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7月9日の水路風景…1

(『7月9日のフネブネ…5』のつづき)

301026.jpg7月9日の道々で目にしたもののまとめです。まずは恒例、東雲運河でのトライアル‥‥艇の健康チェックから。

まあ、49日ぶりのお出かけ、桟橋上から見たかぎりでも水線下にノリがモコモコの状態で、察しはついたのですが‥‥45.9km/h、24.8ktに留まりました。帰港後、炎天下汗みずくになってスクラビスでの船底掃除に励んだのは、いうまでもありません。

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京浜運河、勝島運河との丁字流もほど近い、人道橋・かもめ橋の架かるあたり。あれっ、視界に違和感が‥‥。あっ、「きぬた歯科 インプラント」の広告看板がなくなっている!

昨年11月の時点ではあったのに‥‥。平成29年8月に、そのまがいものめいた(失礼)強烈さに打ちのめされて以来、運河の名所としてココロ惹かれていたのですが。残念です。

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羽田周辺の他の入堀同様、堤防の強化とかさ上げ工事が続いていた北前堀ですが、今回通りがかってびっくり。ご覧のように完全閉塞されていました。

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昨年9月に見たときは、水門のそばまで鋼管矢板が打ち込まれていたので、水路そのものが埋め立てられる、ということはないと思いたいのですが。

いずれにせよ、羽田周辺の入堀は水門を撤去し、堤防をかさ上げして高潮に対応する方針なので、貴船堀水門同様、堰柱を切断するなどして、水門設備の廃止が行われるに違いありません。

301030.jpgむう、潮位が高いときの海老取川澪筋は怖い‥‥。昔のように、旗付き棹がみっちり並んでいるでもなく、肝心の出口を示す鋼管の灯器付き澪標は流失して久しく、まるで枯野のような寂しさです。

赤矢印が澪筋の曲がり角を示す鋼管澪標、青矢印、緑矢印がそれぞれ、出入口を示す上下流のブイです。通航はくれぐれもお気をつけて。むしろ干潮時に訪れた方が、砂洲が露出していてわかりやすいかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月9日撮影)

(『7月9日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 京浜運河海老取運河海老取川多摩川北前堀水門

7月9日のフネブネ…4

(『7月9日のフネブネ…3』のつづき)

301016.jpg帰路、海老取運河に戻ってからの一枚。呑川河口近くにいた台船にもやっていたのがこれ、「20東庄丸」。都内水路ではよく出くわす東庄丸船隊らしい、シャープな感じの操舵室が魅力的な押船です。

定繋地は朝潮運河かな? 横田海事のフネブネって、甲板室が白で船体水線上が黒、喫水線下が赤い船底塗料という渋い組み合わせが多い印象で、私の好みでもあります。

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平和島運河南端の干潟水路(この日は日中潮位が高かったので、干潟は水面下でしたが)に出ると、昭和島南岸に沿って、警備艇「すみれ」が走ってくるのが見えました。

見通しのよい水面ですから、間なしにこちらを認めて行き足を落としてくれ、ブイの打たれた角を曲がって、モノレールの線路に沿ったところで行逢。手を振りあって別れました。

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ブイを過ぎてからモノレールが現れたので、振り返って警備艇と並走するシーンを一枚。多摩川までパトロールでしょうか、お気をつけて。

301019.jpg京浜運河北端近く、台船やクレーン船が並ぶ中で、ふと目を引かれたのはこの台船。袋は土嚢でしょうか、その割に手前の石が積まれた側が喫水が深いので、荷ガサがあっても重さはないのかも。

土運船だとホールドに隠れてしまう積荷が、デッキ上に積み上げられていると、トリムの原因まで目視でわかって、面白いですよね。

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最近あまり全景を記録していなかったなあと思いついて、湾岸署水上安全課・高輪消防署と続く官船の船溜を南方からスナップ。

ここに居並ぶフネブネが、一隻残らず出払ってしまうときってあるのかなあ‥‥。まあ、イベントか何かでなければ、のっぴきならない事態でしょうから、こうして舷を寄せ合い憩うているときは、都内水路とその沿岸が平和であることに違いありません。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月9日撮影)

(『7月9日のフネブネ…5』につづく)

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タグ : 海老取運河平和島運河京浜運河曳船警備艇台船

7月9日のフネブネ…3

(『7月9日のフネブネ…2』のつづき)

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こちらはおなじみ、京浜運河の顔といってもいい過ぎでない「レディ・クリスタル」。平成2年進水ですからもう32歳、失礼ながら老嬢と呼ぶべき船齢ですが、手入れが行き届いており、端正な美しさが失われていないのはさすが。

定繋地を対岸から移して12年、船社が変わってから6年経ち、コロナ禍の苦境も乗り越え、変わらぬ艶姿を見せてくれるありがたさ。湾奥レストラン船のはしりとして、末永く盛業してほしいものです。

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海老取運河東岸の業務船溜といえば、何度か紹介したコンベア清掃船転用の業務船、「幸丸2」を記録しておきたいもの。うむ、順調に(というと語弊がありますが)くたびれてきて、活用されているさまがうかがえますね。昨年4月からもやっている場所も変わっておらず、ポンツン的な使い方をされているように見えます。

301013.jpgさらに南下して海老取川名物、ポンジュース看板の前にはクレーン船がもやっていたのですが、その短辺に繋がれた曳船がまた滋味のあるスタイルで、思わず一枚。

オーニングの向きからこちらが船首だと思ったら、よく見ると違いました。舷側がほぼ平行という、弁当箱のようなだんびろな船型がまたいいじゃないですか。船名は「第十六栄✕丸」と、残念ながら一字読めず。


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この日の最終目的地は、先月スライド式の改架工事を行った、多摩川の高速大師橋だったのですが、その現場で出会った押船2隻、「第一横羽丸」と「第二横羽丸」。それぞれハルナンバーもあって、TBS-1とTBS-2。

301015.jpg前傾した妻板のある可動式の操舵室、その全体的にスクエアなスタイルに見覚えが‥‥もしかして、旧中島運輸?

