干潮時の「源森川」…2

(『干潮時の「源森川」…1』のつづき)

95006.jpg南岸の鋼矢板護岸も、北岸同様根元に泥を見せて、錆びた表面に水気を含ませていました。こちらは最近まで屋形船がもやっていたこともあって、使われなくなった杭が朽ちかけつつ立ち並び、ひなびた雰囲気を醸し出していますね。

どういうわけだか、いつもと違って魚探が利かず、モニターは真っ赤で感がまったく得られません。エンジンをチルトアップしたのはそのためで、両岸に片寄らないように、抜き足差し足で歩かせます。

95007.jpgあっ、「水道鐡管埋設位置」の石柱(『「源森川」で吸われる…1』参照)が、二本とも完全露出している! たったこれだけのことでも、引いた時間帯に入ってよかった、と思えるのですから、安上がりなものですね。

この手の石柱、都内の他の水路では見たことがありませんから、小なりとはいえ、実は貴重な産業遺産なのでは…。水道に詳しい方、ぜひご教示いただきたいものです。

95008.jpgそろそろ歩きで、10分近くかけて最奥部、小梅橋が見えるところまで到達。あらら、右手の下水道局ポンプ所のあたり、工事が続いているのは知っていましたが、しばらく見ないうちにずいぶん出っ張ってきましたね。

鋼矢板が打ち込まれた区画が水面に張り出し、小梅橋の全容も拝めないほどになってしまいました。検索してみると、「業平橋ポンプ所再構築工事」(株式会社建設データバンク)のようですが、工事が終わったら、川幅は元に戻るのでしょうか。

95009.jpg転回したところで、電車の通過する音が聞こえてきました。見上げてみると、何やら車体にお絵かきした特急・りょうもう号が…。

帰宅後に検索してみたら、東京スカイツリーの公式キャラクター、「ソラカラちゃん」をラッピングした編成とのことでした。



95010.jpg
いつもよりスラリとした源森川水門の裏側を仰ぎ見ながら、隅田川へもどりましょう。

空をおおっていた雲も少しづつ切れて、青空がのぞいてきたようです。


(24年6月3日撮影)

(『6月3日の神田川』につづく)

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干潮時の「源森川」…1

95001.jpg6月3日は、近場をあちこちうろついてきました。曇り時々雨と芳しくなかった天気予報も、幸いにして外れ、曇天ながら青空ののぞくまずまずの空模様。さらに望の大潮の前日とあって、日中の潮位差はおよそ1.9mにおよんだこともあり、おなじみの川たちの、ちょっと違った表情を楽しむことができました。

まずは旧源森川…北十間川西端部を訪ねてみようと、隅田川を遡上。初夏を感じさせる気温の高さも手伝ってか、「道灌」の横付けする都観光汽船の浅草船着場も、すでに結構な賑わいです。

95002.jpg
賑やかな河畔に背を向けて、源森川水門を仰ぎつつくぐり、対照的な静けさの狭水路へ。この「大河から細いところへ入る」瞬間は、何度味わってもよいものです。
撮影地点のMapion地図

95003.jpg枕橋を前にして。おお、いつもよりぐっと高く見える! 橋台やアーチ下部の黒々と濡れた部分が露出し、水位の低まった分加わった高さも手伝って、より重厚な感じがします。

この日の干潮が9時55分、芝浦の推算潮位でA.P.+0.05mだったとのこと。到着時が10時47分で約1時間後ですが、内陸にあるタイムラグを考えると、上げ潮に転じてまだ間もないころでしょうか。


95004.jpg北側の石垣護岸も、基部まですっかりあらわになり、岸近くに堆積した泥が、湿った肌を薄日に光らせていました。

この数日は雨の多かったこともあり、水質は決してよくはなかったにもかかわらず、水底に沈んだものまでチラチラと目に入るほどの浅さ。ここまで引いたときに入るのは初めてですので、初めて見る「干潮時の源森川」の表情に興味を惹かれつつも、やはり緊張しました。

95005.jpg
ご覧のとおりの引き具合とくれば、澪筋はほぼ中央のみ。ペラを河底で磨くのも業腹ですので、エンジンをチルトアップしての最微速前進。最奥部まで「干潮時の源森川」を眺めてやるとしましょう。


(24年6月3日撮影)

(『干潮時の「源森川」…2』につづく)

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23年度川走り納め

82001.jpg12月25日は、少し早めの川走り納めに出かけてきました。
コースは荒川→旧綾瀬川→隅田川、この間、旧源森川と神田川・日本橋川・亀島川に立ち寄り、ふたたび隅田川を経て、新月島川→朝潮運河→東京港→春海運河→豊洲運河と、ご近所回りのいわば定番コースです。

