2月19日の日本橋川…1

(『2月19日の亀島川…3』のつづき)

202016.jpg江戸橋をくぐった直後、前方に見える高架橋脚の一つ一つに、オレンジ色のフェンダーが巻かれているのが目につきました。

フェンダーの色が真新しく鮮やかということもあり、アクセントとしてよく目立ち、首飾りをしてもらったような、どこか可愛らしい風景にも思えます。フェンダーが丁寧に施されているこということは、もちろん理由があるわけで‥‥。

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既製のユンボを載せたタイプの、小型浚渫船がスパッドを刺して休んでいました。船名は「63号東庄丸」。出船入船ますます盛んな日本橋船着場、絶えざる航路整備が求められているのでしょう。

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日本橋の右径間を上航しようとしていたら、おなじみ「カワセミ」が入ってきました。達着シーンをものしておこうと、いったん行き足を止めてカメラを構えます。

結構な大きさの水上バスが、化粧板で飾った首都高の大屋根を頭上に頂いて、静々と進みくる光景! 少なくとも国内では、ここでしか見られない川景色です。

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行き足をゆるめて、日本橋船着場にピタリと達着。船と桟橋の長さが、まるであつらえたようでもあります。

結果的とはいえ、ここは全国でもほとんど唯一の、「屋根の下にある船着場」。鉄道でこそ、線路ごとプラットフォームを屋根の下に納めた駅というのは、多くないとはいえ決して珍しいものではありませんが、桟橋ではきわめて希少であることは、いうまでもありません(暑苦しく力説)。

202020.jpgなぜか、うまく撮れないのがパターンになってしまっている、新常盤橋(外濠アーチ橋)の動輪エンブレム。今日はどうかな‥‥。

むう、何とか「大正七年」が読めるくらいには、ピントが合ったような。もっともこの後、こちらに気を取られ過ぎて、ちょっと後悔するはめになりました。
撮影地点のMapion地図

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の日本橋川…2』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 水上バス カワセミ 浚渫船

12月31日の運河風景

(『船橋港の水門と水路めぐり…16』のつづき)

200146.jpgおっと、積み残しがあった‥‥。しつこいですが、抜けるような青空と、風穏やかな冬の天候は、舟行きにとって宝物といっても、いい過ぎではありません。文字どおり、目に入るものすべてが輝いて、どの水路を通っても、曇りの日の数倍(当社比!)は素晴らしく見えるのですから。

というわけで、船橋探索の帰り道に眺めた、大晦日のフネやら橋やら、もろもろをまとめてみました。

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タグ : 東京港 東京ゲートブリッジ 辰巳水門 辰巳運河 東雲北運河 巡視艇 浚渫船

巨大作業船のポンドにて

191056.jpg5月4日午後、千葉県をドライブした帰り道、水っぺりが見たくなってちょっと寄り道をしました。しばらくうろうろして出たのが、袖ヶ浦市は浮戸川なる川を渡る、新田大橋。千葉港の南西端あたりになります。

地元漁船でも繋留しているかしらと、クルマを降りてほてほてと橋を渡ってみたら‥‥おお!
撮影地点のMapion地図


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漁船どころか、各種巨大作業船から台船、土運船やらとお祭り状態(船頭の脳内が)!

何気ない寄り道で、まさかの大当たりを引き当てた気分! 「うひょひょひょ」と嬉しく拝見したのは、いうまでもありませなんだ。

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右手に接岸する、巨大クレーンを搭載した一隻から堪能。紅白のスパッドを高々と上げていることから、グラブ式浚渫船と推察。

クレーンのお尻の幅だけで、左にもやっている青い本船、2隻分はありそうですね。残念ながら船名はわかりませんでしたが、左手前の曳船は、船首に「春日」と書かれていました。

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中央奥に見えた、櫓をそびえさせた船‥‥。これは船名がわかりました。「ポコム2号」、五洋建設の持ち船です。船名で検索したら、「海上施工:専用船 ポコム2号」(CDM研究会)がヒット。「CDM工法とは」によると、セメント系硬化剤を土中に注入攪拌し、軟弱地盤を改良する工法の一つなのだそう。東京湾岸の埋立てには、なくてはならない立役者といったところですね。

右手の青いクレーン船は「ブルーオーシャン」。ご本尊が巨大すぎるせいで、ずいぶん可愛らしく見えますけれど、自艇で近寄ってみたら、見上げるような大きさなのでしょう。

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こちらも天を衝くような巨大な櫓が‥‥杭打船かしら。シャチのイラストをあしらったブリッジ側面には、「KSC-K75」と大書きされ、櫓には「あおみ建設(株)」の看板が。手前には揚錨船も寄り添っていますね。

検索してみたら、「KSC-K75 詳細データ」(海上技術安全研究所)に記事を発見。サンドコンパクション船、すなわち砂でできた杭を土中に押し込んで、「ポコム2号」同様、地盤を安定させる役目をする船だそうです。

いや~、凄いフネブネをいっぺんに3隻も拝めるなんて、やはり寄り道はしておくものですじゃ!

(28年5月4日撮影)

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タグ : 浚渫船 サンドコンパクション船 揚錨船 台船 曳船

1月21日の川景色…7

(『1月21日の川景色…6』のつづき)

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187032.jpg土運船の行き過ぎた向こうに姿を現わしたのは、背高ノッポの押船がはまり込んだ黒いプッシャーバージ。バージの船首側では、クレーンが稼働中‥‥あっ、グラブ式浚渫船だ!

