すみだリバーウォークを歩いて…4
(『すみだリバーウォークを歩いて…3』のつづき)
●ふと上流側を見ると、梁のガーダー側面に「隅田川橋梁 2/3 SINCE 1930」という表記が。うかつなことに今まで気づきませんでしたが、すべての梁に書かれているようです。
5月に旧源森川を見にいった際、高架の鈑桁に同様の表記がありましたよね。東京ミズマチのそれと書体も一緒です。

●どうも橋の方に意識が集中してしまい、眺望に目がいかないのが何とも。半ば過ぎまで歩いたところで、少し川面を楽しもうと、手すりにもたれてしばし休憩することに。
水上バスはいませんでしたが、いいタイミングでPWCのフリートが飛ばしてきて、白い航跡が逆光に反射しなかなか爽快な眺め。河港といってよい場所だけに、おフネ見には格好のスポットですよね。

●川面を眺めていたら、シャーシャーと水を流すような音が耳に入ってきて、ハッ、と音の方へ顔を向けたところ‥‥おお!
源森川水門が点検運転中だ!

●シャーシャーという噴出音は、扉体洗浄装置から水を噴き出している音なのでした。係員さんが出てきて、管理橋の上で開扉の様子を見守っていますね。ああ、平日ならではの醍醐味! いいものが見られてテンションも急上昇、人目もはばからずニヤけてしまいますわ!
●すみだリバーウォークの東端部は、水門のすぐ近くを通っているとあって、裏側からも運転の様子を堪能できました。ありがたやありがたや。
水煙をたなびかせつつ上昇する扉体、ダイナミックな「動く水門」の光景を間近にできたのも、この道ができたおかげ。ありがとう、すみだリバーウォーク!
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月18日撮影)
(『すみだリバーウォークを歩いて…5』につづく)

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5月に旧源森川を見にいった際、高架の鈑桁に同様の表記がありましたよね。東京ミズマチのそれと書体も一緒です。

●どうも橋の方に意識が集中してしまい、眺望に目がいかないのが何とも。半ば過ぎまで歩いたところで、少し川面を楽しもうと、手すりにもたれてしばし休憩することに。
水上バスはいませんでしたが、いいタイミングでPWCのフリートが飛ばしてきて、白い航跡が逆光に反射しなかなか爽快な眺め。河港といってよい場所だけに、おフネ見には格好のスポットですよね。

●川面を眺めていたら、シャーシャーと水を流すような音が耳に入ってきて、ハッ、と音の方へ顔を向けたところ‥‥おお!
源森川水門が点検運転中だ!

●シャーシャーという噴出音は、扉体洗浄装置から水を噴き出している音なのでした。係員さんが出てきて、管理橋の上で開扉の様子を見守っていますね。ああ、平日ならではの醍醐味! いいものが見られてテンションも急上昇、人目もはばからずニヤけてしまいますわ!

水煙をたなびかせつつ上昇する扉体、ダイナミックな「動く水門」の光景を間近にできたのも、この道ができたおかげ。ありがとう、すみだリバーウォーク!
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年6月18日撮影)
(『すみだリバーウォークを歩いて…5』につづく)

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タグ : すみだリバーウォーク源森川水門隅田川
整備成った旧源森川…1
(『供用された常磐橋』のつづき)
●隅田川を浅草まで遡上してみたところ、テラス護岸工事で長らく通航止めだった旧源森川、進入禁止の横断幕が取り去られていました。ついに開放されたようですね! 常磐橋につづいての供用開始に出会え、相好も崩れるというもの。
まだ工事半ばだった平成31年4月に、今考えてみるとたまたま開いていたときに出くわして入って以来ですから、嬉しくなりました。

●水門越しに見る、蔦の絡んだ枕橋もお久しゅうござんす。ここから眺めると一見、前回からさほどの変化はないように思えますが‥‥。
入ってから左側へ目をやると、護岸に自然石風の化粧板が貼られ、橋上からの景観に配慮した感じが。この様子だと、奥の区間もきれいに整備されていることだろうと、続けて微速前進。

