船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…8

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…7』のつづき)

200131.jpg総武線の橋に近づいて、右へ角ばって折れる屈曲に頭を突っ込んでから、思わずアッと声を上げました。基礎護岸だ! 海老川に入って初めてなので、都内では見慣れているにもかかわらず、驚かされる始末。

たかがこれっぽっちで、というなかれ。今までの海老川が、あまりに可航環境が良すぎたせいでしょう、船頭のおつむには剣呑な眺めとして映ったのでした。

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橋の直下に至っては、基礎護岸の幅も急速に広がって、可航幅をぐんぐん圧迫しているように感じられるほど。環境がよいのか、数羽のオオバン君がたたずんでいて、不埒な侵入者におかんむりでした。

流路の形から見て、ここは洗掘されやすいところ。しかも橋の基礎があるとすれば、手厚くせざるを得ないでしょう。先ほどの深掘れぶりを思い出して、大いに納得したことではありました。とはいえ、納得と舟行きは別の話。この先もこんな感じで張り出されたら、進退窮まることにもなりかねません。う~ん、どうするか‥‥。

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総武線をくぐった上流は、ぐっと幅が狭まり、これまた不安を増幅するものが。ここまで快調に、しかも楽しみながら遡上させてもらったことが、思いもよらない奇跡(というと大げさかな)のようなものでしたから、そろそろ身のほどをわきまえないといけないかも‥‥。

もう少しイケそうな気もしましたが、というわけでここ、海老川人道橋を前にした地点にて、撤退と相成りました。

200134.jpg基礎護岸を警戒して後進で離脱、適当なところで転回するつもりでしたが、結局後ずさりのまま、河口まで下航することに。

考えてみれば、潮時も橋をすり抜けられる水位だったおかげで、ここまで来れたわけですから、あまりモタモタしていたら、かえって後悔していたかもしれません。とにかくゴキゲンに楽しかった! ありがとう海老川!
撮影地点のMapion地図

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さて、お約束していた橋たちについての詳細を。他力本願で恐縮ですが、「海老川十三橋めぐり」(『魅力発信サイト FUNABASHI style』より)をご覧ください。

もう、「十三橋」という、水郷並みの呼び名が期待を裏切らないのはさておき、彫像や装飾のテーマも、想像の斜め上をゆくものが多く、帰宅後に興味深く拝読。
いわく、栄橋の音符に書かれた曲は「手のひらを太陽に」、丸山橋の三角形のもしゃもしゃは「ボランティアの船」を裏側から見たもので、著名漫画家のキャラクターが満載、九重橋は生家の近い太宰治を顕彰したもの‥‥。

いや、意気込みというか、こちらも予想以上に「本気度」が高いのです。単なる装飾に終わらない、地域ぐるみ、川ぐるみで一貫して、郷土への愛情とともに橋を渡る楽しさを、作りだしてゆこうという気持ちがひしひしと伝わってきました。

そうそう、ちなみにWikipedia「海老川」も、河川愛にあふれる書き手の方がおられたとみえて、微に入り細をうがつことこの上なく、興味深く拝読しました。こちらによると海老川橋の和船、やはり五大力船で正解だったようです。

(28年12月31日撮影)

(次項につづく)

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船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…7

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…6』のつづき)

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200127.jpg無銘橋をくぐりつつ望んだ上流側。この前後はクランク状というと大げさですが、軽くSカーブになっていて、くぐったところで次の橋が見通せました。

で、この新海老川橋なんですが、遠目に見ても真ん中の橋灯の造りなど、これまでの橋にも増して手間がかかっていそうな感じ。ちょっと待って、高欄の上の凹凸は何だろう?


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楽器を持った小人さんたちが、テンション高めに行列中!

200129.jpg一体一体は小さいにもかかわらず、まあ目線の吸い寄せられること。くぐりざま、思わずまじまじと眺めたくなるような、結構なインパクトです。

いやしかし、青銅色の彫刻とか彫像、よほどお好きなんだなあ‥‥。海老川の橋たちの意匠は、きっとお一人のご担当が采配したに違いない、と根拠のない妄想がぐるぐる。

ところで、この前から水深がじわじわと上がり始め、少々気になる値になってきました。まあ、それでも1.8m、この調子ならまだしばらくは大丈夫、次の橋はどんなお飾りがあるかしらと、続けて前進!



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短い直線区間の後、軽く左に折れたところで、2本目の鉄道橋が出現。総武線ですね。

ここも先ほど同様、緩くS字に折れていて、橋が右手にオフセットしているように見えます。河道の幅はさして変わらないのに、どういうわけだか、不安をさそう眺めに思えて、少し気分が引きぎみになりました。徐々に浅くなる水深に、警戒感を抱いていたせいかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…8』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…6

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…5』のつづき)

200121.jpg橋の件は置いておいて、遡上を続行。短い直線区間を挟んで、この先はさらに右へ曲がるようですね。次の橋の向こうに、鉄道の高架線が見えてきました。京成線でしょうか。

海老川に入って以来ずっと、両岸とも河畔に道路が平行して伸びていましたが、右手を見るとどうやら道は途切れて、住宅が護岸に接しているようです。


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200123.jpgこの九重橋、高欄に何やらお花(牡丹?)のレリーフが、ズラリとはめ込まれているのはいいものの、これまでの流れから、中央の柱に何も立っていないのが、逆に気になってしまいます。

変化をつけているというか、メリハリがあるというか‥‥こうして見ていても飽きさせない、注意を引く仕掛けが凝らされているように思えてきました。海老川の橋たちを計画した人は、もしかして、河上からの目線も意識していたのかなあ。

九重橋の向こうは、高架橋の下手前あたりから、さらに右へ曲がっているようですね。180度の大屈曲とまではいかないものの、クネクネとまあ、よく曲がる川だなあ、というのが海老川の印象の一つ。深さは2.1m、みなまでいうな、まだイケますとも!