大型船の作業風景を間近にした興奮と、なじみの水路を整備してくれているありがたさ(?)に、テンション急上昇であります。

右の写真は、船首側から見た浚渫船団。ほとんど影になっていますが、向こうに土運船+押船が横付けしているのがわかります。浚渫船のマッコウクジラを思わせる、丸みをおびた垂直船首に惹かれます。船名は新栄800‥‥「008栄新」ではないですよね?

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ザーザーと音を立てて、グラブから泥水をしたたらせ、ジブを旋回して土運船にぶちまけていく一連の動きに、舵を取りながらも吸い寄せられる思い。

23年に「新潟の水上バス…1」で、同じタイプの浚渫風景を目の当たりにする機会に恵まれましたが、グラブ式は動きに迫力があってよいものですね。掃除機のように、水底の泥を吸い取るという海竜(『6月23日のフネブネ…2』ほか参照)では、残念ながらこうした動きは楽しめないでしょう。

187034.jpg同じような写真で恐縮ですが、グラブが水から揚がってジブが旋回し、ブーンと振り回される瞬間を一枚、入れてみたかったのです(あんまり振り回っている感じがしないのが何とも)。

過去ログ「大迫力の荷役風景」で、砂町北運河のアレを見て以来、クレーンのオペレーターさんに畏敬の念を抱いている船頭ですが、この手の作業を目にするたび、巨大重機を操る手練の技に、改めてこうべを垂れるのであります。

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最後はやはり、曳船もとい、押船で締めたいもの。第八旭丸、2本の煙路と一体化した、ちょっとしたビルのようなブリッジがチャームポイント。

ラティス構造の上にチョコンと箱が乗った、見張台のようなブリッジも押船らしくてよいですが、このタイプもなかなかスマート。ええと、上甲板から数えると、5階建てになるのかな? 上り下りするだけでも大変そうではあります。
撮影地点のMapion地図

(28年1月21日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 砂町運河 浚渫船 曳船

27年度川走り納め…14

(『27年度川走り納め…13』のつづき)

186066.jpg浚渫船「海竜」の船橋をアップで。通り過ぎざま、船首からマスト、船尾までよ~く観察してみたものの、お正月の松飾りは見当たりませんでした。見落としただけかな?

「海竜」の定繋地から少し南の曳船溜では、ずらりともやった大小の曳船が、それぞれ1本づつ松飾りを振り立てていて、壮観といってよいものがありましたから、あるいは「海竜」にも‥‥と思ったのですが。

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警備艇の帰港シーンにでくわしました。艇名は「かわせみ」、動く船影の少ない静かな港内を横切って、プレーニングからスーッと微速航行に移るさま、どこかのんびりとした、くつろいだ風情に見えたものです。

バックに見えるいかついガット船、コンベアを交錯させるプラントも今日は静まり返って、年の瀬らしい雰囲気が感じられました。

186068.jpgさて、ここで港内から芝浦運河に戻り、先ほど通ってきた新芝運河との分流点あたりまで北上。リベット組みの浦島橋、裏側に反射した陽射しがゆらめいて、なかなかきれい。

新芝運河に入る直前、気になる艇を見かけ「あっ、あれはもしかして!」とピンときたので、近くで眺めてみたくなったのです。見えてきた‥‥左前方、黄色い艇がメザシにもやっていますよね。あそこは以前から、店舗所有のものらしい桟橋があったところです。

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目の覚めるようなレモン色一色の船体に、「TOKYO WATER TAXI」と大書きされたこの2隻、文字どおり水上タクシーと銘打って、27年11月に開業したもの(船社サイトはこちら)。11月初めでしたか、ウェブのニュースで就航が近いこと、既設の船着場を活用して営業することなどが報じられ、船宿など既存の船社でない企業が参入したことを知り、驚かされたものでした。

東京新聞の記事によると、6人乗り、全長6.3m、幅2.8m、3.4tとのこと。東京オリンピックの年までに、船隊を「60隻に増やしたい」という社長の言葉にも二度ビックリです。

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さて、艇を航過しながら眺めた印象はと申しますと、「手堅い感じで、しかも可愛らしくまとめたなあ」ということ。艇の規模にくらべて、長さ・高さともに大き目のカディ(甲板室)は、居住性とともに、乗降のしやすさも重視しているように見えました。エンジンをインアウト(船内外機)とし、船尾周りをすっきりとブルワークで覆ったのもよろしく、高い乾舷とともに安定感がありますね。

ただこのタイプですと、操舵席は当然船首でしょうから、後ろに目が行き届かない難点はありますね。また船型からして、一人でもやいと客扱いをするのは、乗員専用のハッチがないとやりづらそうです(訂正。→サイト掲載の写真を見ると、ハッチがありました)。この点、各船宿所有のフラットボートのように、船尾に操舵席があるスタイルの方が、お客さん全員に十分目配りができ、両舷にもアクセスしやすく、一人乗組みがより容易なように思えます。

個人的に好ましく思ったのは、垂直な窓を3面に配したカディ前面と、バーチカルステム(垂直船首)! この2つが、どこか業務船風の堅実な感じを与えており、鈍重といったら語弊がありますが、派手な塗装と絶妙に打ち消し合って(?)、独特の雰囲気をかもし出しているように思えるのです。

現在はこの2隻のみのようですが、これから順次隻数も増えて、都内の水路でたびたび出くわすことになるのでしょうか。ご安航をお祈りしています。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…15』につづく)

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タグ : 京浜運河 芝浦運河 警備艇 浚渫船 東京港