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4月1日のお花見…4

(『4月1日のお花見…3』のつづき)

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297017.jpg平久川との変則十字流に出ると、三方をボリュームたっぷりの桜に囲まれて、ゴージャスな気分になれることこの上なし。

正面に建つデイナイスホテル東京、満開の時季に最上階から眺めたら素敵だろうなあ‥‥と毎回同じことを思ってもう幾星霜。枝の下くぐりファイナルを決めてから、右折して平久川を下ります。


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平久橋東詰の一群、わずか数本の規模ながら、満開ぶりはなかなか見事なもの。場所によって少しづつ開花のタイミングがずれているので、ついさっき見た場所で葉桜率が高くても、ほんのお隣では最盛期というパターンはよくあり、またトクした気分になれるものですね。

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297020.jpgお花見のシメは、汐浜運河東端近くのスカパー前と、曙北運河はレールセンター東の桜並木で。どちらもまさに満開ドンピシャ、はらはらと桜小雪舞うさまも風流で、大いに満足できました。

何より今回嬉しかったのは、さくらまつりが復活し、お花見水路の王道たる大横川に賑わいが戻ってきたこと。船影の濃さこそ、街場の川ならではの華にほかならないからです。
撮影地点のMapion地図

(令和5年4月1日撮影)

(『4月1日のお花見…5』につづく)

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タグ : 大横川平久川汐浜運河曙北運河江東内部河川

4月1日のお花見…3

(『4月1日のお花見…2』のつづき)

297011.jpg散り始めの訪問とて、川面にはまんべんなく花弁が浮かび、花筏まであと一歩といった風情がよきもの。

しずしずと漕ぎゆく艪舟の姿もそうですが、橋に飾り付けられた横断幕や幟が、水路とその周辺の空気をうきうきとしたものに盛り上げていて、さくらまつりが戻ってきたことを実感ししみじみ。コロナ禍のみならず、震災時の自粛と、静まり返った春の川を2度体験してきただけに、賑わいが蘇った嬉しさはひとしおです。

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いや~‥‥。

黒船橋をくぐれば、高密度桜並木の濃厚さと枝の低さが醸す、都内最高品質(!)の水路のお花見が目の高さで。毎年のことながら、嬉しくて頬がゆるみまくり。

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いや~‥‥‥‥。

場所によってはだいぶ散っていて、葉の色も目立つほどの木が見られたものの、こちらはまだ十分鑑賞に堪えるボリューム。ようがんす、ようがんすよ。

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いや~‥‥‥‥‥‥‥‥。

(しつこい)。艪をひらめかせる和船たち、河畔に連なる提灯や紅白の飾り付け、懐かしい(といっては語弊がありそうですが)大横川のお花見風景が戻ってきた喜びとともに、この圧倒的な桜の物量を噛みしめたいです。お天気に恵まれて、本当によかった。

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東富橋の手前では、はらはらと川面に散ってゆく花弁の様子がまた素敵でした。桜吹雪まで至らないささやかなものですから、桜小雪ともいうべきでしょうか。降り注ぐ陽光を受けて音もなく散りゆくさま、実に詩的な美しい光景で、ため息が出るような一瞬でした。


(令和5年4月1日撮影)

(『4月1日のお花見…4』につづく)

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タグ : 大横川江東内部河川

9月11日の水路風景…2

(『9月11日の水路風景…1』のつづき)

286056.jpg前後しますが、東雲北運河にて。ボートから買えるハンバーガー店「スキッパーズ」の線路をはさんだお隣にある、「Island Stone」(『「スキッパーズ」と、そのお隣の話』参照)の立派な桟橋前のテラスに、看板がかかっていました。

「船着場のあるレンタルスペース アイランドストーン」とあります。運河から見ると、店舗の構えでもなく、桟橋に使途不明感がありましたから‥‥店名が入れば皆さん検索して、利用につながるのではないでしょうか。

286057.jpg不定期観察中、大島川西支川の巽橋改架工事を。う~ん、もろもろが交錯しすぎて、わかりづらいですが‥‥奥に見えるのは足場で、橋は完全に撤去されたのかな?

トシのせいかどうも目がおぼつかず、お恥ずかしいかぎりです。前回、4月10日のときと、くらべてみてください。



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航程の終わり近く、ゲートブリッジまでひとっ走りした帰路のこと。東防波堤の北側、若洲公園寄りに巨体を横たえる何かが‥‥高い紅白の櫓がそびえているところを見ると、杭打船かしら?

