廃船「はやて」一件!

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江戸川畔の水際に座り込んでいた廃船、「はやて」との出会いを覚えておられるでしょうか。25年7月5日にアップした記事、「江戸川で貸しボートを楽しむ」で、紹介させていただいたあれです。

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擱座しつつも、甲板上に鉢植えを青々と茂らせた、その情趣あふれたたたずまいが船頭のツボにはまり、印象深いシーンとして心に残ったわけですが、最近過去ログを見返していたら、何とはなしに目に入った写真に、思わずアッと声を上げてしまったのでした。

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これ、「はやて」じゃないか!?

泡を喰って、江戸川の写真と見くらべてみると、甲板室やマストの形状、窓配置、船名だけでなく、どれをとっても同一個体と思って間違いなさそう。

う~ん、現役時に横を通って、しかも写真まで撮っていながら、2度目の邂逅で全く気付かなかったとは! 自分の記憶力の悪さに、恥ずかしくなりました。「はやて」君も、「コイツ、気づいていないナ!」と苦笑いしていたことでしょう。いやもう、心からお詫びしたい。

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現役時代に出会ったときの記事は、過去ログ「見明川…1」。このときは残念ながら、船首側よりきちんと撮った写真がなく、何とか観賞に耐えるのはこの2枚くらいですが、今や貴重な現役時の姿、おろそかにはできますまい。

ところで、も一つ気になったことが。訪問日を見てみたら、江戸川のときが25年6月23日、見明川のそれが‥‥19年6月23日! ま、まあ単なる偶然でしょうが、今さらながら「はやて」に吸い寄せられたような気がして、運命的なような、はたまた慕わしいような、いわくいいがたい心持になったのでありました、はい。

しかし、記憶がいかにスッポ抜けるか、痛感させるような一件ではあったので、暇ひまに過去の写真をよッく点検して、意外な「発見」を期待したいものです。

(25年6月23日・19年6月23日撮影)

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タグ : 江戸川 見明川

江戸川の大編隊ふたたび

(『ロータリーボート上架中!』のつづき)

196026.jpg恒例のお楽しみ、江戸川閘門を通航。静かに水が満ちてゆく閘室の雰囲気を味わいながら、2隻のPWCと一緒に、たゆたって過ごすひととき。

前扉が開いたところで、魚探の感を見ると3.6m。入閘したときは2.8mでしたから、本日の閘程は0.8mということになります。PWCたちは扉体が上がり切るのを待たず、滴を浴びながら出てゆきました。さて、我が木っ端ブネも腰を上げようと、クラッチをつないで前進に入れたところで‥‥。

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頭上に時ならぬ爆音が響き、びっくりして空を見上げると、陸上自衛隊の輸送ヘリが2機編隊で!

雄姿に見惚れて思わずカメラを向けてから、我に返って「そうだ、閘室を出なきゃ」と舵を切ると、たたみかけるようにさらなる爆音が‥‥これはもしかして?

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おおお、今度は5機の雁行! 「江戸川の大編隊」の時と一緒だ! 観閲式の日に当たったに違いありません。

前回は6年前、22年の10月24日。特に意識せず同じような時期に訪ねて、こうしてタイミングよく出会えたのは、ラッキーとしかいいようがありません。

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196030.jpgうひゃ~、続いて輸送ヘリの7機編隊、もう大迫力。ちょうど曇り空にも少し切れ目ができて、明るくなってきたところの飛来、まことに幸運ではありました。

一旦ニュートラルにして、遠く上流側の空を望むと、右にゆるいカーブを描きながら、隊伍を組んで飛び去ってゆくのが見えました。各機各編隊ともまったく隊形を崩さず、まるでガラス棒で固定されたかのよう。パイロットの技量の高さに感動しながら、消えゆく機影を見送ったことではありました。
撮影地点のMapion地図

(28年10月16日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 旧江戸川 江戸川 江戸川閘門 閘門

5月1日の江戸川…9

(『5月1日の江戸川…8』のつづき)

191051.jpg流れ下ってきたひとかたまりの枝葉に惹かれてパチリ。豪雨の後や増水時によくみられる、枯草や枯れ枝のそれではなく、茎も葉も青々としているのが、何やら新鮮で目を奪われました。

穏やかな川面は水質のコンディションもよろしく、ハルに触れるさざ波の感触も下流から変わらず、眠気を誘いそうな柔らかな感じ。舵を預けていたら、本当に眠ってしまいそうな穏やかさです。

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河道がぐっと東に振れたところで、県道295号線上葛飾橋が見えてきました。

この橋、今までと違うのが、バックに高い建物が少なくなるせいか、どこか寂寞とした雰囲気をまとっていること。ここから上流は、次第に可航環境が厳しくなる区間だけに、下流部と中流部を分かつというか、異なる世界への門のようにも感じられ、ディテールの乏しさもあいまって、印象深い橋なのです。

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久しぶりに訪ねたことだし、ぐっと仰いで橋の裏側も。すっかり褪せてしまった塗色に、平成5年、初めて訪ねたときのうだるような暑さを思い出しました。
撮影地点のMapion地図

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ここから先は、浅瀬や砂洲も少なくなく、今までのようにのほほんとはしていられない区間。遠く望む三郷排水機場のあたりには、PWCが集結して盛んに爆音を立てていました。

前回触れたように、三郷船着場あたりまで遡上すれば、中之島付近が浚渫されたかどうかも確かめられたのですが、どういうわけだかピンとくるものがあり、これも久しぶりに「あっ、呼ばれていないな」との天啓(単なる妄想)が‥‥。
というわけで、14:37をもって転回、下航することにしました。

191055.jpg帰路はひとつ、面白い出会いがありました。柳原水門の付近まで下ってきたら、後ろからビィィィンとかん高い音とともに、マルチコプタータイプのドローンが、我が艇の上空を高速航過! 