●枕橋をくぐると‥‥おお。左側、北岸は先ほど同様に化粧板が貼られ、右側の南岸も無装飾ながら、新たに護岸が築かれこざっぱり。かつての放置感濃厚な、昔の雰囲気を残した船溜の袋小路だった時期(『「源森川」で吸われる…1』参照)を知る者からすれば、変化の大きさに目をみはるばかりです。

●背後の高架線も橋脚、鋼桁を含めてすっかり改修されて、竣工年を感じさせない美しさに。高架下にはお店が並び、テラスも高欄の塗色や植栽、ガス灯風の街灯までバランスよく配され、瀟洒で落ち着いた雰囲気の散策路に変身していました。
ご存じのように、源森川北岸のこの区間は東京ミズマチとして、先般開通した人道橋、すみだリバーウォークと併せて再開発されたエリア。スカイツリー周辺の北十間川に続いて、墨田区が力を入れる河畔開発の本気度が伝わってくるような景観であります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年5月15日撮影)
(『整備成った旧源森川…2』につづく)

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まだ工事半ばだった平成31年4月に、今考えてみるとたまたま開いていたときに出くわして入って以来ですから、嬉しくなりました。


入ってから左側へ目をやると、護岸に自然石風の化粧板が貼られ、橋上からの景観に配慮した感じが。この様子だと、奥の区間もきれいに整備されていることだろうと、続けて微速前進。

●枕橋をくぐると‥‥おお。左側、北岸は先ほど同様に化粧板が貼られ、右側の南岸も無装飾ながら、新たに護岸が築かれこざっぱり。かつての放置感濃厚な、昔の雰囲気を残した船溜の袋小路だった時期(『「源森川」で吸われる…1』参照)を知る者からすれば、変化の大きさに目をみはるばかりです。

●背後の高架線も橋脚、鋼桁を含めてすっかり改修されて、竣工年を感じさせない美しさに。高架下にはお店が並び、テラスも高欄の塗色や植栽、ガス灯風の街灯までバランスよく配され、瀟洒で落ち着いた雰囲気の散策路に変身していました。
ご存じのように、源森川北岸のこの区間は東京ミズマチとして、先般開通した人道橋、すみだリバーウォークと併せて再開発されたエリア。スカイツリー周辺の北十間川に続いて、墨田区が力を入れる河畔開発の本気度が伝わってくるような景観であります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年5月15日撮影)
(『整備成った旧源森川…2』につづく)

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旧源森川周辺を歩く…4
(『旧源森川周辺を歩く…3』のつづき)
●枕橋の手前まで来たところで、雨が降り出しました。面倒がって傘を持ってこなかったのがたたり、雨宿りできるところまで駆け出すはめに。
せっかく訪ねたのに、雨脚は急速に強まってき、カメラを取り出すのもはばかられるほど。枕橋は特にゆっくり見ておきたかったのですが、信号待ちの間、橋詰にある木の下で雨をしのぎながら、特徴ある親柱を一枚撮っただけに留まりました。残念‥‥。
小走りに横断歩道を渡って、濡れながらこのまま去るのは惜しいと、源森川水門も一枚。手前に見える橋台の高欄も素敵ですね。

●水門左手の小径からテラスに出て、首都高向島線の高架下に走り込んで、一息つきました。水路上だけでなく陸上でも、首都高の高架に救われるとは。まったくありがたやであります。
おりしも東武線の電車が上下2本、いい音を立てて鉄橋を渡るところでした。しばらく雨宿りしなければなりませんが、ここなら退屈せずにすみそうです。

●水際に降りて、源森川水門を柵越しに眺めていたら、数羽のサギさんがそろりそろり、といった感じで歩いているのを発見。
水門のすぐそばとはいえ、サギの足が立つくらいですから、護岸沿いは浅いのですね。それとも基礎護岸みたいな段がついているのかしら。