12月10日に引き続きお天気に恵まれ、冬の穏やかな水路風景を存分に楽しむことができました。以下、道々に拾った風景やフネブネをご覧に入れます。

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タグ : 荒川 源森川 北十間川 神田川 亀島川 隅田川 豊洲運河 水上バス 警備艇 曳船

10月2日の川景色

75001.jpg10月2日は、近場回りに出かけたのですが、ご覧のとおりの重苦しい曇天。この後空は明るくなり、ときどき青空ものぞくようになったものの、いま一つ盛り上がりに欠ける空模様ではあります。

分厚い雲の布団のおかげか風は穏やかで、足元に感じる水の当たりも柔らかな感じだったのが救いではありました。以下、道々目についたことを、いくつかご覧に入れます。

75002.jpg
日本橋川に入ってしばらくゆくと、一石橋の橋詰に、根こそぎ倒れて川面に突っ込んでしまった街路樹を発見。先日の台風では、突風で多くの木が倒されたようですが、ここもその例に漏れなかったようです。

木だけでなく、フェンスや柵も巻き込んでいます。親柱は大丈夫でしょうか。高欄には、船舶に向けた「倒木注意」の看板が掲げられ、航路標識としてオレンジ色のブイも設けられていました。

75003.jpg一ツ橋を過ぎたあたりで、ポツリ、ポツリと降り始め、ついにはざあっと本降りになりました。航行時に雨にたたられるのは、久しぶりです。

もっとも、高架下のこととて、ちょっと雨粒がかかるくらいの、まさにへっちゃら状態! 通り雨だったようですぐに止み、ふたたび空が明るくなってきました。


75004.jpg
日本橋川を出て、神田川との丁字流にさしかかると、やはり気になるのは、架け替え工事中の小石川橋。工事は終盤に近づいたようで、足場や台船は姿を消し、こげ茶色の塗装も真新しい桁が、姿を現していました(『小石川橋の撤去工事』参照)。

しかし、旧橋にくらべて何とも薄べったい…。新隆慶橋や、大曲から上流の各橋で同様の橋を目にしてはきたものの、やはり技術の進歩をまざまざと感じさせます。高欄が取り付けられていないせいもあって、なおさら薄さが強調されるようですね。橋詰前後の護岸も新しくなり、白い肌のコンクリートブロックがまぶしいほどです。

75005.jpg帰路に立ち寄った旧源森川…北十間川西側の奥は、線路際にちょっとした森(?)がありますが、こちらでも台風の影響か、倒木が見られました。

あの突風は本当にすごいものがありましたから、倒された水辺の木々も少なくなかったことでしょう。倒木に直撃されたクルマもあったとのことですが、繋留船は大丈夫だったのでしょうか。


(23年10月2日撮影)


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「源森川」で吸われる…2

(『「源森川」で吸われる…1』のつづき)

57006.jpgで、ようやく本題なんですが、源森川の終点・北十間川樋門を控える鈑桁橋、小梅橋の手前まで来たときのこと。

当然、ここで転回となるわけですが、180°回頭してから一旦ニュートラルにし、振り向きざまスカイツリーを撮っておこう、と思ったのですね。
撮影地点のMapion地図


57007.jpg
艇の行き足もほとんどないということで安心して、両手でカメラを構えて…まあ、こんな風に。

57008.jpgカメラから目を離してふと気付くと、艇が後ずさっている感覚があり、あれ? と見回すと、ザーザーと水音がします。

これはもしかして、北十間川樋門がゲートを開けて、水位低下化河川に放水しているのでは…。だとすれば、我が木っ端ブネは水と一緒に、樋門に向けてちゅうちゅう吸われていることになります。


57009.jpg
少し緊迫しながらも、吸われながらカメラを向けてみると、やはり! 一径間だけですがゲートが開いており、向こう側の明かりが見えていました。過去何度も訪ねてはいるものの、樋門が実際に水を取り込んでいるところを見るのは、これが初めてです。

今回ようやく気付かされたのは、扉体に何か書いてあること。上がっている扉体に書かれた文字は「主1」のようです。だとするとその左は「主2」でしょう。両端の小さな扉体に書かれた文字は、残念ながらわかりませんでした。

57010.jpgまあ、樋門の前にはブイで張られた塵芥よけのスクリーンがあり、さらにゲートには格子が備えられているため、吸いこまれて奈落の底へ…という展開はまずないのですが、やはり気味のよいものではありません。

上の写真でもおわかりのように、ブイの上には鴨さんがつぶれてお昼寝をしているくらいですから、流れもきわめて緩いもの。大潮のときの隅田川の流速にくらべれば、何ほどのことはないでしょう。
しかし、「吸われた」経験は初めてのことだったので、珍しさのあまり、ご披露に及んだというお粗末でした。


(23年4月29日撮影)

(この項おわり)

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