堀川口防潮水門…2

(『堀川口防潮水門…1』のつづき)

206031.jpg橋上から見て一番左のマイタゲート、閉じていますね。工事中らしく扉体上に作業員の方がおり、手前には角落しがはめられて、パイプから排水されています。

開いて戸袋にはまっていると、扉体のディテールが見づらいので、閉じていたのはある意味幸い(ごめんなさい)ではありました。ああ、いいなあ、閘門でない、マイタゲートの水門って。


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スキンプレートを裏側から支える構造は、思ったより華奢な感じに見えました。筋交のチャンネル材には平角材がはめ込まれ、フェンダーを兼ねているようです。

天端を歩いてきた作業員の方が、靴にビニールのカバーをしているところを見ると、再塗装をしているのでしょうか。扉体が浸かりっぱなしのマイタゲートは、ローラーゲートにくらべて痛みやすく、扉体の保守にも手間がかかりますから、管理する皆さんのご苦労が察せられます。

扉体右端、天端で90度曲がり、構造を貫く配管がされているのは何でしょう。扉体運転時に空圧でジャッキアップするとか、またはシェル式の水密区画があって(下にそれっぽいものが見えますよね!)、浮力をつけて動かすとか、妄想がふくらんでしまいます。

206033.jpgここで、下航船が出現! 高さのない小型船とはいえ、通船シーンが撮れると思わずニンマリです。

カメラを向けていて楽しくなるような、カラフルな塗装の小型曳船タイプ。「きよかわ」という船名と、「港や川をきれいにしましょう」の標語、タモ網や船尾のゴミ入れらしい箱から、東京でいう「手上げ」の清掃船では、と思いました。


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一番右の「下航」、「巾15M徐航」と大書きされた径間を通る「きよかわ」。やはり「通航水門」、通る船と一緒に在ってこそ、イキイキとした表情が拝めるというものであります。

そうそう、写真中央上に写っている「旧1・2号地間運河可動橋」、こちらも寄ってみたかったのですが、今回は余裕がなく、残念ながら見送りました。がーちゃんフォトアルバムVol.2名古屋港跳上橋」によい写真があります。

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水門正面にたどりついたので、改めて全景を。東京では見られない、空に抜けた雄大な水門風景に感動。

両岸から長く横堤が伸び、中央に5径間の防潮水門が配されているのがわかります。左手の建物は、排水機場である堀川口防潮水門ポンプ所。
撮影地点のMapion地図

(29年5月3日撮影)

(『堀川口防潮水門…3』につづく)

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タグ : 堀川口防潮水門 堀川 清掃船

ロータリーボート上架中!

(『10月16日の旧江戸川』のつづき)

196021.jpg旧江戸川での楽しみの一つが、藤代繁造船所であることはたびたび触れてきました。さまざまな業務船艇がもやい、また上架修繕されている姿を眺めることができます。

今回も、最も下流側に位置する上屋をのぞくと、曳船が上架中でした。船底や舷側の再塗装を終えたばかりなのでしょう、真新しいペイントが目に沁みるよう。
あれ? 右の黄色い小型艇は!

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ロータリーボートじゃないか!

船首にびっちり並んだスパイク、昔の電話ボックスのような細身のキャブ、遠目でも間違えっこありません。先日、「東雲北運河のロータリーボート」で見たそれとは対照的に、ここから見たかぎり、凹みや腐食も見られず、しゃんとしていますね。竣功年次が若いのか、外板まで含めたオーバーホールを行ったのでしょうか。

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もうピントが合っていなくても、嬉しいので載せちゃう。水線下を含む全体が撮れていたのが、全部ピンボケだったというお粗末。

円錐台状のカゴは、ロータリーボートの命たる、360度回るドライブを浮流物から守るプロペラガード。その前には、沈んだ原木を巻き込まないようにする、2本のフレームとラムが船首から下に伸びています。ガードの後ろに2枚見える板状のものは、循環式水冷にした際の放熱函を兼ねたフィンキールで、タライのような船体に直進性を持たせる役目もしているそう。