きっとカメラもついていて、操縦者は我々のことを見ているに違いないと、嬉しくなって手を振ったものです。一旦遠ざかったものの、旋回してきて今度は船首から、頭上スレスレまで高度を下げ、挨拶するように飛び去ってゆきました。

(28年5月1日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 江戸川 橋の裏側

5月1日の江戸川…8

(『5月1日の江戸川…7』のつづき)

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松戸船着場。フェンダー付きの岸壁一面、上流側に階段式、下流側にスロープを備えた立派なもの。「江戸川管内緊急用船着場」(PDF)によると、全長30m、河口からの里程19㎞とのこと。

ん? 上流側に人影が‥‥。先ほどと違って防災訓練ではなさそうだし、何かを待っているような雰囲気。もしかして、船が来るのかしら。

191047.jpg松戸市街のビル群を遠望。回転レストランらしい、円盤型の構造物を頂いたビルが目立っているのは、初めて訪ねたときから変わっていません。今も現役なのでしょうか。

帰宅後検索したら、「松戸ビル」(超高層ビルと風景写真のきりぼう)がヒット。昭和49(1974)年竣工、平成15年までホテルニューオータニ松戸が14~20階にテナントとして入っており、本家同様スカイラウンジもあったとのこと。勉強になりました!

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変則3径間という形の面白さ、径間角の石材が渋さを演出しておりと、魅力的な外観の小型水門・赤圦樋門。

水とみどりと歴史の回廊マップ(松戸地区)~水とみどり~」(松戸市HP)によれば、創設は何と文化10(1813)年! 江戸時代からこの地にある、歴史ある樋門だったのですね。ちなみに現樋門は昭和32年の竣工、こちらも60年になんなんとする古豪であります。

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その上流にある樋野口樋管も一枚。坂川の調整を担うという意味では、赤圦樋門と同様なものの、こちらは背後右側に見える樋野口排水機場とセットで、いわば機力排水の放流口と見てよいでしょう。地味な存在ですが、佐藤師匠のFloodgates List 16には、しっかりリストアップされており、さすがとしかいいようがありません。

191050.jpg松戸の屈曲を離れると、流路を県境が横切っており、東京都から埼玉県に入ります。流路中央に出ると、写真のようにところどころ感が跳ね上がる箇所もあるものの、水深はおおむね3m台~4m弱をキープしていて、まずまずの可航環境。

そうそう、可航環境で思い出した! 
だいぶ前になりますが、「緊急船着場と緊急用河川敷道路」(南流山通信)と題した記事を発見。船着場の詳しい情報が載っているのに惹かれて、興味深く拝読していたら、「三郷緊急用船着場までの江戸川の航路となる部分の浚渫(平成22年度までの予定)が進められています」なる下りが! 当然ながら、目を剥いてものすんごく意識したわけであります。

Googleの航空写真で、三郷船着場までの河道を眺めてみたかぎりでは、岸沿いの砂洲や浅瀬こそあまり変わっていないものの、三郷中之島(『江戸川・三郷中之島覚え書き』参照)西側にあった浅瀬が、無くなっているように見えたのです! 佐藤師匠と訪ねたのが平成21年7月、記事の文言を信じれば、その直後に浚渫されたということでしょうか?

他の砂洲や浅瀬がほぼそのままのようであることから、低水敷すべての浚渫はあきらめ、想定された河用船が通れる最低限の澪筋のみ、確保する方針で掘り下げたのかもしれませんね。以上は確認情報ではなく、船頭の妄想ですので、間違っていたらごめんなさい。

(28年5月1日撮影)

(『5月1日の江戸川…9』につづく)

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タグ : 江戸川 赤圦樋門 樋野口樋管 松戸船着場

5月1日の江戸川…7

(『5月1日の江戸川…6』のつづき)

191041.jpg左手、葛飾区側にもくもくとした質感の木立が‥‥。緑の法面越しにのぞける、雰囲気のよさに惹かれて一枚。お社があるのでしょうか。

Googleマップの航空写真で確認してみたら、やはり葛西神社の杜とのこと。堤防が高められる前は、社殿が川面に姿を映し、もしかしたら、上下する高瀬舟の乗り組みからも信仰を集めたのかな‥‥、と妄想。


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191043.jpg屈曲した河道がほぼ北東に向いたあたりで、次の橋が見えてきました。こうやって切り取ると、まるで新幹線の電車が両岸から渡ってくるように見えますね。

この橋、現在建設中の外環道の一部で、新幹線のように見えたのは、上を開いた円筒形に造られた防音壁。前回来たときにはまだ基礎工事中で、影も形もなかった橋です。


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外環道の両脇を挟むように渡る、国道298号葛飾大橋を仰いで。光線の塩梅もよろしく、薄いグレーの塗装もまだきれいで、「ああ、トラスっていいなあ‥‥」と思わずつぶやいてしまう端正さ。

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そのすぐ上流、県道54号葛飾橋は、対照的に表面がだいぶくたびれて、ちょっとかわいそうな感じすらします。松戸市街のビル群も間近に迫り、河道が西へ大きく曲がる地点。風が運ぶ川面の匂いも心地よく、鼻歌交じりで遡上続行であります。
撮影地点のMapion地図

(28年5月1日撮影)

(『5月1日の江戸川…8』につづく)

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タグ : 江戸川