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アンカーを広範囲に打っている可能性が高いので、水面に気を配りながら、遠巻きに近づいてみました。おお、大きい‥‥。櫓は、先すぼまりになった三角柱のてっぺんを切り落としたような形。ちょっと、欧州大戦時あたりの戦艦の櫓檣を思わせるものが。右舷には揚錨船もいますね。

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逆光気味で暗くなりましたが、左舷に出てみました。五洋建設ポコム12号、海底を地盤改良するための「深層混合処理船」というのだそう。なるほど、櫓も一風変わった姿なわけですね。あっ、平成28年5月に、同じような用途の「ポコム2号」を袖ヶ浦市で見たことがあるな。

ウイングを張り出した船橋が中央にあり、後ろには上背のあるタンク様の構造物、船橋の回廊から櫓に向かってキャットウォークが伸びていたりと、特殊な任務相応のディテールが目を引き、興味深く拝見したものでした。
撮影地点のMapion地図

(令和4年9月11日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 東雲北運河大島川西支川江東内部河川東京港

5月4日の水路風景…5

(『5月4日の水路風景…4』のつづき)

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すでに今月のトップ画像で紹介しましたが、清澄橋の桁側面に書かれた橋名に惹かれて。側面に張られた化粧パネルの一枚一枚を、原稿用紙のマス目に見立てたがごとく文字がキッチリと納まり、下端に配したローマ字のルビ的な配分も気持ちよく、ほう、と声を漏らしてしまったものでした。

パネルを最近塗り替えた際、橋名も一緒に書き込んだものと思われますが、簡単なようでいて、こうした心配りはなかなかできないもの。施工業者に、慧眼をお持ちの方がおられたのでしょう。

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280048.jpg西端、清澄排水機場前の清川橋も、塗り替えられたブルーの塗装がきれい。左の三菱倉庫の社紋も好みで、来るたびにカメラを向けてしまいます。

そうそう、往路に撮った亀久橋も掲げておきましょう。仙台堀川の顔、名物の四角いトラスとなれば、やはり記録はしておきたいもの。


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丁字流まで戻って、平久川を下ります。鶴歩橋のすぐ南で出会ったのは、ずん胴風味の船体が魅力的な曳船「第25栄進丸」。この日は休工なのでもやったまま、航路指示の矢印を出してご案内役です。

栄進丸船隊、曳船、通船はいうに及ばず、独行艀の油槽船まで、多岐に渡っていますよね。東京の川や運河では、おなじみの名前です。

280050.jpg鶴歩橋~汐見橋間の東岸は、ご覧のとおり鋼矢板が打ち込まれて、護岸の耐震補強工事中。

大きな台船も2隻出ながら、「日の丸クレーン船」のいる平久川下流部のように流路を圧迫している感じがしないのは、川幅あってこそ。特にすり抜けの緊張感もなく、楽々通航できました。
撮影地点のMapion地図

(令和4年5月4日撮影)

(『5月4日の水路風景…6』につづく)

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タグ : 仙台堀川平久川曳船江東内部河川

5月4日の水路風景…4

(『5月4日の水路風景…3』のつづき)

280036.jpg小名木川から十字流を右に折れ、大横川を南下することに。両岸の緑濃い桜並木と、頭上をかすめる橋の低さを楽しみながら、好ましい静寂を破らないようにそろそろと。

この日の干潮は12:50、A.P.0.17mでしたが、亥之堀橋を通ったときはまだ10:00前とあって、すり抜け感覚を堪能できる潮位の高さでした。

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まだ茂森橋をくぐれる潮位でないこともあり、丁字流を右折し仙台堀川へ。青空をバックに仰ぐ木場公園大橋、いいですなあ。中小の橋梁が過半を占める江東内部河川では、高さ、延長とも随一の規模ということもあって、存在感が群を抜いています。

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‥‥で、大横川ではほとんど見られなかったのに、不思議なことに仙台堀川へ入ったとたん、クラゲがやたらと目につくようになりました。

水温が上がったこともあって、水深の浅いこのあたりはすでに透明度が低く、うまく撮れなかったのは残念。しかし、水ぬるむ季節を象徴するようなクラゲさんの大発生、夏が近づいた風物詩ともいえ、これはこれで味わいがあるものです。

280039.jpgせっかくここまできたのだからと、平久川との丁字流を直進、仙台堀川の西端までお散歩してみることに。

丁字流北面にはご覧の横断幕が掲げてあります。昨年3月に訪ねたときは、海辺橋西側で護岸の補強をしていましたね。進捗はどうでしょう?



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しばらく進んでみたものの、特に工事をしている様子は見られず、少々拍子抜けした気分に。補強工事は終わったのかな?

西端近く、清澄橋の東に至ってようやく、まだ塗装がきれいな土運船が、一隻だけもやっていたのを見つけました。船名は「65号千羽丸」。緑の船体に山吹色の囲壁が映えて、周りの木々ともよくなじみいい雰囲気でした。
撮影地点のMapion地図

(令和4年5月4日撮影)

(『5月4日の水路風景…5』につづく)

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