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初夢大妄想・ここに閘門が欲しい!

初夢をお題にするには、あまりにも遅すぎるのが痛いところなんですが、ギリギリ松の内ということで平にご容赦を。年に一度くらいは、自分の欲望に正直になろうと、日々めぐらしている妄想のうちの一つ、「ここに閘門があったら、すんごく楽しくなるんだがなあ」というあたりを、初夢をたてまえに垂れ流してみようと思います。

なお、以下はあくまで船頭個人の脳内にて、水運バカ的好都合が熟成した妄想であります、各方面の事情は一切考慮しておりませんので、この点あらかじめ、悪しからずご了承ください。

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タグ : 江戸川閘門 行徳可動堰 新川東水門 新川排水機場 秋ヶ瀬取水堰 閘門

閘門の水位差を魚探で見てみたい

43001.jpg以前から、せっかく魚探がついているのだから、閘門を通るときにモニターの水深表示を記録して、水位差を数字で実感してみたい、と思っていました。

しかし、さんざん通って慣れたとはいっても、やはり閘門というだけでどこか興奮しているのか、その方面の注意が格段におろそかになり(もともと全体的におろそかではある)、実現したのがつい先日、出渠した艇を引き取りに行った帰り道、江戸川閘門でのこと。

これが荒川や扇橋閘門だと、側壁につかまらなければならず手が塞がりますから、注排水の穏やかな江戸川閘門ならイケそう、ということもあり、実行に及びました。

43002.jpg
上流側扉体が閉まり、排水が始まった直後の水深。3.9mか、ふむ。

水中に浮遊しているような、ナマコ形の感は何だろう…。魚がこんなにいるわけはないし、注排水で巻き上げられた泥や泡に反応しているのかしら。

43003.jpg
約1分後、3.6m。

GPSモニター上の速度表示に注目。他の閘門にくらべればソフトとはいえ、排水されれば流れが生じて艇が引っ張られるので、時々スロットルを倒し、前後にチョンチョンとけとばして位置を調整します。

43004.jpg
約2分後、3.2m。排水が止まり、下流側扉体が開き始めました。本日の水位差、0.7m。扉の開けたてまで含めた、通航時間は11分ほど。先行船がいなかったので、物足りないくらいの短時間での通航となりました。
ちなみにこの日、10月24日11時時点での芝浦の推算潮位は、A.P.+0.9m。

10数年前、まだ閘門初心者だったころは、興奮の度合いも今より高かったせいでしょう、もっと長い時間に感じられたものですが、通ってしまえば本当にあっという間です。でも楽しかった!

43005.jpgおまけ。三枚洲の水路で見た、ユリカモメ艦隊泊地(笑)のにぎわい。この日は屋形船が何隻も碇泊していたので、餌をもらえると踏んでの集結でしょうか。しかし、あてが外れたようですね。

ところで、例によって今ごろ気づいたのですが、「河川航行情報図」を何気なく眺めていたら、この三枚洲の水路に、何やらウス~く小さな文字が書かれている…。目を凝らしてよくよく読むと、「旧江戸川」と書いてある! ここは旧江戸川の一部だったんですね。 

かつて旧江戸川河口は多くの砂洲があり、無数の澪筋を刻んで海に流れ込んでいたことは、「青べか物語」にも描写されているとおりですが、そのほとんどは埋め立てによって陸化され、澪筋も新左近川や見明川などを残して、整理されてしまいました。三枚洲水路は、その貴重な生き残りなのですね。 


(22年10月24日撮影)

(『江戸川の大編隊』につづく)

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タグ : 江戸川閘門 閘門 旧江戸川 水辺の鳥たち

10月11日の旧江戸川…2

(『10月11日の旧江戸川…1』のつづき)

41006.jpgこれもおなじみ、三共油化の桟橋にもやう油槽船・第十一長榮丸。先ほどの清掃船との出会いで、業務船にとっては平日であることを気づかされて、こちらでも運行中の姿を拝めるかと期待したのですが、残念ながら動く気配はなし。

