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川崎の枝運河めぐり…5

(『川崎の枝運河めぐり…4』のつづき)

228031.jpg新大扇橋をくぐって、浅野運河に入りました。北岸に目をやれば、サイロにダクトにコンベアと、鉄の匂いでむせ返らんばかりのプラント風景。

見たところずいぶん年季が入っていますが、「沿革」(株式会社デイ・シイ)によると、旧浅野セメント川崎工場として、大正6年に創業したのだそう。京浜工業地帯の中でも、草分け的存在といってよさそうですね。どこか風格を感じさせるのもむべなるかな。

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で、新大扇橋が稼働状態であるからには、船の出入りがあって然るべきなのですが、先ほどから視界に入っていたのは、背の低い独航艀タイプの2隻。う~ん、これで跳開する必要はあるのかな? 潮時を選べば閉じたままでも、クリアランス的に十分いけそうな気もしますが、どうでしょうか。

近づいてみたら、手前の一隻、芝浦海運の「ちち丸一号」じゃないですか! ここに製品を受け取りに来ていたのですね。都内の運河でも何度か出会い、その船名が強烈過ぎて忘れられなかった一隻。船頭の脳内では、声に出して読みたい船名ぶっちぎりの一位です!

228033.jpgとまあ、ナニを興奮しているのかお恥ずかしい限りですが、22年11月に最初に出会ったときは、船体色がグリーンでしたよね。今年の9月にも見かけていて、その時点ではすでにグレーでした。

それにしても、プラント同様ずいぶん貫録が出たというか、少々痛々しいような‥‥。寄る年波もありましょうが、可愛がってやっていただきたいものです。

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その後ろにもやうもう一隻は「新芝浦丸」。この船も3年前、「いずも」来航の際に会ったことがあります。顔見知りのフネブネに2隻も、初探訪の運河で出会えたなんて。曇天を押して出かけてみるものだと、嬉しくなりました。

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浅野運河をさらに奥へ。この向こうにも魅力的な物件があることは、Googleマップで確認済みでした。しかし、同時に不安要素も発見されてしまったのです。

毎度のことながら、航路の事前調査がインターネッツで手軽にできるなんて、よい時代になったものじゃと感涙にむせぶ(うそ)おっさんでしたが、実際に行ってみるまで、本当のところはわかりません。あきらめずに、そろそろと前進してみましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『川崎の枝運河めぐり…6』につづく)

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タグ : 浅野運河 独航艀

10月14日のフネブネ…2

(『10月14日のフネブネ…1』のつづき)

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226032.jpg「第一光伸丸」は、こちらに右舷を見せながらゆっくりと回頭、南下して離れてゆきました。豊洲大橋やビル群をバックに、ちょっと格好良いところを一枚。

「コスタ・ネオロマンチカ」に戻ると、大型船となれば、例によって気になってしまうのは装載艇群。アラートオレンジも鮮やかな、まん丸く肥えた救命艇にまず目を引かれました。

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船尾方向に目を移してみると、こちらは救命艇というより、テンダーですね。寄港先で沖掛かりした際、上陸客を乗せて往復するあれでしょう。

二軸船で幅を広く取り、長いスケグを突き出した船底形状が印象的です。舵の羽板が、ひしゃげているように見えるのは気のせいか‥‥。

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226035.jpgとにかく舷側の広大さと、舷窓の数にはただただ圧倒されるばかり。こうして切り取ってみると、何か現実感のないSFチックなナニカに見えて、吸い込まれそうな気分に。

船尾はまろやかで量感があり、密閉式の展望デッキとあいまってなかなか魅力的です。煙突が三角形配置というのも珍しいですね。

(30年10月14日撮影)

(『10月14日のフネブネ…3』につづく)

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タグ : 春海運河 東京港 独航艀

10月14日のフネブネ…1

(『10月14日の川景色…5』のつづき)

226026.jpg以下、10月14日に見かけた船影アラカルトとまいりましょう。何分雨もぱらつく曇天だったので、写真がサエないことおびただしかったのですが、それでも楽しい出会いがありました。

東雲運河を走っていたら、はるか前方に東電堀発の水陸両用バス「スカイダック」が。港内に出てから追いつき、お客さんと手を振りあって別れました。

226027.jpg晴海埠頭には珍客が2隻おり、嬉しく拝見。まずは大型客船「コスタ・ネオロマンチカ」(57,150総t)から。

50,000t超となれば、さすがに見上げるような大きさですね。船籍港はイタリアのジェノヴァで、昨年より日本発着の近海ツアーに就航しているそう(JTBコスタ・ネオロマンチカ』参照)。


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晴海埠頭での恒例、真正面からのいいお顔を一枚。カメラを構えたところ、ちょうど本船だけに陽が射すという僥倖に恵まれました。ありがたや。

あっ、船首のムアリングホールから細いロープが垂れていて、先端に赤い旗がゆわえてありますね。何のサインだろう?

