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3月12日の桜偵察

295001.jpgすでに満開が報じられ(週末前後は雨で残念でした)て今さらの感がありますが、備忘録として。3月12日はうららかな春らしい陽気に誘われ出航、近場の徘徊がてら桜の咲き具合を偵察してきました。

写真は曙北運河西岸、都市計画運河橋梁北側の一群。開花は一輪もないのは当然ながら、遠目にもつぼみが膨らんでいるのが枝のシルエットでわかり、わくわくさせるものがありました。

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タグ : 曙北運河汐浜運河大横川目黒川浜離宮

9月20日のフネブネ…1

(『9月20日の墨田川造船…2』のつづき)

272011.jpg墨田川造船辰巳を見た後は、辰巳運河を通って内水に戻ったのですが、珍しく先行艇が一隻いて、航跡をたどってゆっくりと抜けることに。

好天を映して水も青く、光線も塩梅よろしく、辰巳水門もいいお顔。2隻で縦陣を組んで進む面白さとあいまって、秋晴れに恵まれた水路行は何を眺めても楽しいものです。


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同じく辰巳運河、水門をくぐってから行逢した豆曳船「第36東庄丸」。黒い船体、フロントグラスも甲板室もない背の低いシルエット、乗り組みさんの座る椅子も昔風の折り畳みパイプ椅子と、まあ好みど真ん中。

クジラの頭のような丸い船首が押し分ける豪快な船首波、排気を含んだ噴流が船尾に盛り上がるのも、パワフルな感じが伝わってきて実に佳し。すっかり上機嫌になりました。

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人気コミック「ワンピース」の100巻発売を記念した展示が、浜離宮の内水面に面した「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」で公開されており、艇からも見られると聞いて、ファンとして見逃せまいと浜離宮へ。

展示については後ほど改めますが、近づいて写真を撮っていたら、水門の外からボー、ボーと長声が。これは水上バスの入港だと察して、ゴースターンで後ずさると、間なしに水辺ラインの「こすもす」がヌッ、という感じで汐留川水門をくぐって現れました。

水上バスにとっては径間だけでなく、天地もギリギリの水門をくぐって入港するシーンは、それだけで緊迫感あふれる、迫力のある一瞬です。 

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水門をくぐってすぐ、左手にある観光汽船の船溜をかわしつつ、90度の取舵を切って大きく船尾を振り、ウォーターズ竹芝船着場にピタリと達着! イヤ、お見事。

そうそう、この船着場について紹介するのをすっかり忘れていました。昨年夏に開設された、都内水路の定期航路では最も新しい船着場なんですよ。遅ればせながら、覚え書き的に以下メモ。

JR東日本ニュース(2020年6月10日)」によると、昨年6月19日に供用開始、一般社団法人竹芝エリアマネジメントが「WATERS takeshiba」の前面の汐留川の占用許可を受け、 JR 東日本が整備を行っているとのこと。水辺ライン、観光汽船とも寄港する船着場です。

ただし、従来からある築地川・浜離宮の船着場は、水辺ラインの寄港は無くなったとのこと。観光汽船は寄港便を継続するとのことですから、利用する際は注意が必要ですね。詳しくは浜離宮恩賜庭園の「『東京水辺ライン』船着場変更のお知らせ(2020年7月17日)」をご覧ください。

272015.jpg水上バスの話題といえばもう一つ、つい最近知ったのですが、観光汽船が苦境に陥っており、ついにクラウドファンディングを募り始めたそうで‥‥。

【存続危機】浅草発の水上バス事業の継続をご支援ください。 - クラウドファンディングCAMPFIRE
大川筋の華、一銭蒸気の時代から存続する唯一の船社ですから、水路者としてはぜひ、何らかの形で協力できればと思っております‥‥。


(令和3年9月20日撮影)

(『9月20日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 辰巳運河汐留川隅田川辰巳水門汐留川水門曳船水上バス浜離宮

7月12日の運河風景…5

(『「東京みなと丸」拝見!』のつづき)

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浜離宮の北東角を左折し、築地川の軸線に入ったところで、まあ、ガックリきました。フェンスで閉塞されている‥‥。

水面は見たところ奥まで平穏そのもので、特に大きい工事もしていないようなのに、これはどういうことでしょう。近々工事が始まるのでしょうか。南門橋との再度の逢瀬は、これでかなわなくなってしまいました。

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遠くで長声2発が聞こえたので、水上バスの進入を察して急いでフェンス前を離れ、邪魔にならないよう築地川水門の右側へ。間もなく、「リバータウン」が姿を現わしました。

この角度から進入シーンを眺めると、幅に余裕がないこともあってか、ズルズル‥‥と這い出てくる感じがして、ちょっと面白いものですね。

253033.jpg浜離宮を離れてから隅田川を遡上し、月島川水門の前に新しく架かった人道橋を拝見。

桁下高を確保するためとはいえ、前後の取り付け道路が実に長大で、テラスを圧迫しているのが目立ちますね。表面は周りと揃えた石板張り風で、落ち着いた雰囲気に仕上がっていましたが。


