印)の跡がある。
可航区間は、都道312号線・目黒通りを渡すコンクリートアーチ、目黒新橋下流までの約4kmで、それより上流は浚渫がされておらず、きわめて浅いので動力船の航行は難しい。
可航区間の状況は、下流の屈曲部内側に一部浅いところがあるほかは、特に危険なところはないが、両岸水面下には基礎護岸の張り出しがあるので、特に干潮時には、岸に近づかないよう注意したい。
沿岸は、桜の名所としても知られており、4月には花見船の運航があるなど、輻輳する場合がある。
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