川っぺりは事件の匂い(なのか?)

マリーナで、配布物のラックをふと見たら、「水の都 TOKYO LOCATION MAP ウォーターサイドのロケ地をめぐろう」と題した、二つ折のきれいな刷りものが目に留まり、手に取ってみました。都の産業労働局観光部が発行した、観光ガイドといったところです。

「ロングバケーション」、「荒川アンダー ザ ブリッジ」ほか、ドラマや映画に縁遠い船頭でも、聞き覚えのあるタイトルがいくつか。ははあ、こうして眺めてみると、水辺が舞台となったお話も結構あるものだなあ、と感心しきり。

そういえば、以前ご一緒した「新・鉄子の旅」のほあしかのこ先生に、「水辺の描写がキレイですよ!」とすすめられて、以来すっかりはまってしまった漫画「3月のライオン」も、佃島をモデルにした河畔の街が舞台の一つになっており、中央大橋や霊岸島の水位観測所、果ては住吉水門(過去ログ『住吉水門をくぐる』参照)までが背景に登場したりして、物語に彩りを添えていました。


まあ、「TOKYO LOCATION MAP」に紹介された映画やドラマを、ひとつも見たことがないのが痛いところなんですが‥‥。
無理に話をつなげてみると、自分的に「水辺が出てくるドラマ」としてすぐに思い出されるのは、いわゆる「サスペンス劇場」のたぐい。お休みの日の午後なんかに再放送されている、「××殺人事件」などと題した探偵もののあれです。

連れがこの手のドラマの熱心なファンで、私が見ているわけではないのですが、「岩淵水門が出ているよ!」「永代橋が見えてる!」とご注進されると、のぞきに行ってしまうことも一度や二度でなし。この数年、そんなことを繰り返して得た感想は、「この手のドラマ、主な舞台でないにせよ、水辺シーンの登場する確率がえらく高いんだなあ」ということでした。


たびたび水路行に同行いただいている、特撮ファンのF記者によれば、3~40年前の特撮ドラマも水辺確率が高く、特に戦闘シーンが埋立地や河川敷、ときには水門の上でバトルを演じる例もあったとのこと。

ううむ、ドラマの世界だけ拾ってみると、水辺にはつねに死体が上がって、刑事や探偵が息せき切って走り、特撮ヒーローが怪人と血で血を洗う死闘を繰り広げているという、事件の絶えない恐ろしい場所になってしまいます。
極端に考えれば、テレビドラマ漬けの人は、「川っぺりイコール剣呑な場所」と刷り込まれてしまう恐れがある(あるいは、あった)ということでしょうか?

ドラマを作られている方からすれば、単に人気が少なく、特段の許可も不要でロケがしやすいから、といった理由で、特に意識して水辺に走っているわけではないのかもしれません。
ともあれ、「××殺人事件」が冠されれば、パブロフの犬さながらに川景色を期待してしまい、ドラマ自体にはさほど関心をよせていないおっさんが、ドラマ好きのおばさんのせいで約一名でき上がった、というお話でした。はい。

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