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5年ぶりに横浜へ…2

(『5年ぶりに横浜へ…1』のつづき)

233006.jpg横浜への道々でのスナップ、つづき。京浜運河に入って最初にくぐるのが、新幹線・大井車輌基地に至る線を渡す、2径間の上路式トラス。

手前に並行する貨物線は廃線なので、架線も外されていますが、径間長と構造の天地寸法が大きいこともあって、実に堂々たるもの。京浜運河の門的な存在といってもよろしいでしょう。


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京浜運河を出て右へ折れ、平和島運河の干潟水路を昭和島南岸に沿って西航していたら、正面、モノレールの線路と家並の向こうに、富士山がぽっかりと頭を出しているのを発見。

今まで気づいていなかっただけと思われますが、ここで富士山を目にするのは初めてです。嬉しくなったものの、富士山が見えるときは、北西風が強くなる兆候でもあります。もっとも靄がかかりくっきりではないこと、予報では昼ごろより南風が入るとのことでしたから、見えたのは午前中、ほんの短時間のことだったと思われます。

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海老取川に独り残った、ポンジュースの看板についてはたびたび触れましたが、こちらは南端近くで朽ちつつある、すでに使われなくなって久しい看板のフレーム。青空をバックにした赤錆びた鋼材が、寂寥感を誘いますよね。

廃フレームはこの左手にもあと1基あり、かつて空港へ向けてひしめいていた、たくさんの看板たちを思い起こさせるよすがとなっています。

233009.jpg海老取川澪筋を出て左へ舵を切り、多摩川河口へ船首を転じれば、見えてくるのは川崎~羽田間の建設中の橋の足場。

以前も触れたように、澪筋はこの左に伸びています。砂洲の境界を示す澪標がほとんど失われた今、ここに橋脚ができればよい目標になりますから、航行する者にとっては、新橋さまさまといったところです。


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警戒船に挨拶しながら、足場のかたわらを微速で歩かせつつ眺めると‥‥おお、橋脚が立ち上がりつつある! 昨年12月9日の「川崎の運河群へ向かう…2」の写真と、くらべてみてください。
撮影地点のMapion地図

(31年4月13日撮影)

(『5年ぶりに横浜へ…3』につづく)

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タグ : 京浜運河 平和島運河 海老取川 多摩川

3月15日の川景色…1

231051.jpg今月15日は、ゲストを我が艇にお迎えして近場をご案内する予定だったものの、9日に出たときは
快調至極だったエンジンが突然機嫌を損ね、急遽、H艇長に代打をお願いすることに。

燃料も満タンにし、万全の点検をして臨んだつもりでしたが、手落ちがあったようで、何ともお恥ずかしいかぎりです‥‥。

直前のお願いにもかかわらず、快諾くださったH艇長には感謝のほかありません。恐縮しつつ載せていただいた25ft艇でしたが、わずか4ftの違いとは思えない安定感が印象的でした。どっしりとした走りぶりを堪能しながら、東雲運河を一路南下。道々のスナップをご覧に入れましょう。

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おなじみ浚渫船「海竜」、光線の塩梅もよろしく、ディテールもくっきり。若い船ですが、肥えた船型からか貫録が感じられます。一度くらいは稼働中の光景も拝んでみたいもの。

231053.jpg京浜運河をひた走り南端近くまで来ると、巨大なバージを曳いた曳船が、干潟水路を抜けてこちらへ、大きく取舵を取ったところでした。曳船は「第23光運丸」。

しばしスロットルを戻し、針路が定まるまで待ってから、ふたたび増速。重い爆音と白く泡立つ噴流、バージの戸立が分ける大げさな船首波と、力強い航走姿が楽しめました。

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平和島運河の干潟水路に入りました。ブイを目標に取舵を切ったところで、白い行逢船が。「こうえいⅡ」、都港湾局の監視船ですね。ずいぶんキレイですが、新顔でしょうか。