こちらでも紹介しましたが、堀船清掃作業所通いのプッシャーバージを押していた、緑色の押船の仲間だったのかしら。不燃ゴミの積み替え施設もあらかた廃止されてお役御免となり、第二の人生を送っているのかもしれませんね。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月9日撮影)

(『7月9日のフネブネ…4』につづく)

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タグ : 京浜運河海老取運河多摩川曳船

4月10日の水路風景…2

(『4月10日の水路風景…1』のつづき)

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279042.jpg城南島・京浜島間の水路では、おなじみ「双鷲八」「双鷲九」が東航しているのに行逢しました。昨年12月にもこのコンビで行き逢いましたから、ご縁があるようです。

どちらもどこからかの払い下げ船と思われますが、もと官船の匂いがする「双鷲八」により惹かれるものがありますね。警戒船のお勤めご苦労様です。


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コンベア清掃船からコンベアを外した転用業務船という、かつてない珍妙ぶりに度肝を抜かれて以来、気になっている「幸丸2」。この日も海老取運河の船溜にもやっていました。

舷側にだいぶ汚れが目立つようになり、搭載物件も増えて、フラットを活かした作業母船(?)として活躍している模様。航行中の姿も見てみたいものです。

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こちらに来るたび観察している、ガスミオ運河の南海橋の改架工事現場。一昨年8月にほぼ同じ角度から撮っていますが、あんまり変化はないような。奥の鋼材杭が撤去され、横断幕にある工期が改められたくらいかしら。見えないところで、工事は進んでいるのでしょうね。

279045.jpg南海橋をくぐってすぐ南、圧倒的な物量に目を奪われるのがこの、リムジンバスのガレージ。東京空港交通・羽田事業所だそう。

視界に入っているだけでも実に44台、ハイデッカーの大型バスが、2階建ての車庫に収まりお尻を並べているさまは、なかなかの壮観です。引き波の飛沫がバスを傷めないよう備えたのか、消波の石組み法面と、かさ上げされた護岸が目立ちますね。
撮影地点のMapion地図

(令和4年4月10日撮影)

(『4月10日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 海老取運河ガスミオ運河清掃船

4月10日の河畔桜…1

(『竣工後の多摩川スカイブリッジ…2』のつづき)

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4月10日の道々で目にした、水辺の桜をまとめてみました。この前の週の日曜は天気がすぐれず、満開のお花見がかなわなかったので、だいぶ散ってしまった後なのが寂しくはありましたが、桜のある春めいた川景色を眺めるのはやはり、嬉しいものです。

多摩川に向かう道すがら、北前堀をふと見たら‥‥あっ、北前堀水門が閉まっている! 珍しい光景を思わずスナップしたら、水門の右手にささやかながらまとまった桜が。鋼管矢板が打ち込まれているところから、護岸の改良とテラス化が始まるようですね。完成したら素敵なお花見スポットになりそう。

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海老取川、天空橋~弁天橋間の西岸、岬状に丸く張り出したあたり。たった2~3本ながら、護岸の外まで伸びる枝ぶりのよさと、かつまだ花が残っていたこともあり、オーラを放つような存在感がありました。

279023.jpg昭和島南西角、表面にユーモラスなおサカナを描いた下水処理場のガスタンク(?)をバックにしたあたりにも、一群の桜が。

ここは周りに一般道がなく、かたわらを渡るモノレールの車窓からか、運河をゆく船艇からしか拝めない桜‥‥と思ったら、モノレールと並行して首都高がありますね。あまりよくは見えないでしょうが。


279024.jpg隅田川は中央大橋をくぐった直後、佃の河畔、石川島公園は桜の名所ですが‥‥ううん、ほとんど散って、しべか葉桜ですね。

当たり前ではありますが、春先は天候が不安定で、過去にも雨や寒気に見舞われツラかったこともありますから、しょうがないことなんですが‥‥。やっはり満開の時季に出られなかったとなると、今さらながら空が恨めしくなりますわい。


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さて、春となれば外すことのできないお花見水路、大横川です。少しでも残っていてくれれば‥‥と淡い期待を抱いて水門をくぐったものの、ああ、やはり(涙)。このあたりは開花も早いだけに、散り際もいさぎよく武士のごとし(何をいってるんだ)。

まあ、まだ奥には咲いているところがあるかもと、大横川初体験のS社長に「艇から手で触れられる桜」の楽しさをご覧に入れたく、望みを捨てずに微速前進です。

(令和4年4月10日撮影)

(『4月10日の河畔桜…2』につづく)

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タグ : 海老取運河海老取川平和島運河隅田川大横川北前堀水門