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影になっていたので一瞬気づくのが遅れましたが、小さなボートが水線に張り付いて、二人の乗り組みさんが何やらゴシゴシと作業中でした。赤い旗はこのためだったのですね。お掃除でしょうか。

本船の端舟でしょうか、小さな船外機をつけた、ハンドレール一つないやたらと扁平なカタマランで、これも珍しく拝見。舟というよりラフトに近い印象です。

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舷側には独航艀が横付けしており、作業が終わったのか、爆音を高めて離れるところでした。船名は「第一光伸丸」、油船かな?
撮影地点のMapion地図

(30年10月14日撮影)

(『10月14日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 春海運河 東京港 独航艀

2月3日の川景色…4

(『2月3日の川景色…3』のつづき)

217016.jpg資材を満載した台船や、ぽつりと寂しげな風情の樋門を横目で見ながら遡上していると、間なしに上平井水門を遠望するところまで来ました。

おや、工事中の第三径間、昨年8月13日に見たときは堰柱の工事中だったのに、巻上機室の桁が架かったようですね! これは記録しておかねばと近づいてみると‥‥。

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第二径間を抜けて、独航艀が下ってきました! さすが土曜日、次々とたたみかけてくる業務船たちとの出会いに、テンションも高まろうというものです。

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2月10日にも掲載したシーンで恐縮ですが、嬉しかったのでもう一度。中川水門(工事中で通航止め)、上平井水門、かつしかハープ橋、そして独航艀と、大好きなモノが一枚に納まった、タマラン「全部乗せ」状態! この土木構造物集中点で、現代舟運風景の代表たる川タンカーを眺められた幸せ。

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しつこいようですが、接近したところでもう一枚。「第十二栄造丸」、中川水門とのツーショット。船首波を白く盛り上げ、下りゆく悠揚迫らぬその姿。折に触れて目にしているこの種の船ですが、間近で拝むとさらに魅力的。どうか道中お気をつけて。

217020.jpgおっと、上平井水門の桁が気になっていたのでした。昨年夏とくらべてみると、堰柱も補強・改築されたようで、既存のものより天端が低くなっています。

これから巻上機室の機械設備や上屋が造られ、その後に扉体周りと進んでゆくのでしょうか。最初に更新されたこの径間が、新しい上平井水門のスタイルを決めるわけで、竣工が楽しみですね。
撮影地点のMapion地図

(30年2月3日撮影)

(『2月3日の川景色…5』につづく)

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タグ : 中川 中川水門 上平井水門 独航艀

2月3日の川景色…1

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1月21日につづきお手伝いということで、近場回りをしてきました。晴天だったものの、ちょっと靄がかかってシャープさには欠けましたが、寒さは前回より少し和らぎ、穏やかな川走り日和ではありました。

まずは中川へとのことで、荒川に出て河口を横断。ちょうど中川の河口から独航艀が出てきて、クランク状に舵を切り浅瀬を避けてから、荒川の河道中央で舵を戻し、まっすぐ下ってきました。「第八富士宮丸」、僚船には何度か出会っていますよね。

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217003.jpgほぼ正横に見たところでもう一枚。肥えた船型らしい、船尾波のまろやかな盛り上がりが快く、そびえる煙突をバックに格好良いところを。

中川へ舵を切ると、背割堤の先端近くに建設中の船着場、「臨海リバーステーション」にクレーンの姿が。昨年10月9日、「荒川河口のフネブネ」でも紹介しましたが、まだ工事は続くようですね。

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中川河口で、魚探の感が跳ね上がるスリルを味わって、久しぶりの最下流部へ。背割堤上にさあっと伸びゆく中央環状線の高架、ゆるく屈曲する見通しの良い川面と、胸のすくような風景を楽しみつつ遡上。

背割堤の上では、法面の改良工事でしょうか、ところどころで建機の姿とともに、真新しいコンクリートの肌が見られました。

217005.jpg分厚くがっしりとした印象の、都営新宿線橋梁まで上ってきたのですが‥‥あれ? いつもならスッ飛んでくるはずの、江戸川競艇場の警戒艇が姿を現わしませんね。

まあ、接近すれば何らかのリアクションはあるであろうと、戻したスロットルを倒してふたたび前進。指示に従って全速でコースを抜ける、あの緊張感を思い出しながら進入。
撮影地点のMapion地図

(30年2月3日撮影)

(『2月3日の川景色…2』につづく)

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タグ : 荒川 中川 独航艀