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そして海老取川、おなじみポンジュースの看板‥‥といいたいところですが、実はコレ、全面リニューアルしたピカピカの新品。デザインが全く変わっていないあたり、企業の誠実な姿勢を感じさせるものがあり、感動したものです。

昨年12月に通ったとき、骨組みを残して撤去されているのを発見。海老取川の広告看板で唯一の生き残りも、このご時勢には勝てなかったか‥‥と大いにショックを受けたのであります。

ところが、数人の方がツイッターなどで報告されているのを拝見すると、撤去ではなく更新で、間なしに復活したとのこと。早とちりを恥じ入るとともに、大喜びしてこの日を迎えたというわけでした!
撮影地点のMapion地図

(31年3月15日撮影)

(『3月15日の川景色…2』につづく)

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タグ : 東雲運河 京浜運河 平和島運河 海老取川 浚渫船 曳船

川崎の運河群へ向かう…1

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諸々手塞がりだったり、加齢による衰えで出不精が増幅したり(?)と、昨日9日はしばらくぶりの出港となってしまいました。予報は曇りときどき晴れ、気温は最高9℃、北西風が少し強めと寒さが身に染みる天候でしたが、久々の水路徘徊とあって楽しんできました。

本日の目的地は、神奈川の京浜運河の奥座敷ともいえる、川崎の枝運河群。未踏破区間が残っていたのと、以前から見てみたかった物件も一つあったためです。どんよりとした曇り空の下、まずはモノレールとともに京浜運河を南下。

228002.jpg海老取川の南端近くは、引き続き護岸工事が進行中。従来の護岸の前に鋼管矢板が打ち込まれ、その前にはご覧のような建機を載せた台船が、航路を狭めていました。

う~ん、何だろう。鋼管の中の水を、一本づつちゅうちゅう吸い出す機械にしては大げさすぎるから、セメントを管に注入するものかしら。

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海老取川澪筋を微速でたどり、多摩川本流に出て取舵、さて下流側を見てみると‥‥ありゃりゃ、澪標が姿を消している!? 多摩川のこのあたり、神奈川県側から流路の3分の2くらいが浅瀬で、境目には点々と竿や杭の澪標が並んでいたのですが、それらがほとんど見えなくなっていたのです。

これではわかりづらいなあ‥‥。さらに浚渫船と、そのはるか向こうには河中の足場みたいな建造物も見えるし、あれらを左に見て進めばいいのかな? まあ、魚探の感を見ながらそろそろ歩けばいいやと、微速前進。

228004.jpgGPSのプロッタも見ながら、以前通ったときを思い出しつつ艇を進めていたものの、潮時の割には浅すぎる感じ。これはもしかして、失敗したかな‥‥と、エンジンをチルトアップしながら歩かせていたら、水深はすでに0.9m! えっ?

これは確実に澪筋を外れたわいと、ペラが空気を噛むギリギリまでさらにチルトアップした間なし、魚探の感が水深を表示しなくなり、ズッ、ズッと断続的にスケグが砂を擦るイヤな音が。

水面に目をやると、水底が透けて見えるような浅さ。このまま推進力を失って、北西風に吹き寄せられたらことです。

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スケグを擦った時点で、先ほどははるか遠くに見えた河中の巨大足場が、近くに見えていました。上流にいた浚渫船と、この足場を避けようとして神奈川県側に寄り過ぎたのが、そもそものあやまりだったのです。

だって、足場を近くで見ると、「航路はこちら ← ← ←」と横断幕があるじゃないですか。救われた思いで90度変針、ズリズリといざって足場を正横に見たところで、水深は急速に回復。イヤお恥ずかしい、肝を冷やしました。

(30年12月9日撮影)

(『川崎の運河群へ向かう…2』につづく)

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タグ : 京浜運河 海老取川 多摩川

7月22日の海老取川

(『7月22日の海老取運河』のつづき)

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ただ一つ生き残った河畔の空港向け看板、ポンジュースさんの生存確認写真を一枚。変わらぬ美しさを保っているところを見ると、定期的に手が入っているようですね。