●ベンチに腰かけて顔を拭いていたら、間近でボーボーと鋭い汽笛の音が。びっくりして顔を上げると、観光汽船「ホタルナ」が船首をこちらに向けていました。背後に見える離桟直後の下航便を避けて、転舵急減速したようです。
この一帯は観光汽船の浅草や、水辺ラインの吾妻橋など、船着場が隣接する河港といってもよいところ。雨宿りのひとときは、絶好のフネ見物の時間になりそうです。
【撮影地点のMapion地図】
(元年6月30日撮影)
(『隅田川畔のテラスにて…1』につづく)

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せっかく訪ねたのに、雨脚は急速に強まってき、カメラを取り出すのもはばかられるほど。枕橋は特にゆっくり見ておきたかったのですが、信号待ちの間、橋詰にある木の下で雨をしのぎながら、特徴ある親柱を一枚撮っただけに留まりました。残念‥‥。
小走りに横断歩道を渡って、濡れながらこのまま去るのは惜しいと、源森川水門も一枚。手前に見える橋台の高欄も素敵ですね。


おりしも東武線の電車が上下2本、いい音を立てて鉄橋を渡るところでした。しばらく雨宿りしなければなりませんが、ここなら退屈せずにすみそうです。

●水際に降りて、源森川水門を柵越しに眺めていたら、数羽のサギさんがそろりそろり、といった感じで歩いているのを発見。
水門のすぐそばとはいえ、サギの足が立つくらいですから、護岸沿いは浅いのですね。それとも基礎護岸みたいな段がついているのかしら。

●ベンチに腰かけて顔を拭いていたら、間近でボーボーと鋭い汽笛の音が。びっくりして顔を上げると、観光汽船「ホタルナ」が船首をこちらに向けていました。背後に見える離桟直後の下航便を避けて、転舵急減速したようです。
この一帯は観光汽船の浅草や、水辺ラインの吾妻橋など、船着場が隣接する河港といってもよいところ。雨宿りのひとときは、絶好のフネ見物の時間になりそうです。
【撮影地点のMapion地図】
(元年6月30日撮影)
(『隅田川畔のテラスにて…1』につづく)

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旧源森川周辺を歩く…3
(『旧源森川周辺を歩く…2』のつづき)

●用を済ませ昼食をとった後、今度は西へ向かって源森橋へきました。道路幅もあって視界が開け、行きかう列車を眺めるのも楽しいところです。
渡って北詰の西側には、右写真のような護岸工事の説明版が。先日艇から見たとおり、北岸がおおむね完了したので、今度は反対側、南岸にとりかかるということですね。
●道路を渡って西側、南詰の植え込みには、源森橋の由来を記した石碑がありました。角を取った丸い姿は、どこか可愛らしい感じがしますね。
近づいて、はめ込まれた文面をふんふんと読み下していると‥‥あ、ワープロ誤植(死語)もとい、変換ミスを見つけてしまった‥‥。「源森側」→「源森川」ですね。自分も経験があるので、人さまのことを笑えません。
しかし、枕橋の旧称が源森橋だったことについてはわかるものの、肝心の源森橋が、かつて何と呼ばれていたかについては触れられていないあたり、失礼ですが首をかしげるものが。文の題名や設置者の表記がないのも、違和感を覚えました。

●源森橋上から西側を見たところ。南岸も草がすっかり刈られ、手前の一部はコンクリートがはがされて鋼矢板が露出しており、工事の準備が進みつつあることを感じさせました。
ここで「おお!」と思ったのが、画面奥の源森川水門近く。ズームでたぐり寄せてみると‥‥。

