牛島閘門ふたたび…2

(『牛島閘門ふたたび…1』のつづき)

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175077.jpg前扉室の扉体に掲げられていた、エッチング風の銘板をアップで。材質は米桧、扉高2.24m。国内では数少ない、可動状態の木製閘門であることを証明する銘板ということで、思わず拝む(脳内で)。

前回同様、樋門は閉鎖されて水は抜かれており、上流側も底が透けて見える状態です。おかげで、竣工当時のままと思われる側壁が露出して、観察には好都合でした。通航船が擦っていった跡とおぼしき傷が、壁面にいくつも見られますね。

175078.jpg鼬川に続く、樋管の壁面にうっすら残った湛水線からして、正常な水位で+0.3m程度でしょうか。となると、動力船の通航は難しそうな感じですね。以前、富山市内の松川で楽しんだ、棹舟(過去ログ『松川を棹舟でゆく…1』参照)程度の小舟艇なら通れそうです。

以前行われたという、鼬川から牛島閘門を経て富岩運河に入る運航実験(過去ログ『牛島閘門…2』参照)では、10人乗りの艇が使われたとのことでしたが、動力はついていたのでしょうか。

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前回訪ねたときに写しておくのを忘れていた、牛島閘門の説明版。閘門の説明では定番の通航の手順から、改修時の写真や神通川の変遷まで、なかなかの情報量です。右のスイッチを押すと、音声でも説明してくれるんだ‥‥やってみればよかった。

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最後にもう一枚、定番の角度から。せっかく材質にこだわって復元し、立派な動力まで備えながら、動かす用事がほとんどないというのは、やはり閘門ファンとしては残念でなりません。

しかも、目の前の富岩運河では定期船が就航して久しく、結構な賑わいを見せているだけに、なおさら惜しいというか、もったいない気がします。富山城址の乗り場から、都市河川の雰囲気濃厚な松川・鼬川を下り、牛島閘門を経て東岩瀬まで直通、という便ができたら‥‥などと、妄想がぐるんぐるんしてしまう船頭でありました。

(27年6月20日撮影)

(『鼬川取水堰と樋門』につづく)

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タグ : 牛島閘門 閘門

牛島閘門ふたたび…1

(『富岩運河で遊ぶ…11』のつづき)

175071.jpg「ふがん」から降りると、ちょうどお昼どき。先のスタバと同様、前回訪ねたときにはなかったレストラン、「ラ・シャンス」で環水公園を眺めながらの昼食も乙なものだろうと入ってみると、大入り満員で空席待ちができる盛況です。

「ラ・シャンス」は、牛島閘門のすぐ隣にあるという、閘門好きにとってはおあつらえ向きの立地でもあります。席が空くのを待つ間、牛島閘門との再会を楽しむことにしました。

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まずは船溜側から、後扉室を眺めて。両岸に階段が設けられているのが、閘程(水位差)を視覚で感じることができるのと、上部構造がなく埋もれがちなマイタゲートに適度なディテールを与えて、魅力的な角度になっていますね。ちなみに説明版によれば、閘程は0.65mとのこと。

175073.jpg後扉室のゲート周りを上流側から。閘室内の水は抜かれて、船溜と同じになっていました。おかげで扉体のディテールがよく観察できます。水に接する部分を減らし、扉体の腐朽を防ぐという意味も、あるのかもしれません。

当然ではありますが、前回訪ねたときより、少々くたびれた感じはしたものの、まめに手入れはされているように見受けられました。何分木製扉体とて、維持管理のご苦労は並大抵ではないでしょう。

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前扉室のゲートを閘室側から。太いフレームを貫通する、ボルトやその当て金に目を引かれます。対角線上に渡されたターンバックル付きの筋交は、扉体の垂れ下がりによる変形を防ぐためのものでしょう。いずれも木製扉体独特の構造で、興味深いものです。

左右の扉体の水線近くに見える、注水用のスライドゲート(スルースバルブ)は半開きのようですね。しかし上流側の水位が低いので、水の流入はほとんどないようです。嬉しかったのは、水面を透かして階壁(閾に当たる段差)が見えたこと。閘室の水中には、小魚がたくさん泳いでいるのも見られました。

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前回同様の角度から一枚。こじんまりとまとまった、小型マイタゲート閘門の魅力が凝縮された角度、佳き哉、よきかな。

前後ともに俯瞰できる場所があり、また近寄って眺めまわすこともできるのが、牛島閘門の良いところ。過去ログ「牛島閘門…1」と、くらべてみてください。
撮影地点のMapion地図

(27年6月20日撮影)

(『牛島閘門ふたたび…2』につづく)

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タグ : 富岩運河 牛島閘門 閘門

北十間川樋門の閘門化は成るのか?

例によって、大事なことに気づくのがあまりに遅過ぎて汗顔の至りでありまするが、船頭的にはこの上ない慶事になりうるということもあり、まあ自分向けの記録ということで。

6月下旬に、スカイツリー周辺の北十間川が、どのくらい変貌を遂げているか陸路見物に行ったのですが、その後、この計画について何かウェブ上にアップされていないかしらと検索してみると、それらしきものを発見。

北十間川水辺活用構想」(墨田区公式ウェブサイト

PDFへのリンクがいくつか並んでいたので、一つづつ読んでゆくと…うをおおお!コレハ!
機能導入方針」に、北十間川樋門を閘門に改造する計画図が出ている! 
しかも、しかもマイタゲートだ!

扉体から降り注ぐ滴に悩まされないマイタゲートは、閘門バカのあこがれ! いや、別にローラーゲートが嫌いというわけじゃないんですが、それはともかく(取り乱している)、もし、これが実現すれば、何十年ぶりかに都内に、マイタゲート閘門が出現することになる!


あの、うだつの上がらなかった(ごめんね)北十間川樋門が、


こんなステキなマイタゲートに!


マイタゲートに!!


マイタゲートに!!!

6月に工事の様子を見に行った際も、写真のような浮き橋が設けられていたのを目にして、「やはり、艇では入れないんだろうなあ…」と凹んでいた矢先、この計画を知ったものですから、有頂天になったのも無理はありますまい。

しかし、頭を冷やして考えてみると、テラスの整備状況や水路の狭さから、「来るもの拒まず」的な従来通りの自由通航は、もしかしたら望めないかも、との不安が頭をもたげるようになりました。通航は要予約か、または登録された業務船オンリー…。まだ緒についてもいない閘門に、あらぬ不安を覚えるのも病的ではありますが。

まあ、このPDFのプロパティをのぞいてみると、最終更新が2007年10月になっていたので、気づくのが遅きに失したどころか、計画そのものがしぼんでいる可能性も無きにしもあらず。それでも閘門バカとしては、期待に胸をふくらませざるをえません。

もし実現したら、万難を排して通ってみたい! 
取らぬ狸の皮算用(ちょっと意味が違うかも)に、力みかえる今日このごろの船頭であります。


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