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京成本線下の屈曲部に接近、左手には暗渠の合流部も見えますね。護岸もそうですが、このあたりさっぱりと処理されていて、近年まとめて整備されたことがうかがえます。

高架の影になっていますが、ここにも橋が。今度はどんなお飾りがあるのかと思っていたら‥‥。

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まったくの無装飾橋! って、それが当たり前なのでしょうけれど、イヤ、毎回意表を突いてくれますわ海老川の橋は!

しかもGoogleストリートビューで見てみたら、無銘橋でした。親柱に銘板のスペースはあるものの、掲げられていないのです。まだ名前を付けていないのか、取り外されたのかわかりませんが、珍しいこともあるものですね。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…7』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…5

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…4』のつづき)

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栄橋をくぐりざま振り返ると、逆光に音符が透かされてなかなか素敵。水上からの目線でも、効果の大きい装飾であることがわかります。

これまた凝った彫像のお題は判じかねるものの、高欄に描かれた楽曲と、何か関係がありそうですね。しかし、橋一つ一つにテーマ性らしきものが見いだせて、装飾にもひとかたならぬ心配りがされていること、本当に感心させられます。

200117.jpgこの先は、右に大きく屈曲するのですが、魚探の感を見て驚きました。水深がご覧のとおりぐんぐん増して、ついには4.6mを指したのです! 

屈曲のアウトコースが、流速の差で深掘れしているのだと察しがついたものの、いきなり倍以上の水深になるとは、ずいぶん剣呑ですね。

基礎護岸などの防護策がないと、護岸もいずれ持たなくなるのではないか、と心配になります。平時の流れはもちろん、この日のように穏やかでしょうから、増水時の流れ方がいかに厳しいか、とみてよいでしょう。

もっとも、この河道幅で基礎護岸が張り出していたら、仮に水深があっても狭すぎて、とてもここまで遡上できなかっただろう、とは思いますが。

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200119.jpg次の丸山橋に近づくにつれ、水深は急速に上昇し2m台に。GPSの航跡を見ても、過去の2本より北上できたことを確認でき、大いにご満悦。まだイケそうですな!

丸山橋には、魚鱗形の装飾を施した高欄に、これも何やら左手に、彫像らしきものが高々と掲げられています。毎回判じものを眺めているようで、妙な気分になってきましたわい。

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う~ん、コレは‥‥。表面の絵柄は有名な「考える人」のようですが、三角の周りにももしゃもしゃと、見当のつかない造形が。もはや彫刻の森ならぬ、彫刻の都市河川になってきましたのう。しかし、少々わかりづらくはあっても、どれも手がかかっていて、チープさがないのは感心させられたものです。

ことここにいたり、鈍感な船頭も、船橋市がこの川の橋たちに、並々ならぬ注力をしていることに気づかされていました。米子市の加茂川畔で見た、「米子彫刻ロード」(『加茂川・中海遊覧船に乗って…8』参照)をふと思い出し、川とこの手の公共事業は、親和性があるのかもしれないなあ‥‥などと、生意気なことを考えたりもしたのであります。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…6』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…4

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…3』のつづき)

200111.jpg船橋初、海老川初のすり抜けをニヤケながら堪能し、逆光のまばゆさに目を細めつつ振り返ったらまた和船の船首が!

あれほど豪勢な船首が突き出していたのですから、こちらは船尾があるに違いないと期待していたのですが。こちらも船首なのが何とも、一粒で二度意表を突かれた格好。額を叩きながら、「イヤ、まいった!」と一人ごちてしまいましたです。

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お次はすぐに万代橋(新潟のじゃないよ)があるんですが、海老川橋のインパクトが斜め上過ぎて、ものすごく普通に見えてしまう‥‥。

でもよく見ると、高欄の手すりが波形に成形されていたり、側面の透かしも紡錘形を重ねたようなデザインで、何気に凝っているんですよ。渡ってみたら、裏側に彫刻でも施されているのかも。

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万代橋の先は、ぐっと左へ屈曲。曲がった先にまた橋が顔を出してと、探検気分で実に楽しいですわ、海老川! 今のところ、基礎護岸の張り出しもないようだし、水深はそこそこあるし、ほどよく狭いしで、もうすっかり海老川のトリコになったおっさん。

あっ、両岸とも護岸の天端が、円筒形の花壇になりましたね。左側の地表高が低くなったようです。

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200115.jpgこの栄橋、素敵なんですよ。高欄を五線譜にして、音符が並べられているんですから! 高欄の装飾としては、簡単かつ効果的で、秀逸な部類に属するのではないでしょうか。レリーフの絵柄は何でしょう、童話の「裸の王様」かしら。

この橋もいい塩梅に低いので、音符に感心しながら、ありがたくすり抜けさせていただきました。まだまだ、まだまだイケそうだ! うひょひょ。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…5』につづく)

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