水郷の踏み車

160001.jpg10月12日、秋晴れを得て、水郷へふらりと遊びに行きました。潮来で昼食をすませた後、常陸利根川を渡り、十六島へ。

今回のお散歩は、とても残念なことから始まりました。一見のんびりとした水郷といえど、時の流れとは無縁ではないのだなあ、ということを、改めて感じさせられたものです。

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あやめ祭りの水郷風景…3

(『あやめ祭りの水郷風景…2』のつづき)

98011.jpgハスの葉がさらさらと音を立てながら、舟縁を擦って後ろへ流れてゆくのは、何とも心地よいもの。

ハスの葉の間にぽつぽつと浮かぶ、小粒のウキクサたちにも惹かれるものがありました。子供のころ、公園の池などで拾ってきて、金魚鉢に浮かべておくと、分裂して増殖するのが面白く、飽かず眺めたことを思い出したのです。


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エンマに架かるいま一つの木橋を、先行するサッパがくぐるところを一枚。水面のハス、水際のあやめから、橋詰に幹を傾ける柳、藤棚の向こうに立つポプラ、そして中高の橋…と、水郷らしいシーナリィが凝縮されて、精緻な箱庭を眺めているようでした。

98013.jpg園内の水路を一巡りして、サッパは元の乗り場へもどってきました。乗船待ちの列が、藤棚の下からはみ出るほどの盛況です。

わずか15分ほどの舟行きでしたが、あやめ祭りの賑やかさとともに、竿さす昔ながらのサッパを味わうことができて、思った以上に楽しめました。



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98015.jpg花のたぐいには、トンとうとい無粋者ながら、これだけのあやめをそろえて咲かせるには、なみなみならぬ丹精が必要だということはわかります。これからも水郷の名物として、たくさんの人が訪れますように。

水生植物園を出たところで、目についたのがご覧の幟。伊能忠敬を主人公とする、NHKの大河ドラマを実現させようとのキャンペーン中で、署名も受け付けていました。


(24年6月24日撮影)

(『あやめ祭りの水郷風景…4』につづく)

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あやめ祭りの水郷風景…2

(『あやめ祭りの水郷風景…1』のつづき)

98006.jpgサッパには、靴を脱いで座るゴザ敷きのものと、土足のまま乗れるベンチの2種類がありました。我々の乗ったのはベンチ式で、ラッキーなことに一番前の席。

乗り込んでいるうちにも、サッパは次々と発着して、お客さんをさばいてゆきます。乗船待ちの列も、あっというまに伸びて、乗り場は大賑わいです。



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98008.jpg女性の船頭さんが竿をあやつって、満員のサッパを器用に転回させ、船着場を離れて水路をゆっくりと南下開始。

現在の与田浦やエンマをゆくサッパとの一番の違いは、手が触れんばかりの距離にハスの葉が浮かび、あやめがそよいでいること。ハスの花のつぼみが、水面に浮かぶ葉の間からピョコンと顔を出しているのも、間近に見られるのが新鮮でした。

98009.jpgハスの葉が舷を擦り、あやめの群落が両岸を埋める、「分け入り感」濃厚なより細い水路へ。動力船ではペラがからんでとても入れない、まさに竿舟の独壇場ともいうべき、かつてのエンマを髣髴できそうなこの狭さ、のどかさ!

昔の十六島は、それこそ葉脈のように無数のエンマが広がっていたわけですが、エンマの中でも特にハートをわしづかまれたのが、それこそ舟1隻分の幅しかないような、草に埋もれんばかりの極狭水路。

もちろん実見したわけではなく、いくつかある水郷の写真集で見たのですが、そんな「非動力船専門の可航水路」ともいうべき存在にグッときていたこともあり、感動が深かったのです。

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そしてエンマといえば、木で造られた中高の橋! クロ(あぜ道)とクロを結んで、サッパの舟行きをさまたげないように、高々と中央径間を持ち上げた丸太の橋は、十六島を象徴する風物の一つであったといっても、いい過ぎではありますまい。地面の低さと、舟航が最優先だった十六島の土地柄が、凝縮されたような存在です。

写真集で見たかつての橋たちは、これより細い材を組み合わせた華奢な感じのもので、手すりも片側だけか、両側ともないタイプがあったようです。もちろん園内の橋ともなれば、いかな水郷風景の保存が眼目とはいえ、再現にも限度があることでしょうね。


(24年6月24日撮影)

(『あやめ祭りの水郷風景…3』につづく)

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タグ : 水郷 水郷佐原水生植物園

あやめ祭りの水郷風景…1

98001.jpg6月24日は、久しぶりに水郷を訪ねてきました。震災で少なからず被害があったということもあり、もっと頻繁に訪ねてみたかったのですが、「震災後の水郷を訪ねて…1」ほかの折の訪問以来、一年以上間があいてしまいました。

今回はまず、十六島の水生植物園から。実は、毎年のように来ていながら、あやめの盛りを一度も見たことがありませんでした。ご当地が最も賑わうこの時季はどんなものなのか、初めてなので楽しみです。

水生植物園前の駐車場に到着すると、いつもと勝手が違い、クルマや観光バスがぎっしり。うわさどおりの繁盛ぶりを目の当たりにして、嬉しくはなったものの、入れなかったらどうしよう…と不安になっていたら、ちょうど一台出るクルマがあって、辛くも収まることができました。

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ではさっそく、水郷佐原水生植物園の園内へ。「あやめまつり」「香取市」と書かれたぼんぼりが立ち並ぶ園内は、あやめを愛でる人たちでなかなかの盛況。この日、24日があやめ祭りの最終日とのことで、水郷の一番華やいだ雰囲気を味わうには、駆けこみセーフといったところです。
撮影地点のMapion地図

98003.jpg入口近くの看板のかたわらには、踏み車(揚水水車)が展示されていました。かつては、ほとんどが湿田で、しかも標高差のない田が広がっていた水郷ではなくてはならぬもので、揚水ばかりでなく、降雨が続き田が水没すれば、反対に排水にも利用されたのだとか。

このような古い農具が展示されているのは、土地改良がおこなわれる以前の、いにしえの水郷風景を保存しようというのが、水生植物園の設立趣旨の一つでもあるため。運動は苦手ではありますが、この踏み車の「体験揚水」(?)があったら、ぜひ参加してみたいところです。

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水辺を埋め尽くすあやめの見事さと、その銘柄の多彩さに目を奪われながらも、やはり一番のお目当ては、園内の水路を竿さしてめぐる、サッパでの遊覧! 

この角度から見ると、可憐なあやめの群落越しにゆくサッパ、その向こうには真っ直ぐにのびるポプラの木々と、古きよき水郷を思い起こさせる風景が展開されていて、ますますそそるものが。舟の乗り場に急ぎましょう。

98005.jpg園内の歩道を与田浦沿いに北上すると、看板を掲げた乗り場がありました。右に見えるテントで乗船券を購入、列の後ろにつきます。

幸いにして並ぶ人は少なく、一回の順番待ちですぐに乗ることができました。もう10分遅れていたら、長蛇の列となっていたところです。


(24年6月24日撮影)

(『あやめ祭りの水郷風景…2』につづく)

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