旧江戸川には低い橋がない(というより、橋そのものに乏しい)せいか、上部構造がほとんど無きにひとしいか、あっても折畳み式のキャブのみといった他水系の独航艀と異なり、立派な甲板室とブリッジを備えているのが特徴です。

41007.jpg
ああ、ブレてしまった…。荷を降ろした後の、アップトリムで船底色を見せているのもまた風情があって佳ろしいもの。

そういえば、この赤茶色い船底色を我が艇に塗ってみたいと思いつつ、いまだに実現できていません。船体がFRPの地色である白いままなので、喫水線下だけ赤茶色、というのはどうも締まらない気がするからかも。やはりこの船底色とバランスを取るとしたら、舷側は黒か、グレーに限ると思います。
(でも、気が向いたらいつかやっちゃうかも)

41008.jpg今井橋下流の千葉県側、こちらもテラス護岸の工事がたけなわ。矢板で囲った部分を埋め立てている最中のようです。

面積はかなり広く、ちょっとしたテニスコートでもできようかというくらいに見えますね。


41009.jpg
好天で空気も澄んでいるので、中流部の目標物のひとつである王子製紙の煙突も、赤白の塗装がよく映えてキレイです。

41010.jpg
そして江戸川閘門。ご覧のとおり開放中で、注排水はなし。

いつもなら、舌打ちの一つもしたくなるところですが、この日はエンジン不調とあって、スロットル操作にも気を遣う緊張下にありましたから、そのまま航過できると知って、胸をなでおろしたほどでした。
撮影地点のMapion地図

(22年10月11日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 旧江戸川 独航艀 江戸川閘門 閘門

水門先生と水路行…1

すでに「Das Otterhaus」の「江戸川限界遡上」で紹介されているので、ご存知の方も多いと思うのですが、7月18日は水門写真家の佐藤淳一氏をお誘いして、江戸川に遊んできました。ううむ、今年は江戸川づいているなあ。

こう書くと、すごく唐突な印象があるのですが、実は面識こそないものの、20年ほど前からお互いを知っていた(ということに、5年前、旧ブログを始めてしばらくしてから気づいた)というご縁があり、以来何度かやり取りはあったものの、お会いする機会に恵まれずにいたのです。

当日はときおり小雨がぱらつくような、あいにくのお天気。
しかし佐藤氏は、「晴れていると、写真がうまく撮れないので、撮影に出かけるときはいつも、曇るようにと願っているんですよ。今日は曇りで本当に良かった!」と上機嫌。

なるほど、アングルが限られる晴天より、光がまんべんなく当たって、ディテールが細部まで撮れる曇りの方が良いということでしょうか。やはりプロの考えることは違います。

10001.jpg佐藤氏とご友人F氏、私と連れの総勢4名で、灰色の空の下を、まずは砂町運河、新砂水門を通過して荒川河口へ。
ボート乗りにとってはなじみ深い新砂水門も、佐藤氏によれば、陸上から狙える場所がほとんどなく、貴重な存在なのだとか。幸い続航艇もないので、ゆっくり通過して楽しんでもらいましょう。

通りながら、「新砂水門の謎の穴」でも触れた、「旧・新砂水門」のことに話題が及ぶと、佐藤氏は左側、排水機場の護岸を見て「あそこに遺構らしきものがありますね」と興味深げ。さっそく水門好き同士の会話ができるのは、なんとも嬉しいものです。

10002.jpg
荒川河口の大橋梁群をくぐり、三枚洲の水路を通って旧江戸川へ。
荒川のゲルバー」では、「とんでもなくかっこいい。鳥肌が出るほど」と、ずいぶんお気に召していた様子だったので、「どの径間を通ります?」と指示を請うと、「中央径間で!」とのご希望。

ヨーソロ、真ん中を堂々とまいりましょう。臨海大橋ができるまでは、都内一の大トラス構造物、くぐるたびにその質量には圧倒される思いです。

10003.jpg約一時間をかけて旧江戸川を遡上、おなじみ江戸川閘門に到着。「ゲートを吊り下げている滑車が、なぜスイブルになっているのか」という一件で、さっそく盛り上がる二人(笑)。