しかしほぼ正面から見ると、見事なほどの角型断面ですね。浮いている原木を、できるだけ大きな面積で推進できるよう、また船底に巻き込んだりして乗り上げないように、配慮して設計された結果のカタチと見てよいでしょう。また船台に乗せなくとも、ドスンと置くだけで安定して陸置できる、すわりの良さを併せ持っていることが今回実感できました。

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ああ、物陰に隠れてしまったけれどもう一枚載せたい。しかしどこの船かしら、東京にもまだ現役船がいたのかと思っていたら、東雲北運河のアレの件で、ちょぶさん(がーちゃんフォトアルバムVol.2)から以下の情報をいただきました。ありがとうございました!

木更津木材さんのFacebookに、現役のロータリーボートの写真があるとのこと。さっそく拝見してみると、おお、色も形もよく似ていますね! 日本通運所有だそうで、なるほど、いわれるまで気づきませんでしたが、まさに日通カラーであります。ゼヒ「第××通運丸」と名付けてほしいですナ! 

ご多分に漏れず、筏輸送はすでに廃止されたそうですが、愛好家の方が訪れたりと、その存在はすでによく知られているようです。今回修理も成ったことだし、当分は元気で活躍することでしょうね。

196025.jpg思わぬ出会いに意識が吸い取られて、他のフネブネのスナップが勢いおろそかになってしまったのが何とも。かろうじてものしえたのが、右の消防艇「きよす」とコンベア清掃船「第一みどり丸」。

「きよす」といえば、大横川と平久川で出くわし、その後曙北運河で航跡を追ったり(『桜探し散策で…8』、『桜探し散策で…9』、『「きよす」の航跡を追って』参照)と、印象的なシーンが思い出される艇でもあります。
撮影地点のMapion地図

(28年10月16日撮影)

(『江戸川の大編隊ふたたび』につづく)

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タグ : 旧江戸川 ロータリーボート 曳船 消防艇 清掃船

9月10日の日本橋川・神田川…4

(『9月10日の日本橋川・神田川…3』のつづき)

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アーチの下に仮設された、トラスの桁を頭上に仰ぎつつくぐり、さて振り返ってみると‥‥おお!
箱! もう箱としかいいようがない。

先ほどとは一転し光線の塩梅もよろしく、「箱」を水面近くで支えるトラス桁群まで、余さずディテールを浮き上がらせるばかりでなく、青空をバックに陽光を反射して輝くパネルの、この巨大平面に圧倒される思い!

トラス桁を組んでいる最中の光景は、4月9日に「散りぎわのお花見水路…6」で見ましたが、よもやここまでになるとは、想像もつきませんでした。

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最微速で離れながら振り返って。遠ざかるにつけ、その全貌に吸い寄せられるものが。「箱」と化してなお、聖橋の存在感はかくも強烈だったのであります。

ちなみに、天端近くに掲げられた横断幕には、「聖橋長寿命化工事 発注者:東京都第一建設事務所 施工者:TOTETSU 東鉄工業株式会社」とありました。

195043.jpg日もだいぶ高くなって、さんさんとした気持ちのよい陽光が、川面にも届くようになってきました。

リベット組みの桁を見せる丸ノ内線神田川橋梁を仰げば、枕木やレールを透かして鋭い陽の光が射し込み、それがさらに水面に反射して、桁裏をさざ波に合わせゆらゆらと照らしていました。



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195045.jpg丸ノ内線をくぐったところで、コンベア型清掃船が遡上してくるのに気づきました。基礎護岸が透けて見える、ギリギリまで艇を寄せて微速で待っていると、総武線のハの字橋脚の真下で行き違い。都環境局の「建河清第7号」、スターンに掲げる標語は「未来に届けよう 美しい川を」。

さて、気になっていた2物件も見られたことだし、あとはいつものように、のんびりと流してまいりましょう。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の日本橋川・神田川…5』につづく)

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タグ : 神田川 清掃船 橋の裏側

散りぎわのお花見水路…6

(『散りぎわのお花見水路…5』のつづき)

