船橋港の水門と水路めぐり…7

(『船橋港の水門と水路めぐり…6』のつづき)

200056.jpg西岸に突如現れた謎の張り出しを、通り過ぎてから振り返って。草木がこんもり繁って、放置されて久しい風ですが、昔は揚搭設備でもあったのでしょうね。

国土変遷アーカイブ・地図・空中写真閲覧サービスで、昭和22年9月8日・米軍撮影の「USA-M449-204」を見てみると、陰になってわかりづらいものの、船が数隻接岸しているのが見えました。やはり!


200057.jpg最奥部はもうすぐというところで、水路の真ん中に漁船が錨泊していました。右はやや狭く、杭も出ているため、トリさんの航跡ヨーソロ、で左へ。

奥に小さな水門が見えてきましたね! あれが可航区間のどん詰まり、この水路に入った第二の目的地であります。



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石垣の法面護岸を従えた、くたびれ加減もほどよい小さな水門に、左手にぴたりと寄り添う、後付け感ありありの古びた排水機場、さらに左にはそれより竣功年次の新しそうな排水機場と、可航区間の終点としては、てんこ盛りなストラクチャー。ぽつり、ぽつりと生えている木も、のどかな雰囲気をかもし出してよいものです。

Googleの地図によれば、排水機場は古い方が海神排水機場、新しい方は海神第二排水機場とありました。さて、この流れでゆくと、水門も海神水門でよさげな雰囲気ですが、検索の仕方が悪いのか、裏付けとなる資料が引っ掛かってきません。

そこでGoogleストリートビューに望みを託し、開いてみると‥‥おお! かろうじて水門の東岸が写っており、堰柱に「船橋市 海神水門」の銘板が掲げられているのを確認! ありがたやありがたや。

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水門の手前には2個のブイが浮き、左から伸びる排水機場の吐口が、水面下にありそうなので離れたところから鑑賞。巻上機はラック、径間は4~5mといったところでしょうか。一見して、竣工時から船の通航を考えていなさそうに思えましたが、どうでしょうか。

堰柱の天端左右、まるで耳のように突き出ている持ち送りが、ちょっとしたチャームポイント(?)。肌の質感からして、竣工後、優に半世紀以上は経っていそうです。右側の堰柱、傾いているような‥‥カメラのズームが歪ませたのかな? しかし、左の排水機場、堰柱の幅半分も浸食して、後付けにしたって、どうにかならなかったかと思わせるものがありました。

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排水機場の古びた窓枠や、錆びた水管に惹かれたのはもちろんですが、目線が吸い寄せられるのはやはり、第二排水機場のぶっとい管が突っ込んでゆくさま。何かの拍子で艇が吹き寄せられて、ペラでも当てたらゴーン、とすごくいい音がしそう。

海神水門から上流が、いわばホンモノの海神川になるわけですが、水門が常時閉とくれば、のぞき込むこともできません。ともあれ、古びた水門や排水機場がおりなす、袋小路のひなびた雰囲気、よいものでした。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋港の水門と水路めぐり…8』につづく)

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タグ : 船橋港 海神川 海神水門