水門先生と江東運河地帯…3
(『水門先生と江東運河地帯…2』のつづき)

●平久運河の最北端、汐浜運河との十字流を控えた「目印の橋」、タイドアーチの白妙橋をくぐります。ここは、港湾局の管轄する水域…つまり「運河」と名の付く水路に架かる橋としては、1、2を争う低さながら、なぜか桁下のA.P.高が書いていないという、ちょっと不思議な橋。まあ、ご覧のようになかなか美しい橋なので、そんな気の利かない性格(?)も、許してしまうのですが。
イヤ、そんなことより、江東名物・低い橋のすり抜けを、お二方に味わっていただけるときが、いよいよやってきたのでした!
【撮影地点のMapion地図】
●では参ります! 頭をぶつけないよう、気をつけてくださいね…。
「ウ~ン、低い」「低いですねえ、大丈夫かな」と、首をすくめながら、カメラを構えたり、橋の裏側を見上げたりと、思いのほか楽しまれている様子。
まずは一発目のすり抜け成功。ぐひひ、お二人ともこの調子なら、帰港時には確実に「水路菌」に侵されていること、間違いなしじゃのう…。
●平久水門を通過、平久川に進入。ここは小さな水門と、古い下路式の橋が相対する、土木ファンにとっては嬉しいことこの上ない、素敵な十字流です。
「平久水門って、何でわざわざ右側に小さい径間を作ったんですかね?」と佐藤氏。いやホントに、そんなに水路幅もないのに、不思議な構造ですよね。カタチとしては、それゆえに魅力的ではあるのですけれど。

●平久水門から先は、建設局指定するところの「江東内部河川」。その中でも「西側河川」と呼ばれるこの一帯は、低い橋の架かった狭い堀割が縦横に走る、可航水路の最濃厚区間!
ここを動力船で通らずして、東京の水路を語られたら、私はもう天を仰いで嘆き悲しみますわ…。イヤ、大げさでした。内部河川原理主義者か(笑)。
ゲストの思惑をよそに、一人で興奮する船頭は、針路をますます狭く、橋の低い水路へ。平久川と大横川(旧大島川)の変則十字流を右折、赤い人道橋・新田橋(A.P.+3.1m)をくぐり、さらに微速前進。
●ここでさらに右折、大横川南支川にも入ってみましょう。入口には、A.P.+2.8mの鋼桁橋、弁天橋があり、せっかく来たのですから、ここもすり抜けておかなきゃ損ですって。(何を損するんだ)
後席のF氏からさっそく、「こ、これ、低すぎないですかねえ?」と好反応…イヤ、ナイス突っ込み(笑)。そんなに激しく罵られる(?)と、何だかゾクゾクしてしまう…。マニアな快感が背筋を走るのを感じながら、スロットルは抜かりなく一杯にしぼり、すり抜け2発目に突入。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月9日撮影)
(『水門先生と江東運河地帯…4』につづく)

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●平久運河の最北端、汐浜運河との十字流を控えた「目印の橋」、タイドアーチの白妙橋をくぐります。ここは、港湾局の管轄する水域…つまり「運河」と名の付く水路に架かる橋としては、1、2を争う低さながら、なぜか桁下のA.P.高が書いていないという、ちょっと不思議な橋。まあ、ご覧のようになかなか美しい橋なので、そんな気の利かない性格(?)も、許してしまうのですが。
イヤ、そんなことより、江東名物・低い橋のすり抜けを、お二方に味わっていただけるときが、いよいよやってきたのでした!
【撮影地点のMapion地図】

「ウ~ン、低い」「低いですねえ、大丈夫かな」と、首をすくめながら、カメラを構えたり、橋の裏側を見上げたりと、思いのほか楽しまれている様子。
まずは一発目のすり抜け成功。ぐひひ、お二人ともこの調子なら、帰港時には確実に「水路菌」に侵されていること、間違いなしじゃのう…。

「平久水門って、何でわざわざ右側に小さい径間を作ったんですかね?」と佐藤氏。いやホントに、そんなに水路幅もないのに、不思議な構造ですよね。カタチとしては、それゆえに魅力的ではあるのですけれど。