221032.jpg稲荷橋をくぐって、湾入状に少し水面が広がっているところ、小型のクレーン船がいました。船名はわかりませんでしたが、クレーンのキャブに書かれた銘は縄定さんでした。

今まで通ってきた区間では、特に工事をしている風ではなかったので、はて、と思っていたら、その先に答えがありました。

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河道が急速に狭まってゆき、澪筋への緊張感もいや増す南端部の区間。左手は繋留施設、右手は波返し付きの堤防ですが、手前にびっしりと鋼管矢板が打ち込まれていました。

護岸の更新工事が始まったのですね。クレーン船はこの作業のために出張ってきたのでしょう。のどかだったここも、これから様変わりしそうです。

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潮が上げているとあって、釣り人さんのまあ多いこと。それでもこの辺りの皆さんは舟航に理解があるので、我が艇の姿を見ると、早々に竿を引いてくれました。ありがとうございました!

さて、久しぶりの海老取川澪筋、馴染みの水路とはいえやはり緊張します。波返しのある堤防、無縁供養堂、上げ潮に身を沈めたカメノコ‥‥久々の澪筋風景を味わいながらも、魚探に目を落としながらそろそろ歩きで通過。

221035.jpg出口の灯標を左に見て、多摩川本流へ。ここで面舵を切り、上流に向かいました。本日のお散歩テーマは、多摩川下流部の水門めぐりです。

遡上して間もなく、繋留船列の間に見えてくるのは羽田第一水門。堰柱には、外から巻き立てたような補強の跡が見えますね。扉体は塗り替えられたのか、色褪せもなくきれいです。
撮影地点のMapion地図

(30年7月22日撮影)

(『7月22日の多摩川水門めぐり…1』につづく)

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タグ : 海老取川 多摩川 台船 羽田第一水門

11月1日の運河風景…2

(『11月1日の運河風景…1』のつづき)

137006.jpg曳船がほぼ正横に来たところで一枚。チョコレート色に塗り上げられた船体が珍しく、船長は天蓋から身を乗り出して、後ろに続くクレーン船を注視していました。船名は「兄弟丸」。

クレーン船、二基搭載の結構な大型…と思ったら、2隻を背中合わせに繋いであるようですね。ジブをすでに上げているところから見ると、橋のある京浜運河には入らず、干潟の澪筋をぐるりと4分の3周し、京浜南運河から港内へ出るのかもしれません。

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137008.jpg海老取運河に入ると、羽田水上派出所の桟橋にエンジンをかけた警備艇「あじさい」と、乗り組みの警察官の姿が。塗り替えたばかりなのでしょう、艇の赤い船底色と白い船体のコントラストが美しく、目に沁みるよう。

休日なら、艇こそもやっていても、人影なく静まり返っているのが普通ですが、これも平日ならでは、生き生きと活動する水上派出所の姿を目にすることができました。


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デッドスローで海老取川に入り、空港間近とは思えない静けさを堪能しながら、稲荷橋を振り返って一枚。

秋の低い陽射しに照らされた、オレンジ色の桁がきれい。このタイプの橋脚を持つ橋も、都内の可航水路ではだんだん見られなくなってきました。
撮影地点のMapion地図

137010.jpg例のごとく海老取川澪筋をうねって抜け、多摩川本流へ出てしばらく下るわけですが、川崎側に横たわる浅瀬を示す澪標の列、ご覧のとおりその大半がちびてしまっており、遠目にはほとんど視認できないものもあって、まあ、その怖いことったら。

もちろん微速で、エンジンは半ばチルトアップし、魚探の感とGPSのログを、交互ににらみながらのそろそろ歩き。何度も通って、なじんでいればこそ何とかだませるものの、初めての艇が通ったら、座洲をしかねないでしょう。海老取川澪筋のように、恒久的な航路標識の整備(過去ログ『海老取川澪筋に灯標新設』参照)が望まれるところではあります。


(25年11月1日撮影)

(『11月1日の運河風景…3』につづく)

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タグ : 平和島運河 海老取運河 海老取川 多摩川 曳船 台船 水上派出所 羽田水上派出所