●枕橋の東側に、クレーン船や台船がぎっしり詰まって、河道全幅を塞いでいるのがわかりました。左手では新たに打ち込まれた鋼矢板も見え、工事はすでに西側から始まっていたのです。
いや、4月28日は間一髪とまでいかないまでも、実に絶妙なタイミングで入れたのだということがわかり、幸運に感謝したものです。この日のように入口近くで塞がれていたら、のぞいただけであきらめたでしょうから。
手前にもやうブルーの豆曳船、「お久しぶりです『源森川』…3」で見たものによく似ているけれど、違う船ですね。船名は「六号千羽丸」でした。
【撮影地点のMapion地図】
(元年6月30日撮影)
(『旧源森川周辺を歩く…4』につづく)

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渡って北詰の西側には、右写真のような護岸工事の説明版が。先日艇から見たとおり、北岸がおおむね完了したので、今度は反対側、南岸にとりかかるということですね。

近づいて、はめ込まれた文面をふんふんと読み下していると‥‥あ、ワープロ誤植(死語)もとい、変換ミスを見つけてしまった‥‥。「源森側」→「源森川」ですね。自分も経験があるので、人さまのことを笑えません。
しかし、枕橋の旧称が源森橋だったことについてはわかるものの、肝心の源森橋が、かつて何と呼ばれていたかについては触れられていないあたり、失礼ですが首をかしげるものが。文の題名や設置者の表記がないのも、違和感を覚えました。

●源森橋上から西側を見たところ。南岸も草がすっかり刈られ、手前の一部はコンクリートがはがされて鋼矢板が露出しており、工事の準備が進みつつあることを感じさせました。
ここで「おお!」と思ったのが、画面奥の源森川水門近く。ズームでたぐり寄せてみると‥‥。

●枕橋の東側に、クレーン船や台船がぎっしり詰まって、河道全幅を塞いでいるのがわかりました。左手では新たに打ち込まれた鋼矢板も見え、工事はすでに西側から始まっていたのです。
いや、4月28日は間一髪とまでいかないまでも、実に絶妙なタイミングで入れたのだということがわかり、幸運に感謝したものです。この日のように入口近くで塞がれていたら、のぞいただけであきらめたでしょうから。
手前にもやうブルーの豆曳船、「お久しぶりです『源森川』…3」で見たものによく似ているけれど、違う船ですね。船名は「六号千羽丸」でした。
【撮影地点のMapion地図】
(元年6月30日撮影)
(『旧源森川周辺を歩く…4』につづく)

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お久しぶりです「源森川」…1

隅田川を遡上していると、日本橋川河口のすぐ上流に、豊海橋の仮橋が取り外されて、台船の上に置かれていました。昨年5月、工事にかかる前に「豊海橋の仮橋」で紹介したのと、同じ格好になったわけです。ジャッキアップ工事が成った豊海橋については、後ほど。

惰性でだいぶ近づいてしまったな、後進をかけて距離を取るか‥‥と思っていたら、船尾に若い乗り組みさんが出てきて、「近すぎ!」とご注意が。すみませんでした‥‥。

●源森川水門前に到着、「おお、開いてる開いてる!」と脳内で騒ぐ船頭。水門の更新工事、旧源森川の護岸工事と、長きに渡って進入禁止が続いていましたが、いよいよ水門も解放され、出入りできるようになったのです。

●いやもう、水門が開いていて、向こうに枕橋が見えるというだけで感慨深いものが。
旧源森川を走るのは、過去の記事を見てみたら、平成24年6月の「干潮時の『源森川』…1」以来、何と7年ぶり! 感慨深くもなろうというものです。

●水門を抜けると、旧源森川では鉄板ともいえる川景色が眼前に広がりました。蔦をからめた枕橋の石張り、瀟洒な東武線の架線柱、そしてスカイツリー!
一見変わらぬ3点セットながら、左手の護岸は従来よりぐっと前進し、コンクリートの生地あくまで白く、大規模な改良工事があったことを物語っています。かつての石垣護岸がなくなったのは寂しいですが、更新後の様子を眺めるのも目的の一つ。最微速で奥へとまいりましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(31年4月28日撮影)
(『お久しぶりです「源森川」…2』につづく)

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