浦安から上、ほとんどの区間が最徐航を要する、船溜の多い川とあって、荒川のようにすっ飛ばすと言うわけには行きません。「何でこんなに時間がかかるのかなあ、と思っていたんですが、なるほどこういうわけだったんだ…」と佐藤氏も納得された様子。そうなんです、充分スロットルをしぼらないと、どやされることもあるんですよ。

10004.jpg下航船が先着しており、10分ほどの待ち時間でPWCが出てきました。佐藤氏は、江東の2閘門は通ったことがあるのですが、江戸川は初めてで、通航を楽しみにしていたとのこと。

扇橋・荒川と異なり、管理事務所からの放送もなければ信号の明滅もなく、短いサイレンのみでただ黙々と開閉する、築66年の閘門の地道な働きぶりに、佐藤氏も感じ入っておられたようです。
本流にマリーナがあり、また地元の舟もいるので、頻繁に通航船があるということでも、都内の3閘門の中では一番でしょう。

10005.jpg閘門通過を楽しんだ後は、そのまま遡上してもよいのですが、「水門先生」をお連れしながら、ここを逃したとあってはウソでしょう、というわけで行徳可動堰にも寄り道。

せっかくなので、扉体ギリギリまで近づいてみると、ひとつ発見がありました。戸溝の下部、出入口のような開口部がチラリと見えますが、これはちょうどトンネルのように、向こう側まで抜けていたことが判明。
きっと、扉体が下がっている際に、扉体の上を歩いて点検できるように、通路として設けたのでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(21年7月18日撮影)

(『水門先生と水路行…2』につづく)

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タグ : 砂町運河 江戸川 新砂水門 江戸川閘門 行徳可動堰 閘門

江戸川閘門スナップ

(『水位差上等!』のつづき)

7034.jpgお花見の時季とは違って、管理橋上で眺める人も、たった一人。賑やかな閘門も嫌いではありませんが、アガリ症の小心者としては、やはり人目は少ないほうが、集中して楽しめるというものです。

上流側ゲートが上がると、お楽しみもいよいよ終わり。まあ、水したたる扉体をくぐって出たときの、開放感も好きなのですけれど。…おや、水路の左に何か異物が…。

7035.jpg最初は、ちょっとした枯れ草のかたまりか何かだと思っていたら、枝のたっぷりついた流木、しかも幹は結構太そう…。

枝が水中に伸びていたら大変と、右の側壁に艇を思い切り寄せて、恐る恐る通過。たかが潅木とはいえ、ペラにからみでもしたら、ことですからね。


7036.jpg前後しますが、閘室横、背割堤上にある、今やおいそれと見なくなった型の、小さな電話ボックス。中身はご覧のとおり、玄関にあるようなインターホンです。

以前も触れましたが、コレを以前から、一度使用に及びたいと思いつつも、やはり用もないのに使うのは気が引けて(当然ですが)、15年間果たせず。使ったことのある方、ぜひコメント欄に体験談を!


7037.jpgこちらは、江戸川閘門周辺の風景の中でも、私が特に好きなアングル。背割堤下流側です。

ずん胴の水位計測施設に杭の群れ、その向こうに見える対岸には、河原水門と、古風なアパート…。切り取られたもの全てが、ほどよく風化したコンクリートの肌を持つ建造物ばかり。陽に焼けたコンクリートの匂いが漂ってくるような、のどかな川景色です。

7038.jpg
上流側から、閉まりゆく扉体を眺めて。こんもりと茂った葉桜の緑がひたすら濃く、竣工後60年以上を経た閘門を、覆いつくさんばかりに見えます。

この閘門と出会って15年…いや、正しくは16年目ですね…、ほとんど姿を変えずに元気で活躍してくれているのは、本当に嬉しいもの。私の生まれた街ですら、この16年間は、街並みが一変するほどのすさまじい変貌振りでしたから、なおさらそう思えるのでしょうね。


(21年6月7日撮影)

(『江戸川散歩…1』につづく)

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タグ : 旧江戸川 江戸川 江戸川閘門 江戸川水閘門 閘門