●平久水門から先は、建設局指定するところの「江東内部河川」。その中でも「西側河川」と呼ばれるこの一帯は、低い橋の架かった狭い堀割が縦横に走る、可航水路の最濃厚区間!
ここを動力船で通らずして、東京の水路を語られたら、私はもう天を仰いで嘆き悲しみますわ…。イヤ、大げさでした。内部河川原理主義者か(笑)。
ゲストの思惑をよそに、一人で興奮する船頭は、針路をますます狭く、橋の低い水路へ。平久川と大横川(旧大島川)の変則十字流を右折、赤い人道橋・新田橋(A.P.+3.1m)をくぐり、さらに微速前進。

後席のF氏からさっそく、「こ、これ、低すぎないですかねえ?」と好反応…イヤ、ナイス突っ込み(笑)。そんなに激しく罵られる(?)と、何だかゾクゾクしてしまう…。マニアな快感が背筋を走るのを感じながら、スロットルは抜かりなく一杯にしぼり、すり抜け2発目に突入。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月9日撮影)
(『水門先生と江東運河地帯…4』につづく)

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曳船こそわが家?
(『お花見水路散歩…6』のつづき)
●平久川を下り、平久水門に近づくと、一隻の艇が水門をくぐって、こちらへ入ってきました。近づいてみると、マストをたたんだモーターヨットです。大横川に、お花見に来たのですね。
マストを折りたたんでいるとはいえ、高さはかなりあります。A.P.+3.3mの石島橋があるので、もしかしたら通過は難しいかも。お気をつけて…。
●水門の向こう、汐浜運河との十字流に出ると、さらに一隻、白妙橋をくぐらんとするボートと行き合いました。
この付近では、最も低い白妙橋でも、我が艇は余裕でくぐれますが、残念ながら行き合い艇は、惜しくもマストが、桁下高よりわずかに高いようです。お気の毒にも、反転して引き返してゆきました。
●平久運河を左折、汐見運河に入り、岸に憩う業務船の群れや、クレーン付きの倉庫を眺めつつ、東へ。
このあたり、趣味的にそそる風景が少なくありません。
【撮影地点のMapion地図】
●さて、お題の一件ですが。
先月末、「しんめい丸の上に…」でご紹介した、曙北運河の曳船・しんめい丸のキャブ上でウロウロするワン君。迷い込んだのか、はたまた本当に「曳船犬」として、船で飼われているか、今ひとつ判じかねるものがあったのですが…。
今回もいました。これでホンモノの「曳船犬」であることが、ほぼ確定。
●しかも、右の写真を撮った直後、なんとワン君は、キャブ背面の半開きになった窓から、スルリと中に入ったではありませんか!
まさにしんめい丸は、ワン君にとってわが家なのですね。今や珍しい存在の「曳船犬」、元気で船上をウロついて、運河を通るフネブネを和ませてほしいものです。
(21年4月5日撮影)
(『浦安の水門桜』につづく)

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マストを折りたたんでいるとはいえ、高さはかなりあります。A.P.+3.3mの石島橋があるので、もしかしたら通過は難しいかも。お気をつけて…。

この付近では、最も低い白妙橋でも、我が艇は余裕でくぐれますが、残念ながら行き合い艇は、惜しくもマストが、桁下高よりわずかに高いようです。お気の毒にも、反転して引き返してゆきました。

このあたり、趣味的にそそる風景が少なくありません。
【撮影地点のMapion地図】

先月末、「しんめい丸の上に…」でご紹介した、曙北運河の曳船・しんめい丸のキャブ上でウロウロするワン君。迷い込んだのか、はたまた本当に「曳船犬」として、船で飼われているか、今ひとつ判じかねるものがあったのですが…。
今回もいました。これでホンモノの「曳船犬」であることが、ほぼ確定。

まさにしんめい丸は、ワン君にとってわが家なのですね。今や珍しい存在の「曳船犬」、元気で船上をウロついて、運河を通るフネブネを和ませてほしいものです。
(21年4月5日撮影)
(『浦安の水門桜』につづく)

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