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ほぼ正面から。太鼓に反った橋というのは、シンプルな鋼桁橋でも見た目が柔らかい感じでよいものです。

水門への見通しが桁で少し悪くなったとはいえ、信号を橋の側面にも設けるとは。巻上機室、扉体前、そして橋にと3つも。賑やかなことになりましたね。

253035.jpg桁の右側に銘板らしいものが見えたので、流速で流されるのをだましながら近づいて、何とか撮れたのがこれ。ボケてしまいましたが、かろうじて判読はできます。

正式名称は「月島川水門テラス連絡橋」、製作は矢田工業とのこと。もう供用されたでしょうか。川面と水門が堪能できるスポット、ぜひ一度お散歩に訪れてみたいものですね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年7月12日撮影)

(『7月12日の運河風景…6』につづく)

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タグ : 築地川築地川水門隅田川月島川水門水上バス浜離宮

「東京みなと丸」拝見!

(『7月12日の運河風景…4』のつづき)

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「東京みなと丸」、初見の印象は、まず先代の「新東京丸」よりかなり小型に見えたこと、それにまったく“官船臭”がしない、プレジャーそのものの外観だなあ、ということでしょうか。

トップに眺望のよさそうなオープンデッキがあつらえてありますが、先代同様、「観光じゃなくて視察なんだから、ウロチョロしないで席に座って説明を聞かないとダメ!」なのかしら。だとしたらもったいないことです‥‥。

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正横を見て。イタリアの造船所で造られたと聞いていますが、スマートかつ完成度の高いスタイルで、なかなか素敵。

検索の仕方が悪いのか、メーカー名やスペックを記した記事が引っかからず、唯一全長と定員が載っていたのが「都発注の視察船、建造中の船体に凹凸 納期は半年遅れに」(朝日新聞、昨年5月22日付)。「全長約35メートル、乗客定員90人」だそう。定員は先代より10人減、見た目より収容力はありそうですね。

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ちょっと驚いたのが、船首近く、アンカーレセスの右手に書かれた船名! また何で、こんなに小さい字で、こんなに水線近くにレイアウトしたんでしょう?

せっかく素敵にまとまっていたのに、少々雰囲気を壊してしまった感がなきにしもあらず‥‥。これなら、船名はトランサムだけでいいような気もしますが、いかがでしょうか。

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単体で眺めると小さめに見えてしまう船体も、前方からポンツン桟橋とのツーショットで初めて「あ、結構大きいんだ」という感想を持つにいたりまして。窓の形や配置も、流れるようで格好よろしいですが、室内からの眺望はどうでしょう。“視察”で窮屈なのは我慢して、一度乗ってみたいですね。

253030.jpgコロナ緊縮下とあってか、浜離宮前水面で憩うプレジャーの船影もまばらで、この日は2隻。浜離宮も散策する人の姿はほとんど見られず、静かなものでした。

そうだ、築地川をのぞいてみましょう。南門橋を久しぶりに見てみたくなりました。閉鎖されていなければいいのですが。
撮影地点のMapion地図

(令和2年7月12日撮影)

(『7月12日の運河風景…5』につづく)

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タグ : 浜離宮東京みなと丸

汐留川水門の工事

177018.jpg昨日、8月22日土曜日のことです。竹芝に用事があって出かけた道々、デッキの上を歩いておりました。

強い南風が頬をなぶり、港内は一面波が立ってキラキラと陽光を反射し、もし艇で出ていたら難渋しそうな海況。デッキ北東側に至ると、当然見えてくるはずのモノが消え失せているのに気づいて、目をゴシゴシする思い。ありゃりゃ‥‥。
撮影地点のMapion地図

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汐留川水門の、巻上機室と扉体が撤去されている!
真っ赤に塗り上げられた角落しと、黄色い横断幕があるばかり。横断幕は上端がたるんで、「平成27年6月15日~平成28年2月15日」と、通航止め期間を記した文言のみ見えました。奇抜な形で知られる排水管のケーシングは、どうやらこのままのようですね。

いやしかし、都心周辺の水門の設備更新、続々といった感じで進められていますね。長年なじんだ水門たちも、ここ数年で大きく姿を変えてゆくことになります。せめて折に触れ、スナップして記録にとどめておきたいものです。

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ありし日の汐留川水門の姿をしのぼうと、本年3月29日に撮った一枚を掲げます。

どんなデザインで復活するのでしょう、浜離宮公園からもよく見える施設ですし、何らかの意匠的な部分は盛り込まれるような気がします。

(27年8月22日撮影)

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タグ : 汐留川水門浜離宮