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隅田川を下っていると、曳船が大きな台船を曳いているのに行き会いました。近づいてみると、結構な長さのジブを持ったクレーン台船です。どこか上流で、大きな工事があるのでしょうか。

190027.jpg同乗者の皆さんのリクエストで、神田川~日本橋川の周回コースをご案内。神田川可航部はあまり桜は見られないのですが、上流の江戸川橋から流れてくる花びらで、花筏が楽しめるかもしれません。

和泉橋手前で、顔なじみのコンベア清掃船「建河清第7号」に出会いました。強風の日が多く、飛散したゴミが川面に浮く頻度も上がる春先、清掃船の活動は本当に助かります。特に炭カル袋は、ペラに絡ませると厄介ですからね。

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こちらもおなじみ、ゴミ運搬バージを曳く緑の曳船「第32中島丸」。この少し前、より小型の曳船にバージを引き継いで待機中のところ。土曜日となれば、平日並みに業務船の活動ぶりが見られる楽しさがあります。

190029.jpg御茶ノ水もほど近い、本郷台の堀割区間に入ると、だんだん桜の花びらが多くみられるようになり、ついには岸沿いに小さな花筏が! 流速が遅いよどみに、江戸川橋から流れてきた花びらが溜まったに違いありません。

ゆっくり歩かせているつもりでしたが、それでも先行するバージのお尻が、次第に近くなってきました。この先は工事で可航幅の狭まる区間、曳船も最微速で進んでいるのでしょう。

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丸ノ内線の橋をくぐったところでびっくり、聖橋のアーチの円内に、さらに桁がかけられている! トラスの両端に、鈑桁をくっつけたような形の既製桁ですが、アーチの内面に設けられた形鋼の様子からして、幅いっぱいまでこの桁が並べられるのでしょうか。

見通しはだいぶ悪くなってしまいましたが、工事中となればいずれ撤去されるもの、今しか見られない光景ではあります。左側に居並ぶ台船の舷側にも、花びらがまとわっているのが見られました。
撮影地点のMapion地図

【28年4月23日追記】聖橋の工事は、正式名称を「聖橋長寿命化工事」と称し、29年2月6日竣工予定とのこと。入札ネット聖橋長寿命化工事」、都建設局橋梁の長寿命化」をご覧ください。

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…7』につづく)

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タグ : 隅田川 神田川 曳船 台船 清掃船

1月21日の川景色…4

(『1月21日の川景色…3』のつづき)

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187017.jpg帰路、久しぶりにクローバー橋にカメラを向けてみたところ、曇り空が玉にキズながら、ドンピシャリ真ん中から仰げていい気分。ここから西側はテラス化工事もすっかり終わり、東京製粉が廃業されたこともあって船影もなく、きれいにはなったものの、ちょっと寂しい風景ではありました。

そして扇橋閘門に再進入、水位低下化区間を出ます。後扉を開けていてくれたので、傘をさすこともなく通れるのは嬉しいところ。

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小名木川を西航すると、雲も切れて再び晴天がもどってきました。高橋の東側で、コンベア清掃船「建河清第7号」を追い越しての一枚。なぜか高橋船着場ギリギリに寄せて微速航行中、大物のゴミでも浮いていたのかな?

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187020.jpg新小名木川水門、2番・3番のゲートが降りて、巻上機室には足場がかかり工事中。管理橋の上を作業員の方々が忙しそうに行き来しています。

開いている1番径間をくぐった向こう、テラス予定地の基礎上にも何やら足場が。水門関連か、それともいよいよテラスの仕上げかしら。日当たりが良いのか、立派なミカンがたわわに実っているのも気になりますね。普段、ミカンなどほとんど食べないのに、こういうときに限って、妙にウマそうに見えてしまうのはなぜでしょう?
撮影地点のMapion地図

(28年1月21日撮影)

(『1月21日の川景色…5』につづく)

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タグ : 小名木川 扇橋閘門 新小名木川水門 閘門 清掃船 江東内部河川 水位低下化河川